長年の練習、演奏でついに破れてしまった大太鼓の皮を張り替える、和太鼓の修理プロジェクト。これまで数多くの和太鼓部員が打ってきた大太鼓の皮には長い歴史が詰まっている。その皮への感謝の気持ちと共に、張り替えた新たな皮での歴史をスタートする！

こんにちは！兵庫県淡路島にあるAIE国際高校和太鼓部です！

本校は2013年、国際人の育成を目標に開校しました。「国際人」とは、自国の文化を深く理解することで、他の文化に対する理解も深めることができる人と考えています。和太鼓部は開校当初からある伝統的な部活動で、自己表現力を養い、日本の伝統文化、精神を体感することができるプログラムです。和太鼓を通して、日本の伝統に対する学びを深めることが、国際人育成の上で重要な役割を果たします。（AIE国際高校についてはこちら）

開校以来、大阪を拠点に活動されているプロ和太鼓グループ「倭太鼓飛龍」の主宰飛鳥峯英先生にご指導いただきながら、地域のお祭りや、国際学術フォーラム等、学校の内外の様々な機会で演奏をさせていただいてきました。（※倭太鼓飛龍についてはこちら）

■地域のお祭り（東浦ふれあい祭り）

■淡路ハイウェイオアシス開通イベント

■地域の老人ホームでの演奏

■IAFOR（The International Academic Forum/国際学術フォーラム）

峯英先生からいつもお聞きしていることは、「和太鼓を上手くなっても意味がない、和太鼓を通して何を学ぶかが大切」ということです。

お客さんにお時間をいただいて和太鼓を演奏する、そのためにどういった気持ちでどれだけ必死に努力をしながら練習・準備をしていくか―部員たちは和太鼓を打つ意味を話し合いながら、どうすればお客さんに喜んでいただけるのかを考えて練習しています。その過程で部員それぞれにも変化があり、成長していける、それがまた演奏の質を上げることにもつながる。これがAIE国際高校和太鼓部の魅力なのです。

和太鼓部のシンボル、大太鼓なしの演奏会になってしまう・・・！？

なんとこの度、長期にわたり使用していた大太鼓の皮の両面が破れてしまいました！
まだギリギリ打てますが、いつ裂けてもおかしくない状態です。

来年3月には和太鼓演奏会、そして来年度は本校開校10周年。和太鼓部員一同、練習に力を入れているのですが、今のままでは十分な練習ができません。もし演奏会前に裂けてしまった日には、大太鼓なしでの演奏となってしまう可能性が…。

現在使っている大太鼓は、開校以来、和太鼓部のシンボルとして、常にセンターに君臨してきました。
新入部員は最初に「長胴太鼓」から打ち始め、練習を重ねることで、「締太鼓」や「桶胴太鼓」などを経験し、先輩になってようやく大太鼓を打たせてもらえるというぐらい、和太鼓部の中でも大きな役割を担ってきた太鼓です。

そのような和太鼓部の重責を担ってきた大太鼓なしの演奏会は考えられません！　が、両面破れてきてしまったのも事実。すぐに張り替えたい気持ちは山々なのですが、そうはできない理由があります。

実は、和太鼓の皮は張り替えるだけでも非常に高額なのです。なぜなら、皮1枚を牛1頭の皮から作っているから。特に今の大太鼓は3尺5寸(約105センチ)もの大きさなので、その大きさをカバーできるだけの牛1頭が必要になります。それは到底部費では賄えない・・・。

そこで今回、皆様から少しでもお力をお借りし、片面だけでも皮の張替えをしよう、と思い立った次第です。今回皮を張り替えることで、10年以上は安心して大太鼓を打つことができます。今いる部員だけでなく、今後入ってくるまだ見ぬ新入部員が打つために、是非とも皆様のお力添えをお願いいたします。