世界三大珍味の一つにも数えられ、高級食材として知られるキャビア

そんなキャビアはチョウザメという魚の卵から作られます。

チョウザメ。おちょぼ口で歯がありません。

チョウザメは名前に「サメ」と付きますがサメとは全く違う種類です。比較的おとなしくサメのような歯もありません。

チョウザメは約3億年前に誕生したとされ、現在までほとんど姿形を変えることなく生き続けています。なんとあの恐竜よりも先輩なんですよ。

私たちはそんなチョウザメを飼育しキャビアをつくっています。


あらためましてこんにちは。

私たち岡山県新見市でチョウザメ養殖を行なっている蝶鮫屋(チョウザメヤ)です。私たちの養魚場は岡山県北西部の新見(にいみ)にあります。

新見市は海から遠く離れていますがそれには理由があります

ご覧の通り新見市は海から遠く離れていますが、サメとは違いチョウザメは淡水魚です。

そのため海から遠く離れた地でも養殖することができるのです。

 

また新見市には国内有数規模のカルスト台地が広がっています。

新見市内には急峻な山々がたくさん

カルスト台地は太古の海底に堆積したサンゴなどが変化したものです。

 

新見市のカルスト台地(阿哲台)が作られたのは石炭紀からペルム紀のおよそ3億6000万年前〜2億5000万年前とされています。

これは奇しくもチョウザメが誕生した時代と重なります。

この山々がまだ海の底でサンゴだった時代から生きているチョウザメはまさに生きた化石と呼ぶにふさわしいですね。

またカルスト台地を形成する石灰岩は水に侵食されやすいため新見市内にはダイナミックな地形が数多く見られます。

そしてそんな石灰岩はチョウザメ養殖にも重要です。


その理由は新見市の地下にあります。

私たちの養魚場からほど近い鍾乳洞・井倉洞

地面の割れ目などから染み込んだ雨水は石灰岩を浸食し、新見市内だけでも大小200もの鍾乳洞を形作っています。


井倉洞の石柱

鍾乳洞を流れる地下水はヒタヒタとしたたり落ちながら石灰岩の成分が溶かし込み、成分が再び固まることで天井から垂れ下がるつらら石やタケノコのように伸びる石筍が形作られます。やがてつらら石と石筍がくっついて石柱になります。

そのような豊富なミネラルを含むため、新見市に湧き出す地下水は国内では珍しい硬水です。


そんな地域の宝ともいえる硬水を使った新たな産業を根付かせるべく、2000年には新見漁協組合がチョウザメ養殖に乗り出しました。

私たちの養魚場の採水池もまるで鍾乳洞のようです。

この新見市の硬水はチョウザメの原産地であるヨーロッパと水質が近いためチョウザメの養殖に適していると考えられているからです。

初期から使われいている養魚場

11年におよぶ試行錯誤の末、2011年に初めてキャビアの製造に成功します。

その後も研究を重ね、現在では1.2万匹ものチョウザメを飼育する日本国内最大級のチョウザメ養魚場に発展してきました。

チョウザメから採れたキャビアの製造

私たちの養魚場はチョウザメから採れたキャビアを製造、販売まで一貫して行なっています。

日本国内にも全てを一貫して行なっている会社はあまりありません。そのためできたて新鮮なキャビアの風味をそのままに瞬間冷凍することができるのです。


キャビアは高級食材として知られています。その理由は育てるためには長い長い時間がかかることです。

チョウザメのエサ。チョウザメは口がお腹側にあるので、水に沈むエサが使われます。

チョウザメからキャビアが採れるまでなんと7年もの歳月を必要とします。産まれたばかりの赤ちゃんが小学2年生になるほどの長い期間、エサ代はもちろん元気に成長するための環境を整える必要があります。

加えてチョウザメは成長するまでオスとメスが判別できません。キャビアが採れないオスも成長するまでメスと同様に丹精込めて育てなければならないのです。

だいたいメスとオスの比率は半分づつですので、それだけでも倍近いお金がかかっていることになります。

そのようにチョウザメ養殖はコストがかかります。高級食材にもかかわらずキャビア養殖業者の多くが非常に厳しい経済状況にあり、当社も例外ではなく事業をスタートした新見漁協組合から2度にわたる事業継承がおこなわれ現在に至ります。

やむをえず高価になってしまうのがキャビアなのです。


そんな高価なキャビアはなかなか手軽に楽しんでもらえないかもしれません。

しかし太古の時代から受け継がれてきたキャビアは非常に美味です。

私たちが丹精込めて育てたキャビアをできるだけ多くの人に知っていただきたい。そんな思いのもと色々な調理方法や食材との組み合わせを試しました。

結果、たどり着いたのがアイスでした。

安冨牧場さん。この日は平日でしたが週末は駐車場がいっぱいで停められないほどの人気。

岡山県内にある有名な安富牧場さんの力をお借りし、当社のキャビアを使ったキャビアアイスを作ることになりました。

安冨牧場さんのアイスは非常に人気が高く、個人的にも大好きなのでキャビアアイスへ協力いただけることになってとても嬉しいです。

 

安冨牧場さんの協力のもとギリギリまで味の調整を繰り返し、ついに完成したのがこのキャビアアイスです。

ご支援に対するリターンとしてキャビアアイスをお届けいたします。

キャビアの加工設備を備える私達だからこそできる冷凍キャビアをふんだんに使用しました。


まず多くの方々が気になるのは「キャビアとアイスが合うのか?」ということではないでしょうか。アイスに練り込まれたキャビアはまるで魚卵のうま味が濃縮されたカプセルです。

口の中でキャビアがプチッとはじけるとうま味と塩味が甘いミルクアイスに広がり、ほどよい塩気がミルクアイスの甘さと引き立てあいます。

アイスの味も複雑に変化し、その味を表現するのは難しいですがチーズケーキのような味に近いかもしれません。

はるか太古の時代から生き続けるチョウザメ。そして珍味として有名なキャビアを「キャビアアイス」で身近に感じてみてください。

私たちの自信作です!

【種類別】アイスミルク
【無脂乳固形分】6.5%
【乳脂肪分】4.0%
【原材料】生乳(岡山県産)、グラニュー糖、クリーム、キャビア、脱脂粉乳、食塩、醤油(小麦・大豆を含む)
【内容量】120ml
【販売者】株式会社エヌディエス
【製造者】有限会社安富牧場
【保存上の注意】要冷凍(-18℃以下)

 

<スケジュール>

2024年2月  クラウドファンディング終了、リターン配送開始
2024年3月  リターン発送完了

資金の使い道>

・チョウザメエサ代・飼育費等、アイスの加工費 15万円
・包装資材など消耗品の購入            5.5万円
・クラウドファンディング決済手数料経費      4.5万円


私たちは2度の事業継承を経て現在に至りますが、2度目の事業継承は今年の10月でした。

事業継承後も当初の「地域の宝である硬水を使い新たな産業を根付かせる」という理念に変わりはありません。

しかしチョウザメたちは生き物であり育成に時間がかかることから需要が減っても生産を減らしたり、増やしたりすることが難しく調整が難しい事業です。

そして多くの人にとってキャビアはあまり馴染みがないため、安定した需要も見込めません。

そこで私たちはまずはキャビアの味を知って頂きたいと考え、手軽に味わっていただけるようアイスにしました。ぜひこのキャビアアイスでキャビアの世界を知って頂けますと幸いです!

◆ 店舗名
 蝶鮫屋

◆ 運営会社
 株式会社エヌディエス  MSファーム事業部

◆ 所在地
 〒718-0012 岡山県新見市唐松2759-6

◆ 電話
 0867-76-2000

◆ FAX
 0867-76-2500


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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