このプロジェクトの要点
プロ仕様のおろし金を、もっと一般の食卓へ届けたい
               

銅器職人の勅使川原さんが、熟錬の技で造りあげるおろし金。
ひと目ひと目手打ちによって立てられた鋭い刃は、大根やわさびなどを上下させる度に次々とかかり、少しの力でふんわりとおろすことができます。

銅製おろし金で料理をするのが憧れと言う方も多いのでは無いでしょうか。
本格おろし金の仕様はそのままに、丸い持ち手で親しみやすいフォルムに変身した勅使川原製作所の新作おろし金を、私たちTSUKURIBA(ツクリバ)がご紹介いたします。


TSUKURIBAは、このプロジェクトが多くの方に職人の技術を知って頂ける機会に、そして出会いの場所になってほしいと願っています。


使う人を惹き付ける、
ひと目ひと目刃を立てて造りあげるこだわりのおろし金
               

江戸幸 勅使川原製作所 (えどこう てしがわらせいさくじょ)

江戸時代から庶民の間で広く使われてきた銅のおろし金は、銅板に鏨(たがね)を一つ一つ手作業で打ち込み、刃を立てて作りあげます。機械による大量生産に押され手仕事で製作する職人は激減。「江戸幸 勅使川原製作所」は、現在東京では唯一の工房となってしまいました。

先代が1935年に創業した製作所で18歳の時に父に弟子入りし、60年以上この仕事に携わっている勅使川原さん。研鑽を積んだ勅使川原さんでも「鏨を打ち込む一刀目がいちばん難しい」と言います。
一刀、また一刀とリズムを刻み、600もの刃を立て終わったとき、見事な刃を備えた銅おろし金が出来上がります。
熟錬の技で造りあげる銅製おろし金は、東京では勅使川原さんだけが造り続けている逸品です。
江戸幸 勅使川原製作所 二代目 勅使川原 隆 さん


何故、"銅"のおろし金なのか
               

みなさまは日頃、どんな道具を使って大根や生姜などの薬味をおろしますか?
プラスチック製、アルミなどの金属製、陶器製などでしょうか。
勅使川原製作所の「銅製おろし金」は、文字通り“銅”のおろし金。銅製おろし金は、食材の繊維だけを切り組織を壊しません。大根おろしや生姜が水っぽくならず、口当たりが驚くほどまろやかで柔らくなるのです。

銅はもともと弱い素材ですが、叩くことで硬く締まります。さらに錫がけをし酸化を抑え、食材の味を変えず安全に長く使える工夫がされています。



銅板に錫を引き、
自作の道具"鑽(たがね)"で目立てていく
               

勅使川原さんのおろし金は工程のほとんどが手仕事。銅板を型抜きする工程のみ今はプレス工場に依頼していますが、以前はこの型抜きから手がけていたそう。銅板に錫を引く錫引きから目立てまで、一連の工程を見せていただきました。

※新作のまるい持ち手のおろし金ではなく、定番の羽子板型で製作風景を撮影しています。
銅板を成形したもの。錫を乗せる前に汚れを落とします。

溶かした錫を表面にまんべんなく行き渡らせます。鏡のように綺麗な表面です。鑽を打ち込み刃を立てていく手にしているのが鑽という道具

目立てにつかうのは鑽と言う道具。この鑽はすべて自作の品で、自分の勘で角度をつけ少しずつ調整し専用の道具にしているそうです。

職人が道具にこだわるのは機械とは違う目立てをするから。

機械製のおろし金は刃が整然と並んでいますが、勅使河原さんのおろし金は寝かせたときに向こう側が見えないほどびっしりと刃が並んでします。
少しずつ刃をずらすことで満遍なく刃が起きて、おろすものに当たる部分が多くなるのです。
同じ力で倍近い量をおろすことができます。



おいしいものを食べたいのなら、
良い道具を使う。
               

機械の刃の高さは2mmが限界ですが、手作業の刃は深く彫ることができ、その立ち上がった刃は5mm強もあります。刃が短いと食材を押し当てるので繊維が潰れてしまいますが、するどく長い刃は切るようにおろすことができます。

押し当てるのではなく「切る」。
そう、勅使川原さんのおろし金は一枚の銅板に包丁の刃がたくさんついていると言うこと。

だから、余分な水分が出ずに香りを閉じ込める。
大根はふわふわで噛んだ時にシャキッ、
生姜は繊維が残らないクリーミーな舌ごこちになるのです。

そして手作業で立てた刃は微妙に不揃いになります。その一つ一つの刃の細かな違いで、食感にアクセントがつき、味わいがぐっと豊かになります。

勅使川原さんは言います。「おいしいものを食べたいのなら、良い道具を使ってね」



実際におろしてみたい!
スタッフが自宅で試してみました
               

TSUKURIBAスタッフも自宅で試してみました。
スタッフ私物のプラスチック製おろし金との比較です。
プラスチック製のおろしは普段通りに、勅使川原さんのおろし金は時計回りにゆっくりと力をいれずに…その差は歴然。いつもは繊維が残り筋っぽくなってしまう生姜が、ふわふわのとろけるおろし生姜に。
舌触りも驚くほど滑らか、薬味が料理の主役になった瞬間です。


こんなおろし金見た事ありますか?
"まるい持ち手"のおろし金
               

銅製おろし金と言えば末広がりの羽子板型。その歴史は古く、江戸時代中期に編まれた「和漢三才図会(わかんさんさいずえ)」におろし金が描かれており、裏、表と両面に刃がついていたことも記されています。

このおなじみの羽子板型は江戸時代から変わらぬ形で、現在も勅使川原製作所のロングセラーとして愛されています。
勅使川原製作所ロングセラー 銅製おろし金では、今回の"まるい持ち手"とは・・?
実は和洋のプロ料理人からの特注品として勅使川原さんが対応していた秘密の持ち手。
それを今回、一回り小さなおろし金に取り付けて、家庭用として販売することになったのです。
このクラウドファンディングで初めて一般へのお披露目となります。



"まるい持ち手"だからいい
こんなこと。
               

持ち手が丸くなるだけで、こんなに良いことがあります。

(1) おろす時に、持ち手が痛くならない

(2) 持ち手が短いので調理中にも引っかかりづらい

(3) 大きな持ち手でフックに引っ掛かりやすい

✔️おろす時に、持ち手が痛くならない
重たい大根などをおろす時、ついつい夢中になっておろしてしまうと、おろし金を支えている手が痛くなってしまう・・なんてことも。
丸い持ち手なら、重たい大根や、固いにんじん・蓮根をおろしても手が痛くなることはありません。

✔️持ち手が短いので調理中にも引っかかりづらい
ご家庭キッチンの作業スペースは限られています。持ち手が長い調理道具は自分の身体に引っかかり落としてしまうなんて恐れも。
この持ち手は短く丸みがあるので、引っかかりづらく安心してお料理ができます。

✔️持ち手が短いので調理中にも引っかかりづらい
本当は片手でさっとフックにかけたいのに、なかなか穴に入らずに結局両手で・・なんて事もありません。大きいフックにも片手でスムーズにかけることができます。


サイズは2サイズ、
お好みに合わせてお選びください
               

ご家庭でたくさん使ってほしいから、プロが使うものより一回り小さめにし、お好みで選べるように2サイズご用意しました。

「大」サイズは大根など大きいものをおろす事が多い方や、一度にたっぷりおろしたい方に、
「小」サイズは手のひらサイズなので、欲しい時欲しい量だけおろすといった方におすすめ。
お好みに合わせてお選びください。

まるい持ち手のおろし金 大サイズ
サイズ:W170×H235mm

まるい持ち手のおろし金 小サイズ
サイズ:W120×H190mm

※サンプルサイズで計測しています。実際の製品では数ミリ程度のサイズ変更の可能性がございます。


本体:銅
表面:錫溶着手引き
表面の錫と、彫られて見える銅のコントラストが美しい裏面の細かい目は、わさびや生姜・にんにくなど細かいものに使用してください。


毎日の料理に使える万能さ。
仕上がりの味が変わります。
               

時間がかかり疲れるだけだった大根おろしもあっと言う間に。
不揃いに配置された歯がおろし面をまんべんなくキャッチし、おろし面を変えずに楽におろせます。

固い蓮根も楽におろせます。山芋も滑らかでふんわりとした食感に。
こちらは蓮根と山芋のすりおろしを混ぜて蓮根饅頭に。


きゅうりやじゃがいももは出汁と合わせてすり流しに。
素材を生かすシンプルな和のスープは、お口直しや赤ちゃんの離乳食にも。

山わさびも繊維を残す事なく柔らかくおろせるので、粘り気が出てわさびの味をしっかり感じる事ができます。

レモンは皮ごとすりおろしてお酒に。
通常のおろし金は余分な力が入るのでレモンが潰れてしまい、皮と身の間の白い部分から感じる渋みや苦みが出てしまうもの。このおろし金で潰さずにすりおろすと適度な水分量で苦味や渋みを感じる事なく純粋な柑橘の香りを楽しめます。お酒との相性抜群です。

素材の味を引き立て栄養を壊す事なくおろせるので、毎日の食卓に是非お使いください。



銅製おろし金のお手入れについて
               


使用後はすすぎ洗いをし、乾いた布巾で水気をやさしく拭き取り乾かして保管してください。
野菜の繊維などが付着した際は、歯ブラシなどのブラシ類で取り除きます。
クレンザーをお使いになるとさらに美しく保てます。

浸け置きしたり、湿気の多いところに長時間置くことは避けてください。
大切に使用すれば、一生物の調理道具として活躍してくれるます。



スケジュール・リターン品お届けについて
               

6月 クラウドファンディング終了
7月 1点ずつ制作に入ります。
8月 勅使川原さんより納品次第、TSUKURIBAが検品・梱包し発送

このおろし金を一度使うと他のものは使えない!と全国にファンが多く、百貨店からのオファーが絶えない勅使川原さん。
全国の百貨店や展示会場を飛び回っており、取材をしたタイミングでは札幌の催事準備中。
年間を通して大忙しです。

今回のクラウドファンディングの「まるい持ち手のおろし金」は8月お届け予定としておりますが、発送予定時期に変更が生じる可能性があることをご了承ください。

万が一、遅れが生じる場合はご連絡をさせていただきます。
発送は勅使川原さんから納品していただいたものを、TSUKURIBAチームが一点ずつ心をこめて梱包いたします。
サンクスレターとともに、楽しみにお待ちいただければ幸いです。


TSUKURIBAは日本のものづくりを応援しています
               

いかがでしたでしょうか。
銅製おろし金の魅力を知っていただくきっかけになれば幸いです。

私たちTSUKURIBA(ツクリバ)は、
もっと工芸品を身近に感じて欲しい、そして日本全体でものづくりを盛り上げたい… そのような想いから生まれたチームです。

全国の職人とデザイナー・プロデューサー、そして、お客様をつなぎ、オーダーメイド商品をつくるご相談も受付けております。

敷居が高く、近づきにくい印象のある伝統工芸の業界をもっとオープンにし、多くの人に楽しんでもらえる「出会い」の場所になってほしいと願っています。

TSUKURIBA(ツクリバ)
https://www.tsukuriba.net/

今後ともクラウドファンディングで様々な事業者さんや職人さんを応援し、ご紹介していきます。
応援をよろしくお願いいたします。

ご支援・応援を何卒、宜しくお願い致します。


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