はじめに・ご挨拶
はじめまして。吉田村VILLAGEの村長の伊澤と申します。
「吉田村VILLAGE」 は私の生まれ育った栃木県下野市吉田地区という長閑な農村地域の、農泊(農家民泊)やアグリツーリズム(農村観光)の拠点施設です。
農業で地域活性を推進すべく、地域の農協跡の大型の大谷石蔵倉庫をリノベーションし、ホテル、ベーカリーカフェ、野菜直売、セレクトショップが併設された複合施設で、今年の8月にオープンし県内外で話題のスポットとなっています。
当施設は吉田村アグリツーリズム推進協議会という組織の実施主体として、私たち一般社団法人シモツケクリエイティブというまちづくり会社で運営を行っています。
ホームページ:吉田村VILLAGE
このプロジェクトで実現したいこと
下野市はこれといった観光要素もなく非観光地でしたが、吉田村VILLAGEを拠点に地域の農業や歴史、自然、景観、農村体験(田植えや稲刈り、玉ねぎ収穫体験、苺摘み体験etc.)など、地域の数少ないの魅力である農業を観光資源として地域・農業振興を図る目的で誕生しました。
「何もないけど、こんなに豊か。」吉田村VILLAGEの前身となる、2014年から始めた地域おこしイベント「吉田村まつり」のキャッチコピー。私を含めた地元の若者たち(当時)が地域の誇りである農業をフィーチャーしたマルシェイベントです。
吉田村VILLAGEの敷地(当時農協所有)をお借りして、地元生産者の野菜直売をはじめ、県内外の飲食店や作家などが集結するイベントで、村人(地域住民)と旅人(来場者)が交流し、フィナーレには老若男女問わずみんなで輪になって踊る海外映画の収穫祭のワンシーンのような牧歌的な空間は多幸感に溢れ、年々参加者が増え、2019年には8000人もの集客があるイベントとなりました。
毎日が「吉田村まつり」のような場所として吉田村VILLAGEが生まれたのです。
吉田村はこれと言った取り柄のないどこにでもあるただの農村です。しかし、そこには古来から続く肥沃な大地があり、それを基盤とした農業があり、自然豊かな景観があり、歴史やそれを物語る建造物もあり、そこに住まう人々がいて、営みがあります。それらを余すことなく活用し、サステナブルな地域社会を実現するため、構想から約10年で、たくさんの方々の協力を得ながら、コロナ禍の将来への不安や煽りを受け紆余曲折しながらも、私たちのライフワークとして決死の思いでオープンしました。
◆ちなみにこんなところです。
コロナ禍(すぐ緊急事態宣言下となりました)でのオープンとなりましたが、予想を超える反響でこれまでたくさんのお客様にご利用いただいております。(・・(汗)
ホテルもコロナ禍前はインバウンドや家族旅行でこれからは農村観光で絶対宿泊の需要はある!と粋がっていたものの、いざオープンしてみると正直こんなところに泊まりに来る人いるのかな?と不安でしたが、まだ体験(農業体験やアクティブティ)などもご提供できてない本格稼働前なのですが、土日祝を中心に宿泊のお客様がたくさん来ていただいており一安心(泣)
宿泊されたお客様からは、「お部屋の居心地が良かった」「お料理が美味しかった」「サイクリングが気持ちよかった」などご満足いただけているようです。改善点もご指摘いただいた部分は直ぐに改善し、より快適な空間作りに日々精進しております。
が、しかし!
現在、ホテルの客室は2部屋のみで、店内にはベーカリーもあるため、客室、店内へのペット同伴は不可となっております。ペット同伴の可否のお問合せも多く、せっかく興味を持っていただいたにも関わらずみなさんのご希望に添えない状態となっています(汗)
近隣にドッグランのあるオートキャンプ場「三王山ふれあい公園」があったり、遮るものが何もない関東平野の広大な田園風景はお散歩にもぴったりなのに…なんとも心苦しい。
そこで敷地内の見晴らしの良い屋外にお庭を造ってウッドデッキを張り、ご家族、友人、そしてワンちゃんなどペットも存分に楽しめるペット可のプライベート空間のグランピングサイトを増設し、よりたくさんのお客さまに吉田村の魅力を体感していただきたいと、このプロジェクトを立ち上げました!
私たちの地域のご紹介
そもそも「吉田村」とは・・・?
前述したとおり、栃木県下野市の吉田地区という農村地域の旧称で、実際今は村ではありません(汗
吉田村は栃木県日光市を源流とする一級河川鬼怒川と田川に挟まれた広大な田園地帯です。
かつて結城紬で有名な茨城県結城市と宇都宮を結ぶ古道を中心に複数の集落が点在し、明治22年、町村制施行に伴って村々が合併し「吉田村」が生まれました。
吉田村は大地がもたらす農業と、川がもたらす水運で大いに発展し、それはそれは活気にあふれた賑やかな村でした。
時は流れ、そんな繁栄の年月も今は昔。
その後、市区町村合併を重ね、現在の下野市になり、社会問題でもある少子高齢化も顕著に進み、かつての賑わいは息を潜め、吉田村(吉田地区)は市内の人々が口を揃えて「何もない」と言うぐらい寂れた地域になってしまいました。
私が子供の頃は農協を中心に商店や飲食店なども点在し、人も地域もまだ活気があったのですが、農協が市内の別の場所に移転して以来、年々活気が失われていきました。
そこで、この村にかつての賑わいを蘇らせたいと、2014年から私と地元の仲間たちと共に、地元の収穫祭として「農」と「食」とそして「音楽」のお祭り「吉田村まつり」を開催してきました。
先述したように「何もないけど、こんなに豊か。」がキャッチコピーの吉田村まつり。
吉田地区は農業振興地域で市街化調整区域にも指定され、開発されることなく時代の流れに流されるまま少子高齢化などで人口減少が進み、農協移転で拍車をかけるように活気が失われ、不便故に若い世代は市内の市街地に流出し、このままでは20年後には地域そのものが無くなってしまうのでは?という状況で、私もかつてはそうでしたが、地元の住民が口を揃えて「何もない」と蔑み、地域の存続に諦めのような感情が充満する、そんな地域でした。
私はそんな吉田村が嫌で、高校卒業後から都内の学校に進学し、そのまま都内で就職。結婚し所帯も持ち十数年都会で暮らし、家業(苺農園)を継ぐため10年前に地元に戻りました。空白の10年の間に地元は目も当てられないくらい衰退し、私の眼には灰色の世界に写りました。
何もなければここで50年以上余生を過ごすのかと考えたときに、東京から連れてこられた妻や娘たちが不憫に思い、子供のころTVで放送されていたキリスト教の「心のともしび運動」のスローガン「暗いと不平を言うよりも、すすんで灯をつけましょう」(ウチはめちゃ仏教ですが)の精神で、自ら地域の活性に取り組むことにしました。
灰色の世界の象徴だった移転した農協跡地。当時あったJAの生協の店舗やガソリンスタンドは取り壊され更地になりちょっとした広場になり、当時は存在に気づかなかった大谷石蔵倉庫群と鉄骨造の支所跡だけがひっそりと佇んでいました。しかし、石蔵倉庫に囲まれた空間は、旅行で行ったイタリアで見た石造りの建物に囲まれたパルコのような素敵空間に写り、「あ、ここに村作ろう!」と一念発起。まず支所跡を買い取り、地域に無くなってしまった機能「飲食店」を復活したいと2014年にItalian caffe bar L'ape Ronzaを後輩と立ち上げることになりました。
地元を離れて気づく地域の良さ。それは景色や景観であり、空気であり、農産物の美味しさであり、人のあたたかさであり…。何もないと思ってた地元には、都会では味わうことのできないコトやモノがたくさんあり、実はこんなにも豊かだったんだと気づき、それらを発信し、地域活性に繋げ子供たちに地域の未来を残してあげたいと、地元の先輩や友人など仲間たちを誘い、同年から農協跡の広場で吉田村まつりを始めることとなりました。
吉田村まつりは初回は台風直撃の日の開催となり集客数は600人とこじんまりと始まりましたが、翌年15年は3000人、16年は5000人と年々来場者は爆増し、コロナ禍前の19年は過去最大の8000人まで増え、県内でも有名イベントに成長しました。回を重ねる毎に地元の子育て世代やシニア層を巻き込み、運営側も人員を増員しながら、お洒落イベントの中に地元のママさんたちが主体となった子供向けブースやシニア層が主体となった婦人部の地域食のブースや伝統文化の「藁でっぽう(十五夜、十三夜に地域の子供たちが近隣の家々を回り、藁を束ねて棒状にしたもので歌いながら地面を叩いて豊作を祈りおひねりを貰って回る、日本版ハロウィンみたいな風習)」のワークショップをおじさんたちが行ったり、はたまた、イベント内イベントで参加者を巻き込んだ農村ウェディングまで行ったりと、村人(地元民)が旅人(来場者)を楽しませたい、そして村人も楽しみたいというほっこりするようなまさに多幸感に溢れるイベントに育ちました。コロナ禍に入って昨年、今年と開催できていませんが、来年から春(早苗饗)、秋(収穫祭)の年2回開催していく予定です!
そしてこれらが常態的にあり続けるために、地域が存続していくために、地域の拠点として吉田村VILLAGEが存在するのです。昭和16年造の築80年の歴史と記憶を刻む地域のランドマークとも言える大谷石蔵をリノベーションして、地域から欠けたピースを取り戻し、これまで無かった新たな可能性を広げ、子供達に明るい未来を残していけるような場所として、新たな息吹をもたらした吉田村VILLAGE。
これまで計画から施設完成まで長い年月と関係者の方々の膨大な労力、そして総工費約1億5千万円という莫大な資金を投入し、私たちはもう鼻血も出ませんという状態です(汗)むしろ脂汗しか出てこない...
まさに心血を注いで産み出した可愛い我が子「吉田村VILLAGE」だから、たくさんの方々に知ってもらいたい、たくさんの方々に来てもらいたい、たくさんの方々に愛してもらいたい。ご家族、友人、恋人、みんな揃ってぜひ吉田村を体感してほしい。そんな思いからペットという家族も一緒に来られる場所、グランピングサイトがどうしても作りたいのです。
資金の使い道・実施スケジュール
本プロジェクトで集まった支援金(手数料を除く)は、以下の施設整備費に使用させていただきます。
◆グランピングサイト整備費用
・ウッドデッキ施工費 80㎡・・・・・・・・・・約200万円
・木塀施工費(主に材料費) ・・・・・・・・・・約10万円
・専用庭外構工事(植栽、敷石、土等材料費) ・・約20万円
・グランピングテント、アウトドアグッズ一式 ・・約40万円
・CAMPFIRE手数料10%・・・・・・・・・・・・約30万円
合計 300万円也
吉田村VILLAGEオープンに際しても、枕木塀や木塀や大谷石のアプローチの敷石など可能な限りDIYで自分たちで工事してきましたので、今回も可能な限りDIYで行う予定ですが、さすがにウッドデッキは安全性や耐久性の関係で業者さんにお願いします。(資金が達成できなかった場合は気合でDIYでなんとかせねばですが‥。)
実施スケジュール
11月上旬 プロジェクトスタート
12月中旬 プロジェクト終了
2022年1月 ウッドデッキ業者さんと打合せスタート
2月 施工開始
3月 庭整備(植栽など)&テント等購入
4月上旬 グランピングサイトオープン!
のイメージで進めていきます。
リターンのご紹介
①かぶって⁉応援 吉田村オリジナル手ぬぐい
②食べて応援!吉田村お米とお野菜セット
③体験して応援!農業体験(いちご摘み体験)
④食べて応援!吉田村のいちご4パック入り1箱 ⑤泊まって応援!吉田村INN Room1「素泊まり」プラン
⑥泊まって応援!吉田村INN Room2「素泊まり」プラン
⑦満喫して応援!吉田村INN Room1「満喫」プラン ペアチケット ⑧満喫して応援!吉田村INN Room2「満喫」プラン 4名様(ファミリー、グループ向け) ⑨完成後に泊まって応援!グランピング「素泊まり」プラン
⑩完成後に満喫して応援!グランピング「満喫」プラン (1泊2日朝夕食付き、農業体験付)
その他・・・
⑪四季を感じて応援!吉田村INN Room2「四季を満喫(全4泊分)」プラン 4名様(ファミリー/グループ向け)
⑫貸切して応援!吉田村INN「貸切」プラン 全16名様(団体、企業様向け)
⑬貸切して応援!吉田村INN「貸切」プラン 全16名様×年2回(団体、企業様向け)
⑭貸切して応援!吉田村INN「貸切」プラン 全16名様×年4回(団体、企業様向け)
そして、なんと!! ⑮結婚して応援!吉田村VILLAGE「貸切ウェディング」基本プラン 参列者30名相当
までご用意いたしました。
応援メッセージm(_ _)m
人も犬も、自然や生命と関わることで癒しを求める本能的欲求を持っています。コロナ禍によって自粛生活が続いている今、特に人工物の囲まれた都会で過ごす飼い主さんやワンちゃんは自然に触れ合う機会も少なくたくさんのストレスを抱えているかもしれません。日頃の喧騒を離れ、自然豊かな吉田村に訪れることで愛犬とのゆったりとした時間を過ごせば、きっとお互いのストレスも解消され、さらに互いの絆も深まること間違いなしです。多くの飼い主さんやワンちゃんの癒しのスポットになり得る、「吉田村VILLAGE」ペット可のグランピングサイトができることを心から応援しています!
■スタディ・ドッグ・スクール
■鹿野 正顕 氏 著書
最後に
吉田村解釈版SDGs 目標11-3.住み続けられるまちづくり「2030年までに、誰一人取り残さない持続可能なまちづくりをすすめる」私たちを取り巻く環境は日に日に変化し、気候変動による異常気象による災害や人口減少を背景としたインフラの集約などコンパクトシティ化を進める動きがあります。誰一人取り残さない持続可能なまちづくりをすすめるために、市街地(住居部)にインフラを集約していくという施策だが、吉田村に住まう私の様な代々続く農家は家や土地を守らなければならず、この地を離れることができません。「誰一人取り残さない」って言われてもだいぶ前から取り残されてるんですけど…(汗)
そこで、私が考えるコンパクトシティの単位は集落であり、昔の村の単位がちょうどいいコンパクトシティの規模感だと思います。顔が届く範囲のコミュニティがこれからの時代を生きていく上で、持続可能なまちづくりをすすめる上で重要だと考えます。
私たちがこの吉田村に住み続けられるよう始まった吉田村VILLAGE。若かりし頃は嫌で嫌でしかたなかった吉田村ですが、今では誰一人取り残さない、取り残したくないと思えるオラが村となりました。それは村人も旅人もペットも一緒です!
いつまでもみんなが笑顔でいられるような地域社会を築き、これからも吉田村VILLAGEがその一役を担っていける場所であり続けられるよう、せめてあと20年、いやあと50年、大谷石蔵、そして吉田村が存続していくことを願ってやみません。
みなさま、何卒よろしくお願いいたします。
吉田村VILLAGE 村長 兼 一社)シモツケクリエイティブ 理事伊澤敦彦
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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