はじめに・ご挨拶

こちらのプロジェクトは合同会社TeleImageと橋爪 崇の共同プロジェクトとなります。

合同会社TeleImage代表の橋爪崇です。

 こちらのプロジェクトに興味を持っていただきありがとうございます。
 私は神奈川県で医師として勤務する傍ら、趣味で物作りをしています。


 今回ご紹介するのは「簡易ワクチン充填機」となります。

 2022年04月現在、日本でのオミクロン株によるコロナ感染症の第6波は落ち着き始めていますが、世界ではまだまだ猛威を振るっています。

 3回目のワクチン接種も始まり、夏頃には4回目の接種も検討されています。

 私は医師として、2021年5月から現在に至るまでワクチンの集団接種にのお手伝いをしていますが平日などは勤務できる医療従事者の人数が少なく、また、ワクチンそのものの扱いが難しいこともあり、1日の接種人数が限られてしまいます。

 特に3回目の接種では集団接種会場によっては当日に十分な医療従事者を確保するのが難しい状況です。

 報道などでご存じだとは思いますが、コロナウィルス用のワクチンは冷凍で保存されており、解凍後は6時間しか使用できません。
 事前に何千人分もの薬剤をまとめて注射器に充填することは出来ず、接種作業と平行して充填作業も行っており、作業には人手と時間を取られています。

 充填作業への負担を軽減すれば、接種人数も増やすことも可能だと考えています。

 そこで充填作業の一部を補助する機械を開発するため、2020年12月から基礎実験と機械の設計を始め、2021年5月に国内特許を取得しました。(特許第6881807号)

 2021年5月末に東京都医師会理事の先生方にプレゼンテーションをさせていただき、ご意見を元に改良を重ね、複数の医療機関のご協力の下、2021年7月から2ヶ月間の実地テストを行いさらに改良を加えました。

 同時に5本の注射器に充填することで薬剤師さん並みの速度で安定した充填作業が可能です。

 機能として納得できる機械が出来た頃には2回目のワクチンの集団接種は終わりかけていたので製品化の必要は無いと考えていました。
 ですが、残念なことにワクチンの効果は6-8ヶ月程度で大きく減少し、3回目の集団接種も始まっています。
 また、5-11歳の接種も始まっています。

 そこで今回、開発した「簡易ワクチン充填機」を世に出し、ワクチン接種を1日でも早く終了させ、コロナ禍終息のお手伝いが出来ればと考えています。

 皆様のご支援、ご協力をお願い致します。


プロダクトのご紹介

 ご支援をお願いしたい商品は「簡易ワクチン充填機」の実証試験機です。
 ワクチンを注射器に充填するための補助具です。
 人力で作業を行った場合、充填速度は1本あたり1分弱必要で30本の充填には30分程度必要ですが、充填機を使うと30本を10分程度で充填可能です
 注射器の種類などで上手く充填できないこともありますが、概ねお役に立つと思っています。

<特徴>
・本プロダクトは薬機法に基づく医療機器には該当しません。
・同時に5本の注射器に充填出来ます
・一般的な充填方法と比べ2倍以上の速度で充填が可能です
・空気の混入が少なく、注射器から空気を抜く作業が不要です。
・ボタンひとつで充填が可能です。
・複数のメーカーの注射器に対応することが出来ます。
  注)ツベルクリン用の1mlの細身の注射器に対応しています。
    針一体型の注射器にも対応可能です。
・市販されている機械部品や3Dプリントパーツで構成されているので細かな仕様変更が簡単です。
・部品を交換することで複数の薬液瓶でも使用可能です。

<欠点>
・メーカーや注射器の種類で大きさなどが微妙に異なるため、充填量を自動計量することは出来ません。
・全自動ではないので容量調整などに必ず「人手」が必要です。
・常に空気が抜けて充填できるとは限りません。


<作業の効率化について>
 一般的に担当者1名が注射器に充填できる目安として、1時間あたり50-60本程度になりますが、「簡易ワクチン充填機」 を使用すると1人のオペレータで1時間あたり100本以上の充填作業が可能です。

事前に必要量をまとめて注射器に充填して保存することが出来ないため、集団接種会場では、接種と並行して裏側で看護師さんや薬剤師さんが充填作業をし続けています。

例えば8時間の接種時間で1000名分の注射をするには約2.5名の専任担当者が1日中充填している計算になります。

充填作業をしている看護師さん1名が半日でも接種を担当すれば単純計算で80から120名程度の接種件数の増加が期待できます。

ただ、その場合充填作業をする担当者が減ってしまいます。

充填作業を機械で補助するれば少ない担当者でも必要な充填作業が可能になります。

結果として医療従事者の人数を増やすことなく接種者を増やすことが可能となります。


<機械的な特徴>
 ・Rapid Prototypingと言う手法で、可能な限り既存の製品を組み合わせて設計しています。
 ・入手しやすい市販の部品を組み合わせて作成しています。
 ・修理部品が国内で入手可能です。
 ・プラスチックパーツは3Dプリンタで作成されています。
 ・可動部は、国産メーカーのギアボックス、カーボンブラシ使用のホビーモーター(DC260)を使用しています。
  ・タイマーやPWM制御部品は市販のものを組み合わせています。

国内特許を取得済みで、現在は海外特許も申請しています。(国内特許6881807 )



<お金の使い道>

 ご支援いただきました費用は下記の内訳で活用させていただきたいと考えています。

1:実証試験機の材料費 10万円

2:人件費、クラウドファンディングへの手数料など 5万円



実施計画

 機械的な設計は終了しています。

 実証試験機は既存の部品と3Dプリント部品を組み合わせて作成しています。

 2022年5月中旬 実証試験機の組み立て、発送。
 

 


こだわり・特徴

3Dプリント部品や市販の部品を組み合わせて開発期間を短縮しています。
また、市販の部品を使うことで比較的安価に提供させていただけ、修理なども簡単にできます。

1mlの細身の注射器に限定されますが、複数の注射器に対応できるように幅広い調整機能を持っています。

部品を交換することで異なる大きさのバイアル瓶に対応可能です。
3Dプリンタを使用していますので、複数のバイアル瓶にも対応可能です。

ピストンの速度や振幅を工夫することで、充填時の空気の混入が抑えられます。

重力と表面張力のバランスで、少量ずつ薬液を注射器に充填します。薬液の温度などによっては上手く充填できないこともあります。

<適合確認済み使用可能注射器>
一般的な1mlの注射器に適合します。


リターンのご紹介

3000円
製品化へのご協力をお願い致します。
お礼と進捗メールをお送り致します。


20,000円
実証試験機となります。
発送先は医療法人さま、公的機関さまのみとさせていただきます。
送料込みの価格です。

3Dプリンタを使ってプラスチック部品は作成しています。
基本的な動作などは製品版と同じとなります。

内容
簡易ワクチン充填機本体(3Dプリンタ製) 1個
V-3B規格バイアル瓶保持器 1個
V-10A規格バイアル瓶保持器  1個
ACアダプタ 1個

注)
V-3B規格はP社製ワクチンのバイアルと同じ規格です。
V-10A規格はM社製ワクチンのバイアルと同じ規格です。


製品情報・仕様

<商品名>
 簡易ワクチン充填機

 
<対応バイアル瓶規格>
V-3B規格バイアル瓶 
V-10A規格バイアル瓶

注)
V-3B規格はP社製ワクチンのバイアルと同じ規格です。
V-10A規格はM社製ワクチンのバイアルと同じ規格です。


<本体大きさ>
215×300×150mm

<駆動部>

国産メーカー ホビーギアボックス(最大トルク2306gf.cm)
モーター カーボンブラシモーター  DC260等 

<電源>
汎用ACアダプタ 3.0V (PSEマーク取得済み)

注)本製品はACアダプターで駆動するため電気用品安全法上の特定電気用品または電気用品に該当しません。
注)本製品はは薬機法に基づく医療機器には当たりません。


Q&A

問1)医療認可機器ですか?

答1)医療認可機器ではありません。
    薬液を注射器に充填するための補助具で、医師、看護師、薬剤師など専門資格を有した人が使うことを想定してます。


問2)薬液量の設定は出来ますか

答2)複数メーカーの注射器に対応するため、薬液量の調整は出来ません。最後は人の目で確認する必要があります。


問3)薬液の充填が失敗することはありますか?

答3)注射器の微妙な違いによって上手く充填できないこともあります。


問47)個人への販売はありますが?

答4)医療法人、集団接種を担当する自治体などへの販売になります。


問5)壊れたときの保証は有りますか?

答5)購入後3ヶ月でしたら、無償修理を行います。それ以降でも市販の部品を購入することで修理は可能です。


問6)使い方は難しいですか?

答6)初めて使う方も15分程度のトレーニングで 使用可能です。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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