年末から続くオミクロン株の猛威により様々な制限を受け、入園者数の激減が続いております。蔓延防止措置も延長され、危機的状況に陥っております。

冒頭、大変申し訳ないお知らせになってしまうのですが、現在、千葉の海側にあります私たちの動物保護施設は、コロナ(オミクロン株)の報道が出るたびに、オフシーズンも重なって客足に影響を受け、特に平日は壊滅的な状況が続いております。

土日は応援のお客様もいらっしゃって下さるのですが、特に平日はオミクロンの影響で一日のご入園者数が10名に満たない日が続き、これでは動物の飼育費どころか、人件費一人分も賄えない状況です。

犬猫以外にも猿、カワウソ、梟、カピバラなど、たくさんのエサを必要とする動物たちがいます。

保護飼育している動物の数も猫、犬、鳥類、肉食動物など、100頭以上おりますため、餌代(特に肉食動物の餌代だけでも月間50万円ほどかかります。)24時間の冷暖房房費(冬場は25万円以上かかります)、電気、水道代、お世話にかかる人件費、医療費(医療費は多い月で50万以上)、病気や寿命で亡くなる動物の葬儀代などが毎月かかり、ご入園者様が少ないと月間の赤字幅が100万円~200万円になる月もあり、本当に苦しい状況です。

これまでの赤字は自社負担とボランティア様のお心遣いで補填を続けてきましたが、コロナ禍でも動物の飼育費用は変わらず必要で、また私たちの業態は飲食店には該当しないため、継続的な給付金は出ず、時短営業はおろか、動物のお世話があるためお休みにすることもままなりません。

経費削減のために平日は春まで2階の保護動物園のみ休園にするなど、あらゆる対策を講じて参りましたが、オミクロンに伴う蔓延防止措置の延長に加え、報道の影響も受けますので、このままでは遠からずコロナに潰されてしまう事が予想されます。

またのお願いでとても心苦しいのですが、何とかこのオミクロン危機を乗り切る為、どうしても当面の資金が必要な状況です。

どうか皆様のお力添えを賜りたく、何卒、お願い申し上げます。


「ねこのす」動物保護施設 

いつも大変お世話になっております。

私たちは保護猫、保護犬をはじめ、ペット産業から溢れ出たエキゾチックアニマルなど、常時100匹以上の動物たちを保護して、里親探しを行っている民間の動物保護施設です。 

「千葉県東金市東金856‐1」当園はドイツティアハイムを見習い、行政に対し動物福祉政策に対等な立場で提言するために、助成金はもらわず一般法人として独立資本で運営しております

私たちは日本におけるペット動物の殺処分問題を解決すべく、2015年から動物保護活動を続けており、今までは主に、保護猫カフェと保護動物園から上がる収益で、里親を探しながら動物の保護活動を続けて参りました 。保護猫カフェと保護動物園を併設して、里親探しを行っています。累計の譲渡実績は500匹以上あります。

里親様へ保護動物の譲渡の様子。 しかし2020年、コロナ禍が直撃し、頼みであった入園料収入が激減。動物事業は飲食店には該当しないため給付金も出ず、観光地にあった保護動物園の系列店はコロナ最大の被災地という事も重なり、すべて閉園という窮地に追い込まれます。

2021年になり、続くコロナ禍で保護する動物も増え続ける中、4度目の緊急事態宣言が発令され、私たち「ねこのす」も閉園の危機に直面しておりました所を、前回の(コロナサポートプログラム)を通じて多くの支援者様から温かいご声援をいただき、なんとか4度目の緊急事態宣言を乗り切ることができ、その後に続くコロナ禍に耐えながら、ぎりぎりのところで何とか持ちこたえてきましたが…

前回のクラウドファンディングの様子。青汁王子(三崎優太 様)が応援に来てくださいました。

年末からのオミクロン株の急激な感染拡大によって、深刻な影響を受け、来園者数の減少に歯止めがかからない状況です。

私たちの業態は動物園に近い観光業のため、コロナの影響を直撃で受けています。

施設を維持するための飼育費、医療費、葬儀代。里親が決まらない子や老齢、病気の子にはどうしても突発的なお金がかかり、休園することもできません。

今回のオミクロン株の猛威は前回とは比べ物にならないほど深刻であり、この先に続く、経済への悪影響を考えますと最悪の場合、閉園となり、動物たちは行き場を無くしてしまうかもしれません。

この危機を脱出するために、何卒どうか、皆さまのお力添えをよろしくお願いいたします。


私たちは目の前にある現実を見過ごせませんでした。私たちはもともと動物カフェからペット産業に携わり、ペット産業の裏側や、殺処分問題を実際に目の当たりにした事をきっかけに、生体販売に反対の立場を取りました。それから生体販売に関わる事は一切やめ、動物保護を開始し、保護猫カフェ、保護動物施設を開業するに至ったという経緯がございます。野良猫、捨て猫も捕獲されて保健所送りになってしまうと、その多くは無慈悲に殺処分されます。しかし、すべての動物には人間と同じく心があります。感情もあります。親子、友人といった絆もあるのです。

殺処分問題の現状を伝えたい

日本は先進国ではペット動物の殺処分数が2022年現在も世界ワースト1位です。行政が公表する年間の殺処分数は毎年減っていると報告されていますが、実は2013年の法改正後からペット産業の売れ残りの殺処分数はカウントされなくなったという裏事情があり、殺処分の実数は昔と比べて、実はたいして減っていません。それに対して現在も国は有効な打開策を打ち出せていないのが現状です。

これは法改正前のグラフですが、ここにはペット業界の売れ残り殺処分がカウントされています。あまりにもぶっちぎりで世界ワースト1位です。2013年の法改正後この売れ残りがカウントされなくなり(行政、保健所が引取りを拒否できるようになった結果) 殺処分の本当の数は闇の中に消されてしまいました。しかしペット産業は年々拡大し、保健所の代わりに「引取り屋」が暗躍し、闇で消される動物や売れ残り動物は今も溢れています。

保健所の殺処分の機械。この中で窒息死させられ、後に焼却炉に送られる無慈悲なシステムが存在します。(写真左)当園近くに捨てられていた猫。もし保護されずに野良猫化して行政に捕獲された場合、里親が見つからなければ写真右にある殺処分機のボタンを押される事になります。「ガスチェック」「注入」など、冷酷無比なこのボタンも人間が税金で作ったのです。
2022年、行政(保健所)に収容された犬猫の一例。その多くはなかなか里親が決まらず数週間後にこの世を去ることになります。 (厳しい譲渡審査及び、希望者も少ないため行政の里親譲渡は常に難航するという問題もあります。)

そしてペット産業では、今でも必ず売れ残りが出ます(特に犬猫の場合、生涯医療費がとても高いため、売れ残りには過酷な現実が待っています)


売れ残り問題…ペット産業の構造上、ペットショップやブリーダー側で売れ残った動物をそのまま飼い続けることは金銭的な問題で不可能になるケースが多いため、合理的に利益を追求するペット業者ほど殺処分を実行しています。

※もちろん殺処分に加担しないで経営されている、心あるショップやブリーダーもいらっしゃいますが、皮肉なことに、病気の子や売れ残りを大切にしているペットショップやブリーダーほど赤字幅がひどくなって負け組になり、後に、動物もろとも廃業に追い込まれるという競争原理があることもペット産業の闇と言えます。

逆に動物に感情を入れず、幼齢や流行りの種類のみを並べて合理的に利益を追求するショップやブリーダーほど勝ち残り、結果的にペット業界内ではシェアを拡大します。この救いがたい矛盾構造が、また次の売れ残りを生み出すのです。

そして2013年の法改正以降、行政(保健所)がペット産業の売れ残りの引き取り拒否ができるようになったのを境に、大量の売れ残り動物は「引取り屋」と呼ばれる第三者を経由して闇に葬られるようになってしまいました。

日本の動物を救うために

多くの保護活動家の方も努力を続けておりますが、それを横目に日本では毎年、何万という命が売れ残り、捨てられては未だに殺処分されています。 

私たちはこの問題をなんとかできないか?それをずっと考えて参りました。


野良猫の寿命はせいぜい3年と言われます、もともと日本の野良猫は野生の原種ではありません。人間の手によってペット化された猫にとって、四季のある日本での野良生活は過酷なのです。写真の「とらちゃん」は保護された後、野良猫時代の病気が原因で先立ちました

私たちにできることは保護活動を継続して、この問題を発信し続ける事なのです。


1・オミクロン危機に伴う資金難の克服

2・動物保護活動の安定化今回もお世話になります、店長の高浦(右)と坪井(左)です 

1・動物の保護施設運営費

動物保護施設の運営にはどうしてもお金がかかります。コロナ禍が始まり赤字幅を埋めるためにあらゆる努力を重ねて参りましたが、設備維持費、餌代、お世話の人件費、葬儀代、 特に突発的な医療費は経済的にはかなりの痛手で、動物の数だけ毎月、何かが起こる状況です。コロナによる影響が酷い月は月間100万円~200万円ほど赤字になる場合があります。今回頂いた資金は、コロナ終息までの向こう半年から1年、施設を維持するための補填資金として大切に使わせていただきます。

2・リターン制作費用、発送費用。

3・キャンプファイヤー事務手数料、消費税。

2022年

2月 クラウドファンディング開始、クラウドファンディング終了 

3月以降、リターン制作、配送。施設の継続維持運営

・施設運営が苦しいなら、動物を減らせば良いのではありませんか?

収容できる生体数の上限を緩和するために、里親探しは継続的に行っておりますが病気や先天的な疾患を持っている動物は基本的に里親が見つかりづらく、病気の度合いにより里親に譲渡できない子もおりますので生体数を減らすことはそう簡単な問題ではありません。昨年だけでも述べ100頭近くを里親様へ譲渡致しましたが、コロナ禍でそれ以上に保護される動物がいるのが現実です。

・動物を山や自然に帰せばよいのでは?

野生動物以外の動物を自然に帰すことは捨てる事と同じであり、法律上、動物の遺棄に該当するためできません。またそれは生態系の破壊につながります。くれぐれも当園で保護している動物の大半は、野生動物ではなく、ペット産業の過剰生産や売れ残り、またコロナ禍の被害者です。(野良猫も元は人間が飼育放棄した結果です)。野生動物ではない動物を自然界に戻したところで、狩りができないのでほとんど餓死します。(南国の動物は冬に耐えられません)もし野生化すれば駆除の対象になります。そもそも人間が生み出した動物は、人間が責任を取る必要があります。私たちは損を承知でその役目を担ってきました。

・動物をネタにした金儲けではありませんか?

金儲けという表現には語弊がありますが、広義の意味で言えば医者も農家も政治家もアパレルも我々も、金儲けには違いありません。あくまでも儲け方と儲けたお金を何に使うか?その先の信念が大切であると存じます。 我々はくれぐれもペットショップではありませんので生体販売も繁殖も行っていません。本プロジェクトは動物を売ることも、傷つけることも行いません。「動物を保護しながら殺処分問題に取り組み、どうすれば動物保護活動の資金を集められるのか?」ここを考え抜いた末に、私たちは保護猫カフェと保護動物園を長年運営して参りました。しかし、ここをボランティアと比較し、「動物を使って金儲けを始めた」などと偏った見方をされる方もおりますが、残念ながら、お金が無ければボランティアでも動物保護はできないのが現実です。

・助ける動物は猫だけですか?

いいえ、私たちは基本的にすべての保護動物を対象としています。今現在は猫がメインにはなっておりますが、保護犬、ペット産業の売れ残り問題にも取り組んでいます。

・活動実績はありますか?

開園当初よりすべてホームページ上とツイッター、インスタグラム、各種SNSと連動してほぼ毎日、配信を続けておりますので、下記リンクより、そちらをご確認くださいませ。併せて前回のクラウドファンディングのページもご確認いただければ幸いです。(メインはTwitterです)

・今回のクラウドファンディング開催期間が12日では短すぎるのでは?

何度も審査を申し込んだのですが通過に時間がかかり、期間が短くなりました。またオミクロン拡大の悪影響が予想以上に深刻なため緊急開催となりました。申し訳ございません。

・オンライン保護動物園はやらないのですか?

以前はオンライン保護動物園を次の目標に掲げておりましたが、オミクロン危機も重なり、様々な面から検証しました結果、設備工事に時間がかかることと、投資コストが大きすぎる反面、すぐに採算が見込めないことがわかりましたので一旦、残念ながら見送りになりました。補足としましては、今回、オンライン保護動物園に踏み切れなかった一番の理由はライブ配信時の動物トラブルを未然に防ぐことが難しい所にあります。(動物の糞尿、喧嘩、寿命による死亡や病気等の放送事故を防ぐ、監視チームを新設する必要がります)。今でも継続してyoutubeでライブ配信は行っておりますが、それをオンライン保護動物園規模でカメラを10台以上増設して、24時間配信となりますと管理システム維持のための人員配置コストが非常に高くなってしまいますので、それらを再検証した結果、一旦、見送りすることになりました。

コロナ禍が始まり、ずっと眠れない日々が続いています。もし動物保護施設が廃業する時は、物販のお店をたたむ様に普通に終わることができません、なぜなら動物の命があるからです。

仮に動物すべてを里親に出そうにも、それは現実的に不可能なことが、私たちは経験上、嫌と言うほど分かっております。保護動物の世界は、もともと値段の高い動物や容姿の良い子は、もらい手も現れやすいのですが、そうではない雑種や老齢、病気持ちの子は、なかなかもらい手が現れません。それもまた現実なのです。

コロナに負けないようにするために、このプロジェクトにすべてをかけて挑みたいと思っております。

皆様も大変な中、恐縮ではございますが、どうかご支援、ご協力賜りたく、お願い申し上げます。


ねこのす動物保護施設   齋藤 高浦 坪井 有川 小野 西川

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/05/03 08:30

    皆様、大変お世話になっております、ねこのす動物保護施設です。先月4月も保護施設を維持していくために試行錯誤の日々でしたが、クラウドファンディングのおかげでたくさんの命を保護することができました。皆様のあたたかいご声援、本当にありがとうございます。※リターンの配送スケジュールにつきましては文章最...

  • 2022/04/04 06:28

    皆様、大変お世話になっております。ねこのす動物保護施設です。おかげ様でオミクロン危機の2月、3月を乗り切り、4月を迎えることができました。動物達も本当に救われております。保護猫おこほんちゃんも、だいぶ馴れてくれました^^サンゴちゃんの舌の手術も無事に終わりました!ご声援下さった皆様、本当にあり...

  • 2022/03/01 14:35

    【御礼】ねこのす動物保護施設、齋藤楓です。昨日、2月28日、23時59分を持ちましてクラウドファンディングが終了いたしました。そして目標を達成することができました。たくさんのご声援、本当にありがとうございました。何度お礼を申し上げても足りませんが、本当にありがとうございます。スタッフ一同、動物...

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