【自己紹介】

初めまして。イタリア料理店「リストランテ フローリア」オーナーシェフの小林諭史と申します。Chef RopiaとしてYoutubeでの料理レシピを公開・レシピ本出版・監修などの活動もしております。

Youtubeでは料理レシピの紹介をはじめ料理界に関する様々な内容を発信しており、50万人を超える方々にチャンネル登録をして頂いております。


調理器具ブランド「0.1」zero punto uno


ブランドコンセプトは「長く使える本物の道具」を作る。

調理技術や知識、美味しい料理を作るためにはコツコツと0.1を積み重ねていく事が何よりも大事でそして何よりも速いと考えています。

そこで考えたブランド名は「0.1」zero punto uno 読み方は「ゼロ プント ウーノ」イタリア語で0.1を意味します。

今回「0.1」第一弾として【一生使える鉄のフライパン】をリリース致します。


一生使えるフライパンとは


構想2年、製作に1年かかりましたが「長く使えるフライパンの条件」を考えました。


堅牢で丈夫な作りであること

ムラなく焼きあげる事ができ美味しい料理が作れる

◇メンテナンスをして末永く使える

◇高火力~低火力まで扱いやすい板厚

◇鍋がふりやすく炒め物も作れる



1年かけてこの条件で作って下さる企業さんを探し、新潟県燕市の「サミット工業株式会社」さんと出会う事ができました。

丈夫で長持ちし、食材はムラなく焼く事が出来る理想の鉄フライパンを作るために何度も試作を重ね製品として完成するまでに約1年かかりました。

新潟県燕市は「職人の町」として金属加工の工場も多く存在し日本屈指の職人も揃っていますがサミット工業さんも大正8年の創業以来、鉄鍋を作り続けてきた老舗工場です。

日本が誇る高い技術で作った今回のフライパン「Rosso」の特徴をご説明致します。



サミット工業株式会社(新潟県燕市)



窒化鉄フライパン「Rosso」の特徴


鉄フライパンRossoは「窒化熱処理」で作られています。

鉄の表面に窒素を浸透させる加工を「窒化鉄」と呼び航空機などにも使用される非常に丈夫な素材です。


金属そのものを化合させるため元となる金属の重量の増加が少なく、耐磨耗性、耐疲労性、耐腐食性、耐熱性の向上が特徴です。

長い年月使い続けられるフライパンを作る上で外せない堅牢な素材なのです。


◇フライパンの径・重量

直径:240mm (内径188mm)

板厚:2.0mm 

高さ:46mm

重量:1,010g


この直径・板厚・高さにもこだわり何度も試作を重ねましたが最もこだわった形状の1つが「内径」つまり底の面積です。

調理師としての経験上、24cmの直径が家庭用ガスコンロやIHで調理をする際に均一に熱が回りやすい大きさだと考えました。

 ただ24cm径のフライパンは「内径」が少々小さいものが多く、例えば大きめの鶏もも肉などを焼く際に径が足りない事も多いと感じています。


そこで窒化鉄フライパン「Rosso」はできる限り内径を確保しつつ、フライパンを振った時にもしっかり炒めることができるヘリの角度「R3」に辿り着きました。

この角度を作ることで食材がスムーズにRを滑って返ってきます。

そして高さ46mmもこだわったポイントの1つです。

ある程度の高さがないと炒め物をした際に食材が飛び散りやすいため、46mmの高さを確保しました。

振りやすさを考えた際に「持ち手の角度」にもこだわり「24°」という数字に決めました。

これは料理人歴18年の経験から導き出した私なりの「振りやすい角度」です。

今回の窒化鉄フライパン「Rosso」はステーキなどのソテーにも対応し、野菜炒めなどの炒め物など幅広く使えるバランスを重視した作りになっています。


板厚2mmに決めた理由


食材を均一にゆっくりと加熱することが美味しい料理を作る上で非常に大切な要素です。

鉄のフライパンは「強火でガンガン熱して使う」というイメージがあるかもしれませんが、本来弱火でもしっかり扱える素材なのです。

板厚が薄い場合、サッと何かを炒める際にはすぐに温まって使いやすく感じるかもしれませんが「蓄熱性」が低いため食材への火の通りにムラが出やすい特徴があります。

厚すぎる場合、美味しいステーキを焼く為だけに特化するのであれば板厚は厚くても良いのですが重量も増すため振りづらくなってしまいます。


2mmの厚みがあれば蓄熱性もあり、火のムラが直接食材には届きにくくなります。

チキンステーキ・ハンバーグ・牛ステーキ・ホットケーキなど火のムラができやすい料理も均一に火が通りやすい板厚だと結論を出しました。


そしてグリップの形状・材質にもこだわりました。

ハンドル(木柄):ブナ材 最大直径32mm 最小直径25mm 長さ145mm


長さは145mmあるため長すぎず、手の大き目の方でもしっかり握る事ができ手の小さめの方にもしっかりと握れるよう一番絞られている部分は「25mm」となっており手にしっかりと食いつきます。

横に掘られた3本の溝によりグリップ力は更に上がります。


そして材質に選んだ「ブナ材」は硬くて粘りや弾力性があり耐久性にも優れています。

グリップは色違いで2本ついており、もちろんデザインを変える楽しみもありますが1番は「長く使えるように」という理由です。

フライパンの窒化鉄部分はメンテナンスさえ行えば長い年月使い続けられます。

しかしグリップ部分は焦げてしまったり、長い年月で腐食も考えられますので交換できるような作りにしました。

最初から2本用意することで相当の年月使用可能になっていますが、当社にてグリップ部分は別売りにて用意もございます。



鉄のフライパンのメンテナンス


鉄のフライパンに対しては「難しそう」「メンテナンスが大変」「扱いにコツが必要」というイメージを持たれている方が多いと思います。


鉄のフライパンはくっついてしまうイメージがあると思いますが「温めて薄くオイルを敷く」という行程1つ入れるだけで解決です。

しっかり被膜ができた鉄フライパンはくっつきづらく使うほどに使いやすく育っていきます。


そして皆さんが思っている以上に「メンテナンスは簡単」です。

もし扱いが難しく、メンテナンスが大変な素材であれば忙しい厨房では扱いづらいと思いますが世の中の多くの厨房では鉄のフライパンは当たり前に使われています


「使い終わったらタワシでこすって水気を拭き取るだけ」


洗剤は使う必要はありませんので環境にも優しい。そして、被膜ができあがっていれば食材はくっつきにくい為軽くこする程度で汚れは落ちます

つまり使えば使うほどメンテナンスが楽になっていくのが鉄のフライパンなのです。



最大の敵「錆び」も解決


窒化鉄加工がされた鉄のフライパンは「非常に錆びにくい」特徴があります。

通常だと鉄のフライパンは洗い終わった際に「空焼き」をして完全に水分を飛ばす必要があり、拭き取っただけではすぐに錆びてしまいます。

窒化鉄加工がされているとしっかり拭き取って頂ければ必ずしも空焼きをしなくても大丈夫です。

しかし、唯一のデメリットとして窒化鉄の表面加工がされている分「油が馴染みにくい」点がございます。


但しこの点は初回使用の際にしっかり油回しをして頂ければその後は被膜も定着し使いやすいフライパンになっていきます。

方法は簡単で「多めの油で数分煮る」だけです。


そして窒化鉄フライパン「Rosso」は「最初のから焼きが不要」です。

酸化防止剤を焼き切るために煙が出るまでから焼きをする必要がないので初回の油回しは非常に簡単に済ませる事ができ、これも窒化鉄加工のメリットの1つです。

サミット工業の職人(新潟県燕市)



所有欲を満たすデザイン


私にとって長く使っていく調理器具として外せない点が「美しさ」です。

手に取った時に感じる興奮。

存在感を感じる重厚感。

そして飾りたくなるデザイン。

調理道具のデザインは非常に大切にしています。そこにあるだけで気持ちがワクワクするような…眺めているだけで満足感が得られるデザイン。



「Rosso」はイタリア語で「赤」を意味します。

今回のフライパンは「幅広く使えるフライパン」というコンセプトで作りましたが、今後は様々なシリーズをリリースする予定です。


「Verde」は緑。

「Bianco」は白。

「Giallo」は黄色。


色分けでシリーズがわかるように、取っ手の金具を特殊加工で色付けて頂きました。


使う道具が自分の身体の一部のように感じられることも料理作りにおいては大切な要素です。

その為には長く使える道具は必要不可欠だと考えています。

私が普段厨房で使っているフライパンは修業時代に親方から頂いた代物で20年近い月日が経っています。代々のシェフが使ってきた年代物です。

今でも現役ですが、道具には想いも込めてほしい。


何故なら、想いは料理を美味しくするからです。


これは理想を言っているだけではないのです。想いがあることにより普段なら気が付かない僅かな部分にも気が回ります。

大切な人に作る料理を思い浮かべて下さい、「もっと塩は必要かな?」「火加減は?」「味付けは大丈夫かな?」とすごく小さなことにも気を使っているはずです。


道具も同じです。想いは料理を美味しくし、想い入れは長い年月と共に育まれていきます。





リターン(商品)のご案内

【窒化鉄フライパンRosso】24cm  12,500円+送料1,000円 



スケジュール

2022年4月 クラウドファンディング開始

2022年5月 クラウドファンディング終了

2022年6月 順次配送開始



Q&A


Q.鉄のフライパン扱えるか心配…

A.感覚に個人差はありますが思っている以上に扱いやすい素材です。使用前に油をサッと回す点だけ気を付けて頂ければ使えば使うほど扱いやすくなっていきます。


Q.煮たり茹でたり蒸したりはできない?

A.もちろんできます。但しトマトソースなど酸味のある食材を長時間煮込んだ料理には鉄分が多く含まれます。身体に害はありません。茹でた際には部分的に馴染んだ油の被膜が取れますので次回使用の際にしっかり油を回して頂ければ問題ございません。


Q.使い終わったら焼かなくていいの?

A.窒化鉄加工がされていますので非常に錆びにくい素材です。水分を拭きとって頂き収納して頂ければ問題なくご使用頂けます。


Q.食洗器で洗っても大丈夫ですか?

A.馴染んだ油の被膜が取れてしまいますので食洗器や洗剤はお使いにならないで下さい。


Q.もし焦げ付いてしまったら?

A.鉄のフライパンの強みです!タワシでこすっても取れない焦げ(特に外側)ができてしまったら、煙が出なくなるまでガスコンロで焼き切ってください。フライパンが冷めたら金タワシやヘラ等でこそげ落としよく洗ってください。5分程から焼きをし、油を馴染ませれば復活します。

IHのご家庭の場合はカセットコンロでのご使用をおすすめしています。

軽度の焦げ(内側)でしたら水を入れて数分間沸騰させると焦げが柔らかくなり落ちやすくなります。



製品情報・仕様

原産国:日本

重量 :1,010g

本体 :鉄(窒化熱処理) 直径24cm 板厚2.0mm 高さ46mm

ハンドル(木柄):ブナ材 最大直径32mm 長さ145mm

ハンドル(カンボルト):鉄 長さ156mm



プロジェクトに関わって下さった皆様(敬称略)


サミット工業株式会社 代表取締役 峯島 健一 


峯島社長との出会いがあったからこそ今回のプロジェクトは実現できました。私の理想とするフライパンを作って下さる企業様と出会えるまで1年ほどかかりました。峯島社長は職人を経て社長になられており現場を知っているからこそ様々なアドバイスを頂くことができました。

新潟燕市の伝統の技術を惜しみなく今回のプロジェクトに注いで下さり本当に感謝しています。




株式会社AFTERS デザイナー 松本直大 


松本さんにはロゴをはじめ様々なデザインをいつもお願いしています。今回調理器具ブランド「0.1」を立ち上げる際のデザインをはじめ幅広く活動して頂き「0.1」第一弾となる窒化鉄フライパン「Rosso」も松本さんの全面協力により形になりました。


■合同会社Ropia https://www.ristorante-floria.com/

■Chef Ropiaチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCTNUzGFfCdUldW6SL_3fAVA




最後に


今から約18年前、料理人になったばかりの頃に漠然と「いつか自分の使いやすい道具を作ってみたい」と思っていたことがあります。

あの当時そんな想いから「自作の包丁ケース」を作ったのですが、木を削って作ったそれはとても不格好な1品でした(笑)

しかし、自分の理想となる道具を形にしたいと昔から考えていたことは確かです。

今回1つの形にできたことは日頃から応援して下さっている皆様1人1人のお陰です。18年前と今の私が「調理器具を作る」上で最大に違う点は「使って下さる1人1人の顔」を想像できるようになったことだと思っています。

それは日頃の動画コメントなどに「料理を作ってみたけど美味しくできました」など料理を楽しむ皆様の声を聞く事ができるようになったからです。

料理作りに欠かせない調理器具。スタイリッシュで機能性も高い本物を作りたいという私の想いに沢山の方々が協力してくださったからこそ今回1つの形に仕上げる事ができました。

どうぞ末永く料理作りのお供にお役立て頂ければ嬉しく思います。


リストランテフローリア 小林諭史/Chef Ropia




<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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