はじめに

はじめまして。NPO法人キンダーフィルムフェスト・きょうと理事長の藤原杏奈と申します。
キンダーフィルムフェスト・きょうとは「子ども」「芸術・文化」「国際交流」の三つを軸に京都を拠点に活動している団体です。映画鑑賞や映像制作ワークショップの活動を通して、たくさんの子どもたちが活動できる場を提供しています。毎年子どもたちが主役の「京都国際子ども映画祭」を開催しています。

今回は、映画祭を運営している子どもスタッフが制作する映画について、クラウドファンディングを通じて皆さまよりご支援をいただきたいと思っています。

解決したい社会課題

近年、私たちの周りにはテレビやゲーム、YouTubeやスマートフォンなど、多様な映像メディアが溢れ、年齢を問わず誰でも簡単にアクセスできるような身近な存在になっています。そのようななか、改めてメディア・リテラシーについて考ることは、私たちにとって大きな課題の一つと言えるでしょう。世界中には様々な文化や価値観があることを知り、理解しようとすることは、これからの国際社会で生きていくうえでも、とても重要なことです。

キンダーフィルムフェスト・きょうとは子どもたちの自主性を育み、異文化理解を深め、想像力を豊かにし、すべての子どもに活躍の場を与えたいと思って活動を続けています。今回は、映画制作を通して子どもたちにとって学びのある体験をしてもらい、今後の人生をより豊かに実りあるものにしてほしいと思っています。

子どもスタッフがオンラインで打ち合わせする様子子どもスタッフの打合わせもオンラインが中心また同時に、コロナ禍のなか、とりわけ子どもたちの活動範囲はかなり制約を受けていると感じています。私たちの活動としても、これまで子どもを対象とした映画制作ワークショップなどを実施してきましたが、多くの子どもたちが集まって活動することに対して、リスクや批判などがある可能性も踏まえ、現時点では活動を休止しています。しかし、子どもたちが自分たちで話し合い、考え、協力していく活動は、子どもたちの成長に大きく貢献するものと感じていますし、やはり継続して活動をしていきたいと考えています。

まだまだ油断できない状況は変わりませんが、できるだけの対策を行なって、子どもたちに新しい映像作品の制作を行なってもらえるよう、環境づくりをしていきたいと思っています。

このプロジェクトで実現したいこと

『映画制作を通して子どもたちにとって学びある体験をしてもらい、今後の人生をより豊かに実りあるものにしてほしい』

これが、このプロジェクトで実現したいことです。

とはいえ、子どもたちが映画制作をするということに対して、「本当にそんなことができるのか?」、「どうせ大人が手を加えていい感じにしてしまうんじゃない?」という疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。そんな方には、是非『ぼくらのミライ映画館』という短編映画を見ていただければと思います。

ぼくらのミライ映画館(タイトル)ぼくらのミライ映画館(一場面)

2019年、映画祭の子どもスタッフが『ぼくらのミライ映画館』という映画を作りました。

京都在住の映像作家 安田淳一さんご協力のもと、脚本、監督、助監督、撮影、編集、音声、照明、演者のすべてを、子どもたちが担当して作り上げました。これまで映画祭のオープニング映像などは作っていましたが、子どもたちによる本格的な映画制作は初めてのことでした。

カチンコを使う監督(小四)「街から映画館が消えてしまった20年後の京都。過去から来た映画館好きの少年と出会って、映画館の面白さを知る」という、大人では考えつかないようなユニークな脚本を手に、それぞれ担当の役割を理解したうえで撮影に挑みました。基本的に大人スタッフは口出しせず、子どもたちの自主性に任せ、怪我や事故が無いよううしろで見守るのみ。講師の方にアドバイスをいただきながら、子どもたちは何度も撮影を重ね、編集にも時間をかけていました。初めて本格的なカメラやマイクに触れドキドキワクワクしながらも、撮影が始まると真剣そのもので、見ている大人はただただ感心するのみでした。

この映画は、第25回京都国際子ども映画祭にて上映し、多くの皆様から反響をいただきました。真剣な表情でみんなに指示をしていた監督やカメラマン、みんなと息を合わせて演技をするキャスト、重い機材などを運び縁の下の力持ちだったスタッフ、最後の最後までこだわった編集。映画を観終わった時、子どもたちの表情は以前よりも強く、たくましくなっていました。

『ぼくらのミライ映画館』は3月19日(土)から27日(日)まで開催する「第27回京都国際子ども映画祭 Online」にてどなたさまでもご鑑賞いただけます。観終わった時、このチームの新作を観たいと思ったら、このページに戻ってきてもらえたら幸せです。

鑑賞方法等の詳細はキンダーフィルムフェスト・きょうとのサイトよりご確認ください。

第27回京都国際子ども映画祭 Online
特設サイト:https://www.kff-kyoto.com/27


資金の使い道

子どもたちが映画を制作するための費用について、ご支援をお願いします。具体的な費用については、以下の通りです。

【費用詳細】 
・機材使用料(撮影機材、編集機材など) :約150,000円
・撮影場所利用料 :約10,000円
・小道具等製作費 :約5,000円
・感染症対策のための出費 :約10,000円
・リターン送料、雑費 :約7,000円
・クラウドファンディング手数料 :約18,000円
合計 20万円

上記を超える支援が集まった場合、資金は全てNPO法人キンダーフィルムフェスト・きょうとの活動資金に充当します。具体的には、子どもスタッフの会議費(会議室使用料、文具購入)、上映会等のイベント開催費用、京都国際子ども映画祭資金となります。

講師の南あさひさんから応援メッセージをいただきました!

今回、映画監督の南あさひさんを講師としてお迎えし、子どもたちの映画制作をサポートしていただいています。クラウドファンディングを実施するにあたり、応援メッセージをいただきましたのでご紹介します。

応援メッセージ

皆様、こんにちは。
講師として参加させていただきます、南あさひと申します。私は、キンダーの皆さんが脚本を書き直すお手伝いをしたり、撮影についてのレクチャーをしたりと、半年以上前からご一緒させていただいております。
皆それぞれ、脚本を何度も何度も書き直したり、「私は撮影の時にはこれをやりたい」と自分から手を挙げたり、とても積極的に、一人一人がオーナーシップを持って映画制作に携わってくれているのを感じます。
「ものを作ろうとする姿勢には、年齢なんて関係ないのだな」と、支える側の私が刺激を受けています。
映画を撮影し、編集し、上映する中で、皆何を感じ、何を学ぶのでしょうか。その過程を見届け、支えていくため、皆様のご協力をお願いしたいです。

何卒、よろしくお願いいたします。


講師プロフィール
南あさひ静岡県出身の映画監督。東京大学文学部を卒業後、米国コロンビア大学大学院フィルムスクールで映画制作を学ぶ。アメリカ、日本において数々の映像作品を執筆・監督・編集した経験を持ち、作品はシンガポール国際映画祭やロングビーチ国際映画祭、ショートショートフィルムフェスティバル&アジアなど、各国の映画祭で上映されている。現在は東京・静岡・京都を中心に活動。
(ウェブサイト:https://asahiminami.com/

実施スケジュール

<今後のスケジュール>
2022年2月~4月 クラウドファンディング
2022年3月~4月 脚本最終確認、撮影
2022年5月~6月 追撮、編集作業
2022年7月 完成予定
2022年8月 第28回京都国際子ども映画祭にて初上映!
※新型コロナウイルス感染症の状況によりスケジュールは変更となる可能性があります。
※撮影する映画の脚本作成はすでに開始しています。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

リターン

リターンは、子どもたちからのお礼のお手紙を予定しています。私たちがクラウドファンディングをするとき、子どもスタッフのみんなは常に協力的で、自分たちが活動を続けていくために必要なことなのだと理解して行動してくれます。そんな子どもスタッフのみんなが感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙を書いてくれます。イラストが添えてあったり、色とりどりなペンを使って書いたり、一人ひとりが心を込めて自分なりの感謝の気持ちを書いてくれます。受け取った時、ちょっと心があたかくなること間違いなしです。

そのほか、子どもたちがイラストのデザインに貢献した特製ステッカーや、キンダーフィルムフェスト・きょうとの会報誌などを用意しています。また、子どもスタッフがデザインを考えた特製グッズも、今後リターンに追加する予定です。

最後に

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
先日、久しぶりに子どもスタッフが制作した『ぼくらのミライ映画館』を観ましたが、しみじみ良い映画だなと涙ぐみました。この映画の脚本は、当時中学1年生だった子が書いたのですが、私はこの脚本がとても好きで、台詞に力を感じます。何かを表現するのに年齢なんて関係なくて、たぶん年を重ねると経験値が反映されるのだろうけど、それも根本のところはきっと関係ないんだろうなと思います。
私は単にひとつの作品としてこの映画が好きです。

映画を作ることは本当に大変だと思いますが、かけがえのない財産になると思います。そんな素晴らしい経験をみんなにしてほしいです。

温かいご支援をお待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。


*

ここからは、子どもたちが制作した映画を上映する、京都国際子ども映画祭の紹介です。
お時間ありましたら、最後までお読みください。

「子どもによって創られる」京都国際子ども映画祭とは

京都国際子ども映画祭の主役は子どもたちです。
映画祭を運営するスタッフとして年間を通じて活動する「子どもスタッフ」
映画祭におけるグランプリを審査し決定する「子ども審査員」
映画祭に来てくれる観客としての子どもたち
そして、映画の中に登場する世界中の子どもたち。
びっくりするほど、子どもたちによって創られる映画祭です。
どれほど子どもたちが活躍しているかは、過去の映画祭の様子を見ていただくとよくわかると思います。

子ども映画祭で上映する映画はどれも、子どもが主役の映画です。今の時代、世界のいろんなところで起こっている、子どもたちを取りまく様々な課題が、子どもならではの目線で浮き彫りになります。映画を通じて、世界を知る。映画を通じて、他の子どもたちの生きる姿を知る。京都国際子ども映画祭の社会的意義がそこにあると私たちは考えています。

京都国際子ども映画祭のもう一つの側面は、子どもたちにとって大切な居場所である、ということです。子どもたちは、学校でも、家庭でも、塾でも習い事でもない場所で、自由に活動することになります。
学校も年齢も、住んでいる場所も育った環境も違う、いろいろなところから集まった子どもたちが、映画祭という場所を共有し、協力しあい、ときには熱く議論しあって活動しています。

第26回映画祭パンフレットもちろん、大人も参加します。主催である、NPO法人キンダーフィルムフェスト・きょうとには、ボランティアスタッフとして関わる大人たちが10名ほどいます。大人たちが一番頑張らなければならないこと、それは活動を運営するための、資金の確保です。これまでは個人の支援や助成金によって予算が組まれていましたが、対象となる助成金が減っていることや、コロナ禍のなか営業活動による協賛企業を獲得がしにくいため、現在は最低限の予算で企画を行っている状態です。映画祭で見る子どもたちのキラッキラの表情を今後も守るため、みなさまからのご支援を必要としています。

NPO法人キンダーフィルムフェスト・きょうとについて

「子ども」「芸術・文化」「国際交流」の三つを軸に、映画鑑賞や映像制作ワークショップの活動を通して、たくさんの子どもたちが活動できる場を提供しています。
子どもが自ら主体的に動く活動を通して、子どもの異文化交流・理解を深め、社会参画の機会拡充を図るとともに、子どもたちの豊かな成長と生活文化環境の向上に寄与することを目的として活動しています。

近年の活動実績

・第24回京都国際子ども映画祭(2018年8月)
・こども映画教室@京都2018
・第25回京都国際子ども映画祭(2019年8月)
・お芝居ワークショップ、脚本ワークショップ、撮影ワークショップ
・第26回京都国際子ども映画祭(2021年3月)
・第27回京都国際子ども映画祭 online(2022年3月実施予定)
その他、祇園天幕映画祭、京都まちなか映画祭、京都国際映画祭への参加
オンラインでの映画鑑賞感想会、など

  • 2022/08/16 12:57

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2022/08/16 12:34

    去る、2022年8月7日、第28回京都国際子ども映画祭は無事閉幕致しました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。例年通り夏休みに映画祭を開催でき、スタッフ一同達成感と感謝でいっぱいです。クラウドファンディングでご支援を受けて子どもスタッフが制作した短編映画「スイッチ」は、毎日午前中...

  • 2022/08/01 23:26

    第28回京都国際子ども映画祭がいよいよ8月5日から開催します。上映作品など詳しい内容は特設サイトをチェックしてくださいね。可愛らしいイラストが皆さんをお待ちしています。第28回京都国際子ども映画祭特設サイト映画祭では、オープニングイベント(8月5日10:30〜)で子どもスタッフが作成した短編映...

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