記憶にも新しい、東大での共通テスト本番の傷害事件、共通テストカンニング事件など現在、10代による受験関連の事件が後を絶たない。合否でその先の人生が決まると言っても過言ではない受験戦争において、現代の学生が背負いこんでいる闇とは… 

初めまして
神戸大学理系学部所属2回生の平野実紀です。

中学時代は体育祭のリレーに3年連続出場し、うち1回はアンカーを務めました。見た目とは違い、意外に体育会系です。


近年、大学全入時代に突入しているにもかかわらず、受験戦争が白熱しておりその結果、10代による受験関連の事件も相次いでいます。

記憶に新しい事件としては、今年1月、東京大学で共通テスト本番に起こった、愛知県内随一の進学校に通う高2生(当時)による傷害事件や 女子大生による共通テストカンニング事件が皆さんの印象に強いのではないでしょうか。

10代という未熟な時期に、「受験競争」という過酷で熾烈な戦いを制すにあたって、人それぞれ何かしらの挫折を経験しなければならないのは当たり前かもしれませんが、その「挫折」の程度によっても上記のような事件が起こり得るといった状況下に、z世代(1990年代半ばから2010年代初頭までに生まれた世代)はいます。 


ここで私が考えたことがあります↓


なぜ今、「不合格鬱」を話題にするのか?


不合格鬱」とは、「受験で不合格になった人が精神的に病む様子」を表した、私が作った造語です。


受験生期間が長かった経験から申しますと、「受験で不合格」になる原因として「努力不足」以外に「緊張しやすいのか、しにくいのか」・「周りからの圧力の有無」も挙げられるため、一概に「不合格=努力不足」とは言いにくいと思います。実際にA判定を連続でとっていても本番で不合格になるというケースも見受けられ、そのことで追い詰められている学生がいるのは確かです。


ここで、私の過去を説明させてください。



単に、高校受験に失敗しただけなら高校中退はなかったと思いますが、「その高校と反りが合わなかった」、「実力はあったのに高校受験本番で大失敗してしまった」など、背後の要因が重なったことで精神的に病んだことが主な原因です。

もし当時の私が「高校受験には落ちたけど、高校生活は楽しい」と思えていたのなら大学に入学するまでに2年間もかかっていないと思います。クラスの半分以上が京阪神、早慶、医学部医学科に進学するその私立高校で、平和に過ごしていればこんなことにはならなかったのだろうなとあれから4年経った今でも感じます。


経験上、変にプライドが邪魔をして人に吐き出せないということもありますし、「不合格」が根底の原因だとわからないまま何となく気持ちが晴れないと感じている方もいらっしゃるでしょう。

実際、「受験不合格」で大学入学後も苦しんでおられる方を、友人が少ない私でさえも10名以上見てきました。その方々を見ていると、私も経験者の1人だからなのかもしれませんが、「学歴コンプレックス」や「学歴ロンダリング」といった言葉が出回っているせいもあってか、「不合格を引きずりたくはないのだけど、社会風潮的に気にせずにはいられない」といった空気感を感じます。

 

思春期真っ盛りの学生は、些細なことで傷つく

 

過去に起きた受験関連の殺傷事件の詳細からも言えることですが、ご家族・友達の何気ない一言で家庭崩壊・ましてや殺傷事件が起こり得ます。テレビで報道されているような学生による殺傷事件は他人事ではありません!状況次第で誰でもそうなってしまうかもしれないのです。「アフターケアをしないと、本人も周りの人も息苦しくなってしまう」、「不合格の経験がないと、理解しにくい」それが「不合格鬱」の特性です。

この2つを探るのがこの本です。


皆さんのこれまでの人生で上のイラストのような経験はありませんでしたか。


私自身、大学に入学してからの1年間、教育学者、社会学者としてご活躍中の方々の著書を150冊読んできました。

読書をする中で、「あっ、この言葉胸に刺さる!」「これ、私の気持ちそのままだ!」など言葉として自分の経験を改めて振り返ることで、少し気持ちが晴れ晴れしたのを覚えています。

 

「受験不合格」が元凶で悩んでいらっしゃる方にも、その経験をしていただきたい!

 それが私がこの本を書こうと思ったきっかけです。


また当事者だけではなく、その親御さん・周りのご友人も「受験不合格」という経験がなかったとしても、この本で当事者の気持ち、現受験競争が学生に与える影響を少しでも理解できるように執筆しました。

 

※掲載されているイラストの全ては権利を取得した後に使用しています。

過去の自分の選択に後悔はしていません。むしろ今となっては過去の自分に感謝しているくらいです。高校時代の私は「大学で何を学びたいのかではなく、どの大学に行きたいのか」ばかりを気にしており、大学卒業後の進路について具体的に考えたことがありませんでした。ですが、大学に入学するまでの2年間で自分と向き合う時間が取れたことで、今の学部を卒業後、編入し直し、教育学・心理学に携わる研究者になりたいという目標を見つけることができました。


また、神戸大学の二次試験において英語と生物で8割取れたので、医学部医学科の合格者二次試験平均得点率の72%を大幅に上回ることができました。さらに、駿台主催の阪大実戦模試において成績優秀者欄に氏名が記載され、成績が全てだとは思いませんが、何か1つのことに集中してやり抜く忍耐力・精神力は格段に上がり、自信につながりました。



応援メッセージ

 

(原稿を読んでいただいた感想)

とても辛い体験談だったので只々驚き、且つ、実紀の心情を思うと胸が苦しくなりました。本当に大変だったね…。「悪循環に陥ったら、抜け出すことが容易でない」ことは経験上、父さんにも分かっているつもりでした。そして悪戯にエネルギーを消耗し、まともな思考もできなくなってくる…。実紀の場合は私の経験した悪循環よりも更に度合いが高く、且つ長期に渡って続いていたことを知りショックを受けました。今、その悪循環を自分の力で乗り越え、しかも客観的に物事を観ることができるようになった実紀を誇らしく思います。良かったね。

 

 中学2、3年時の担任K先生

 いきなりの近況報告と年賀状が彼女との接点。彼女と出会ったのはもう8年前。たくさんいる生徒の中でも、ピカイチの真面目。真面目の見本みたいな彼女が、高校を中退、編入。浪人。中学生の彼女の様子からはそんな人生を通過していくとは、とても思えなかった。いつも誰にでも優しい彼女しか見てこなかったから、今、必死に生きている姿を心から応援したい。とても大人っぽくて、話せばコミカル要素満載で少しチャーミングな彼女です。



今までこういった活動を行ったことがなかったし、勇気もありませんでした。ですが、自分の経験を語り、それでこの問題を少しでも解決できるのならと思い決心した次第です。


そんな私の初めてのチャレンジを応援してください!!



リターン詳細

「初めまして」の欄で「デジタルアート」が趣味だと書きましたが、普段はブログのほうでオリジナルのちびキャラを使って記事を書いています。今回はそのオリジナルキャラクターを使ってここにしかない限定のクリアファイルを作成しました↓

※デザインは全て私が制作したものです。


以下がリターンの詳細です。

本はA5サイズ・約54ページ(予定)で、クリアファイルは両方のデザインともA4サイズになります。クリアファイルお1つのリターンの場合は、上記の2つのデザインの内から1つお選びください。上記の写真は白い紙を 1 枚はさんだ状態の見た目を表示しております。ご注意ください。 

クリアファイル素材等

素材:PP 0.2mm 厚 片面ツヤ / 片面マット
印刷方式:デジタル印刷(全面白引きあり)


リターン内容紹介

無条件の支援 メッセージカードをメールに添付 500円

本1冊 手書きお手紙 1000円

本1冊、クリアファイル1点  手書きお手紙 2000円

本1冊 クリアファイル2点 手書きお手紙  3000円


資金の使い道

印刷・製本代(部)、送料、リターン製作費で足りない1万円を目標金額といたします。値段を抑えるため、30冊以下の少数部数を印刷・製本していただき、アマゾンでの販売は自ら手続きをしたいと考えております。※出版許可は得ています。

※アマゾンでの発売につきましては、行政機関発行の顔写真付きの身分証明書(パスポート・運転免許証)を取得した後となりますのでご了承ください。

スケジュール

~4月15日 クラウドファンディング実施

4月末まで:編集・校正

5月初旬:製本依頼・製本

6月以降:順次リターン発送

8月以降:アマゾンでの発売開始


質問等ございましたらメッセージ欄に記入していただいても結構ですし、下記のブログのコメント欄もしくはDMでお知らせください。

ブログ↓

https://ameblo.jp/552-2021



  • 2023/12/06 22:20

    皆様、こんばんは 昨年の3月から4月にかけて「受験 不合格鬱」というテーマでクラウドファンディングを行っておりました平野実紀です!時間の都合でなかなか記事にできていなかったのですが、実はですね…7月にKindleの方で洋書を出版しておりました! https://www.amazon.co.jp...

  • 2022/09/26 16:41

    皆様、お久しぶりです6月初旬までクラウドファンディング活動をやっておりました平野実紀です。日によって寒暖の差が激しい時期に入っておりますが、いかがお過ごしでしょうか。今回は、実施したクラウドファンディングの効果を数字でお知らせしたいと思います皆さん、ご存じの通り私が運営しているブログは超小規模...

  • 2022/06/06 14:17

    皆様、こんにちは平野実紀です。本日、メルカリに『受験 不合格鬱 catharsis Ver.』を出品いたしました。https://jp.mercari.com/item/m85218505674売り上げの30%を教育に関連する団体に寄付する予定です。最後の挨拶 

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