私たちについて

 皆様、こんにちは!私たちのプロジェクトをご覧いただきありがとうございます。

私たちは京都府の立命館宇治高校IMコースの3年生8人組、”Tierhome”(ティアホーム)です!


 立命館宇治高校のIMコースでは、3年間にわたってGLS (Global Leadership Studies)という課題解決型授業があります。この授業では自分たちが解決したいと思う社会問題に焦点を当て、解決するためには自分たちに何ができるかを考え、アクションを起こしています。

 私たち”Tierhome”(ティアホーム)は、この授業を通して2021年4月に私たちが一から立ち上げ、1匹でも多くの犬猫を動物虐待・殺処分から救うことを目標に動物福祉活動をしているチームです。普段から動物福祉・愛護団体の方へのインタビューやボランティア活動、SNS発信を中心に活動をしていて、学校内外でも反響を頂いております。活動をする中で、コロナ禍でも動物福祉に貢献したい!そんな想いからクラウドファンディングを実施することに決めました。


日本の現状について

  昨年、環境省が発表したデータ※犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況(都道府県・指定都市・中核市)、負傷動物等の収容及び処分の状況によると1年の間で46,738匹の犬猫が殺処分されています。この数字自体は、年々減少傾向にあるものの現在の日本では主に3つのことが原因で命を全うできない犬猫たちが発生していると考えられます。以下の図をご覧ください。


ダイアグラム

自動的に生成された説明

図の出典:人と動物の共生センター."余剰犬猫問題ー蛇口モデル". 人と動物の共生センターブログ. http://human-animal.jp/about/tap-model, (更新日 2017-11-4). (参考日 2021-12-23)


上記の図について解説します。

主な発生源(上段の蛇口)            

1. ペット産業


 多くの人が一度は行ったことのあるであろうペットショップ。昨年、12月に一般社団法人 ペットフード協会が公開した情報によると日本では2019年から2020年にかけて、新型コロナウイルス の影響でステイホームに伴い、犬猫を買い求める人が増えていると言われています。最近は特に、小さい子犬や子猫が高額で販売されているところをよく見かけるようになりました。2013年までは、ペットショップで売れ残ってしまった犬猫の多くは保健所などに送られていました。同年に動物愛護法が施行されると、保健所側は犬猫の引き取りを断ることができるようになりました。しかし、保健所に引き取ってもらえないとなると生体販売者が犬猫を山に大量に捨ててしまう事件が多く発生しました。そして、新たに「引き取り屋」という悪質な業者が現れ、犬猫の頭数や状態の把握が困難になりました。ペット産業は、これらのような法改正による悪循環な出来事に加えて、衝動買いをしてすぐに遺棄する飼い主が後を経たない要因の一つになっています。

また、ペット流通中(ペットショップに行く途中)の死亡事故についても問題視されています。2018年には、1万9763匹の犬が流通過程で死亡し、これは殺処分数の2倍以上にあたります。猫は殺処分数よりも少ないものの同年には6486匹もの猫が犠牲になっているという状況です。生後間もない子犬・子猫にとってトラックなどによる長時間の移動は過度な負担であると考えられます。


2. 飼い主

 ペットを飼うことについて誤った認識を持って衝動買いしてしまうと、後に引っ越しやアレルギーなど予測可能である問題が原因で飼育放棄されてしまう犬猫も多くいます。

また、高齢者の方によるペットの飼育が困難になるというケースも増えています。

この問題の主な原因として

・日本にペットと入居できる老人ホームが少ないこと

・犬は猫より世話に手間がかかり、高齢者の方にとって負担が大きいこと

不妊去勢手術を知らない飼い主が野外から猫を拾い、予定外の繁殖により多頭崩壊してしまうケースが多くあること

・核家族化で身寄りのない高齢者の方がペットを迎えることが多いものの、世話する支援が受けられないこと

                                       などがあります。


3. 野外繁殖


 野外繁殖の蛇口は※TNR活動(Trap Neuter Return/地域猫活動)という野良猫を捕獲(Trap )して、不妊去勢手術(Neuter)を行って、元の場所・野外の生息地に戻す(Return)活動によって改善されてきています。しかし、 動物福祉団体”Pawer.” の代表者である大西結衣氏にインタビューを行った際、殺処分の原因の割合で1番多くを占めているのは野外繁殖からきていることを知りました。また、殺処分数のうち8割以上が猫で、そのうちの約6割が乳飲み子であるという事実もあります。

野外繁殖を防ぐことは、予定外・望まれていない出産をなくし、殺処分数を減らすために最も効果的だと言われています。


これらの3つの項目から発生してしまった多くの余剰犬猫は、まず、保護施設等での飼育から家庭への譲渡の蛇口を開くことを目指すことで「殺処分ゼロ」を実現できると言われています。しかし、病気や問題行動により、家庭への譲渡が向かない犬猫もいるため保護施設等での飼育数が増えることになります。


左記の図のように保護施設の風船はボランティアさんたちにより支えられていることがあるため、場合によっては崩壊してしまうこともあります。





 そのため私たちは、上段の蛇口の一つである野外繁殖増加防止対策・TNR(Trap Neuter Return/地域猫活動)を講じることが、現在の動物福祉に大きく貢献できると考えるようになりました。不妊去勢手術を多くの犬猫(野外を含む)に提供することで、過剰な余剰犬猫を必然的に減らすことができます。クラウドファンディングを通して動物福祉に興味のある方、犬猫が好きな方など、より多くの人から資金を募り、支援を届けたいと考えています。


参考文献:人と動物の共生センター."余剰犬猫問題ー蛇口モデル". 人と動物の共生センターブログ. http://human-animal.jp/about/tap-model, (更新日 2017-11-4). (参考日 2021-12-23)


環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室 (環境省)

https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html

犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況(都道府県・指定都市・中核市)

負傷動物等の収容及び処分の状況 令和2年度


一般社団法人 ペットフード協会."2020年(令和2年)全国犬猫飼育実態調査 結果". 一般社団法人 ペットフード協会. https://petfood.or.jp/topics/img/201223.pdf, (更新日 2020-12-23). (参考日 2021-1-18)

矢田萌. 専門記者・太田匡彦."犬猫、流通中に年2.6万匹死ぬ ペットショップ・業者 ". 朝日新聞デジタル. https://www.asahi.com/articles/ASN3Y575NN3KUUPI001.html, (更新日 2020-4-1). (参考日 2021-1-18)

NPO法人Happy - Wildcats. "TNRについて". NPO法人Happy - Wildcats. https://happy-wildcats.com/tnr, (参考日 2021-1-18)


このプロジェクトを通して実現したいこと

 

 皆様から支援して頂いた資金は、*動物福祉団体Pawer.を通して保護猫(野良猫も含む)への不妊去勢手術を提供・それに伴う医療費になります。皆様のご支援により、もし目標の30万円が達成できた場合メスだと約60匹、オスは約83匹の猫に不妊去勢手術を施すことができます。より多くの犬猫(野外犬猫も含む)に不妊去勢手術を提供することで、過剰な野外繁殖を防ぎ、命を全うできない犬猫を減らすことにつながります。また、クラウドファンディングを通して不妊去勢手術の大切さや意義を知ってもらうと同時に、沢山の人々に動物福祉問題について考えるきっかけにして頂けたらと考えています。

※資金の割り当ての詳細については「資金の使い道」に掲載しております。


動物福祉団体Pawerについて

*動物福祉団体"Pawer."は殺処分・里親不足の危機に晒されている犬や猫たちの命を守るために国内外の犬猫福祉の現状について啓発や教育を主にされている団体です。そして、保護動物を助ける活動を行いたい方達と、助けを求める施設や団体とを繋げる橋渡し役でもあります。現在は、新型コロナウイルスの影響で中止になっていますが、毎月保護猫の譲渡会を開催されています。

本プロジェクトでご協力して頂いている動物福祉団体Pawer.は、私たちTeirhomeだけでなく本校(立命館宇治高校)に向けても「いのちの教室」という啓発授業をしてくださっています。

高校生の私たちも是非Pawer.と共に動物福祉に貢献できたらと考え、このクラウドファンディングプロジェクトを発足しました。


Pawer.ホームページ:http://pawer.jp/about/




動物福祉団体Pawer. 代表 大西結衣様より応援メッセージ

「動物福祉という概念がまだ根付いていない日本で、今後の社会を支えていく学生の皆さんが今回の企画に取り組まれると知り、とても嬉しく思いました。

世界では、7-9割の野良たちを不妊去勢手術すれば、その過剰繁殖をコントロール出来ると言われています。今回の企画を通して不妊去勢手術される猫たちからは、数年で数万匹の子猫たちが生まれていた事でしょう。

生後数日で亡くなったり殺処分されたかもしれない小さな命を救う活動は、より人道的で、とても意味があります。1匹でも多くが救われますように。皆さんのご活躍を心より期待しています。」


動物福祉団体Pawer.代表 大西結衣様  





勉強会の様子w/Pawer.さん


資金の使い道

手数料:30万円 (目標金額が達成できた場合)× CAMFIRE 手数料17%= 51000円

皆様からご支援して頂いた資金から上記の手数料を引き、それ以外(249,000円)は全て動物福祉団体Pawer.を通して保護犬猫(野外犬猫も含む)の不妊去勢手術費用、そしてそれに伴う医療費に充てます。


リターンについて

ご支援して頂いた皆様には、返礼品をお送りさせていただきます。

Tierhomeのオリジナルステッカーは、メンバーがデザインしました。皆様が手に取った時、「可愛い、嬉しい!」と感じて頂けるように想いを込めて作ります!支援先の動物福祉団体Pawer.の名前も入ったオリジナルです。

<リターンオプション>

・500円 メッセージ(メール)+ 活動報告(メール)

・1000円 メッセージ(手紙)+ オリジナルステッカー(1枚)+  活動報告(メール)

・3000円 メッセージ(手紙)+ オリジナルステッカー(3枚)+  活動報告(メール)

・5000円 メッセージ(手紙)+ オリジナルステッカー(5枚)+  活動報告(メール)

・10000円 メッセージ(手紙)+ オリジナルステッカー(10枚)+  活動報告(メール)


※名前の記載が不要な場合は、備考欄に掲載不要とお書きいただき、必要な場合は必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。


実施スケジュール

2022年 2月中旬  プロジェクト開始

2022年 2月下旬 クラウドファンディングプロジェクト終了

         動物福祉団体Pawer.による資金の使用開始(TNR活動)

         ※冬のTNRは猫にとって負担が大きいため、春前まで不妊去勢手術をすることを待つ          場合が多いです。

2022年 3月上旬 返礼品発送開始

2022年 3月上旬 全てのご支援して頂いた方への返礼品発送終了・TNR活動継続


最後に

最後までご覧いただきありがとうございます。私たちTierhomeは1匹でも多くの犬猫を殺処分から救うことを目標としています。不妊去勢手術を推進することにより、犬猫の過剰繁殖を防ぐことができます。そして、これらの取り組みが傷つく犬猫を減らしていくことに繋がると考えます。私たちは、犬猫が幸せに暮らせるようになることを信じています。私たちと同じように命をもって生まれてきた犬猫たちが理不尽な理由によって当たり前の日常を送るという幸せを奪われ、殺処分されています。犬猫も私たち人間と同じ、生き物です。全ての犬猫がよりよく生きていくためにみなさんのサポートが必要です。

動物と人間が平等に共存できる社会にするため、私たちが今できることを。

みなさん、ぜひ一緒に1匹でも多くの犬猫を救ってみませんか?

プロジェクト達成のためにみなさんのお力添えをいただけますと幸いです。


<団体所在地>

・立命館宇治高等学校 Tierhome 住所:京都府宇治市広野町八軒屋谷33番1


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/12/20 18:00

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2022/05/13 21:00

     2022年2月末ごろから、動物福祉団体Pawer.さんによりクラファンTNR支援申請を開始してくださり、その第一弾(2022年2月27日開始〜3月31日締め切り分)の結果報告です。皆様からご支援して頂いた支援金は、動物福祉団体Pawer.さんにご協力頂き、多くの活動家・団体の方々に届ける事が...

  • 2022/05/13 20:00

    こんにちは、Tierhomeです!活動報告が大変遅くなってしまい、本当に申し訳ありません。本プロジェクトは皆様のご支援のおかげで、目標金額を大幅に超えてプロジェクト成功となりました!そして集まった支援金から、クラウドファンディングサイトへの手数料と返礼品代を引かせて頂き、合計で59万3166円...

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