2021年1月17日。

28年という長寿を全うした愛犬プリンは、家族が見守るなか、穏やかな顔で静かに天国へ旅立っていきました。

今回のプロジェクトは、

プリン石像で、愛犬家の皆さまに長寿・安産のお裾分けをしたい!】が、このプロジェクトの想いです。


犬の28歳という歳月は、人間の年齢にすると120歳以上(推定)を生きたことになるといわれてます。


プリンを通して、たくさんの愛犬家さん達との会話で気付いたのは、「愛犬への想いや愛情」でした。


話せば話すほど、「飼い主さんの愛犬への愛と願いを、プリンを通して希望と勇気にしてもらえたら!」が、厚かましくも祈りたい気持ちとして、日々大きくなっていきました。


いつでもプリンに会いに来てもらえて。

飼い主さんの愛犬への想いの架け橋に。

その切っ掛けが「プリン」なら嬉しい。


そしてここからは、プリンがくれた奇跡と生きていた証を、少しだけ皆様の記憶に残して頂けたらと思って書かせて頂きます。



生前、長寿だと知ってくれた方々がプリンに会いに来てくださり、「プリンちゃんのように長生きできますように」と写真を撮られていかれたり、「10歳で出産とか凄い」など、ワンコ愛に溢れた方々と沢山お会いでき、色々とお話させて頂く機会をプリンが結んでくれました。


もしかしたら、私達家族が寂しがらない様に、プリンからの贈り物だったのかもしれません。


思い出し振り返る事で、「プリンが生きていたことが、嬉しくて幸せで有難い。」と、ゆっくり穏やかに心に染み渡り、きちんと胸の奥で感じれる様に今はプリンがしてくれました。




まだ元気だった頃のプリンは、たくさん良縁を運んでくれたと思っています。

2020年8月に『朝の人気番組のわんこコーナー』で、番組に取り上げて頂けました。

さらに茨城県の新聞でも、同年9月に大きく掲載して頂き、はじめての取材経験もプリンのお陰でさせてもらえました。

市の広報誌からも取材して頂き、「ペットと飼い主の関係を再確認してもらえる様に」と、ご協力の機会をプリンのお陰でさせてもらえました。

 

こうして注目してもらえる機会が増えていくなか、ある一人の女性からの一言が、飼い主として痛恨のミスを気付かさせてくれます。


何ごとも大体な性格の私は、飼い主のくせにテレビや新聞の取材までは、自信満々に「プリンは25歳です」と、ずっと疑わず思い込んでおりました。


そんな時、隣のプリン大好きなシッカリ者な娘さんから、「私が小5の時にプリン来たから、今年で28歳だよ」と、きちんと覚えていてくれたことで、「ヤダー!プリン28歳だったのね!」と、恥ずかしながら判明した次第でございます。


オマケに、獣医さんとの会話を振り返っていた時に思い出したのですが。


とりあえず我が家に引き取り、動物病院に連れて行った時のこと。

獣医さんから「たぶんもう2歳くらいだと思いますよ」と言われていた事を思い出したんです。



もしかしたら、

【プリンは30年ちかく生きてた】のかもしれません。




ここからは断片的ではありますが、プリンと私達家族の28年間の思い出に、お付き合い頂けましたら嬉しです。


今から28年前のこと…

我が家の庭に突然迷い込んだところを保護したのが、プリンと私の最初の出会いでした。



吠えるでもなく、ちょこんと庭に現れたワンコは、「オットアイでハスキーの毛並をした、小さい大人しい子」が、プリンの第一印象です。


人に慣れてそうなので飼い犬かな?と思い、仕事の合間に交番まで連れて行く事にしました。


警察に届けたものの、「飼い主さんが半年間みつかるまで、どうしよう…」と、お巡りさんも引取りに困っている様子です。


当時、すでに私の家には3匹のワンコがいたので、「もう1匹増えても変わらないし」と楽観的な考えの私は、「飼い主さんが見つかるまでの半年間なら」と面倒をみることをお巡りさんに告げて、我が家へ(仮)で迎え入れ、先輩犬達との穏やかな共同生活がスタートしていきます。


今更1匹増えたところで特に問題も起きず、大人しい迷い犬(プリン)は、スムーズに他の犬達とも馴染んで仲良く暮していきます。


月日は流れ、あっという間に半年が経ちまして。


待てど暮らせど警察からの連絡は無く、飼い主さんはいっこうに現れません。


改めて交番に向かいお巡りさんとお話させてもらいましたが、保護犬のその後の行き先は、保健所になる話だったと記憶してます。


このまま殺処分は私には納得できなかったし、正直すっかり愛着が湧いてしまっていたのが本音で、「このまま育てさせて下さい」と、咄嗟に引き取る事をお巡りさんに伝えていました。


その場の勢いで引き取った私を、お巡りさんは「新しい飼い主さん見付かって良かったね」と保護犬(プリン)に語りかけてくれ、笑顔で見送ってくれたお巡りさんに挨拶をして、私と迷い犬は交番をあとにしました。


半年前「居候を連れて帰った道」を、今度は「正式にウチの子に迎える帰り道」として、同じ道を新たな気持ちで、1人と1匹ゆっくり散歩しながら帰ったのを覚えています。



まだ正式に名前を付けていなかったので、一緒にお世話してくれていた母へ相談してみる事にしました。


当時、犬が3匹と猫も居りました。


母は開口一番、「たくさん居るから名前が覚えきれないよ」でした。

母の意見を尊重して、母の好物の中から厳選した中から、晴れて「プリン」と名付けられる事となりました。



プリンは滅多に吠えず穏やかで人懐っこい性格だったので、いつも餌をくれたり可愛がってもらったりと、周りに集まる人達を、たくさん笑顔にしてくれていました。


ちょっとトボけた天然さや穏やかさが、私の癒しでプリンの大好きなところでした。


大好きな骨ガムを色んな所に隠して結局は忘れてる天然さや、放浪中の習慣であろう散歩中のモグラ獲得に、夢中で穴を掘り結局は捕まらない繰り返しで、土でまっ黒になったプリンの顔見ては、いっぱい笑わされたり癒やされていました。



振り返って思い出すのは、穏やかな安心感をくれた事と、あの上目遣いの憎めない顔が、今も懐かしく胸に焼き付いています。



プリン10歳の時のこと。

お腹の膨らみが気になり病院へ連れて行くと、何と高齢なプリンが赤ちゃんを身籠っていることが判明します。



犬の10歳は、すでに高齢です。

初めての出産なのに落ち着いた様子で、カワイイ赤ちゃんを、無事3匹プリンは出産することが出来ました。


カワイイ赤ちゃんが生まれると、家族だけでなく普段からプリンを可愛がってくれた皆さまが、自分の犬のようにとても喜んでくれていたのを思い出します。



余談なのですが。

プリンの高齢出産のお陰なのかはわかりませんが、飼い主の私も高齢でしたが子供を授ることができ、しかも安産で出産することができたのでした。

有難う!プリン!!



そして少し成長したプリンの子供達は、1匹を我が家に迎えプリンと過ごし、あとの2匹は母のお友達にお迎えされ、プリン同様とても大切に可愛がって育てられていきました。




プリンが24歳の時です。

1度だけですが、突然プリンが脱走したことがありました。

近所をみんなで手分けして探しましたが、全く見つからず途方に暮れていました。

少しづつ嗅覚や耳が弱くなっていたので、もう1人では帰って来れなくなってしまってたと思います。



毎日毎日心配で、「どうか事故にあわず生きててほしい!」と願うことしか出来ない日々が続き、警察に相談しましたがなかなか見つかりません…


1ヶ月ほど経ち、少し諦めかけていました。


警察の方から連絡があり、プリンを発見したと連絡をもらい、迎えに行こうと詳しくお話を聞いてみると、探していた範囲の近くではあったものの、私達が思っていたよりも遠い場所で発見されていました。



それ以来、しっかり首輪やリードのほつれなどチェックするようにして、プリンの脱走はこの1回だけとなりました。


振り返ってみて、見つかって本当に良かったと、今でもホッと胸を撫で下ろす出来事として思い出されます。



2020年になって急に長寿犬として注目して頂け、夏にテレビ出演や新聞の取材の日々も、秋にはすっかり落ち着いてきました。

前月までは、まだゆっくりでも歩けていたプリンでしたが、12月を迎える頃から少しづつ、衰えがみえはじめ活発さを失いはじめていきました。



暖かい日中に寝てしまうので、夜中に寝れずに、悲しく鳴くことが増えていきました。


プリン自身も自由の利かない歯痒さや、動くのが辛くなってしまっている様で、辛さを訴えるように鳴く事が日増しに多くなっていきます。


辛そうなプリンを、どうしてあげればいいのか解らない不安も相まってしまい、余裕を失いつい怒鳴ってしまう事もありました。



しばらくすると、立つことも難しく歩くことも出来なくなってきてしまい、弱々しく訴えるように呼ぶ様になったプリンに、私、そして家族は、ただ寄り添ってあげることしか出来ない無力さに、弱気になってしまっていました。



衰弱が進みご飯が食べられなくなっていくと、点滴を取り入れた生活に変わっていきました。



日々弱々しくなっていくプリンを見ては、切なくなる気持ちが後から後から溢れて、自分を責めてしまっていました。


丸々してたプリンが日々痩せていくのを見つめては、元気だった頃を思い出し後悔ばかりが頭をよぎる日々でした。


 

どんな状態でも頑張って生きようとしているプリンに、私の中で覚悟が出来ていなかった事を痛感させられました。


きっと1番辛いのはプリンなはずなのに。

私このままでいいの?


そう思ったら、

今プリンに後悔しない様、きちんとしてあげられる事をしよう!と、覚悟する事ができました。

そして、

「最後まで家族で見守ろう!」と皆で決意して、少しでも一緒に居られるよう、家族皆で看病する事にしていきました。



固形物は受け付けなくなってたのでペーストのご飯をあげてみても、なかなか上手く食べられずにいたので、せめて毎回の病院への通院は大変だし可哀そうだから、家で点滴が出来る様にしました。

床擦れができ始めたので、化膿が進まない様にと、子供のスパッツを履かせ、綿だったしサイズもちょうど良かったので、とても便利でした。

定期的に体の向きを変えてあげた成果が出て、はじめの床擦れ以外には増やさずに済んだのは、私達の救いにもなりました。



そんな私達の気持ちに報いてくれるかの様に、プリンは最後の最後まで私達に答えようと、健気な姿を見せてくれていました。


プリンは沢山の勇気と優しさを私達家族に感じさせてくれながら、次第に小さくなろうとしている灯火を、ずっとずっと家族皆で寄り添い続けていきました。



年が明けてからも、ゆっくり弱っていくプリンを見守る日々が続いていました。


2021年1月17日の夜。

予期などなく突然の事でした。

急に呼吸が乱れたかと思った、数分後。

プリンは「フッ」と大きく息を吐いたかと思うと、そのまま静かに息を止め、安らかに永眠してしました。


あまりにも唐突過ぎて気持ちが全く追い付かないまま、突然プリンは旅立ってしまいました。



プリンが大好きだった娘は、「プリンが寂しくないように、最後に一緒に寝てあげるの」と、布団をプリンの横に敷いて、最後のお別れを惜しんでくれていました。


そんな娘の素直な行動に、救われた気持ちになれ、本当に嬉しかったです。


きっとプリンも、喜んでくれてたんじゃないかな。


28年一緒にいたプリンと私の最後は、プリンが大好きだった家族全員、皆できちんと見送ることが出来きて、本当に本当に良かったと思っています。



犬の年齢で28年という長寿を全うしたプリンは、たくさんの奇跡を与えてくれ、たくさん見せてもくれました。


それは、亡くなった後まで続いていました。


今までの先輩犬達は、庭に埋葬していましたが、今回は初めて火葬で見送りました。



火葬後、驚きながらセレモニーの方が、骨になったプリンの説明をしてくれました。

「本当に28歳ですか?老犬の骨がこんなに残るの珍しいですよ」と言われ、私達は自然と顔を見合わせ「本当にプリンは最後までレジェンドだったね」と、泣きながらプリンらしいと、笑顔で旅立ちを見送らせてくれたと思っています。




生前のテレビや新聞、SNSからや仲良くしてくれた方など、たいへん多くの方々に愛してもらえたプリンは、とっても幸せな犬だったと、プリンも私達も幸せを感じています。



たくさんの奇跡をありがとう。

いっぱい勇気をありがとう。


愛犬家さんとそのワンちゃんに、希望と奇跡が届きますよう、心より祈っております。




クラウドファンディングをやろうと思ったのは、【多くの長寿を願う飼い主さんと、飼っているワンちゃんに少しでもプリンから長生きのお裾分けができたら!】の想いからでした。


テレビ・新聞に出演した後、たくさんの方々が「自分のワンちゃんも長生きして欲しい!ワンちゃんが安産で出産できますように!」と、会いに来てくれたり写真を撮られたりされる姿に勇気を頂き、少しでもご利益を望まれる方々にお裾分けできたらの想いが強くなり、プリンの像を作り、たくさんの方々にプリンに会いに来てもらいたくて、この度チャレンジしてみようと決意しました。



石像は、地元『真壁御影石』を使用して、石仏専門の石彫(せきちょう)仏師として、厚生労働省「現代の名工」・黄綬褒章を受章した、佐藤友昭さんにお願いいたします。

デザインから彫り起こしまで、およそ半年前後の時間が必要となる予定です。

プロジェクト達成の場合、速やかに佐藤さんへお願いをいたします。


※設置場所につきましては、「さかより理容」敷地内にプリン石像を設置して、いつでも会いに来て頂けるようにいたします。

(茨城県桜川市真壁町亀熊1944−2)



28年間生きた長寿犬プリン。

そして高齢出産をした安産のワンコとしても、たくさんの勇気と希望を与えてくれました。


長寿と安産のプリン石像に、たくさんの方々に直接会いに来てもらい、プリンの力の少しでもお裾分けできたらと願って、今回プリン像を作りたいと思っております。


皆様ご協力、よろしくお願い致します。


※リターンにつきましては達成後、リターン品を優先に、必ずお送りさせていただきます。


・お礼 ありがとうメール  500円

・お礼メール+ポストカード 1,000円

・オリジナルステッカー2枚 3,000円

・プリンお散歩用トートバック 6,000円

・長寿・安産祈願 絵馬+ステッカー 10,000円

・支援者銘板(アクリル加工品)+ステッカー 30,000円

・支援者銘板(金属製加工品)+ステッカー 50,000円

・支援者銘板(金属製カラー印刷)+ステッカー  100,000円

・石像建設費

・リターン作成費

・CAMPFIRE他 手数料



『いつでも逢えるプリン像が、飼い主さんワンちゃんの希望や安心のお役に立てて、ちょっとでも勇気になれる証を作れたら!』が、今回のプロジェクトの切っ掛けでした。

茨城県桜川市真壁の懐かしさを残した街並みに、渋谷のハチ公のように多くの方々の記憶と伴に、たくさんのご利益をお裾分けさせて頂けたらと想っています。

皆様のご協力ご支援、宜しくお願いいたします!



※掲載された画像は全て、権利の許可をいただいて使用しています。

※広報誌からの抜粋画像も引用許可をいただき、指示のもと使用しています。


  • 2021/09/17 21:13

    仕事の合間を縫って、ご協力頂ける店舗様にお願いを日々増やしています。知り合いのキッチンカーの方にもお願いして、移動先での告知も快くしてくれております。SNSでは、ここには書いてない「こぼれ話」であったりを、日々公開しております。https://twitter.com/Pcu8f2gNzzVzo...

  • 2021/09/12 14:51

    ご支援くださっている皆さま。有難うございます。仕事の合間を縫って、地元やご近所さんへ、チラシ貼らせていただきながら、日々ご協力お願いしております。口伝てに聞いて、久し振りに顔を見せに来て下さる方々が、手渡しでご支援をしに来て下さいます。本当に有難い限りです!プロジェクト公開からTwitterで...

  • 2021/09/09 20:09

    ご支援くださってる皆さまには、感謝の気持ちでいっぱいです!とにかく始めてみようと見切り発車でのクラウドファンディングで、何をしたらいいのか?どう動けばいいのか?わからぬままですが、身近な所からチラシ配りを始めています。動物病院や商店・施設など、現在15箇所へご協力を頂きました。支援者さまからの...

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