こんにちは!一般社団法人ちゃぶ台返し女子アクションのプログラム開発チームです。
突然ですが、社会や自身の周りで、「おかしい!」「変わってほしい!」と思うことはありますか?

都立高校入試の合格基準点の男女格差問題、性的同意年齢の低さ、議員によるLGBTQ差別発言やトランス排除…身近なジェンダー問題は山積みです。

でも、何かを変えたいと思っても、「自分だけで何ができるのだろう…」「そもそも、現状って変えることができるの?」と躊躇してしまう人は多いのではないでしょうか。

あるいは、一歩踏み出しても、一人だけで頑張ろうとして燃え尽きてしまったり、周囲の無関心や無理解によって辛い思いをしたことがあるかもしれません。

私たちも最初は、そうでした。そのような中、試行錯誤を繰り返しながら、これまで変化を作るための活動を進めてきました。

そして今回、自分のコミュニティから性差別・性暴力をなくしたいと思う学生のためのプロジェクトを立ち上げます!

ジェンダー・セクシュアリティの知識と効果的に変化の起こすスキルを学ぶことで「変えたい」気持ちを確実にアクションにつなげるプログラムを実施したいです!

※以下は1人のメンバーのプロジェクトコミットのきっかけです
※本セクションは、性暴力に関する内容を含みますのでご注意ください。次のセクションは「このプロジェクトで実現したいこと」です。


大学2年生の夏、私は度々友人から「胸大きいね」「ちょっと触らせてよ」などの性的な言葉をかけられていました。それから友人の姿を学校でひと目見るだけで、体が固まり、息が苦しくなり、できるだけ会わないよう遠回りして歩くこともありました。

しかし、何を言われても笑って許してしまうキャラの私は、表面上仲がいい関係が崩れるのを恐れ、「やめて」の3文字がいえませんでした。こういう言動は受け流すべきだと思っていても、できない自分を責めました。

私が性的同意ワークショップを受けたのは、それから約半年が過ぎた大学3年生の春です。

自分と同じ大学生が話すのを聞いている中で、「同意のない性的言動は全て性暴力」という定義を耳にしました。性暴力=レイプだと思っていた私は、そこで初めて自分がされていたことも性暴力だと知りました。苦しい気持ちに一生懸命蓋をして、平気なふりをしていたけれど、自分の気持ちを無視せず、つらいと声に出していいんだと思うことができました。

そう感じたのも束の間、「自分の容姿やキャラのせいだからしょうがないよね」と苦笑いする友人の顔が思い浮かんだのです。

自分自身が伝える側になることで、その友人やさらにその周囲の人が自分を肯定できるきっかけを作れるかもしれない。アクションを起こすことで、性的同意の概念が広まり、もっと良いコミュニティをつくれるかもしれない。そう思い、活動に加わることにしました。

私は仲間と「新入生全員が性的同意を知る機会を作る為にワークショップを制度化する」という目標をかかげ、決定権を持つ学内部署や人物に働きかけたり、大学生の声を届けるためのアンケートや署名活動を行いました。それらがうまくいかずに、ふりだしに戻ることもあり、戦略を練り直すこともよくありました。

活動を初めて1年程たったころ、以前性的な言葉をかけてきた友人が「あの時はごめん」と一言連絡してきたのです。過去の行動を顧みて連絡してくるという行動に驚いたとともに、活動を続けてきたことで大学が変わっているという着実な変化を感じました。

そして、3年間の活動を経て、最終的に複数学部での性的同意ワークショップの制度化と、新入生全員がもらう学生生活ハンドブックに性的同意の説明を載せてもらうことを達成しました!

大学生時代に仲間とたくさん話し合いをして、アクションを起こしてきました。

どの社会問題にも行動するには高いハードルがありますが、特にジェンダー問題においては、性を真面目に語ることのタブー感や固定化された構造などから「声をあげること」「変化を起こすこと」は決して簡単ではないと私は感じています。

でも同時に希望も感じています。

ここ数年で、たくさんのジェンダー問題が可視化され、それらに対してアクションを起こす若い世代が増えています。
そしてこのページを読んでくださっている皆さんも含め、ジェンダー平等な社会を実現したいと願う人がたくさんいることを実感しています。

だからこそ、社会はもっと良くなるはずだ、と私は確信しています。

ジェンダー平等を実現するために必要なのは、トップが変えてくるのを待つことではなく、自分のコミュニティから変化を起こしていける人を増やしていくことだと思います。

もし私が大学3年生の時にアクションを起こしていなかったら、途中で諦めていたら、大学で性的同意がここまで広まることはなかったです。仲間と一緒に活動することで力が何倍にも膨れ上がり、着実な変化を起こせました。また他大学でも同じような活動が立ち上がり、自分たちが目指す社会が本気で実現できると希望が湧きました。

卒業後活動から離れる学生もいる中で、私はジェンダー問題に関する活動を今でも続けています。それは、社会を変える力が私にはあると学生時代に学んだからです。

性差別・性暴力を無くしたいと思う若い世代が、思いだけで終わらないように、行動するきっかけとノウハウを得られたら。

学生の頃から、自分たちのコミュニティを変えていく活動に関わり、自分たちには社会を変えるための力を持っていると思えたら。

きっと、すべての人が尊重されるジェンダー平等な社会に確実に近づくのではないでしょうか。
今日本に広まりつつある「変えたい」「変えられる」という若い世代のエネルギーを、確実な変化につなげていくための、架け橋となるようなプログラムを、私たちと一緒に実現しませんか?

「ちゃぶじょ・チェンジリーダー・プログラム2021」は性暴力・性差別をなくすアクションを起こす学生リーダーを育てるプログラムです。そのため、何かしたいという思いを持つ学生を対象としています。私たちが最初にアクションを起こそうとしたときに、欲しかった学びの場を形にしました。

自分が所属しているコミュニティで性暴力・性差別をなくしたいと思っている学生が、効果的に変化を起こすために必要なノウハウを身につけ、アクションを起こすための二部構成プログラムです。

フェーズ1ではジェンダー問題に向き合いたいと思う学生に次のような内容を学んでもらいます(最大50人の参加を想定):

  • ジェンダー・セクシュアリティに関する基礎知識
  • フェミニズム運動の歴史と論点
  • ジェンダー問題を構造的に理解して分析する力
  • 身近な社会運動の事例
  • 包括的な社会を目指す上で欠かせないインターセクショナルな視点


(※インターセクショナリティーとは、様々な差別や抑圧は「交差(Intersect)」しているという考え方)

フェーズ1の参加者のうち、実際に自身の大学で変化を起こしたいと思う学生を対象に、フェーズ2を実践します(約10大学からの参加を想定)。

フェーズ2の実践伴走では、自分たちの力で社会を変えていくための手法(コミュニティ・オーガナイジング※)を学びながら、自身の大学コミュニティにおける性差別・性暴力の問題に取り組んでいきます。参加者は、仲間を集め、チームを立ち上げ、効果的な戦略を作ることで、具体的な変化の実現に向かって動けるようになります。

※コミュニティ・オーガナイジング(Community Organizing)とは、市民の力で社会を変えていく社会運動の手法です。アメリカの公民権運動の経験より生まれ、世界中で実践されています。本プログラムではハーバード大学のマーシャル・ガンツ博士らによって教えられている手法を元にしています。

フェーズ2終了後も希望するチームには、効果的に活動を続けられるようちゃぶじょが継続的なサポート(コーチング)を提供します。

私たちは社会問題の解決には様々なアプローチがあると考えています。

よくあるのが、問題は情報不足によるものだと捉え、たくさんの人に情報や知識を届ける啓発活動をすることです。しかし、知ることだけで、アクションにつなげたり、問題を解決するのは難しいものです。

そこで、別のアプローチが重要になってきます。それは、その課題の存在をパワー(権力)の不平等な構造によるものとして捉えてアプローチすることです。この場合、解決するためには構造を変えることが大切になります。性差別・性暴力等のジェンダー問題はまさに、パワーの問題です。

多くの学生は、社会の構造に問題があり、そこを変える必要があることに気づいています。でも、イベントなど啓発型の問題解決策しか知らないことが多いのです。

やり方さえ分かったなら。自分たちの力で変化を起こせることを実感できたなら。

そう思って、昨年2020年にちゃぶじょ・チェンジ・リーダー・プログラムのパイロット・プロジェクトを手探りで開発、実施しました。

17大学の学生から応募があり、その関心の高さに私たち自身驚いたとともに、手応えを感じました。「変化を起こしたいと思っているか」と言う観点で選考を進め9大学がプログラムに参加し、7大学から7人のリーダーがプログラムを修了しました。リーダーたちは、自身の大学にてジェンダー平等を実現するために、仲間を集め、一年間活動に取り組みました。結果として、周囲の意識を変えたり、大学の制度を変えたり、持続的な団体を立ち上げたりと、各コミュニティにおいて確実に変化を起こすことに成功しました。

2020年に実施したプログラムには、北は青森から南は京都まで
多様なバックグラウンドを持つ学生が参加しました。

最初は一人で頑張っていたリーダーたちが、様々な困難に直面しながらも、他の参加者や仲間と励ましあい、実現したい変化に向けて行動を続けていく姿に大きな希望を感じました。


この体験があるからこそ、より多くの学生にこのプログラムを届けることができたなら「すべての人が尊重される社会に向けて変化は加速する!」と確信しています!


ちゃぶ台返し女子アクションではこれまで、若い世代を中心に性暴力・性差別をなくすために様々な活動に取り組んできました。


2016年には、実態に則していない刑法性犯罪の改正を実現するために、「明日少女隊」「しあわせなみだ」「性暴力と刑法を考える当事者の会」(現在は一般社団法人Spring)と共に、ビリーブ〜わたしは知ってる〜キャンペーンを実施しました。このキャンペーンでは、潜在化しやすい性暴力の問題を漫画・動画を使ったり、アートを取り入れることで分かりやすく伝えたり、大学生や一般向けに性的同意について学ぶワークショップを展開するなどして、新しい切り口で多くの一般市民を巻き込むことに成功しました。結果として、2017年6月に刑法性犯罪の改正につなげることができました。課題はまだまだ残っていますが、刑法性犯罪が大幅に改正されたのは実に110年ぶりでした。

ビリーブ・キャンペーンを通して繋がった大学生と一緒に、2017年頃から大学における性暴力の問題に取り組んできました。東京大学・創価大学・国際基督教大学・駒沢女子大学・中央大学・慶應義塾大学などで、有志の学生が主体となり、性的同意について考えるワークショップを実施しました。また学生主体のチームが立ち上がり、各大学で性暴力をなくすための活動がはじまりました。

そしてワークショップだけだと本当に届けたい人に届かないと思い、2018年春に大学生のメンバーとともに性的同意についてのハンドブックを作成しました。大学生が主体となり、大学で性的同意についての教育を制度化するためのキャンペーンの一環として配布し、全国67箇所の大学と1箇所の高校に2万部以上配布しました。

そしてこれまで私たちは、大学において性暴力・性差別をなくし、性的同意を広める活動を大学生と一緒に取り組んできました。また性暴力をなくすために性的同意や第三者介入(周囲が性暴力が起きそうな場面において介入すること)のワークショップを開発・実施しています。

多くの学生が参加して作成した、性的同意ハンドブックは2万部以上配布され、多くの方に届けることができました。

これらの活動を通してわたしたちが学んだ効果的にアクションをするために必要なノウハウとスキル、自分たちが活動初期に「あればよかった」と思った内容が、ちゃぶじょ・チェンジリーダー・プログラム2021に詰まっています。





2021年7月 クラウドファンディグ スタート!
7月    Phase1参加者の募集開始
8月下旬  Phase1スタート
10月    Phase2の参加者の選考開始
11月    Phase2スタート
12月    勉強会体験イベント(リターン)開催
2022年3月 プログラム報告会(リターン)開催
4月    報告書作成、発送

ちゃぶ台返し女子アクションHP:https://chabujo.com/

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 ●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
 ●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
 ●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。

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