プロジェクトをご覧の皆様はじめまして!
東洋のスイス、信州諏訪地域で機械彫刻加工業を行っているアクセントプラスの仁科と申します。
諏訪地域では時計やカメラのメーカーが集まっていた事から、精密加工を行う工場が多く集まっています。
そんな環境の中、作り出された製品・パーツに規格や情報などを彫り込む加工や、ロゴマークや意匠を彫り込む加工の「機械彫刻加工」が発展しました。
今回はそんな「機械彫刻加工」を活用しつつ「彫刻加工だから得られる品質」によってより満足感を得られるアイテムを製造しました。
毎日の利用やお手軽な移動手段として使われる自転車。
昭和から平成に変わる頃までは国内大手メーカーの既製品が多く、違いは色くらいで街中では同じモデルの自転車を見る事は珍しくありませんでした。
最近では「フレームは○○」、「変速機は△△」、「タイヤは□□」などといった具合に様々なメーカーから数々のパーツが単品で販売され、それらを個人または自転車ショップにて組み合わせることで、全く同じ構成の自転車を見る事はほとんど無くなりました。
この「ヘヴィキャップ」は、そんな自転車を構成する数々のパーツの中で、メーカーの名前が入らない「お名前」「チーム(クラブ)名」「メッセージ」などのオリジナルの文字列が入る「自分自身の為だけのオリジナルパーツ」として企画しました。
本品は自転車のフロントフォークとハンドルを繋ぐ「ステム」用のキャップになります。
※マウンテンバイク・クロスバイク・ロードバイクなどに採用されている機構になりますので、ご使用中の自転車が取り付けられる構造になっているかよく確認してからご依頼下さい。
自転車の色やスタイルに合わせて、中心の盛り上がったドーム型。真っ平らなフラット型。
さらに全8色のベースカラーから自由にお選びいただけます。
本製品では「機械彫刻加工」という加工により文字を彫り込んでいます。
機械彫刻加工は時計のケースや裏蓋、カメラのメーカーロゴや鏡筒(レンズ)の目盛りなど、消えては困る部分に使われてきました。
近年では印刷技術の向上や、レーザーマーキングの機能向上により徐々にその役割が移り変わっていっていますが、製品そのものを彫り込む事によって得られる凹みは独特の触感を得られ、また製品そのものを抉らなければ消す事の出来ない耐久性から特に高級品でいまだ採用され続けられている技術です。
しかしながら、刃物の直径は0.2mm~0.5mm、彫刻深さは0.1mm~0.2mmと加工条件はとてもシビアで、専用の治具の必要性や機械制御の関係で単価が高く、希望の文字列を入れるなどのオリジナル加工には採用しにくい現実があります。
本製品ではアクセントプラス独自設計のパーツを作る事により、文字を入れられる場所の確保と条件出しを行う事で、彫刻加工によるオリジナルパーツの製造を実現しました。
本製品は、設計するにあたり「ハンドルを繋ぐパーツの為強度重視」とした為、材料業者と相談の結果一般的に「ジュラルミン」と呼ばれるアルミ合金を材料に用いています。
厚みもフラット型で約10mmあり、ネジ締めで変形しない剛性を持っています。
この為材料から取れる枚数は少量となり、アルミ以外の素材が多く含まれたジュラルミンはアルマイト加工も特殊となってしまう事もあり、1つあたりの単価が非常に高額となってしまいました。
これらを踏まえ、原材料の見直し、形状の再設計を行ったモデルを新たに企画しました。
こちらについては「Cheer's CAP」として近日ECサイトから販売を行う予定です。 新モデルはフラット型で厚みが半分以下となり、カラーバリエーションも増えましたが、自転車愛好家の方からは「ヘヴィキャップ」の重厚感も捨てがたいとのご意見を頂き、各色在庫分に限りクラウドファンディングを通じて提供させて頂く事となりました。
※「ヘヴィキャップ」の追加生産については現在予定は無く、また取り扱いの難しさから類似製品にて「ジュラルミン」を採用する予定はありません。
上段の「本製品の特徴」でも触れましたが、加工難度の高さから機械彫刻加工は単価が高く、気楽に採用する事の難しい技術となってしまっています。しかしながら製品そのものを彫り込んで表現する彫刻加工は独特の存在感があり、文字の中に落ちる影など見る角度によって表情を変える様は、他の表現方法では得られない満足感を得ることが出来ます。
アクセントプラスの拠点としている諏訪地域では、中心となる諏訪湖の湖周に今まさにサイクリングロードが整備されていく真っ最中です。湖周は平坦で、1周約16kmとちょっとサイクリングするくらいであれば1時間ほどでまわりきれる丁度良い長さです。そんな中、私自身の目立ちすぎたお腹を凹ませるため、また機械彫刻加工の新たな活用方法を探っていく過程で、「愛車にさらに愛着の湧くオリジナルのパーツを装着する事はできないだろうか?」との思いから、使い方次第では意外と採用が簡単な彫刻加工のアピールと共に、ごくごく日常で触れる機会の多い自転車のパーツとして彫刻加工を用い、自転車用オリジナルパーツ第一弾として「ヘヴィキャップ」が誕生しました。
他には無い自分の為だけのオリジナルパーツによって、視界に入るだけで気持ちが高揚し、ペダルを漕ぐ足にも自然と力が入る。
そんな気持ちにさせる製品となれば幸いです。
お名前、チーム名、メッセージなど、好きな文字列を彫刻した「ドーム型」または「フラット型」のステムトップキャップになります。
ベースカラーは「シルバー」「ブラック」「レッド」「ブルー」「イエロー」「ピンク」「ライトブルー」「パープル」の8色の中からご希望の色をお選び下さい。
彫刻部分に入れる色を下記の中から1色お選び頂けます。
反射色は塗料に光が反射して見える色です。周囲の明るさに関わらず、均一の見え方になります。
透過色は光が塗料を通過し、素材(アルミ)に反射して戻ってきた色が見えるため、乱反射した独特の見え方になります。※周囲が暗い場合は黒っぽく見えます。
反射色
透過色
「お名前」「チーム(クラブ)名」「メッセージ」などを、「円の中心に大きめの文字で1周」または「円の外周と内周に小さめの文字で2周」、さらには「その両方をミックス」のいずれかをお選び頂く事が可能です。
文字を記入出来る文字数の目安は下図を参照し、目安の文字数となります。
・大きめの文字はおよそ10文字
・小さめの文字はおよそ外周16文字・内周10文字
・両方をミックスする場合は、それぞれの文字数によって増減します。
※文字数は全角漢字を基準にしている為、アルファベットの利用や選ばれる書体によって数文字増減することがあります。
彫刻出来る書体は下記の中からお選び下さい。
書体名の下の赤いマスに囲まれた「書」「A」「g」「8」は、漢字、アルファベット大文字、小文字、数字の文字幅の目安になります。「書」を見比べた際、F11の書体とF09の書体では幅が大きく異なります。文字のレイアウトはF11の書体の「書」の時をベースにしていますので、F09をご利用の場合は通常より多めの文字数を利用出来る場合があります。
詳しくはメールなどでお問い合わせ下さい。
メールにて必要事項を記入してご依頼下さい。
メールでの指定方法は左の画像を注文する場合の記入サンプルです。
●文字の色
・P21クリアブルー
●文字のレイアウト
文字上配置
・外周:アクセントプラス
書体:F15クラフト遊
・内周:自転車クラブ
書体:F15クラフト遊
文字下配置
・仁科和康
書体:F06綜藝体
※モデル形状・ベースカラーはご注文時に対象の商品をお選び下さい。
ご指定の文字・文字列によって文字が著しく潰れてしまう事があります。その際は改めてご連絡させて頂きます。
価格: 3,500円(送料・税込み)
スケジュール: 11月末までに発送予定
部品名:自転車用ステムトップキャップ
素材:アルミ合金(ジュラルミン)
表面処理:カラーアルマイト
形状:ドーム型 / フラット型
最外径:32mm
対応ネジ:M6キャップネジ
重量:ドーム型 約12g / フラット型 約10g
各部の寸法:下図参照
アクセントプラスでは機械彫刻加工の可能性を追求し、常に様々な製品を企画・製造しています。
今回のプロジェクトでは、老若男女問わず日常的に使うことのある自転車用のパーツとして企画しましたが、そのほかネームプレート・ゴルフマーカー・表札・看板など、彫刻技術を様々な物を製造しています。
Q:欲しい色がありません、追加で発注することは出来ますか?
A:「ヘヴィキャップ」としては在庫分で全てとなりますので追加で生産する事はありません。
後継品として「Cheer's CAP」を販売する予定ですのでそちらをお待ちください。
Q:ロゴマークなどを入れることは出来ますか?
A:本プロジェクトではお受けできません。
Q:文字の色を増やすことは出来ますか?
A:本プロジェクトでは任意の1色のみご指定頂けます。
Q:文字の配列を事前に確認する事はできますか?
A:ご依頼の前にメールにてご連絡下さい。
Q:トップキャップを固定するネジは付きますか?
A:現在トップキャップを固定しているネジをご利用下さい。
ご利用のネジが皿ネジなどの場合、M6キャップネジをご用意下さい。
●販売事業者名:アクセントプラス
●代表者および通信販売に関する業務の責任者の氏名:仁科和康
●事業者の住所/所在地:〒394-0031 長野県岡谷市田中町3-7-6
●事業者の電話番号:Tel: 0266-75-5990
●メールアドレス:info-camp@accentplus.jp
●送料:送料込み
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るお申し込み前の加工内容確認受付中!
2021/11/18 18:29本品「ヘヴィキャップ」は外周16文字、内周10文字。大きい文字を中心に10文字が加工出来る内容の基準となっています。基準をオーバーして1文字2文字、または若干のスペースを空けるなどが出来るかどうかの確認については、本日(18日中)いっぱいまでのお問い合わせに関しましては19日中に返信させて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。※参考画像のように、外周16文字部分に「ACCENTPLUS K.NISHINA」と19文字で基準オーバーの上、なるべく中心よりにした場合に加工が可能か不安な場合など。19日、20日もお問い合わせは受け付けておりますが、お問い合わせ頂いたタイミングによっては期限内にお返事することが出来ない場合があります。 もっと見る
公開期間もいよいよ今週末で終わります
2021/11/15 18:22自転車用オリジナルパーツ、ステムトップキャップ「ヘヴィキャップ」の公開期間もいよいよ11月20日で終了です!ご支援、ご訪問ありがとうございます!さて、ご支援頂きましたご依頼内容につきましては個別に準備をすすめております。まずはバランスを調整しながら配置を行い、文字の潰れが無いかの確認を行い、最終的に加工データの出力となります。プロジェクト終了後、ご支援者様のメールアドレスなどの情報が到着次第、個別に加工確認の為の画像を送付させて頂きます。現在の支援状況だと確認を頂いてから最速で来週中にはお手元にお届けできる見込みとなっております。プロジェクト終了まで今暫くお待ちください。文字の配置が可能かどうかについては引き続き11月18日いっぱいまでお問い合わせを受け付けております。実際にシミュレーションした上で19日いっぱいまでに回答させて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。 もっと見る
例えばこんなトップキャップも!(加工内容例:4) <等間隔の円周配置>
2021/11/12 20:02円周の文字配置は通常名前やチーム名を入れる事が多く、文字ではなく文字ブロックとして扱っているため、「名前」「チーム名」が一文として見えるように通常は文字間を詰めて配置しています。9文字以下であれば等間隔で円周上に配置することが可能なので、希望される場合はお申し込み時にお知らせ下さい。(10文字以上は隙間が埋まってしまう為、文字単体として配置することは出来ません)1980年代後半、裏高野の退魔師を主人公とした実写映画が公開され、小中高生の間で九字の印を結ぶのが流行りましたが、そんな九字「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」の文字を用いて3パターンの配置を紹介します。<左のモデル・通常の等間隔配置:フラットシルバー・F11郭泰碑・P10パープル>通常の配置では、「名前」「チーム名」など一文として配置する形態が多いため、文字同士が被らないように内周側から外周側に向けて扇形に広がるように変形させ、外周側に隙間が出来ないようにしています。この変形によって加工面を目一杯に使う事が出来ます。こちらのモデルは通常通り文字を変形をさせつつ等間隔に並べ、加工面を可能な限り目一杯使ったサンプルになります。<中央のモデル・特殊な等間隔配置:フラットレッド・F10勘亭流・P01ブラック >左のモデルと違い、扇形に拡がらないように変形させない配置方法です。文字の形は書体通りとなりますが、外周側の隙間が大きくなる為名前やチーム名を配置するとガタガタと並ぶように見えてしまいます。サンプルの文字列のように文字を個別で扱いたい場合、「等間隔に変形なしで配置」といった具合に指定いただければこのように配置を行います。<右のモデル・文字の向きを揃えた等間隔配置:ドームイエロー・F16角POP・P23クリアレッド >前回の<自由な文字の向き>のように、文字の向きを垂直に揃えた上で等間隔に配置したモデルです。文字を読む流れが解りにくくなる為文字の配置の指定を確実に行っていただく必要がありますが、条件があうようであれば非常に効果的な配置方法となります。お申し込みの前に実際に配置出来るか気になる場合は、お気軽に「メッセージを送る~」よりお問い合わせ下さい。11月18日いっぱいまでのお問い合わせに関しましては、実際にシミュレーションした上で19日いっぱいまでに回答させて頂きます。 もっと見る
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