■はじめに・ご挨拶
はじめまして、そらのした代表の室野孝義と申します。
まずは私個人のことと私たちの会社がどんな会社なのか紹介させてください。
私たちの会社、山梨県富士吉田市という富士山がとてもきれいな町を拠点に会社があります。
29歳の時にアウトドアギアレンタル「そらのした」というキャンプ用品や登山用品のレンタル業を立ち上げ、今年で12年目となります。
私たちは「遊び心あふれる仲間づくり」をミッションに活動しています。
会社を立ち上げる前は機械メーカーに勤めていて、残業で帰りが遅くなる毎日。
多忙で激務な毎日の仕事をこなす為、「業務効率化」「ムリ・ムダ・ムラを無くせ」という意識を叩き込まれていました。
幸いにも連休の取得を推奨してくれる会社であったので、連休の際はツーリングしながらキャンプ場に泊まるという今でいうソロキャンプ的なことをよくやっていました。
そんなツーリングキャンプをしている最中、気づいてしまったのです!
「あれ、ムダな時間って楽しいな」
「キャンプってムダを楽しんでこそ面白いよな」
「効率的にキャンプをしたら面白くない」
そこから考え方が変わりました。「無駄をなくして効率的」は絶対的な価値観ではなくて、もっと違う考え方があってもいい。
そんな経験がベースにあり、当時テントを購入する前にお試しとしてレンタルをしたいと思って探したのですが、いくら探しても見当たらず、それなら自分でやろうと思いアウトドアギアのレンタル事業で創業したのが始まりです。
■そして今回のプロジェクトの背景
ここからが本題、もう少しお付き合いください。
けっして最初からアウトドアのメンテナンスカンパニーを目指していたわけではありません。それに何か技術や経験があったわけではありません。実はアウトドアのレンタルサービスをしていて、きれいな商品を貸出ししたとき、すごく喜んでもらえたことがきっかけとなります。
これまでのレンタルサービスでお客様から頂いたお手紙たちです。
そこから私のアウトドア用品のメンテナンスに対する心の火が灯ります!
たとえば、アウトドアウェアに欠かせない撥水技術。レンタルで何度も洗濯していくとレインウェアの撥水性が落ちてしまうことに問題を感じて、アウトドアフィールドで本当に耐えられる撥水加工にしたいと思い開発したアウトドア専門クリーニング&撥水加工サービスのドロップルーフ(最後に詳しく解説)。
次に、テント。私は昔大阪に住んでいましたが、雨に濡れて撤収すると、テントを乾かすことが困難でした。大きすぎてメンテナンスどころじゃない。それにテントはカビや松ヤニ、防水コーティングのべたつき、生地の劣化などテントならではの問題が発生します。撥水に加えてこれらを解決できる場を提供するため、テントクリーニングサービスbyそらのしたを始めました。
小さいころから研究開発が好きだったので、メンテナンス技術開発は性に合っているようでした。
■私たちの夢
そんな中で目標ができました。
それが、世界に誇るアウトドアギアのメンテナンスカンパニーです。
たとえば、撥水加工ひとつとっても、一般衣料の撥水ではダメなんです。一日中雨に打たれるアウトドアフィールドだからこそ、そこに真剣に向き合う会社・職人が手掛けるサービスがあってほしい。私たちはそう願っています。
今はまだメンテナンスを専門に行う会社といってもピンと来ないと思いますが、きっといつかアウトドアギアは一般衣料クリーニングではなく、そしてメーカーでもなく(ここは後述します)、専門メンテナンスにお願いするのが普通の感覚になる日が来る!
そして、日本の、山梨にある地方の一企業が、世界のコアなアウトドアファンを熱くさせる企業になる。
そんな夢を一緒に見させてください。
そしてそんな夢を追いかける姿が地方の中小企業のスタンダードになっていくと、もっと世の中面白くなる!と思っています。
■このプロジェクトで実現したいこと
今回、私たちが挑戦したいのは、リペア(修理)&カスタマイズサービス展開です。
商品に不具合が生じる前の予防に対してはドロップルーフサービスやテントクリーニングサービスbyそらのしたで対応していますが、それだけではメンテナンスカンパニーと胸を張って言えません。商品に不具合が生じた場合も対応できる技術力をもってこそ、本当のメンテナンスカンパニーだと考えています。
自社ではレンタルサービスを実施していますので、そのレンタル品を修理しながら使っており、社内に修理をする下地はありますが、今回は一般のお客様に向けて修理を承るサービスを展開したいです。
例えば服の修理では、破れ・穴あき修理、ほつれ修理、ファスナー交換、寸法直し、などが思い浮かびます。もちろんそのような基本的な修理も対応できます。
だけど、アウトドアならではの難しい技術があり、そこを解決してこそ信頼のおけるアウトドアのリペアショップだと思っているので、そこにチャレンジしていきたいです。
それがシームテープの再貼り付け技術開発です。はっきり言ってすごくマニアックな技術です。でも、これが私たちの夢に繋がる技術になるので聞いてください。
■シームテープの再貼り付け技術開発とは?
まずは「シームテープ」について説明させてください。
アウトドアとしての必要機能である防水性を確保するため、テントやウェアには縫い目にシームテープというものを貼り付けて防水性を確保します。
こんな感じの物です(透明なテープだったり、裏地に合わせた色のテープだったりします)。雨でも中が濡れないようにというアウトドアウェアやテント特有の処理でもあります。
このシームテープはテントやレインウェアの部品の中で最も早く劣化します。
生地はまだまだ使えて問題ないけど、シームテープが劣化して水が漏れてくるようになったのでレインウェアやテントの防水機能が失われてしまう。そんな問題を抱えていました。
じつは「シームテープが劣化した」=「製品の寿命」として買い替えを進めるメーカーさんが多いです。でもシームテープが最も早く劣化する部品なので、つまりシームテープがもう一度貼れればその製品はもっと長く使えるわけです。
ではシームテープを再度貼り付けられないか?私たちも最初は簡単に考えていましたが、これには思ったより難しい壁がありました!
じつはシームテープは、ただ貼り付ければよいのではなく、高所登山など雨に対して過酷な状況を想定した製品には信頼性評価を行う場合があります。水に一番弱い箇所が縫い目のような部分になるので、ウェアなどの製品を作る際に水を強く押し当てても漏水しない試験が必要とされる場合があります。
シームテープはアイロンでも貼り付けられます。そのため自分でもやろとうと思えばできます。でもやってみるとまたすぐに剥がれてしまったり、水が漏れてしまったりして信頼性がない、そんな状況に陥ります。
漏水せず、繰り返し洗濯しても剥がれない高い信頼性を持ってシームテープを貼る、この技術を長らく追及していました。
最初に製造される時とは異なり、リペアの場合、一度接着剤のついた面に再度貼り付けるのは接着力が落ちてしまうことが問題です。リペアの場合、製造よりも難しさ生まれます。
そのためメーカーでも、破れ箇所で補修した新しい部分にシームテープを貼り付けることはしてもらえても、シームテープの再貼り付けは基本的に対応してもらえないことが多いです。
メンテナンスのプロとしてどうしてもこの問題を解決したいとずっと追及してきました。レンタル品を使って何度も失敗を繰り返しながら、やっと信頼性のおける貼り付けができるようになりました。
そこで、私たちがメンテナンスのプロとしてやりたいサービスは、シームテープの再貼り付けを新品の時と遜色ない品質レベルに持っていき、信頼性試験を行った上でお客様に提供するサービスを作りたいです。そのための設備導入&体制づくり&サービスづくり&告知に今回のクラウドファンディングで集めたお金を使わせて頂きたいです。
めちゃくちゃニッチな技術なのですが、世界に誇るメンテナンスカンパニーとして、そこまでするか!と言われるくらい技術を追求していきたい。そんな会社があってほしい。
こんな私たちの姿勢を共感・応援してくれる人と出会いたいんです。
■これまでの活動
私たちはアウトドア用品のメンテナンスのプロとして下記の活動を行っています。
アウトドア用品レンタル事業 「そらのした」
私たちはクリーニング工場なので、特殊設備や洗剤を用いてクリーニング品質にてレンタル品を貸し出していることが特徴です。例えば多くのレンタル寝袋は干して次にレンタルされていることも多く見かけます。高くてもきれいな商品を借りたいというお客様に向けて、私たちは全品クリーニングしてレンタルしていることが特徴です。
「安いからレンタル」ではなくて「いいもの使いたいからレンタル」という概念を作りたいと思い活動しています。
アウトドア専門クリーニング&撥水加工サービス「ドロップルーフ」
一度撥水性能が落ちてしまったアウトドアウェアに対して再度耐久性のある撥水加工を施すサービス。一日中雨に打たれるような過酷な登山に耐えることを想定して開発した耐久撥水加工なので、防水スプレーやクリーニングの撥水加工とは圧倒的に異なる性能となっています。
今でもメーカーのウェブサイトを見るとメンテナンス方法として「撥水が低下したら市販のスプレーなどで回復させてください」と記載が見受けられます。でも市販のスプレーであってもアウトドアで売られているもう少し高価な撥水剤であっても、簡単に作業ができることがベースになっているので耐久性が保てないことに課題を感じてました。
新品とは違い、様々な生地や使用状態に対して撥水加工を行うので、製品を作るとき以上の手間暇と技術力が必要になります。実際、私たちの撥水剤をお客様に販売すればお客様も同じようにできるというわけではなく、技術を持った者が施工して初めて私たちの撥水力が出せるという難しい世界です。
アウトドアのメンテナンスはもっと専門的であることが必要だと思い立ち上げたサービス。私たちのサービスがアウトドア業界の一石を投じるものだと信じて活動しています。
そらのしたテントクリーニングサービス
テントクリーニングサービスではドロップルーフの耐久撥水技術に加えて、テントならではの問題を解決する技術を研究しています。
例えばカビ取り。テントはメンテナンスと保管に苦労する方が多いのでウェアとは異なり、カビを生やしてしまう方が多いです。カビを完全に取り除くことだけでなく、ある程度使用しているテントの場合はテントにダメージを増やさずにカビを取り除くスポットカビ取りを使い分けて実施しています。
さらにはべたつき解消技術。テントの場合ウェアとは異なり防水性をコーティングによって確保しています。このコーティングは時間の経過で劣化しやすく、劣化してくるとべたつきが生じます。このべたつきも長年の研究で解消する技術を開発しました。
また、テントは日光にさらされる度合いが強いので、UV加工を行うことがありますがUV加工の耐久性を上げて、繰り返し洗濯を行っても性能が確保される耐久UV加工。
そしてカビを生やさないように抗菌・防カビ加工。テントについてしまった松ヤニを除去する加工。などテントならではのお困りごとを解決するサービスとなっています。
クリーニング済みアウトドア用品中古販売キュートレック【関連事業】
そらのしたが誇るクリーニング技術や修理技術を使って中古販売を行うアウトドア用品の中古販売通販サイトです。
アウトドアギアを愛して、技術力を通じてアウトドアギアの問題に果敢に取り組んでいる企業です。こんな思いを持っている会社があるんだと知ってもらえたら嬉しいです。
■資金の使い道
集めた支援金は下記の用途に使います。
・設備導入&体制づくり&サービスづくり (支援金の約50%。機械設備の導入などで総額およそ1,000万円に及ぶ投資になるためその一部として使わせて頂きます)
・リターン準備金(支援金の約30%)
・CAMPFIRE手数料(支援金の17%+税)
■リターンについて
今回下記のリターンをご用意しました。(各リターンに+お礼メール)
(オリジナルアイテム関係)
・そらのしたオリジナルソックス
・そらのしたTシャツ
・オリジナルペグバッグ
(シームテープ再貼り付け関係)
・ウェアシームテープ再貼り付けサービス1着分ご提供
・テントシームテープ再貼り付けサービス1張分ご提供(ドーム型テントorタープ版)
(カスタム関係)
・あなたのテントでカスタマイズ品を作成
(ドロップルーフサービス関係)
・ドロップルーフサービス1着分ご提供
・1年間ドロップルーフサービスご提供
・1年間ドロップルーフサービス50%OFF(業務利用可)
(テントクリーニングサービス関係)
・テント保管サービス18か月分
・テントクリーニングサービス1回分ご提供(ドーム型テントorタープ版)
・テントクリーニングサービス1回分ご提供(2ルームテント版)
・1年間テント乾燥拭き清掃サービス50%OFF
・テントクリーニングサービス×3回分ご提供
・1年間テントクリーニングサービス50%OFF (業務利用可)
(講習会関係)
・アウトドアウェアのメンテナンス講習会(洗濯・汚れ落とし編)
・アウトドアウェアのメンテナンス講習会(撥水・防水の話)
・あなただけにテント設営・畳み方講習会
(レンタルサービス関係)
・そらのしたレンタルサービス1年間オール50%OFF(業務利用可)
・そらのした全サービス1年間オール50%OFF&スポンサー様としてそらのしたウェブサイトからバナーリンク
(商品券)
・そらのした商品券1,000円×12枚
■実施スケジュール
2022年6月にアウトドア専門のリペア・カスタマイズサービスをスタートできるように準備しています。
■最後に
最後まで読んで頂きありがとうございました。
改めて、私たちは山梨にある地方の小さな中小企業です。
地方の小さな中小企業が世界に誇る技術を持つ。これが私たちの目標です。
そしてこういった取り組みこそ日本を元気にするので、これからの地方の中小企業のスタンダードになっていってほしいそう思っています。
言葉で書いて、夢を語るのは簡単ですが、取り組みそのものはめちゃくちゃ大変です。
でも夢は発信することが第一歩。
こんな私たちと共に歩む、遊び心あふれる仲間として、あなたとの出会いを心から楽しみにしています。
<募集方式について>
本プロジェクトはクラウドファンディングらしく、目標達成を目指して、All-or-Nothing方式で実施したいと思います。目標金額に満たない場合でも事業をスタートしたいと考えていますが、リターンのお届けはございません。
最新の活動報告
もっと見るクラウドファンディングの応援ありがとうございました
2022/03/11 17:26そらのした室野です。この度はクラウドファンディングでの応援ありがとうございました。残念ながら私たちの力不足で未達で終了となりました。クラウドファンディングは未達となりましたが、「世界に誇るアウトドアリペアカンパニー」への夢が終わるわけではないので、今後も日々技術を磨いていきます。変わらずご支援を頂けましたら幸いでございます。 もっと見る
【テント生地の日焼け・色あせ防止】耐久UVカット加工の効果
2022/02/26 19:07こんにちはそらのしたの室野です。アウトドア用品は外で使用する物なので、日光による生地の劣化や日焼けが起こってしまいます。例えばテント。外に2~3か月張りっぱなしにすると生地がすごく傷んでしまい破れやすく、日焼けも顕著になります。これを防止するためにUVカット加工を行います。とは言え、このUVカット加工。本来はUVを遮断することが目的ですので、本質的な効果としては生地を通過するUVがどれだけ減らせているかとなるわけです。例えばタープを張った際に、そのタープの下の紫外線度合いを減らすという目的ですね。ただ、私たちが行っているUVカット加工。副次的な効果として生地の劣化や日焼け・色褪せを防止することが可能です。こちらの効果を見る検証を行いましたのでご報告します。今回はヘリノックスのチェアワンを使用してみました。新品のチェアワンそのままと新品のチェアワン座面に弊社UVカット加工を施し、野外に放置しました。1か月後チェアワンの淵の青い部分に違いが見えてきました。2か月後淵の青い部分の色褪せが遠目で見てもはっきりと分かるようになりました。4か月後淵だけでなく座面も色の違いが見られるようになりました。黒なので目立って日焼けしている感はないのですが、並べてみると色褪せ感が出ています。UVカットの本来の効果とは違いますが、このように生地の劣化や日焼け・色あせを防止する効果があります。私たちのUVカット加工は研究開発してきた結果、洗濯耐久性を持たせています。洗濯20回を行ってもUVカット加工の効果をしっかりと維持することが可能です。テントやタープはもちろんのこと、今回のようなチェアにも加工が可能です。私たちそらのしたは耐久撥水加工をはじめとして様々なアウトドア製品の機能を維持・向上させるための研究開発を行っています。世界に誇るアウトドアのメンテナンスカンパニーを目指して、今後も努力していきます。 もっと見る
【焚火などの火の粉対策】テント生地への難燃加工
2022/02/03 16:02こんにちは。そらのした室野です。そらのしたでは世界に誇るアウトドアメンテナンスカンパニーを目指して活動しています。今回はメンテナンス技術の一つとして難燃加工のご紹介です。秋や冬などの寒い時期のキャンプでは焚火が気持ちいいですよね。しかしテントの近くで焚火をしてしまい、焚火の火の粉でテントに穴が開いてしまったなんてトラブルを経験したことがある方がいらっしゃると思います。テントはポリエステルなど燃えやすい繊維が使われていることが多いです。コットンなど燃えにくいテントもありますが、コットンはコットンで菌が繁殖しやすくてカビやすいという問題点があり、メンテナンスや保管にかなり気を付けなければなりません。その点ポリエステル繊維はカビないことはないですが、カビ難いですし、また濡れても乾きやすいなどメンテナンスや保管で扱いやすくなっています。ただし、ポリエステルのテントは燃えやすいというデメリットもあります。焚火の近くで火の粉が飛んでしまうと簡単に穴が開いてしまいます。そんなトラブルを未然に防ぐ加工が今回ご紹介する難燃加工です。難燃加工ですので全く燃えないというわけではありません。あくまで燃えにくくするということで、動画を見ていただければよく分かると思います。火の粉が飛んできたときに、跡は残ってしまうが穴まで開かないとか、大きな火の粉の場合、燃え広がる恐れがありますがそれを防ぐような効果があります。こちらの加工、そらのしたでは耐久撥水加工と合わせて難燃加工の実施が可能です。現在テントクリーニングサービスbyそらのしたの方でご相談いただけましたら対応かのうですので、気になる方はご相談ください。https://www.soranoshita.net/tent-cleaning/ もっと見る
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