▶︎はじめに・ご挨拶

初めまして。鹿児島の離島、口永良部島(くちのえらぶじま)で地域おこし協力隊をしている、ケイと申します。

これまでに、

・Webプログラマー

・農業専門学校職員

といった職業を経て、2020年に地域おこし協力隊として口永良部島に移住しました。

日々の活動としては、これまでの経験を活かし、SNSを通じた情報発信耕作放棄地の利活用など、地域活性化につながる活動を続けています。


このプロジェクトは、移住してから僕が実感した、口永良部島の「ウマイもん」を広く知ってもらおうと思い、立ち上げました。

具体的には、「口永良部島が誇る、山の幸・海の幸を多くの人に知ってもらえるよう、島で初めての食品加工所を立ち上げること」を目指します。

食品加工所に改修予定の空き家。港の目の前にあり、立地は最高!

▶︎なぜ食品加工所か

口永良部島へのアクセスは、屋久島から1日1便運航しているフェリーのみです。そのため、口永良部島は「離島の離島」になっています。

野菜や魚を販売するには、時間と費用の輸送コストが高く、鮮度も落ちることから、それだけでは生業にできません。

島の漁師による伊勢海老漁の様子。他の仕事も兼業して生計を立てている。

しかし、昔から人足が少ない島だったからこそ、手付かずの豊かな自然に恵まれています。

口永良部島は、全島域が国立公園・ユネスコエコパークに指定されており、絶滅危惧種のエラブオオコウモリを筆頭に、希少な動植物が生息しています。

絶滅危惧種のエラブオオコウモリ(左)と県指定天然記念物のミシマサワガニ(右)

そんな自然豊かな口永良部島を代表する山の幸が「大名竹の筍」

春先の筍の時期になると、島民みんなが筍を探しに山に入ります。

クセがなくみずみずしい大名竹の筍は、贈り物でも喜ばれ、湯がいて冷凍すれば1年中楽しめるため、良い筍が採れる場所は我が子にも秘密にするくらいです。

クセのない美味しさが魅力的で、大名に献上されていたという逸話から「大名竹」と呼ばれている

昨年、僕も実際に山に入ってタケノコを採り、天ぷらやパスタなどにして食べたら絶品で、またすぐに食べたくなりました。

それほどまでに人気の筍を、輸送コストが高い離島の離島でも、保存が効くよう加工すれば多くの人に知ってもらえると思い、今回、島内初の食品加工所を作りたいと考えました。


▶︎大噴火の歴史

2015年5月、口永良部島で記録的な大噴火が起きました。

噴煙は火口から9,000m以上にまで登り、火砕流が山の形を変えながら時速100kmで道路を飲み込んで行きました。


当時の人口は約150名。その全員が屋久島に避難となりました。

奇跡的に死傷者はでなかったものの、その後の噴火への恐怖以外に、離島の避難の難しさ、常駐する医師がいないことなど、これまでにもあった不安要素が浮き彫りになり、10ヶ月に及ぶ全島避難が解除されると、人口は100名にまで減少していました。

また、噴火の島というイメージがついたことから、観光客も遠のき、ますます口永良部島を魅力を知るきっかけが減りました。

2022年現在、火口から1km地点の様子。
噴火の影響で青々とした草木は枯れ、7年経った今でも寂しい風景が広がる。

▶︎活性化のため、食品加工所立ち上げでできること

口永良部島は、離島の離島、そして1日1便しかフェリーが来ないことから、気軽に観光するのは難しい島です。

しかし、この島には豊かな自然から生まれた”幸"があります。

先ほどご紹介した大名竹の筍はもちろん、ホウロクイチゴやシャシャンボなどの山の幸、高級食材の伊勢海老や、島では「ヘキンコ」と呼ばれ親しまれている魚などの海の幸。

そんな、島の人を魅了してやまない食の文化を、楽しみ、味わってもらうことで、口永良部島の魅力を知ってもらえたら、今後島を訪れるきっかけになったり、島の活性化につながるのではと思いました。


▶︎食品加工所の立ち上げ手段

食品加工所は、一から建てるのではなく、シロアリ被害や雨漏りによって、人が住めなくなった空き家を改修する形で実現します。

島には多くの空き家が残っていますが、大半が住める状況ではなく、このまま放っておいても、台風によって傷んだ壁や屋根が飛ばされ、二次災害を引き起こす危険性があります。

シロアリによって食い潰された柱と梁

そのため、このプロジェクトでは、

・空き家の改修(傷んだ箇所の補修、食品加工所としての整備)

・改修した建物で食品加工の許可を取得

を目指します。

これまでにおこなってきた、屋根の葺き直しや壁の修繕などの経験を活かし、建築士さんのアドバイスをいただきながら改修を進めます。


また、電気設備工事に関しては資格が必須のため、改修と並行して、第二種電気工事士免許を取得予定です。(現在鋭意学習中。取得スケジュールについては、下記「スケジュール」の項目参照。)


▶︎食品加工所で作りたいもの

このプロジェクトのゴールは「食品加工所の立ち上げ」ですが、その後、完成した加工所を活用して、島のさまざまな「ウマイもん」を発信していきます。


まず一番に取り組む加工品が、「大名竹のタケノコ」です。

タケノコのシーズンは毎年5〜6月ですが、加工品にすることで、1年を通じてたくさんの人に魅力を伝えられます。

昨年、自分もタケノコ採りに参加し、天ぷらや塩湯がきにチャレンジしてみました。今年は、来年の販売を見据えて、色々な料理を試しながら、お土産屋さんやご飯屋さんで取り扱ってもらえるような加工品を決めて作りたい、と考えています。


その他にも、島には「ほうろくいちご」「シャシャンボ」「島バナナ」など、魅力的な食材があります。

食品加工所完成後、一つ一つ加工品作りにチャレンジしていき、島の"食の魅力"を発信し続けていきたいです。

ぜひ、クラウドファンディング終了後も、ケイの活動にご期待ください。


▶︎資金の用途

いただいた支援金は、

・CAMPFIREの手数料

・リターンの購入費と手数料

を引いた金額を、この空き家改修に必要な木材や道具などに使います。

空き家改修・食品加工所立ち上げにかかる費用は、建築士さんに確認をいただき、総額120万円を見積もりました。

予算の内訳として、2/3を自己資金から、そして残りの1/3に、いただいた支援金を活用します。

(目標額に達しなかった場合でも、完成時期を遅らせる形で資金を補填し、プロジェクトを継続します)


▶︎スケジュール

食品加工所の立ち上げは、地域おこし協力隊としての任用期間を利用し、1年をかけて実行します。

プロジェクトの進行具合は都度、活動報告や、SNS、ブログなどでご報告させていただきます。

https://twitter.com/KeiErabu

 https://note.com/shizengasuki

https://www.facebook.com/屋久島口永良部島地域おこし協力隊-145370406258663


▶︎リターンのご紹介

・1,000円:【とにかく応援!プラン】
とにかく応援したいという方向けのプランです。メールにて感謝の文章と今後の様子をお伝えします。

・3,000円:【島民応援!島オリジナルお土産・お魚ストラッププラン】

釣り大好き・魚大好きの島民が手作りした手作りストラップをお届けします。

・3,000円:【島民応援!島オリジナルお土産・シーグラスアクセサリープラン】

島民が手作りした、島で集めたシーグラスと貝を使ったオリジナルアクセサリーをお届けします。

・5,000円:【山の幸・口永良部島の大名筍プラン】

1年のわずかな期間だけ採れる、その日山で採ってきたばかりの新鮮な大名筍をお届けします。

・10,000円:【島民応援!海の幸・豪華伊勢海老プラン】

島の漁師が獲った、口永良部島の火山の恵みで育った伊勢海老をお届けします。

・15,000円:【わっぜ応援!お名前掲載プラン】

食品加工所内にお名前、ニックネーム、会社名等を掲載させていただきます。

・30,000円:【ケイによる口永良部島まるわかりガイドプラン】

メールにて個別にご相談の上、オリジナルのガイドプランを作成し、ケイが口永良部島をご案内します。


▶︎最後に

僕が初めて口永良部島に来た時、1泊2日で島内を見終わってしまい、なんにも無い島だなぁ…と思いました。

でも1年半暮らしてきた中で、次第にこの島の自然と人に魅了され、今では口永良部島が大好きになっています。


しかし、かつて3,000人も居た島民は今では100名ほど。

将来無人島になるんじゃないかとも言われている小さな島の名前を、知っている人は少ないです。

でも縁あってこの島に移住し、この島を大好きになった自分のように、今後この島を知って好きになる人はたくさんいるはずだと思っています。

その僅かなきっかけづくりとして、この島の自然が生み、島の人が愛してやまない、この島にしかない”食の魅力"を、一人でも多くの人に届けていきたいです。

ご支援、よろしくお願いします!



<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください