持続的な取組を目指し、ネクストゴールを設定します!

去る11月16日。朝国地域の伝統野菜「朝国しょうが」のブランド化を目指し、種しょうがの保存に取り組みました。保存には、適切な温度と湿度管理が重要で、ぎりぎりまで土中で保存しておいた朝国しょうがの傷口に草木灰を丁寧に塗り込み、 オガクズやもみ殻に水分を含めたものをビニール袋に敷き詰め、種しょうがが重ならないように入れ込みました。


保存場所は、お米を保管しているコンテナーで一定の温度を保つことは可能ですが、家庭用エアコンで温度管理をしているため、湿度の調整が困難な状況です。


朝国農業生産組合では、後世に代々引き継ぐことができる持続可能な活動を目指し、朝国しょうがの保存専用の保冷庫を購入したいと考え、ネクストゴールとして35万円の目標額に設定をいたしました。

引き続き、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします!



はじめに・ご挨拶

はじめまして。滋賀県湖南市にある朝国農業生産組合 有志メンバー代表の坂傳幸と申します。

朝国農業生産組合は、もともと個人で田畑を耕していた地域の人たちが、農業の担い手不足や生産の効率化など時代の流れとともに平成16年に集団営農組織となり、朝国地域の組合員が協力して水稲、大豆、大麦の生産を中心に行っています。

組合員は23名、平均年齢は60歳を超え高齢化が進んでおり、年月が経つにつれ体にも負担がかかってきていますが、生まれ育った地域に恩返しをするためにも地域の伝統野菜「朝国しょうが」を将来世代にしっかりと引き継ぎ、後世に残していくために、復刻プロジェクトを進めたいと意気込んでおります。

朝国農業生産組合ほかプロジェクト有志メンバー

朝国しょうがとは?

かつて朝国地域の特産品として広く評判の高かった「朝国しょうが」は、一般市場に多く出回っている「大しょうが」ではなく、茎の根本が淡いピンク色で繊維質が少なくぴりっとした辛さが特徴の「小しょうが」と言われる品種です。

病気になりやすく、水の管理など栽培がとても難しいことや、希少価値があるためタネの値段も高いことから、全国的にも「小しょうが」の生産地は限られています。

朝国地区では、野洲川の氾濫でできた砂質の土壌がショウガ栽培に適していました。朝国しょうがは、土壌で種生姜の上に新しい生姜が育ち、 緑の茎葉の下に小ぶりでほんのり薄桃色のみずみずしい生姜になります。

生姜の辛み成分ジンゲロンやショウガオールには殺菌力があります。食欲を増進させる効果もあり、夏でも食欲をそそる、清涼感のある香りと爽やかな辛みが特徴です。


「朝国地域」と「しょうが」の歴史

江戸幕府の徳川家斉が将軍(11代目)だった頃の享和年間(約220年前)より栽培され、品質佳良にして毎年夏期になると諸方に「朝国薑(あさくにしょうが)」の名で知れわたっていた薑もその姿を消していった、と甲賀郡志にはあります。

野洲川(1級河川)の水流の利便性をいかして、朝国地域のほとんどの農家で生産され、天秤棒を担いで多い時には一日40キロもの道のりを歩いて売り、生活が潤っていたという記録がありますが、大正の中期頃から原因不明の病菌が発生したことで生産面積が減少し、種しょうがの保存もできなくなりました。

それでも昭和初期から中期にかけては専業農家がいるほどでしたが、手間暇がかかり病害のリスクが高い朝国しょうがで生計を立てる農家はなくなりました。私の記憶では1970年代までは、父親と一緒に売りに歩いていたことを覚えています。それ以降は、スーパーマーケットなどの台頭で流通や食品事情が変化し、昔ながらの販売方法の優位性が失われ、生産から遠のいていきました。

私たちの小さい頃は、朝国しょうがを三杯酢や甘酢に漬けて食べることが秋の風物詩で食卓を彩っていました。現在は3軒ほどが自家用で大しょうがを生産していますが、伝統野菜として小しょうがを種子として生産する「朝国しょうが」は途絶えてしまっています。

  • (当時の主たる用途)
  • 生姜漬=最も需要が多く、梅とともに貴重がられた。梅が豊作であれば生姜の需要も多かった。塩を加減しながらシソと漬ける。
  • 生姜味噌=味噌の中に生姜をきざんで漬ける。
  • 生姜の二杯酢=うすくあげ、酢砂糖で一夜漬け。
  • 生姜の佃煮=生魚、生野菜と一緒に混ぜて煮詰める。保存食として重宝された。
  • 生姜の葉の風呂=良く温まり、薬湯として良い。

プロジェクトを立ち上げた背景

湖南市の伝統野菜は主に5品目あり、「下田なす」「弥平とうがらし」「里芋」「東寺献上ごぼう」そして「朝国しょうが」です。朝国しょうが以外の4品目については、伝統野菜として生産活動の機運や認知度が高まってきています。

『先祖が代々残してきた 朝国しょうがを自分たちの代で終わらせてしまってもいいのか? …しかし、上手く栽培できるだろうか?』

私たち朝国農業生産組合のメンバーも、口には出しませんが、胸のどこかでくすぶっている想いを感じていました。そのような中、市地域創生推進課から復活プロジェクトの声がかかりました。

『このチャンスを逃してはいけない!チャレンジしてみよう!』

有志メンバーで地域の将来に対する想いを共有し、朝国しょうが復刻への決意を新たにしました。


朝国しょうが奮闘記

今年4月に、期待と不安の中、朝国しょうがの植え付けを行いました。たくさんのメディアの皆さんに取材に来ていただき、関心の高さに驚きました。もう、後戻りはできないと決心が固まりました。

栽培に苦労することとしては...

○種しょうがを植え付けてから土を乾燥させないことが重要で、水分量の調整が難しい。

○芽が出て茎が大きくなった頃には、独特の香りに寄せられて害虫がよくつくため、害虫に目を配る必要がある。

また、雑草の処理にも手がかかるため、日ごろの管理を怠らないことが重要です。

先代が朝国しょうがを栽培していたことは記憶にありますが、作り方を本格的に伝授してもらっていません。したがって、ほぼゼロからのスタートでしたので、プレッシャーを強く感じていました。

順調に育ち収穫を待つ朝国しょうが

【期待と不安】

手間暇をかけながら順調に育ってきた中で、9月初旬に葉や茎が大きく育っているものをサンプル収穫してみました。

小ぶりでピンク色と薄桃色の鮮やかなコントラストで、よく育っている朝国しょうがを見ることができました‼︎

何とかカタチにすることができた!と、大きな喜びと充実を感じつつも、正直言うと安堵感が先に立ちました。

【いよいよ本格的な収穫】

有志メンバーが集合し、次々に朝国しょうがを収穫していきます。収穫は簡単で、茎の根元をを束にして引き抜けば、子どもの力でも十分にできます。

想定していないこともありました。

小しょうがの特徴である小ぶりな実のすき間に土が入り込んでいて、きれいにするためには非常に手間暇がかかります。出来栄えの喜びを噛みしめながら、まずは出荷までの工程をしっかりとこなします。


市内漬物事業者「株式会社やまじょう」とのコラボレーションが実現することに!

このプロジェクトの趣旨に共感いただき、地産地消の取組として、「ぜひ漬物として販売したい」と申し出をいただきました。

◎上西宗太 専務取締役

「この度の朝国しょうが復刻プロジェクトに関わらせていただいてありがとうございます。伝統野菜の復活に向けた朝国農業生産組合の皆さんの熱い想いに応えられるよう、当社としても何度も試作を重ね、これまでにない新商品に仕上がりました。この地域が生んだ新たな特産品になることを願っております。」

◎品質管理部 古田孝弘 主任

「朝国しょうがの特徴である小ぶりで可愛らしいしょうがの形や自然な色合いをできるだけ生かすように、ひとつひとつ丁寧に仕上げました。甘味のある糖液で下漬けをしてから、甘酢調味液で本漬けしております。甘酢の酸味と奥深く感じる甘味に朝国しょうが特有のピリッとした辛味が効いたお漬物です。」


後世に朝国地域の伝統を引き継ぐために種しょうがを残したい

大正時代の病害被害によって途絶えてしまった種しょうがの復活も目指しています。小しょうがは高価なもので生産コストがかかるため、消費者に気軽に手に取っていただくためには私たちの努力が必要です。

そして、多くの消費者に朝国の伝統野菜をお届けすることは、新たな世代の興味・関心のきっかけとなり、後世に代々引き継いでいく思いへとつながっていくことを期待します。

朝国しょうがの保存方法は非常に難しく、温度・湿度を適正に保つ必要があります。

市内に研究施設があるタキイ種苗株式会社に勤務される野菜ソムリエプロの資格を持つ岸田さんに、種しょうがの保存に関する指導をいただきながら、今年収穫された朝国しょうがでチャレンジします。

◎タキイ種苗株式会社 野菜ソムリエプロ 岸田英三 さん


生姜の原産地はインドを中心とした熱帯アジアと言われることから保管には15℃前後、湿度90%程度が最適だと言われています。企業では恒温庫で湿度90%に管理、大きな産地では代々横穴の奥深くの年中温湿度が一定な場所で保管されています。一般的には湿度を確保するために種ショウガを湿った新聞紙にくるんだり、古いモミガラを入れたり、ビニール袋に入れ水を足したりなどいろいろな方法がとられています。

しかし、腐敗も多く安定的な種ショウガの保存方法は確立していません。産地を維持していくためには種ショウガを安定的に確保する技術を確立することが大切だと考えています。

私としても、この地域に根差した食文化を守ることと同時に、伝統野菜を後世に引き継いでいくための使命感を持ち、社会的意義のあるこの取組を必ず成功させたいと思っています。


資金の使い道・実施スケジュール

後世に朝国しょうがを残すために、支援金を下記の経費に活用させていただきます。

・「種しょうが」の購入経費

・「種しょうが」を保存するための試験研究・資材購入経費 など


リターンのご紹介

支援者の方には、今年に収穫したしょうがを味わっていただきたかったのですが、おいしく味わっていただく時期に提供が間に合わないため、来年(2022年)9月頃に収穫する予定の「朝国しょうが」の新生姜と「朝国しょうがの漬物」をご準備いたします。今年産の朝国農業生産組合で生産された「コシヒカリ」も同様に来年に収穫した新米をお届けします。 その他、やまのいも「新丹丸」、サツマイモセットは2022年1月頃お送りします。

朝国しょうが200g

やまじょうの朝国しょうが漬物

湖南市朝国産コシヒカリ10kg

やまのいも「新丹丸」
最後に

このプロジェクトは朝国しょうがを将来世代に引き継ぐことを目的としています。そのためには若い世代に参加してもらうことが課題です。地域の若者には「朝国しょうが」という伝統野菜を通して、ふるさとへの想いを感じてもらい、農業を担うきっかけになってほしいと願います

支援者の皆さんには、今年(2021年)に収穫した「朝国しょうが」、その加工品などをお届けしたかったところですが、時期が合わず来年までお待たせしてしまいますが、「朝国しょうが復刻プロジェクト」をどうか長い目で見守っていただければ幸いです

よろしくお願いいたします!


■特定商取引法に関する記載

 ●販売事業者名:農事組合法人朝国農業生産組合
 ●通信販売に関する業務の責任者:坂傳幸
 ●事業者の所在地:〒520-3251 滋賀県湖南市朝国字北田655
 ●事業者の電話番号:Tel:0748-72-7182
 ●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。

 ●対価以外に必要な費用:ソフトウェアにかかる取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
 ●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2021/12/06 17:26

    皆さんの温かいご支援のおかげで、目標額20万円を達成することができました。ありがとうございました!活動報告でも掲載しましたとおり、伝統を後世に引き継いでいくための種しょうがの保存には、適正な温度と湿度の管理が必要です。そのための保冷庫の購入をさせていただきたく、ネクストゴールを設定いたしました...

  • 2021/12/02 13:38

    11月16日。肌寒くなってきましたので、種しょうがの保存をタキイ種苗株式会社の監修のもと行いました。保存には、適した温度と湿度管理が重要で、オガクズやもみ殻に水分を含めたものなど5つのパターンで試験的に行いました。越冬できれば朝国地域のブランド商品として売り出すこともできますし、高価な種しょう...

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