はじめまして
cheapchic1026 です
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初めてのプロジェクト

福島、東北の農産物を根付かせるため様々な情報発信をします。「とくべつ、ふつうな、毎日に」をテーマに、ジャンルレスなコミニュティを通じ僕たちはここにいる!!

皆さん、はじめまして!大友佑樹と申します。

福島県の会津若松市でトマト農家をしています。京都で生まれて東京でサラリーマン時代を経験し、脱サラしてここ会津若松で就農してから7年。トマトをきっかけにこの場所とここで生活する人々、そしてこの場所で作られる様々な農作物の魅力と可能性に惚れ込み、人生をかけたプロジェクトを立ち上げようとしています!市場に届かずに破棄されるたくさんの農作物、点在する会津若松の魅力を「ビール造り」を通して繋げたい。皆さんの力を貸してください!


元々東京でスーパーマーケットの営業としてサラリーマンをやっていた僕。仕事柄、野菜に触れる機会も多く「おいしい野菜」を学ぶべく本を読んだり話を聞いたり。そのうち生産する、野菜を作ることに対しての想いが膨らみ、土日は東京から離れ様々な場所で畑を手伝わせてもらいながら生産について現場で学びはじめました。そんな僕が「転職して農家になりたい」と思ったのは自然な流れだったと思います。しかし周りの人からは大きな反対を受けました。お金にならない、不安定だ、大変だ、休みがない。それでも自分の想いが捨てきれず、2年かかって会社を説得し脱サラ。元々トマト嫌いだった僕が、会津若松のトマトを食べて感動したことをきっかけに、2015年に福島県の会津若松市に移住し念願の農家としての仕事をはじめました。2年前に独立をして今はトマト農家を営んでいます。

僕の畑では春に種まきをしてから畑と苗のお世話をすること3-4ヶ月、7月の下旬にその年の最初のトマト収穫を迎え、10月までの4ヶ月間が収穫時期となります。冬の寒い時期にはトマト作りはできないため、お米やリンゴなどトマトだけでなく他の農作物を合わせて育てている方が多いです。

皆さんは多くのトマトが青い状態で収穫されていることを知っていますか?トマトが収穫されてからスーパーマーケットの棚に並ぶまでにだいたい1週間程かかるため、まだトマトが青くて固い状態で収穫をして、ちょうど赤く追熟された頃にスーパーに並ぶように計算されているのです。でも実は畑で収穫される時に完熟した赤いトマトと、青く収穫され後から追熟して赤くなったトマトでは味わいは全くの別物。栄養素であるリコピンの量も畑で完熟したトマトには2倍含まれていると言われています。ギュッと詰まった濃い甘さとジューシーさは格別の美味しさです。会津若松の僕が就農した農家では完熟したトマトを収穫することにこだわりを持っていました。

しかし、完熟の状態で収穫することで、トマトが割れてしまったり、虫に食われたりと様々な問題があるのが現実。

この割れたり少し完熟を過ぎてしまった大量のトマトたちが、ロスとして畑に山になるほど捨てられていたのです。ずっとこの光景を見てきた農家さんたちにとっては当たり前の光景だったのかもしれませんが、僕にとってはまだまだ美味しく食べられるトマトが大量に捨てられている現状がとてもショックでした。そこで5年前、ロスになるトマトを使ってソースやジャム、ドレッシングなどを作ることのできる加工場を作りました。レスキューできるトマトは全体で見れば一部ですが、自分たちの畑のトマトだけでなく、近所の農家さんがこの場所を使ってくれたり、この加工場を通して地元の農家さんとの交流が増えたように感じます。

僕が脱サラして農家になりたい!と言った時にかけられた「お金にならない、不安定だ、大変だ、休みがない」という言葉。実際に就農してから7年、僕はいま農家として食べていけているし、確かに大変なこともあるけれど作ること、野菜を育てることは想像以上に奥深くて楽しくて。食べてくれる人に自分の作ったものを届けられることに誇りを持っているし、自分の気持ちを信じて今の生活を選んだことを心から良かったと思っています。

しかし一方で日本国内の農業人口の減少、高齢化はいま深刻な問題になっています。わかってはいたものの、40代や50代で「若者」と呼ばれる農業の世界。元々つらい、休みがないと敬遠されがちなことに加え、地球環境の変化によって農業の課題は増え、引退する人や、次の世代に継がせたがらない人が増え続けています。それにより日本の食料自給率は下がる一方。スーパーに並ぶ野菜は海外のものばかり、日本特有の野菜や味わいが消え、外交が途絶えれば日本で食べられるものが全く足りない!という状況は想像よりもすぐ近くにあるのかもしれません。

「これからいかに若い人を集められるか」という課題がある一方でこんなに充実感のある、豊かな仕事なのに・・・と現場で感じている僕はどうやったらもっと多くの若い人にこの楽しさを知ってもらえるんだろうと考えるようになりました。

2年前にトマト農家として独立してから、元々興味のあったビール造りについて学びはじめました。岩手県にある遠野醸造さんで住み込みで働き、ビール作りの現場を見せていただき、去年は、横浜にあるREVO BREWINGでも研修に参加させていただきました。また、知人のブリュワリーを間借りして実際にビール作りにも挑戦しました。実際に、気仙沼にあるBLACK TIDE BREWINGさんとのコラボビールを含め、これまでに5種類のビールをリリースしました。中にはロスのトマトを使ったヘイジーIPAなど、トマト農家ならではのビールもあります。冒頭で触れたように、トマトの生産にはオフシーズンがあるため何か他に面白いことができないかと考えはじめたことがきっかけでしたが、調べてみると会津は元々ビールに使用するホップの産地。冷涼な気候を好み、高温や多湿は苦手なホップは、北緯35~55度のホップベルトと呼ばれる地帯で栽培されることが多く、会津もそのひとつ。以前は大手ビールメーカーの主要なホップの産地として多くのホップが栽培されていたそうです。元々ホップはビールの劣化を抑えるために使用されていましたが、最近ではフレイバーのため、ホップ自体の味わいを楽しむためのものに変わり、さらに苦味を付加するという役割から香りを楽しむためのものに変化してきています。

ビールについて学んでいくにつれて、「会津のホップを復活させてこの場所ならではのビール造りがしたい!」という想いが膨らみました。

はじめはビール造りが楽しい!会津でもやってみたい!という単純な動機でしたが、ホップの栽培とビール造りをこの会津で始めることにそれ以上の可能性を感じています。

冷涼な気候は様々な農作物に適していて、会津はりんごや梨などフルーツの生産も盛んな場所です。フルーツもトマトと同様にロスの多い農作物の一つ。虫食いや形の悪いもの、完熟を過ぎて落ちてしまったものなどまだまだ美味しく食べられるフルーツが廃棄されています。そんなトマトやフルーツを使ってこの場所ならではのビール造り、具体的には華やかな酸味が特徴的なサワービールや、少し濁りのあるヘイジービールなど、近年クラフトビール界で注目されている新しいビールが会津で造れると思っています!

ロストマトの加工場を通じて他のトマト農家さんとの繋がりが生まれたように、ビール造りという新しい軸を持つことで、様々な生産者の方とさらに繋がりが生まれることを期待しています。色々な方とビールという受け皿を使って新しい挑戦をしていき、農作物の枠を超えて、会津の美味しさを全国の幅広い消費者の方に届けたいです!

会津は会津温泉や伝統工芸、農業体験施設など様々な魅力的なスポットが集まっています。しかし現状はそれらを繋ぐ存在がなく、それぞれが孤立して点在している状況。バーやボトルショップを併設したブリュワリーを作ることで、例えば農業体験をした農家さんのリンゴを使ったビールが作られている、そのビールが温泉でお風呂上がりにまた宿泊先の宿で楽しめる、ブリュワリーの見学からフルーツやホップの畑の見学に参加できる、など会津のハブのような存在になりたいと思っています。

クラフトビールが話題になってからしばらく、今ではIPAやペールエール、スタウトやサワービールなど様々な種類のビールが認知され、その味わいの幅広さを多くの人が自由に楽しめるようになりました。同時に国内にもマイクロブリュワリーと呼ばれる小さなブリュワリーが増え、ビール造りのシーンも盛り上がっています。若い志を持った人がビール造りのために都心を離れて地方に移住するというケースも珍しくありません。農業や生産に近いビール造りの現場を見たり体験するだけでも、ものづくりの楽しさや農業の魅力に触れてもらえる大きなきっかけになると思っています。

会津は元々農業がとても盛んなエリア。だからこそ自然を守るために様々なルールが決められていて、今ブリュワリーを作りたいと計画している場所も産業廃棄物を出してはいけないという制限があります。ビール造りの際にでるビール粕も産業廃棄物とされてしまうため、「産業廃棄物を廃棄物にしない」という取り組みが必要とされます。いま実験的にビール粕を堆肥としてトマトの畑で使用していて、これが案外うまく機能することを発見しました。このようにこの場所ならではの制限があることをアドバンテージとして受け止め、出来るだけ自然に負荷をかけないビール造りに挑戦したいと思っています!

これまでトマト農業用の事務所として借りていた大正生まれの蔵を大幅に改装して、ブリュワリーに生まれ変わらせようと考えています。また隣接する農業用倉庫を、ビールが買えるボトルショップや、その場で飲めるビアバーなどの施設にしていく予定です。そしてその後、ホップの栽培にもチャレンジしていきます。

現在、日本各地のビール醸造所にてビール作りの研修をさせてもらいつつ、研修先の醸造所を借りてOEMビールの製造も少しずつ始めています。同時に、とてもハードルの高いと言われている醸造免許を取得するために、内装の設計・機材の輸入など、チーム一丸となって進めています。HPやECサイトの作成やパッケージのデザインなどにも取り掛かり、2022年の夏頃にお披露目できるよう、準備中です。

今回リターンで皆様にお届けするビールは、工事期間の関係でもしかすると新設のブリュワリーで作ったものをお届けできないかもしれないのですが、その場合は、研修先のブリュワリーを間借りして、僕が作らせてもらったものをお届けします。種類は、India Pale Ale(IPA)を予定しており、ビールの原材料の一つ「ホップ」を大量に使用して作るため「強いホップの香り」を持っているのが特徴です。お楽しみに。

現在事務所として使用している大正生まれのこの蔵をビール醸造場にリニューアル予定

事務所のすぐ横にある元々農業用だった大きな倉庫
ボトルショップやテーブルを並べてビアガーデンもしてみたいと思っています

これまでブリュワリーを間借りしながら、何度かビール作りをしてきましたが、自分自身のブリュワリーを新設するにあたり、ブランドのコンセプトや名前、ロゴも一新。今回立ち上げるビールブランドの名前を「CheapChicBrewing(チープシックブリューイング)」と名付けることにしました。

チープシックとは、直訳すると「安価なものによってシックに装ったり飾ったりすること」を指し、主にはファッションの業界で使われてきた言葉でした。言葉の意味をそのまま読み取ると、つい「安いものを高そうに着る」と思いがちですが、本来の意味は「おしゃれを楽しむために、必要以上にトレンドを追ったり、アイテムをたくさん持ったり、高価なものばかり買う必要はない」という哲学がベース。値段とは関係なく、無数にある商品の中から、本物だけを厳しく選び抜き、その本物をいつまでも長く着続ける、というのが根本的な考え方だそう。

この言葉と出会い、「トレンドに影響されない」「自分らしいスタイル」など自分自身が人生をかけて貫いていきたいと思えるキーワードが凝縮されたこの「チープシック」をブランド名にしたいと思いました。

今回、ブランドの顔となるロゴは、デザイナーの金澤繭子さんにお願いし、つい先日完成。装い新たに、CheapChicBrewingとしての第一歩を踏み出すのが益々楽しみです。

今回集まった資金は、ブリュワリー・バー兼ボトルショップの施工や設備投資など、CheapChicBrewingの開業費用をはじめ、HPやECショップ等のWEB製作費、そして、クラウドファンディングのリターン制作費・送料・手数料に当てさせていただきます。

とにかく熱い想いだけを胸に、突っ走って、試行錯誤して、ここまでたどり着けました。一世一代のチャレンジとして、新しい挑戦をしていくための、サポートをぜひよろしくお願いします!

また資金面はもちろんですが、このクラウドファンディングを通して、取り組みを少しでもたくさんの人に知っていただき、共感して仲間になってくれる人がいたら嬉しいな、とも思っています。



脱サラしてトマト農家に就農、独立してトマト農家を営む傍ら今度はビール造りを始めたい。何を言っているんだ、と笑われそうな人生ですが目の前にある自分の興味を追いかけ続け、出てきた課題の解決方法を探す、そんなことを繰り返して気がついたら会津にブリュワリーを作りたい!という強い想いを胸に動いていました。地元を出てたどり着いた会津という場所とこの場所の人々に惚れ込み、この場所でなら面白いことができる!やらなきゃもったいない!と心から思っています。自分以外の若い人にもここでの生活やこの場所の魅力を体験してもらい、色々な生き方があるということを見てもらえたらと思っています。また、会津に点在する魅力的なスポットがブリュワリーを通してコミュニティとして輪になって、多様な人が楽しめる、みんなに開かれた場所になればと願っています。

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