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静岡県伊豆地方の仏像修復についてのドキュメンタリーを書籍にしたい!

30年以上にわたり日本各地の仏像を修復してきた「仏像の町医者」牧野隆夫が、伊豆新聞で連載した「伊豆の仏像修復記」を書籍化しようとしています。 修復家として関わった牧野にしか語れない発見や秘話にあふれた、伊豆の仏像をめぐる貴重なドキュメンタリーです。

現在の支援総額

156,000

18%

目標金額は840,000円

支援者数

22

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/11/29に募集を開始し、 22人の支援により 156,000円の資金を集め、 2018/01/17に募集を終了しました

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現在の支援総額

156,000

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目標金額840,000

支援者数22

このプロジェクトは、2017/11/29に募集を開始し、 22人の支援により 156,000円の資金を集め、 2018/01/17に募集を終了しました

30年以上にわたり日本各地の仏像を修復してきた「仏像の町医者」牧野隆夫が、伊豆新聞で連載した「伊豆の仏像修復記」を書籍化しようとしています。 修復家として関わった牧野にしか語れない発見や秘話にあふれた、伊豆の仏像をめぐる貴重なドキュメンタリーです。

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はじめに

仏像や神像などの古典彫刻の修復をおこなっている「吉備文化財修復所」代表の牧野隆夫と、地域文化財の修復や保護の支援をおこなっている「株式会社文化財マネージメント」の宮本晶朗です。
このプロジェクトは吉備文化財修復所の牧野と、(株)文化財マネージメントの宮本が共同で実施しています。

 

牧野は30年以上にわたり、日本各地の仏像の調査や修復をおこなってきました。
修復した仏像はおよそ300体になります。
なかでも静岡県伊豆地方の仏像は多く、50体あまりにのぼります。
そうした伊豆での仏像修復について、静岡県の「伊豆新聞」に「伊豆の仏像修復記」というタイトルで2015年年6月から2016年7月までの1年間に全55回連載しました。

[伊豆新聞の画像]
現在、インターネット版の伊豆新聞でも閲覧可能となっていますが、一話ずつ検索しなければならず、読みにくい状態となっています。
また、インターネットという媒体の性質上、いつまで保存されるのかもわかりません。
そこで、これらの連載をまとめて、自費出版により書籍化を目指すこととなりました。
皆さまのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。


(書籍の装丁のイメージ)

 

牧野隆夫プロフィール

1950年、岡山県に生まれる。
国立津山工業高等専門学校機械工学科、東京芸術大学美術学部彫刻科を経て、東京芸術大学大学院美術研究科保存修復技術彫刻専攻修了。
伊豆半島の仏像修復などを経て「吉備文化財修復所」設立。
各地の仏像調査とともに、これまで約300体の仏像修復を手がける。
1992年から東北芸術工科大学に就任、助教授・教授として12年間教鞭をとる。
2003年、同大学卒業生とともに山形県に有限会社東北古典彫刻修復研究所を設立、同研究所所長も務める。
文化財保存修復学会会員、山形県文化財保護委員、東京学芸大学等非常勤講師。
近著に『仏像再興:仏像修復をめぐる日々』(2016年、山と渓谷社刊)がある。


(牧野隆夫『仏像再興:仏像修復をめぐる日々』)

 

伊豆の仏像との関わり

牧野と伊豆の仏像の関わりは、学部学生として大学入学した当初、学内で修復されていた伊豆の国市(当時韮山町)国清寺仁王像との出逢いから始まります。
大学院終了後の1982年、研究室のメンバーと伊豆市(当時修善寺町)修禅寺の仕事を現地でおこない、伊豆の仏像との付き合いが本格的になりました。


(1982年当時の修禅寺本堂)

それ以後、伊豆各地の仏像調査の機会を得ました。
思いのほか、平安期や鎌倉期の古い仏像の多いことに驚くと同時に、それらの大半が劣悪な状況にあり、破損がひどいことに強い衝撃を受けました。

 

本格的に仏像の修復とその人材育成の必要性に目覚め、その活動に身を投じることになるのは、これらの伊豆の仏像の影響でした。
その後、全国各地の仏像のおかれた状況が伊豆半島と大差無いことを知り、日本全国の仏像修復に携わるとともに、教育にも強い意欲をもち大学教育にも関わりました。
伊豆は牧野の仏像修復人生の原点であるといえます。

 

書籍化にあたって

インターネット全盛の時代ではありますが、あえて「モノとしての紙の本」にこだわっての自費出版です。
ですので、装丁やそれに使用している仏画等はすべて牧野の手によっています。
新聞連載だったので、本文の文字数の制約(当初1,000文字、途中から900文字)により多少言葉足らずの面もあり、また、途中から読んでも分かるように毎回繰返しの部分もあります。
しかし、今回の書籍化では、新聞掲載時の臨場感とリズム感を壊さぬよう、あえて加筆や修正はしておりません。
その代わり、写真はできる限り大きくし、登場する仏像に関係するようなオリジナルの図を数枚、巻末に掲載します。
像の構造等が分かる貴重な資料になると思います。
書籍は四六判(188×130mm)サイズ、180〜190ページ、出版後は1,300円(消費税別)での販売を予定しています。

 

今回は上記のような書籍化のために、出版費、企画費、リターン製作費などで84万円が必要となります。
これについて、皆さまのお力をお借りできれば幸いです。
なお、このプロジェクトは「All in」方式で、目標金額に達しない場合であっても集まった金額を受け取りまして、書籍の出版はおこないます。

 

おわりに

京都や奈良の有名な仏像以外にも、日本には全国各地にはたくさんの仏像があります。
それらの仏像は地域に根差し、その土地の文化と密接に結びつき、明治初年の廃仏毀釈や天災・火災などさまざまな困難がありながらも、地域の人々の手で大切に守られてきました。
しかし、地域の過疎化や高齢化などで維持管理が困難な状態にあります。そんな中で他の地域での保存継承の事例を知ることは、永く地域に伝わった文化遺産の自分達の保存の方法論を構築する上で欠かせぬことであると思います。
この『伊豆の仏像修復記』の出版が実現し、多くの方々の手に取って頂けるよう、みなさま方のご支援をこころからお願い申し上げます。

 

リターンについて

ご支援いただきました皆さまには、お礼に下記のリターンをお送りいたします。

■完成した書籍『伊豆の仏像修復記』
伊豆新聞での連載に、仏像構造図等を加筆予定です。
このクラウドファンディングでのリターン分は、一般販売に先行してお送りします。

 

■サンクスレター

牧野が本の表紙のために描いた仏画とお手紙をお送りします。
仏画は樹脂版を使った活版印刷をして落款を押したものです。

 

■薄葉紙の葉書
修復する仏像を運ぶ際の梱包などに薄葉紙という柔らかい紙を使います。
この薄葉紙で破れて使えなくなくったものを再生し、漉き直して作った葉書です。
枠線などは活版印刷です。

 

■完成した書籍の謝辞にお名前を記載
完成した『伊豆の仏像修復記』の謝辞にお名前を記載します。
基本的に、ご支援者様がCAMPFIREに登録している本名を記載しますが、それ以外の名前(ニックネームなど)や記載したくない方は別途お知らせください。
クラウドファンディング終了直後にご確認のメッセージをお送りします。

 

■静岡県井川産「千年千手茶」
お茶どころ静岡でも一番といわれる静岡県静岡市・井川のお茶です。
当地の木造千手観音立像を牧野が修復したことをきっかけに、千手観音から「千年千手茶」と命名し、千手観音像をパッケージにしたお茶ができました。
そのお茶100gです。

 

■仏像修復報告書『向居お薬師さまの修理記録』
牧野が以前修復をおこなった山形県鮭川村・向居薬師堂の木造薬師如来坐像(県指定文化財)の修復報告書です。
修復する工程の画像や説明、像の前後左右の画像など、通常の拝観では知ることのできない情報が掲載されています。
一般向けに仏像修復をわかりやすく解説した日本で初めてのものと思われます。

 

■牧野隆夫講演会
ご希望の場所に牧野がお伺いしまして、講演会をおこないます。
日程や内容など、ご相談ください。
なお、牧野の交通費はこちらで負担します。
全国どこへでもうかがいます!

 

吉備文化財修復所

株式会社文化財マネージメント

最新の活動報告

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  • (株)文化財マネージメントの宮本です。   6月29日に、牧野隆夫さんがFM IS(エフエム イズ)の生放送に出演して、吉備文化財修復所と伊豆との関わりや今回出版した『伊豆の仏像修復記』について語ります。地域限定放送ですが、インターネットラジオならどこでも聴けるとのこと。ぜひお聴きくださいませ。   6月29日(金)20:00~21:00FM IS(エフエム イズ、みらいずステーション)87.2MHz もっと見る

  • 本の完成と発送

    2018/04/06 11:28

    (発送作業中の牧野氏)  (株)文化財マネージメントの宮本です。お陰様で『伊豆の仏像修復記』の出版ができまして、3月末に支援者の皆様に発送いたしました。他のリターンとあわせて、すでに支援者様のもとに届いているものと思います。  (発送作業中の牧野氏)   完成した本は、支援者様には一般販売に先行してお送りさせていただきましたが、この後に一般にも販売いたします。今回のクラウドファンディングに乗り遅れてしまった方などはそちらをどうぞ。 もっと見る

  • (手漉きした葉書の乾燥状況)  (株)文化財マネージメントの宮本です。『伊豆の仏像修復記』の出版に向けた作業は順調に進んでおります。牧野隆夫さんから進行状況について、メッセージをいただきましたので以下に掲載します。   現在、予定通り本の校正作業進行中です。リターンの準備作業も進めています。下のほうで袋に入っているのが、仏像を包んで破れ使えなくなった薄葉紙。これが材料となります。  (破れた薄葉紙と葉書)  これを再生して手漉きで葉書にしました。 もっと見る

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