Craft dip 3nowa(クラフトディップサンノワ)は

手作りの立体的に表現したディップソース「Craft dip」の楽しみ方を体験して頂くためのクラフトディップ専門店です。


2019年6月・・・

1度目のCraft dipプロジェクトをサクセスさせて頂きました。

それから2年・・・。

あの日、頂いた期待を糧としてようやくスタートラインに立つことができました。


2021年6月・・・

店舗の内装を9割を自分で手作り(クラフト)すると言い張り。

内装業者の職人さんには、20坪を素人が一人でやるなんて・・・。

「バカか?無謀か?のどっちかだ!」といわれましたが・・・。正解は両方だと思います。

それでも、何度も作り直しては、心折れながらも営業許可も消防検査もクリアしてプレオープンを迎える事ができました。

改めて11月24日より日本橋小伝馬町に「Craftdip 3nowa」をグランドオープンする運びとなりました。



クラフトディップ開発経緯
Craft dip 開発経緯 「ゴッホと群青」


ゴッホと初めて対面した作品は、オルセー美術館の「ローヌ川の星月夜」だったと思う。

25歳になった頃。仕事が切りかわるタイミングで「フランス料理を続けるなら文化を知りたい!」

と意気込み、1週間の弾丸貧乏旅を計画した。

真冬にパリ中の美術館をむさぼる様に廻った。

ホテルの晩酌のパンとチーズと安ワインも歩き疲れた体にはごちそうだった。



もちろんゴッホの「ひまわり」くらいは知っていたけれど、本物の作品に対面したのは初めてだった。

その時の衝撃は今でも記憶に残っている。

静かな川辺の夜にこぼれ落ちそうな光の輝きを圧倒的な熱量で「立体的」に表現されていた。


彼の命を削って、感じたままを描いた「光」と「青」がそこにあった。

青を使う絵画はたくさんあるけれど青の表現(絵の具)の中にフェルメールブルーというのがある。

「真珠の耳飾りの少女」に代表するこの色は

顔料にラピスラズリ(和名:群青)という高価な石が使われている。

フェルメールは裕福だったので、高価な石だけが持ち合わせる高貴な発色を自在に研究し、表現できたのだろう。


ゴッホは貧困に喘いだ中にあっても、青を表現する。

制限された「青」の中でも、必死で自分にしかできない「群青」の表現を探した。

浮世絵などから影響を受けた厚塗りの筆使いは絵画を平面芸術から立体表現へと昇華させていく。

それでも、ゴッホは生前画家として評価されることはなかったという。



「本当に」好きな事と向き合う事、続ける事

自分を知るほどに「才能」を探し続ける苦しさも、怖さを知ることになる。

アラフォーにもなると「向き合う怖さ」を痛感する。

賢くなるし、妥協やバランスも欲しくなる。

あの時会った「ローヌ川の星月夜」はゴッホの希望と探究心。

そして、覚悟を今に問いかける。

限られた中で自分の「群青」を探し続ける事。

怖い事だけど、本当にやりたい事なんてその先にしかない事をゴッホは語りかけてくる。



フェルメールにはなれないけれど、ゴッホのように表現したいと思った。

23年、料理の道に携わっている。

料理の中に自己表現の場所を探した。

パンに塗るだけのバターに余白と表現の余地を感じた。

テーブルの上に広がる日常に今まで得た経験も知識も想像力も立体的に表現する。


「クラフトディップ」は私なりの「群青」です。





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スペシャリテ:ハルジオン開発経緯


山深い澄んだ空気に「夕焼け小焼け」がこだましている。


谷の日暮れは早く、傾きはじめた「おてんとうさま」はすぐに山の稜線に隠れ静けさが辺りを包む。


以前、日比谷ミッドタウンのフレンチの開業に携わる機会を頂き、

シェフゆかりの生産者さんを訪ねさせて頂いた。

熊本県菊池市 やまあい村 「走る豚」


大自然の中に放し飼いにされた豚は、私のイメージする「養豚場」とは全く違っていた。

やまあいの平地に丁寧につくられた放牧地は山の営みの中に豚の生活が溶け込んでいた。


彼らの肉質の素晴らしさは、目の前の生育環境を見ればうなずけた。

自然の中で遊び、健全な環境が根源的な「おいしさ」に直結するのも当然だと思った。

放牧された豚たちは昼寝をしたり土を掘ったり、脱走したりと個性を獲得していた。


やまあい村の武藤さん曰く、豚骨にもあの独特な「におい」がまったくないらしい。

豚骨独特の臭さは育てられた養豚場の空気が骨に蓄積された「生活臭」らしい。

生育環境の「におい」は呼吸から肺に滞留し、骨に染み付くようだ。

豚舎に閉じ込める一般的な養豚の方が、人が管理しやすいのは、容易に想像がついた。


自然災害や個性的な豚たちに

工夫と知恵を駆使して立ち向かう武藤さんに

「生き物の命を丁寧に扱う大変さ」と「困難に対峙し続ける強さ」を感じた。



ふと、故郷の風景を思い出した。

私の育った信州上田も、のどかな田園風景が広がる町だった。

長い冬が過ぎ、春のあぜ道にオオイヌノフグリやハルジオンが咲いていた。

厳しい自然の中に咲くハルジオンは貧乏草なんて不名誉な呼び名もあるけれど、

小ぶりな花は、凛々しく控えめにもかかわらず、自然に対峙する生命の強さを感じた。

私は、そんな花々がたまらなく好きだった。


いつか、このような素晴らしい食材を、フランス料理の技法で表現したいと何年も構想していた。


コロナ禍も2年目に迎えた 東京、虎ノ門。

大都会の真ん中でビル風に揺れながら咲いているハルジオンを見つけた。

その瞬間なぜか突然走るようにイメージが結びついて料理が浮かんだ。


フランスの田舎では、厳しい冬が訪れる前に豚一頭まるごと捌き、余すところなく保存食に変える。

ソーセージ、パテドカンパーニュ、ベーコン、ハムなど様々な知恵や技術で保存を可能にする。


生活に根差した保存食「リエット」もその一つ。

野菜と肉をじっくり煮込み水分を飛ばし、すりつぶしペーストにする。

器に入れて表面に空気が触れないようにラードで覆い保存性を高める。

食べ物の少なくなる冬に少しずつ切り崩し日々の食に変える。

華やかではないけれど厳しい自然と対峙する中で

知恵と工夫を活かしたこの料理に人間の本質的な豊かさを感じている。


今回、お店をオープンするにあたり、

コンセプトの根幹にある「令和の豊かさ」はこの料理や食材に大きなヒントをもらいました。

華やかではないけれど工夫と知恵を駆使して自分なりの豊かさを耕す。

「3nowa」が皆様のそんな生活の一部になれるよう努めたいと思います。

追伸

食材への敬意、技法へのオマージュとしてハルジオン花言葉「追想の愛」を宛てさせて頂きます。



Craft dipで実現したいこと

昨年より続く新型コロナ感染症によって「食の楽しみ」に大きな制限がされてしまいました。

自宅で食事の機会がとても多くなりました。

自分で作る食事は同じローテーションになりがちです。

Craft dipは食卓にバリエーションと楽しさをプラスします。

日常のテーブルに3nowaが「令和の豊かさ」を届けます。


リターンの種類について

・Craft dipを自宅で楽しんでいただくセット

多彩な食材と多様な技術を盛り込んでつくられた立体的なディップをお楽しみください。

朝食のパンにのせたり・・・ワインと合わせたり・・・パスタソースにしたり・・・

と楽しんで頂ければ幸いです。


・3nowaでのコース料理

趣向を凝らした、Craft dipを最大限楽しんで頂けるフルコースをご用意いたしました。

一皿づつにコンセプトを設け趣向を凝らしました。

エスプリ香る料理をぜひ体験しにいらしてください!



コース料理 前菜 メトロと路線図の紹介  

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「さらに深いコンセプトについてはレストランにて」



資金の使い道

・CAMPFIRE手数料17%

・食材費 

・人件費 

・梱包費

・輸送費

・光熱費など


スケジュール

2021年

11月23日よりクラウドファンディング開始

12月31日にクラウドファンディング終了予定

2022年

1月上旬よりリターン提供開始(食事・パーティ)

1月中旬より随時クラフトディップ発送予定


店舗情報

〒103-0001

東京都中央区日本橋小伝馬町2-5

メトロシティ小伝馬町202

Craft dip 3nowa

TEL/FAX 03-3527-2827

東京メトロ 日比谷線小伝馬町駅 徒歩0分


■特定商取引法に関する記載
 ●販売事業者名:3nowa




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