【 はじめに・ご挨拶 】

はじめまして

KUNISAWA BREWING と申します!

KUNISAWA BREWINGは、約150年前、東京・港区で商屋を営んでいた河内屋から誕生しました。河内屋の歴史は江戸時代後期に大阪と江戸の間を船で鉄の運搬を担っていました。後に江戸へ拠点を移し、現在の白金付近で馬具商を営み、その後、瀬戸物屋や炭仲買人等様々な商いを港区の地でしていたことがわかっています。時代は流れて、第二次世界大戦後は新橋で活字の母型を鋳造する会社を立ち上げ、1971年、総合印刷会社としてスタートをきりました。現在では特殊加工に強い印刷会社として、広告代理店、グラフィックデザイナー、カメラマン、アーティスト等のクリエイティブなクライアントとともに、さまざまなひらめきをカタチにしています。2017年に誕生した文具ブランド KUNISAWA は世界20ヵ国以上で愛用されています。そして今年、新たな挑戦として新橋初の醸造所を開設いたしました。
河内屋のWEBサイト
https://kawachiya-print.co.jp/

河内屋のステーショナリーブランド「KUNISAWA」


1階の正面から見た新橋醸造所

【 プロジェクトを立ち上げた背景 】

代表の國澤は20代前半に、バックパッカーとして北米や南米を周遊した際にホームブリューイングの存在を知りました。そこでクラフトビール造りを経験し、ビール造りが海外では生活の身近にあることを感じました。その後、新橋でクラフトビール造りをやりたいという想いを抱き帰国しました。30年前の日本では酒税法が改正されて、いわゆる地ビールの黎明期ではありましたが、一個人が醸造所を開設するには、まだ早くもありました。趣味としてホームブリューイングを続ける傍ら、先代から印刷の事業を引き継ぎ、醸造所開設への想いを馳せつつ、河内屋での物づくりに打込んできました。

2020年コロナ渦で一気にペーパーレスの波が押し寄せ、ペーパークラフト事業は窮地にさらされることになります。早急な事業の立て直しと事業の多角化が急務であった時に、印刷業で培ったクラフトマンシップと30年前にしまいこんだビール造りへの思いが結実し、新規事業としてKUNISAWA BREWINGを立ち上げました。

手前が発酵タンク、奥の横置きタンクが熟成タンク

【 これまでの活動・ブルワーとの出会い  】

クラフトビール事業の立ち上げにあたっては、長年に渡り日本を始め、世界のビール事業に携わってこられた、キリンビール・アメリカの元副社長で、現アウグスビール(株) 代表取締役 坂本健二氏に、私のビール造りへの思いとクラフトマンシップに拘った製品開発への意気込み、新橋初のクラフトビール醸造所・コンセプトショップ型ブルーパブの設立へと展開を遂げたブルワリー事業への熱い思いを受け止めて頂き、ご協力を頂いております。

クラフトビール醸造は、Y's Brewing Supportの遠藤与志郎氏に師事を受けました。クラフトビールの種類やそのレシピの違い、製造において味を決めるポイントの多さを教示頂き、その奥深さを知り、さらにビール造りに魅了されるようになりました。

ホームブリューイングでは1回の仕込みは10リットルほどですが、工場での仕込みは1000リットル以上の仕込みになります。その中で、他種多様なビールを仕込む工程も繰返し経験できました。そこで出会ったのが糀原君でした。彼はクラフトビールを作る前には、4年間 ラオスで蒸留酒を製造していた経験があり、実に手際よく作業をこなし、仕事に対する向き合い方にも一目置きながら、一緒に仕込みをしていました。2カ月、3カ月と、彼と一緒に仕込みをしていくうちに意気投合し、KUNISAWA BREWINGを盛り上げていきたい!と、立ち上げを一緒に行うことになりました。

【 このプロジェクトで実現したいこと 】

自分にとって新橋は幼少の頃から慣れ親しんだ土地です。祖母の三味線のお稽古事に一緒に行ったり、祭りで山車を引いたりと、小さい時には新橋にも多くの住人がおり、町の寄り合いも多くありました。時代は流れて、祖母が他界してからは、新橋に住む知り合いも徐々に少なくなり、以後は自分にとって新橋は仕事場としての場所になっていきました。クラフトビールはその土地のシンボルにもなり得る可能性があり、地域活性化にも一役買うと期待されるとも言われています。ステーショナリー・ブランド「KUNISAWA」を立ち上げた時、「ブランドは地域で愛着を持ってもらえて初めて、その真価を知り地域とのシナジーでさらいにブランド力を高めていける」との考えの基にステーショナリー商品を作ってきました。今回の「KUNISAWA BREWING」はその志をさらにブラッシュアップさせた「ライフスタイル・ブランド」として出発します。1階で新橋初の醸造所を開設し、その2階で、出来たてのフレッシュなクラフトビールを味わえるコンセプト型ブリューパブ 「Arts&Crafts Kawachiya」を運営します。この場所をクラフトマンシップに共感する人々と共に、新橋の新たな アート&カルチャーの発信基地として活用していきたいと思っています。これから様々なイベントを通して、地域活性化にも一役買える事がこのプロジェクトで実現したいことです。地域に根差した河内屋の活動を、雑誌ENGINEに掲載して頂いた記事が下記のURLです。是非読んでみてください!
https://engineweb.jp/article/detail/3312473

2階のブリューパブ にて1960年製ドイツの活版印刷機と國澤

【 私たちが活動する、新橋のご紹介 】

新橋は日本の鉄道発祥の地であり、今年は日本で初めて新橋⇔横浜間 を鉄道が開通してから150周年の記念の年でもあります。駅前のSL広場は近隣企業に勤めるサラリーマンや出張中のビジネスマンへのインタビューの定番スポットです。サラリーマンの聖地としても知られています。昼はオフィス街、夕方早くからは、いわゆる赤提灯が灯る頃になると、仕事帰りの一杯を楽しむ人々で賑わうなど、 昼間とは全く違った顔を見せるのも、歴史ある新橋の味わい深いところです。

新橋は、銀座や虎ノ門、霞ヶ関、丸の内などビジネス街と隣接し、 交通アクセスの良さと併せ、優れた立地条件を誇るビジネスエリアの老舗的存在です。 今も昔もビジネスの本拠地としての長い歴史を持つことでも知られています。 近年、大規模な再開発が進む汐留エリアも加わり、次のステージを迎え、新たな役割を担う可能性が広がりました。

スタッフ池田系さん手書SLイラストを活版で印刷したビアチケットです


【 醸造家のご紹介 】

醸造責任者 糀原

醸造家 糀原翔太

大学院修了後、ラオスに渡り、約4年間蒸留酒事業の設立に携わっていました。

日本では、ビールや酎ハイばかり飲む学生でしたが、本格的にお酒に関わるようになり、ラオラーオと呼ばれるラオスの蒸留酒の実態を調査したり、ウィスキーやラムを始めとした洋酒にも触れるようになり、嗜好の幅を広げていきました。

日本にいた頃は、ビールを美味しいものとは思えず苦労していましたが、ラオスで醸造しているビアラオはビール慣れしてない人でも飲みやすく、一口にビールといっても、メーカーやスタイルによって全く違うものなんだなと感銘を受け、そこから多様なビールを飲むようになりました。

いつしか、ビール造りにも興味を抱くようになり、その思いを胸の内に秘め、新型コロナウイルス感染拡大の影響で帰国、ラオスをあとにしました。

ラオスの蒸留所

日本に帰国し、ラオスの仕事もなかなか進まないという状況になり、その時間を使ってクラフトビールについて知見を広げたいとの思いが強くなりました。そんな折、クラフトビール醸造所の募集を見つけ、醸造経験者ということもあり、運よく採用され多様なクラフトビールの醸造に携わりました。

KUNISAWA BREWINGに合流し、いよいよ醸造所責任者としてクラフトビールを造ります。

【 応援メッセージ 】

アウグスビール㈱ 
代表取締役社長 坂本健二 様

國澤麦酒社は “大手ビール会社では醸造出来ないクラフトビール”製造工場を自社ビルの1階に設置する事により、貯蔵タンクからの詰めたてのオリジナルビールを2階のビアパブで提供する「ブルワリー・パブ」を実現します。

高齢化と人口減少、消費者の嗜好多様化によりマス市場は無数の極小市場に解体されつつあります。加えてニーズの個別化と共に商品サイクルは超高速化しています。大衆市場を謳歌したビール業界はまさにその変化の洗礼を受けている典型です。

しかしながら、消費者嗜好の多様化に対応しているクラフトビールは堅調に市場規模を広げています。クラフトビールカテゴリーは大手メーカーの製造するビール種類並びに販売ルートと一線を画し、独自の製造技術と販売戦略で再成長過程にあります。市場規模は大手市場に比較するべくもないですが、毎年前年増加を続けており、ここ5年で出荷量は3倍近く伸びています。

クラフトビールが目指しているのは、大量生産によって味が均一化してしまったビールのイメージを変え、「工業製品から手作り製品に」「旨いビールを知らない消費者に旨いビールを」です。

本来外食とは、非日常を演出する舞台であり、ビールであっても自信を持って「違い」を勧める商品であるべきと考えます。本物志向・安心安全を目指すレストランの他店との差別化の商材として國澤麦酒社は「その店でしか飲めないビール」を提供します。

その究極の商品が「新橋クラシックラガー」です。

國澤麦酒社は新橋の未来を繋ぐために、歴史と多彩なアクティビティーとが共存する地域の大切な文化拠点として、「KUNISAWA BREWING Co. 新橋醸造所」を開業します。

目指しているのは、大量生産によって忘れ去られたビール造りの原点への回帰であり、
本物の味の復活です。

まさに「旨いビールを知る人生は幸せです。」


 醸造家 柴田信一 様
元銀河高原ビール開発担当・醸造責任者

國澤さんと私はひょんな知遇を得てから一年も経っていないのですがこの間、
世代的にも近く、ビールへの思想の近似性もあいまって意気投合しこのたび
全面的に國澤麦酒の後方支援をさせていただくこととなりました。

聞けば國澤さん、チェコボヘミア生まれのピルスナーに魅了され爾来、
都内新橋で伝統と新橋文化を融合させたラガービールを追求したいとの由。
クラフトビールはとかくエール系が大勢を占める一方でラガーとりわけ
淡色ピルスナーには懸ける思いは強い。

私自身は南ドイツ伝統小麦ビールを探求で分野こそ異なりますが國澤さんの
新橋に生まれるビールへの心意気にほだされています。
目指す真理は同じです。

生みの苦しみの暁には必ずやオンリーワンのラガーを市場に送り出すことでしょう!
國澤さんとは手を携えて國澤麦酒はもとよりクラフトビール業界発展に寄与できれば幸甚です。
操業を!早く!!
そして祝杯を!!!


マスターズスイマー 小野寺誠様

・平泳ぎ日本記録保持者
・世界マスターズ大会優勝
・2012年には國澤らと組んだセントラル新浦安チームでメドレーリレーの世界記録樹立
・職場とKUNISAWA BREWARYは徒歩圏内
・ウイスキー検定2級
・岩手県出身、浦安市在住。

自分なりに頑張って、結果が出るときも出ないときもあります。でも、頑張ってきた自分と費やした時間には敬意を表したい。大仰な報償じゃなくても、ささやかなご褒美、あげていいと思います。
そんなビジネスパーソンやスイマーひとりひとりを応援する唯一無二の一杯を生み出す愚直な醸造所が出来ると聞いて、とても楽しみにしております。

個人的にKUNISAWAのノートは日常的に使っていますが、愛用のペリカンの万年筆と相性が良くお気に入りです。河内屋が幾星霜伝承してきたこだわりの職人気質が、今後どんなビールを生み出し、どんな心地よい空間を提供し、どんな活力を私たちに与えてくれるのか。

ビール好きなスイマーのみなさん

ビール好きなビジネスパーソンのみなさん

ビール好きなだけのみなさん

これは楽しみですよ

2022年春、新橋で会いましょう!

【 資金の使い道】

今回ご支援いただいた資金は、クラフトビール醸造のクオリティーを上げるたの測定器の購入の一部に充てたいと考えております。 ビールにとって一番の大敵は酸化する事です。もしビール中に酸素が混入した場合、味、色、濁度、香りなどに影響を与え、お客様の期待に応えることができないビールとなってしまいます。酸素混入は目視、味見のチェックでは判断できず、時間が経過し、ビールが劣化したことで判明します。にもかかわらず、現状クラフトビール醸造一般では管理されていない要素の一つです。しかし酸化を管理し、それを減らすことで、賞味期限を延長でき、品質の良いビールを安定的にお客様に提供することができます。これらの問題を解決する設備として、二酸化炭素及び酸素同時測定機の購入を決めました。2022年3月にブルワリーを稼働させ、2022年5月にビール出来上がりを目指しております。

※プロジェクトについてはやむを得ない事情により遅れが発生する場合がございます。

【 実施スケジュール 】

【資格・免許 】

製造免許とともに酒販売免許を取得しております。

芝 法 第 1095 号

【 最後に 】

ラガービールへの挑戦、「新橋クラシックラガー」への思いをお話します。

クラフトビール醸造所が多く手掛けるビールは主に、上面発酵製法で作られるエールビールです。私たちの醸造所でも、もちろんマイクロブルワリ―ならではの他種多様なレシピを用意して、芳醇で濃厚なエールビールや、季節ごとに楽しめるシーズナルビールもご用意します。

私が趣味で始めたホームブリューイングも家庭で醸造するには、発酵温度が常温に近い20℃のエールが中心でした。でも、自分が目指したい新橋のビールは日本の高温多湿な気候に合った、やはりラガービール だと思っています。大手ビールメーカーが作るのも、ほぼこのラガービールです。

日本での一般的なビールのスタイルは喉越しが良く、飲んだ後の爽快感ではないでしょうか?いわゆる「キレ」です。麦芽100%を使用して、チェコ産のホップをふんだんに使用したピルスナータイプのビールを伝統的な製法を守りつつ、新橋の地で愛着を持って頂けるものを作っていきたいと考えています。

ラガーはドイツ語で「貯蔵」と言う意味です。
ラガービールは一次発酵が終わったビールを0℃近い温度の貯蔵タンクで長期低温熟成するビールです。長期低温熟成ビールを醸造するには、多くの時間を要するためマイクロブルワリ―での少量を醸造する設備にはあまり向いていません。しかしながら、大手のビールは違う工業生産ではない手作りのビールを皆さんと一緒に育てていけたらとの想いでこだわり続けたいと思っています。

キリンビールアメリカ・元副社長の坂本氏に、私のラガービールへの想いをお話した時に、「新橋クラシックラガー」と命名して頂きました。坂本氏は新橋のクラッシクラガーを「皆さんに育てて頂くラガー」と言う想いで名付けて頂きました。

ビールの本場ドイツやチェコには町々に小さなブルワリーがあり、地元の人がその土地のビールを育てると聞いた事があります。「新橋クラシックラガー」もゆっくりと醸成されていければと思っております。


  • 2022/05/12 20:38

    ありがとうございました!!総勢72人もの方にご支援頂きました!本当にありがとうございます!4月の中頃には、醸造免許の取得・初仕込みも無事に終わり、仕込んだビール達も日の目を見る日を待ちわびています!ブリューパブの準備も着々と進め、オープンの日程は5月25日と決まりました!それと同時に順次、瓶ビ...

  • 2022/04/12 17:32

    初日からたくさんの方にご支援、ご声援いただきありがとうございます。はじめてのクラウドファンディング、ドキドキしながら始めましたが、みなさまのお気持ちが直接届いて、本当に感謝です!!さて、醸造所の2階のブルーパブでは厨房機器の搬入も終わり、タップが並びました!壮観の12タップ、流量計も全てに配置...

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