▼はじめにご挨拶
ご覧頂きありがとうございます。
私は長崎市内で「ダイビングサービス海だより」の代表として水中ガイドを行っています中村です。
この度どうしてもやりたい事、やってみたい事がありクラウドファインディングを立ち上げました!
それはずばり「漁師」になる事です。
私が目指すのは「獲る漁師」だけでなく、「自然を育てる漁師」。
水中ガイドとして、毎日のように海に潜り観察する中で、海中の自然が日増しに減少していく事を感じてきました。
海中の自然をどうすれば守り維持できるか、どうすればその恩恵を持続して受けられるか。
そして導き出した答えが、漁師になり「海を育てる漁業」を行う事です!
▼このプロジェクトで実現したいこと
私が漁師になる海は「大村湾」です。
大村湾は長崎県の中心に位置し、空の玄関口となっている長崎空港がある海です。
この海は四方を陸に囲まれた閉鎖的な内湾で沿岸には五市五町が隣接し多くの人々が暮らしています。
私が最終的に実現したい事は「60年前の豊かだった大村湾を取り戻すこと」。
60年前、大村湾は今より遥かに豊かだった事を漁師さんや過去の記録が語ってくれています。
その為の第一歩として、今回は「海藻が生えなくなる原因を作っているムラサキウニを利用価値のある水産資源にすること」を目指します。
▼プロジェクトをやろうと思った理由
大村湾は閉鎖的な内湾環境のため、近代化の影響を強く受けてきました。
「生活排水の流れ込みによる環境汚染」
「宅地開発に伴う沿岸部の埋め立て」
「漁具の発展に伴う漁師による獲りすぎ」
そしていつの間にか大村湾は
「汚い」「臭い海」「生き物が少ない海」
と負のイメージを抱かれるようになりました。
しかし、実際に大村湾に潜ると全く違いました!
「大村湾の自然はまだ失われていない!」
今ならまだ60年前の豊かな海へ戻せる方法があるはずです。
その為に出来る事は何だろうと考えた事がこのプロジェクトをやるきっかけでした。
▼大村湾の現状についてをまとめましたのでご覧ください。
▼私が今回やろうとしている事
ここ10年程で大村湾で藻場がなくなる「磯焼け」が見られるようになりました。
「磯焼け」とは海底に海藻が生えなくなる現象の事です。
海の砂漠化とも例えられ、長崎だけでなく全国で問題になっています。
海藻が茂る場所「藻場」には、魚を始め小さなエビやカニなど多くの生き物が暮らします。
しかし、磯焼けになった海は生き物が少なくなり、ウニが異常発生します。
ウニは飢餓に強く、海藻が無くても生きていけるため増えすぎてしまうのです。
磯焼けの海では餌がほとんど無い為、ウニの身入りが悪く、漁師もお金にならないのでウニを獲ることがありません。
増え過ぎたウニは、わずかに生えた海藻の芽もすぐに食べてしまい、さらに磯焼けとなる負のサイクルを作ります。
増え続けるウニは磯焼けを産み出し、藻場の回復を阻害し続ける。
行政からの助成金により行われるウニ駆除は、助成金が切れると活動そのものが無くなってしまう。
これではいつまでたっても海は回復してくれません。
そこで、まず「身が入っていない=お金にならないから獲らない」という構図を変えようと思います。
「磯焼けのウニもお金になる」この仕組みを作り出す事ができれば、漁師もウニを漁獲して自然のバランスを取り戻すきっかけが作れると考えました。
ウニは磯焼けを起こす「厄介者」と思われがちですが、私はそうは思っていません。
適正量のウニは藻を適度に間引き、環境のバランスを取ってくれる存在だからです。
環境のバランスが崩れ、増え過ぎたウニを適正量に戻してあげる事が出来れば、自然にも人にも利益を生む存在に戻ってくれるはずです。
▼利用価値がないウニを資源にする方法
私がまず考えている方法は下記の通りです。
①磯焼け地域にいるウニを漁獲します。
→ウニを獲る為には漁業権が必要になりますので、その為に漁師になります。
②次に漁獲したウニを陸上施設内で蓄養します。
→そのままでは身が入っていない為、利用価値がありません。
そこで、漁獲したウニを陸上施設で蓄養します。
※蓄養する為の施設は一緒に協力して下さる漁師さんにより提供して頂き、準備が整いました。
③十分に身が入った状態で出荷・利用を行う。
→大学や行政と連携して、商品価値を高める為に必要な飼育方法の模索
④ダイビングにより長期的な環境変化の観察・ウニ資源の維持
→ウニを漁獲した後の環境(磯焼けの推移)を長期的に観察。
適正量のウニ資源の持続方法等について検討していきます。
▼これまでの活動
長崎の海が持つ豊かさを多くの方に知って頂ける事を目指して、水中写真や映像を用いた写真展や講演活動、テレビ出演等を行っています。
下の写真は、今年9月~11月にかけて行われた大村湾についての講演の様子です。
この時は大村湾に隣接する幼稚園や学童保育の子ども達に行いました。
「獲る漁師」から「育てる漁師」へ。
「育てる漁師」とは、ウニ等の水産資源を育てるという目的と、海の環境を育てる事を指しています。
世界的に水産資源が減少していくなか、これからの時代は漁師がただ資源を獲り続けるだけでは、ひたすらに資源は枯渇してしまうでしょう。
漁業も農業がそうであるように狩猟・採集から耕作・蓄養へと移り変わる時代に入っていると考えます。
水中ガイドとしての知識を活かし、漁師として出来る事を最大限に活かし、大村湾が豊かだった時代を取り戻す為の新たな取り組みにチャレンジしていきたいと考えています!
▼集まった資金の使い道
今回皆様からご協力頂いた資金は、漁師になる為に必要な支度金や、ウニを育てる為の飼育設備(水槽やポンプなど)を中心に使用させて頂きたいと考えています。
また、今回のプロジェクトは必ず行うと決めていますので、All-In 方式で募集しております。
皆さんのお力添えをどうぞ宜しくお願いします!
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