はじめに
滋賀県長浜市で長浜の特産品である絹織物「浜ちりめん」を製造・販売を行っています株式会社ヤブウチと申します。今回ちりめん生地の製造時に発生する糸端を活用したアップサイクル商品として「絹糸の湯」を企画しました。
絹糸に含まれるセリシンは人肌に組成が近く保湿性のあるタンパク質と言われています。お風呂に絹糸を直接入れることでお湯がやわらかく、肌にやさしいバスタイムをお楽しみいただけます。
「絹糸の湯」の特徴
「絹糸の湯」は絹・生糸をそのまま生かしたバスアイテムで、特徴は以下の3点です。
①天然シルクを100%使用
②シルクの成分でお湯がやわらかく、肌はしっとり
③使われない絹糸を活用した環境配慮製品
絹の成分をそのまま活かしたバスアイテム
通常、絹織物(白生地)は、製品にする前に「精錬」という加工工程で、 絹に含まれるたんぱく質成分である「セリシン」や絹表面の不純物を落とします。
この「絹糸の湯」商品では、精錬を浅くかけることによって不純物を除去しつつ、セリシンなどの成分が残った状態に留めています。
セリシンは絹の主成分のひとつである水溶性のタンパク質で、組成が人の肌に近いことや、保湿性や抗酸化作用などの機能を持つことが既存の研究で知られています。水溶性のためお風呂に浮かべたときに成分が溶け出し、肌にやさしい保湿作用をもったバスアイテムとなります。お風呂上りに肌がつるっと、しっとりする感覚や、お湯が柔らかくなる感覚を楽しむことが出来ます。
絹糸(生糸)をオーガンジーの袋に入れた様子はコロンとして可愛らしく、見た目にも癒されます。
使用感について
弊社社員が入浴アイテムとして使用したところ、「お湯がやわらかくなる」「肌がすべすべ、しっとりする」実感を得ることが出来ました。
絹だけで作られた100%自然由来の商品ですので、お肌が敏感な方、市販の入浴剤が合わないという方にも是非お試しいただきたいと思います。
本製品1つに、35gの絹糸がしっかり詰まっています。絹糸の成分がゆっくり溶け出すので、2~3回程度は繰り返し使用することも可能です。
化学物質不使用、100%自然由来
本商品には天然の絹のみをそのまま使用しており、香料や合成着色料などの化学物質は一切使用されていません。お湯に入れると絹の水溶性タンパク質成分が溶け出し、ほのかな絹の香りがします。自然由来のバスアイテムですので、市販の入浴剤が肌に合わない方でも安心してご使用いただけます。
資源の再利用によるアップサイクル製品
絹織物を作る過程で、織物には使われない絹の残糸が生じます。通常こうした残糸はそのまま廃棄されるのですが、着物につかわれるものと同じ絹糸のためもったい無いと感じ、何か有効利用できる手段がないかと考えました。
そこでこれまでの和装のための「生地」としてではなく、全く別の形でバスアイテムとして絹糸を活用したのがこの「絹糸の湯」です。生産ロスを減らしつつ、抗酸化作用や保湿効果など、絹が本来持つ力を活かした製品として資源を活かしています。
プロジェクト実施のきっかけ
私たち「ヤブウチ」は、滋賀県の長浜「浜ちりめん」と呼ばれる和装生地を製造し、で日本が誇る伝統産業の呉服や、和装用品の全てをプロデュースしている会社です。
絹織物産業は、和装産業の衰退に伴って減少が続いています。特に新型コロナウイルスの影響によって着物、晴れ着を着る機会がさらに減少し、絹織物メーカーにも大きなダメージを与えています。
そのような状況の中で、絹織物メーカーとして絹が持つ可能性に着目して、全く新しい方向性での商品開発に挑戦しようと考え、今回のプロジェクトに取り組みました。
日頃絹に触れる職人の手はみずみずしい
絹の成分であるセリシンには美肌効果、保湿効果があると言われており、実際、弊社の社員の中でも絹糸の加工を行う職人の手は、とてもみずみずしく、美しさが保たれています。
下の写真はいずれも、弊社で50年以上、織物用の絹糸づくりをしている女性の手です。寒い冬でもあかぎれ等の手荒れが無く、みずみずしくきれいな手をしています。こうした実感も、絹のたんぱく質成分が持つ保湿効果や抗酸化作用の裏付けとして、今回のプロジェクトの動機となりました。
こうした絹の持つ力を新しい形で活かし、また生産ロスの削減により環境にも貢献できると考えこののプロジェクトに取り組みました。
資金の使い道
集まった支援金を使用して糸端を精錬し、リターン商品としてお客様へお届けします。
リターンについて
「絹糸の湯」は絹・生糸をそのまま生かしたバスアイテムです。通常、絹織物(白生地)は、製品にする前に「精錬」という加工工程で、 セリシンや不純物を落とします。この「絹糸の湯」商品では、精錬を浅くかけることによって不純物を除去しつつ、セリシンなどの成分が残った状態に留めています。そのためお風呂に浮かべたときに成分が溶け出し、お湯をやわらかく、肌にやさしいものになります。絹糸(生糸)をオーガンジーの袋に入れた様子はコロンとして可愛らしく、見た目にも癒されます。
実施スケジュール
2月28日 クラウドファンディング公開
3月15日 締め切り
4月下旬 リターン商品発送開始
最後に
絹織物産業は、和装産業の衰退に伴って減少が続いています。特に新型コロナウイルスの影響によって着物、晴れ着を着る機会がさらに減少し、絹織物メーカーにも大きなダメージを与えています。そのような状況の中で、絹織物メーカーとして絹が持つ可能性に着目して、全く新しい方向性での商品開発に挑戦しようと考えました。少しでも多くの方に絹の魅力をお伝えできたら、そこからきもの文化へ興味を持っていただけたら…と考えています。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額の達成有無にかかわらず、計画の実行及びリターンのお届けします。
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