プロジェクト本文

■ 哀しいクリスマスキャロル

 季節はもうすぐクリスマス。この時期になると、フィリピンでよく見かけられる光景があります。ストリートチルドレンたちがタクシーやジプニーと呼ばれる小型バスに近づき、時に乗り込んで、クリスマスソングを歌うのです。歌い終わると両手を広げて「お兄さん、お姉さん、僕たちにお金を下さい。」乗客は子ども達のことを哀れみ、コインを手渡します。

スラムの音楽教室inフィリピン-学校で学べない子ども達にオーケストラで教育を!_01

 この光景をはじめて目にしたとき、ぼくは『勿体ない!』と感じました。なぜなら、子ども達の表情に全く光が無かったから。歌声に元気がなかったからです。子ども達は、より多くのお金を集めるには、自分たちをより貧しそうに見せ、より可哀想に見える顔をしなければならないのです。せっかくフィリピンの人たちは歌が上手なのに…。
「思いっきり笑顔で明るく歌って演奏すれば子ども達が救われる社会を作れるはず!」
この日から、ぼくのフィリピンでの音楽教育人生が始まりました。

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■ フィリピンの子ども達の置かれた環境

 アジアの発展途上国、フィリピンでは未だに多くの子ども達が学校に通うことが出来ません。タバコ、酒、薬物、暴力、犯罪、早期妊娠、非行、児童労働、性的虐待…。
十分な学校教育を受ける事ができない子ども達は、スラム生活の中で様々なリスクにさらされます。

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貧しい生活の中、フィリピンの子ども達は「学び」と「遊び」に思いっきり没頭する事ができず、自分の好きな何か、自分の得意な何かを見つけ、努力をし、人に評価されるという経験をすることがなかなか出来ません。

■ 音楽は子ども達に「生きる力」を育む

(ベネズエラ・シモンボリバルオーケストラの演奏。ほとんどのメンバーがスラムの出身です。)

 同じ問題を抱える南米ベネズエラでは、30年以上前に、とある社会プロジェクトが立ち上がりました。それが無料放課後オーケストラ教室「エル・システマ」。放課後オーケストラの練習に没頭する様になった延べ30万人以上の子ども達は、スラム生活での危険な誘惑から身を守り、立派な大人へと成長を遂げています。1人では完成しない音楽だからこそ、子ども達は他者に想いを馳せ、共感し合う力を養ってゆきます。チームワークや協調性、責任感といったライフスキル(=生きる力)は、合唱やオーケストラといった、集団演奏で特に養われる力です。

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ぼくたちの活動のスローガンはWe Can Play It.
"Play"には3つの想いが込められています。
①子どもが子どもらしく遊べる社会に(=TO PLAY PHYSICALLY)
②全ての子ども達が音楽活動に参加できる社会に(=TO PLAY MUSIC/ENSEMBLE)
③子ども達一人ひとりが、それぞれの役割を果たせる社会に(=TO PLAY ROLES)
音楽活動を通して、このPLAYの輪を広げていく事が、ぼくたちのミッションです。

■ 防音スタジオを作り、セブを音楽で溢れる街に

 これまでにぼくは、日本から鍵盤ハーモニカの寄付を募ってフィリピンの学校に寄贈したり、現地の音楽指導者の養成や、日本フィリピン合同オーケストラを結成して子ども達にクラシックコンサートを届ける活動等を行ってきました。

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 そして今、セブで暮らす全ての子ども達がオーケストラ教育に参加できる環境を作りあげていこうとしています。子ども達が放課後に気兼ねなく思いっきり音を出して練習が出来る。昼間は別の仕事をしながら生計を立てている音楽家たちが、集いともに技術を磨く。そんな場所を作りたいと思っています。そこで今回、CAMPFIREを通して、ぜひ皆様より、スタジオの防音改築費用をご支援いただければと願っています。

(2012年7月結成のストリートチルドレン合唱隊、初めての発表会。)

 現在はストリートチルドレンを対象とした合唱教室を行っていますが、スタジオが防音仕様になると、吹奏楽やオーケストラへと活動の内容を発展させていくことが出来ます。「2022年にオペラ公演!」を合い言葉に、音楽教育活動を進めている私たち。音楽を愛する全ての人と子ども達を繋ぎ、より多くの子ども達にオーケストラに参加するチャンスを与えるために、ぜひ活動へのご支援をお願いいたします!

■ 頂いたご支援で、セブにこんな変化が生まれます。

 今回CAMPFIREを通じて皆さんにご支援いただく資金をもとに、この教室が子ども達の音楽教育のための防音スタジオに生まれ変わります!

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 今はまだボロボロの教室ですが、防音仕様の施設に改築をすることで、子ども達が楽器を練習できる場所を整えます。また、メトロノームや譜面台、五線譜入りの黒板といった、音楽を学ぶ上で不可欠な備品も揃えることができます!

 防音スタジオ完成後は、子ども達へのオーケストラ教育はもちろん、以下のような音楽プロジェクトの実施も予定しています。

●音楽活動を通じたライフスキル教育プログラムの開発
この防音スタジオを拠点に、日本の大学講師とのとの共同研究として、貧困児童のライフスキルを育成する音楽教育プログラムの開発に取り組んでいきます。音楽の持つこのライフスキル育成力に注目し、貧困児童の社会的自立を重点的に促す教育メソッドの確立を目指していきたいと思っています。

●音楽を学ぶ大学生の教育実践の場に
セブにも音楽科を抱える大学は存在していますが、これらの学校もまた、備品設備の不足に直面しており、学生たちの練習の為に必要な設備、環境を十分に提供しきれていない現実があります。そこで、スタジオ設備を学生たちに提供しようと考えています。その代わり、学生たちには音楽教室に参加する子ども達の先生として音楽指導にあたる役割を担ってもらい、彼らの学びや才能を広く社会に還元してもらうことを期待しています。

●パートナーミュージシャンとのコラボレーション
職業音楽科ともパートナーシップを結び、特にクラシックを中心とするプロ奏者に理想的な練習環境を提供すること、また彼らのパフォーマンス機会をプロデュースすることで、セブのクラシック音楽文化の発展に寄与したいと考えています。
また、身近で目標とする奏者の演奏を聴き、練習姿を目に出来る、そしてその人物から直接指導を受けられるという環境は、子ども達の音楽の学びに上向きな効果を与えます。Cebu Philharmonic Orchestraの団員との積極的なコラボレーションを予定しています。

→より詳しい今後のビジョンについては、NPO法人セブンスピリットの公式ホームページをご覧下さい!(http://seven-spirit.or.jp/

■ リターンについて

 フィリピンと日本。離れていても、子ども達がいつでもあなたと繋がっていられるよう、様々なお返しをご用意いたします。今回はリターンに含める事が出来ませんでしたが、いつか子ども達が日本で演奏会をする日には、必ず、特等席にご招待します♪

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<リターン一例>

● スタッフと子どもたちから、お礼のメッセージをお送りします!(1,000円~)
● 子どもたちから感謝の気持ちをこめたビデオレターをお届けします!(3,000円~)
● スタジオに設置する「サポーターボード」にお名前を残させて頂きます!(5,000円〜)

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● フィリピンの子ども達がデザインした、お揃いのユニフォームをプレゼントします!(10,000円〜)
● 誕生日に子ども達から心を込めたハッピーバースデーソングをプレゼントします!(25,000円〜)
● あなたのお気に入りの曲を、子ども達が発表会で披露します。その様子はもちろん動画であなたにお送りします!(100,000円)

どうか、ご支援宜しくお願いいたします!

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