はじめまして!阿南市羽ノ浦町でフランス料理店「Loup(ルゥ)」を経営してます佐竹博規と申します。生まれも育ちも阿南市加茂谷ですが、料理修行のため東京、フランスに何年か滞在して腕を磨き、3年前に地元へ戻ってフランス料理店を開きました。ルゥは地元ではなく少し出たところで開きましたが、やはり地元で何かしたいという思いが強く、今回プロジェクトを立ち上げました。


 私が生まれ育った阿南市加茂谷地区は、徳島県南東部を流れる那賀川の中流域に点在する10町からなる自然豊かな田舎町。歴史観光資源に恵まれていて、特に昔からお遍路さんの要所として農業や飲食・宿泊業を中心に細々と発展して参りました。日本一古い辰砂を採掘した若杉山遺跡や弘法大師修行の地 四国霊場21番札所 太龍寺、日本三大怪猫伝のひとつとして知られるお松大権現など古くから歴史を大切にしながら近年は移住促進にも力を入れており加茂谷という地域と人々の魅力に取りつかれた多くの移住者がます。

移住者インタビュー阿南市

 そんな取組みが盛んな一方で、人口減少がそれを負いまわる勢いで進んでいます。空家や耕作放棄地が増え、生徒減少により閉校が決まった学校もあります。伝統的なお祭りや行事など人々が生活を営む上での文化が失われつつあるという声も聞こえます。

加茂谷の風景


本場の味を地元の食材で

 徳島県阿南市羽ノ浦町。美しい河川と田んぼに囲まれ、爽やかな風が流れる場所。
ガラス張りで、美しい庭園を望める店内。地のものを使った活き活きとした料理。

 Loup(ルゥ)は、東京・フランスで腕を磨いたシェフが、地元の生産者の人々から直接買い付けた新鮮な食材でつくる完全予約制のフランス料理店です。テーブルマナーは気にせず、ごゆっくりとお食事をお楽しみください。季節ごとにメニューが変わり、その時々の旬の食材を堪能することができる。地元の美味しいものをさらに広めていきたいと、今後はシカやイノシシなどの地元のジビエ料理も提供する予定です。

 今では地元が好きな私も若い頃は田舎が嫌で県外へ出た。

 その後、斬新な盛付のフランス料理に興味を持ち、東京やフランスで修行を積んだ。フランスでの修行時代、田舎のレストランの雰囲気の良さを実感した。

 漠然と都会で店を持ちたいと考えていたが、「料理人は自分の生まれ育ったところの食材で料理をした方がいい。」と言われたことが忘れられず、阿南で店を開こうと決意。

 子供の頃は当たり前だと思っていたものが実は貴重なものだということに気付き、今はそれをより多くの人に知ってもらうために料理している。

レストラン ガストロノミー ルゥ


料理人としてできること

 農家の平均年齢は65歳以上が65%を占めており、後継者不足は大きな問題です。 1960年に1400万人いた農業就業人口は2019年には168.1万人と、この60年で大きく変化しました。農家に対して若者が持っている「重労働で儲からない」というイメージからも後継者不足にも陥り、荒廃農地や耕作放棄地もさらに増えています。

 また、食品ロスも大きな社会問題であり、農林水産省のデータによると国内で年間600万トン以上もの食品が食品ロスとして廃棄されています。2020年に起きたコロナパンデミックにより外食産業に大打撃を受け、その外食産業に卸していた生産者も打撃を受けました。また、不揃いの作物は店舗に並ぶことなくそのまま廃棄されてしまい、廃棄コストも生産者の大きな負担になっています。

 私自身、料理人として、またこの地域に生まれ育ててもらった身として「何かできることはないか」と考え今回の企画に至りました。


地元のものを使い、一緒に育つ。

 那賀川の清流や山々からの湧水で育った十数種類の作物はLoupの料理に欠かせない食材の一つです。加茂谷はのんびりした場所ですが、徳島市と県南西部を繋ぐ道は、日々人の行き来があります。そんな食材や産品を販売し、人々の交流を生む産直市を道の駅に作りたいと思っています。

 産直市の隣にはLoupのシェフが考案するメニューとドリンクを提供するカフェを併設。多くの人々に楽しんでもらいながら、加茂谷と周辺地域の魅力を発信し、地域全体が自然と活性化できる拠点となることを願い、様々なプランを検討しています。

 加茂谷に人が集まり、地域が活性化し、失われかけていた物事が復活する好循環を実現させたいです。


 プロジェクト総費用のうち150万円をクラウドファンディングにて調達したいと考えています。

<ご支援いただいた資金の使い道>

①内装や備品購入:約45万円

②ご支援へのリターン:約40万円

③創業時の運転資金:約40万円

④CAMPFIRE手数料:約25万円


<実施スケジュール>

2022年4月 クラウドファンディング終了

2022年5月 新店舗完成

2022年6月 新店舗オープン

2022年6月 リターン発送

2022年7月 クーポン券利用開始(有効期限:1年間)



主なリターン

リターンの一部をご紹介します。


柑橘類のこと

加茂谷では昔、蜜柑やスダチ、八朔といった柑橘類が多く作られていました。しかし作り手の高齢化が進み、山に入ることが難しくなり柑橘の木が放置された状態となっています。

柑橘類は手入れされなくなると、1年も経たずに食害されてだめになってしまうので、こうした状況が続いてしまい、雑木林が目立つようになってきました。

蜜柑やスダチ、八朔といった柑橘類を上手く加工して、加茂谷の特産品として販売したい!

加工することによって、例えばジャム、ジュース、ケーキや焼き菓子にもなります。フランス、東京で腕を磨いたパティシエ―ルの手によって、加茂谷の果物は美味しいスイーツに生まれ変わります。丸のままではなかなか売ることができなかった柑橘類も、こうすることによって需要と供給が生まれ、地域の活性化につながると確信しています。


野菜のこと

加茂谷は自然豊かな山々に囲まれ、その中心を流れる那賀川の恩恵を受けて昔から農業が盛んにおこなわれてきました。チンゲン菜やレタスといった葉野菜から、大根やカブといった根菜も多く作られています。農家の方はもちろんですが、引退して老後の趣味として畑で作物を作られる方も多くいます。

これだけ沢山の素晴らしい野菜を生産しているのですが、加茂谷には直売所がありません。殆どが出荷されていきますが、全てが出荷されるわけではありません。規格外や虫食いで出せない野菜や、作られても出荷できずに畑に放置されてしまっている野菜も多くあります。こうした野菜を直売所で販売、また飲食スペースで使うことができれば、まずお客として人が加茂谷に来てくれる様になりますし、採れたての新鮮な加茂谷野菜を提供できますし、販路がなく売り先に困っていた農家の方も収入が増え、地域貢献につながると思います。


魚のこと

加茂谷は昔、川猟師の方が多くいましたが、近年高齢化のため、また後継者不足ということで殆ど見なくなってしまいました。

私が小さい頃は「かんどり船」と呼ばれる船を操ってアユ漁をされる川猟師の方が、那賀川にずらりと船を浮かべていましたが、今ではその風景も見ることができなくなりました。

鮎やウナギ、モクズガニや手長エビはとても貴重な川の資源、食べて美味しい食材です。この食材達に光を当てることで、淡水魚の重要性、またそれらを育む川の水質、環境について考える様になると思います。加茂谷プロジェクトでは、淡水魚も食材として取り入れ、ローカルマーケット、飲食スペースで販売できればと考えています。


ジビエのこと

全国的に有害鳥獣被害で年間何億と被害が出ている中、ここ加茂谷でも農作物の被害が後を絶ちません。山に入れば鹿や猪に草木が食べられ悲惨な状況となっていますし、新たに木を植えても対策をしなければたちまち食害されてしまいます。このことから山で農作物、果樹を植える農家が少なくなり、結果として山は放置され、有害鳥獣に荒らされてしまいます。

この有害鳥獣を、ジビエとして新しく利用することができれば、加茂谷の特産にもなりますし、山の環境改善につながりますし、農作物の被害も少なくなると思います。ヨーロッパでは、ジビエは高級食材として扱われており、私自身も特別な食材だと思っていて、ステーキ、煮込み料理など幅広く調理することができます。

また鹿の角や猪のキバは加工することができます。ドアノブやグリップ、キーホルダーと、たくさんのクラフト要素があります。

加茂谷ジビエとして、新しい加茂谷の特産品として売り出していけたらと思います。



<注意事項>

本プロジェクトにてオープン予定の施設につきましては、市町村または市町村に代わり得る公的な団体が国土交通省で登録することで設置する、いわゆる「道の駅」への登録をする計画は現段階のところありません。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


■ 特定商取引法に関する記載

販売事業者名

   Restaurant Loup 代表 佐竹 博規

所在地

    徳島県阿南市羽ノ浦町岩脇原平97 

事業者の電話番号

     0884-28-9901 

送料

   送料込み

対価以外に必要な費用

   リターンページに記載のとおり

ソフトウェアに係る取引

   該当なし

その他記載事項

   プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。

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