はじめに・ご挨拶
プロジェクトページをご覧頂きありがとうございます。
山梨県立大学安藤ゼミナールです。
私たちは2017年より、笛吹市芦川町にて「芦川えんさプロジェクト」と題して、芦川住民の方と一緒に地域活性化プロジェクトに取り組んでいます。芦川町では人口減少、少子高齢化が進み、令和3年7月末時点での人口は308人、令和3年7月末時点での高齢化率は62.3%と、その状況は刻一刻と深刻化しています。そんな芦川町を未来へと繋いでいきたい。この想いを胸に私たちはこれまで、芦川の皆さんと様々な活動にチャレンジしてきました。
プロジェクトを立ち上げた背景
えんさとは芦川の方言で「縁側」を意味します。
えんさは芦川での大切なコミュニケーションスペースです。ちょこんと縁側に座っていると、自然とご近所さんが集いお話が始まる。そんな笑顔や交流が自然と生まれる場所を目指したい。そんな想いを込めて芦川えんさプロジェクトはスタートしました。今回リノベーションを行なっている古民家の愛称も”えんさ”です。
実は初め、私たち学生にとっては芦川町は日本の社会課題の「学びの場」であるという意識がありました。学生生活を通しいくつもフィールドワークを行う地域の1つという認識だったのです。
しかし、何度も芦川に訪れるにつれ、学生の多くが「また行きたい、また帰りたい」と感じるようになりました。芦川の人の暖かさが、私たち学生にとっては第二の故郷のように思えたのです。
だからこそ私達の心には、「たくさんの観光客を呼んで活性化しよう」という思いではなく、「芦川の良さに共感してくれる方に、芦川を訪れてほしい」という強い想いがあります。
このプロジェクトで実現したいこと
築200年の古民家『えんさ』を、住民や観光客の方が分け隔てなく使うことのできるカフェや、芦川観光の発着点やワーケーションとして活用できる情報発信拠点、時には住民の方が交流の場として使える公民館のような、多機能拠点を目指してリノベーションを行います。
↑リノベーション前の様子
↑第一期リノベーション後のえんさ
この小さな拠点の整備は、芦川町の抱える課題に立ち向かうための大きな一歩であり、学生によるただの古民家リノベーションとは訳も本気度も違います。その理由を順番にご説明させて頂きますね。
芦川町の抱える課題は山積していますが、その一つが、収入源となる働く場所がほとんどないことにあります。かつては炭焼きや農業といった第一次産業が盛んだった芦川町でしたが、時代の移ろいと共に衰退し、住民の多くは甲府方面に職を求めて流出していきました。
そして、そんな過疎化により芦川町では、空き家・耕作放棄地の増加や、住民同士の交流の希薄化による地域コミュニティの縮小、路線バスの減便といった多くの課題が発生し、年々深刻となっています。
この様々な問題に取り組むために整備を目指しているのが、今回リノベーションをしている築200年の古民家、えんさになります。
私たちはこの古民家を、カフェを中核として観光や住民同士の交流拠点として整備しようとしています。古民家を整備することは空き家の活用へと繋がります。
そして、カフェを整備することにより、観光客を呼び込み地域内にお金を落としてもらう。そうすることにより規模は小さいですが小商による収入が生まれます。また、カフェでは芦川の特産品であるこんにゃくや野菜を用いたメニューを提供していく計画です。これにより芦川で増加している耕作放棄地の活用に繋がっていくものと考えています。
また、その次の段階として住民の交流拠点として活用を考えています。古民家のある鶯宿地区には住民が集うことのできる場所がなく、人口減少も相まってご近所同士の繋がりも希薄となっている状態です。新しく住民が集う機会を生むことで、芦川のコミュニティを繋いでいく。さらに地域外からの観光客との繋がりが生まれることで、関係人口を増加させ、ひいては芦川地域への移住といった段階へ繋いでいくことが最大の目標です。
そんな拠点の整備へ向け、今回のクラウドファンディングでは水回りを整備するための資金調達を目指しています。2019年にえんさにて、地域住民と学生の交流イベントである「えんさ祭り」を開催したのですが、その際に大きな障害となったのが「上下水道の未整備」でした。食事を用意するにもお手洗いを利用するにもご近所さんのお宅を借りることとなり、えんさ単体での活用が非常に難しいことを痛感することとなりました。
上下水道を整備した際には、試験的にではありますがカフェを営業し、えんさの本格的な活用へ向けた一歩にしたいと考えています!
↑メインスペースの活用イメージ
↑キッチンの完成イメージ
↑将来の縁側の活用イメージ
私たちの地域のご紹介
笛吹市芦川町は自然、食、歴史とたくさんの魅力に溢れた場所ですが、なんと言っても1番の魅力は人の暖かさです。
道を歩いていると「持ってけ」と言われ野菜をもらい、お家にあがらせてもらうと絶え間なく湯呑みにお茶が注がれ、昔話を伺うと快くたくさんのお話をしてくれる。他にもここには書ききれないほどの芦川の皆さんの暖かさに触れた私たちにとって芦川町は第二の故郷とも言える場所です。
ゼミナール卒業生の多くが、卒業後にも”また行きたい”、”芦川に定期的に行かないと落ち着かない”といったようにがっちりと心を掴まれています。
これまでの活動
プロジェクトがスタートした2017年よりこれまで、私たちは度重なるフィールドワークや交流イベントの開催、観光マップの作成などを行ってきました。
・フィールドワーク
↑フィールドワークにてお話を伺っている様子
・運動会参加
・えんさ祭り
↑住民との交流イベント『えんさ祭り』の様子
・↑JICA草の根技術協力事業によるベトナム人の招聘(2018年5月)
芦川の地域課題や観光地づくりについて共に学びました。
・観光マップ作成
・ポップ作成
↑学生が直売所のポップを作成
・住民向け報告会(2021年2月)
↑住民の皆様へ私たちのこれまでの活動を報告し、意見交換を行いました
・えんさリノベーション
資金の使い道
・上下水道整備費
・クラウドファンディング手数料
・リターン品準備費用
実施スケジュール
2022年2月 クラウドファンディング公開
2022年6月〜リターン品発送開始
リターン品の紹介
・【学生を純粋応援!お礼のメール&芦川壁紙】
・【絶景ポストカード5枚セット&お礼のメール】
・【芦川のお母ちゃん帽子&お礼のメール】
・【芦川のお母ちゃん手甲&お礼のメール】
・【絶景ポストカード5枚セット&お礼の手紙】
・【学生とアシガワ・デ・クラッソが共同で製造開発した味噌パウンドケーキ&お礼のメール】
・【芦川の植物リース&お礼のメール】
・【学生と芦川農産物直売所が共同で作るお味噌1kg&お礼のメール】
・【炭焼き職人ともみさんの炭1kg&お礼のメール】
・【芦川お母ちゃんセット&お礼のメール】
・【個人様向け 芳名板コース!】
・【団体・企業様向け 芳名版コース!】
・【学生による芦川ツアー えんさ見学つき】
・【芦川サイクリング&芦川の食堪能&えんさ見学ツアー ペア券】
・【農家体験民宿 アシガワ・デ・クラッソ宿泊券&お礼のメール】
最後に
集める資金も非常に多い今回のプロジェクト。成功への不安はどれだけ準備を進めても完全には拭きることができません。
しかしそれでも、私たち安藤ゼミ21名は必ずこのプロジェクトを成功させようと、日々奮闘しています。「私たちを温かく迎えてくれた芦川へ恩返しをしたい」
私たちのこの想いを芦川で結実させるため、皆様のお力をお貸しください。
お問合せ
山梨県立大学
国際政策学部総合政策学科
降矢拓磨
mail: furuya-avi@yamanashi-ken.ac.jp
tel: 080-8874-4572
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
コメント
もっと見る