はじめに・ご挨拶

こんにちは!岩見沢ねぶたプロジェクト実行委員会実行委員長の岩松千紘です。

北海道教育大学岩見沢校 アートマネジメント美術研究室に所属し、現代美術論をベースにアート表現の可能性について学んでいます。

岩見沢ねぶたプロジェクトとの出会いは大学入学時。

「せっかく岩見沢の大学に進学したのだからここで何か活動してみたいな」「地域の方と関わることができる活動ができたらいいな」携わるきっかけはそんな小さな想いから始まりました。

高校生と共にねぶたを制作する岩松

根からの道産子の私はねぶたの知識はゼロ。

しかし、気付けばこのプロジェクトでたくさんの仲間に出会い、個々としてもプロジェクトとしても大きく成長を感じることができ、それが楽しさに繋がっていきました。

今回のプロジェクトの目的は、昨年やっと復活できた岩見沢ねぶた祭を、未来へつなぎ、100年受け継がれる祭に育てていく第一歩にするためです。





2018年、”ねぶた制作をきっかけに地域と交流したい”というねぶたを愛する青森出身の藤本悠平(前実行委員長)が中心となって岩見沢ねぶたプロジェクトを立ち上げました。


2年目の2019年に制作した「幾春別川の鮭」

2019年のとある日。

「1990年代、北海道岩見沢市の「あやめまつり」(現・彩花まつり)でねぶたが運行されていた。当時ねぶたを制作・運行していたのはJR北海道岩見沢運転所の職員と北海道教育大学の学生。しかし、2000年には担い手不足が原因でねぶた運行ができなくなり、岩見沢からねぶたは姿を消えた。」

これらの情報を地域の方から頂いたとき、偶然にも自分たちが行っているプロジェクトの点と点が線で結ばれた気がしました。

当時のねぶた運行の様子 現在の4条通り商店街ナカノタナ周辺


そして、「あやめまつりから20年。岩見沢ねぶた祭としてねぶたが運行している姿を見たい。」という声が届き始め、私たちはやりたい!を上回り、これはやるしかない!!と決意し挑戦が始まりました。

2020年10月に岩見沢市でねぶた祭開催を試みましたが、新型コロナウイルスの影響で約1年開催延期。


しかしその分1年間かけて、ねぶた制作のみならず、祭の構想を何度も何度も練ったり、小学生へ岩見沢ねぶたを根付かせるための出前授業を行ったり、たくさんの人との繋がりを広げたり。


中央小学校での下絵を描く出前授業第一小学校での祭を体験する出前授業


市民や街を巻き込んで行う活動、岩見沢ねぶたを知ってもらう機会、関わってもらう機会を増やし、自ずと人から人へ、ねぶた祭にかける熱い想いの波紋が広がり始めていきました。

岩見沢市立図書館でPRイベントも








そして2021年10月16日、岩見沢の地でねぶた運行が復活。

祭の準備や企画、当日には街のおじさんから子どもたち、高校生まで、多くの方々のご支援、ご協力をいただきました。当日は1816名の方々にご来場いただきました。


たくさんの学生と、たくさんの大人が協力して復活させました。


(左)当時JR北海道でねぶたを作っていた岩田さん (中央)現北海道教育大学の学生 (右)当時あやめまつりに参加していた卒業生 の3名の共演


今年で5年目を迎える岩見沢ねぶたプロジェクト。
22年ぶりに復活した岩見沢ねぶた。

そのまた次の年も、その先もずっと続けていくために。
一度きりだけでは復活ではない。。

挑戦し続けながら、継続していく方法を模索する。

プロジェクトを運営するメンバーはサイクルし、時間と共に移り変わってゆきます。

常に変わり続ける中で、どのように持続させていくべきか。
受け継いでいくためには何が必要なのか。

地域活性化を謳う要素はいくつかありますが、岩見沢ねぶたにとって重要なものはいかに非日常を持ち込むか、街中で若者がアクションを起こして活動すること、街中を出歩くことではないかと考えます。

世代や時を超えて、岩見沢ねぶたが、人や街や未来を繋いでいく架け橋へー



これまでの活動をHTB北海道テレビ放送さんに取材いただきました。↓








子どもたちが祭の担い手になる。

22年前、岩見沢でねぶたが途絶えたのは担い手がいなくなったこと_。
もし今、復活した岩見沢ねぶた祭を後世に伝えていかなければ、いずれ22年前と同じ担い手不足が発生してしまいます。「20年後の祭はどうなっているだろう。」今、祭に関わってくれた子どもたちが、大学生になって祭の中心メンバーになっていたらいいな。

今関わっている大学生も、就職や結婚で岩見沢市を離れてしまうでしょう。でも、「祭の時は絶対に岩見沢に帰ってきたい!」そう思ってくれていたらいいな。私たちはそう思っています。

持続可能な祭を目指して。
そのためには、祭が「自分ごと」にならなければなりません。

今、私たちが、将来の祭を担う子どもたちが、祭でどんな経験をしたのか。どんな記憶が残ったのか。それが20年後の祭につながるのは確かです。祭2年目の今年、ただ祭を続けたいだけではありません。

「100年先に祭をつなぎ、守る」を目標に、岩見沢に根付いた祭へと育てていく第一歩を踏み出そうとしています。これまで本プロジェクトでは、子どもたち向けに、跳人の体験や、ねぶたの下絵を考える出前授業を行ってきました。子どもの頃の記憶が大人になった時の原動力になることもあります。今、子どもたちが、岩見沢ねぶた祭を通して、祭を好きになり、好きな祭があるこの街を好きになる。祭からまちづくりへ拡がっていくはずです。


祭に参加した岩見沢農業高校の3年生



技術を伝える、守る。

ねぶた制作技術やお囃子の技術を中心に後世へ伝えていくため、技術伝承・保存担当の役割を新設します。入れ替わりの激しい大学生が中心のこの祭は、継続的に技術を伝えなければ、いずれ技術を知らない世代になり、祭の衰退へ繋がってしまいます。



また、継続的にねぶた祭の本場青森市と連携を取れるよう、青森公立大学地域みらい学科の佐々木てる教授との協力体制も整えます。岩見沢市の北海道教育大学の学生と、青森市の青森公立大学の学生が北海道と青森を行き来しながら、お互いに技術を高め合い、後世へ伝えていく方法について研究・議論していきます。

青森公立大学の佐々木ゼミとのオンライン打ち合わせの様子




Coming soon!!






今年度の祭の開催にかかる費用(総額約400万円)のうち、約3分の1ををクラウドファンディングから拠出します。また、囃子技術やねぶた制作技術を後世へ継承するための備品調達や出前授業などへ充てる予定です。

技術保存・伝承 約48万円
祭運営費 約135万円
決済手数料等 18万円 


3月下旬 岩見沢ねぶた祭2022 開催日・会場発表
4月 岩見沢ねぶたプロジェクトLab 立ち上げ
4月30日 クラウドファンディング終了カウントダウン生配信
8月 リターン発送
8月 岩見沢ねぶた祭2022




多くの人に岩見沢ねぶた祭に関わっていただけるよう、幅広くリターンをご用意しました。
詳細は各種リターンをクリックしてご覧ください!!







新型コロナウイルスの影響で、祭が3年連続中止という地域も多くあります。特に、少子高齢化した街では、そのまま祭が消滅している現実もあります。祭だけでなく、伝統文化や伝統工芸、町内会の行事でさえ、ここ数年で大きな変化の時期を迎えています。



人口8万人を切った岩見沢市で、22年ぶりに復活したこの岩見沢ねぶた祭を、2年続け、20年続け、100年先に繋いだ実績。これは、新型コロナウイルスで祭や伝統行事、伝統文化が失われた街へ光を差し伸べるだけでなく、担い手が少なくなり、祭や行事の存続に悩んでいる人たちに希望を与えることができるはずです。


少子高齢化はもう止めることができません。
しかし、この祭で得たノウハウを、持続可能なまちづくりへと繋いでいけるよう、私たちは活動・研究を続けていきます。


岩見沢ねぶた祭2022は、今年8月開催。
もう準備は始まっています。

このクラウドファンディングは、祭2回目の資金を集めることはもちろんですが、「祭を100年先につなぎ、守る」ためのクラウドファンディングです。このページを見ていただいたあなたも、岩見沢ねぶた祭を100年先につなぐ大切な仲間です。

岩見沢ねぶたという文化が、1人でも多くの人に伝わるだけで、祭の未来は大きく変わっていきます。
今日、このページを見たことを家族に、友達に、多くの人に伝えてください!
それだけで私たちはとてもとても嬉しいです!


さあ、私たちと一緒に岩見沢ねぶた祭を100年先につないでいこう。

あなたと手を取り合って、この祭を育て、守り続けたい。あなたの力が必要です!

よろしくお願いします!!





<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



岩見沢ねぶたプロジェクト実行委員会

事務局:岩見沢市4条西4丁目1-2 シーテラス2階 Ncolon内
メール:info@iwamizawa-nebuta.com

<メディア掲載情報>
HTB北海道テレビ放送「イチオシ!!」「イチモニ!」、HBC北海道放送「今日ドキッ!」、ABA青森朝日放送「スーパーJチャンネルABA」、北海道新聞、プレス空知、東奥日報など

*お問い合わせはメールからお願い致します。

  • 2022/04/30 23:38

    クラウドファンディング終了まで30分を切りました。ご支援をいただいた多くの皆様、本当にありがとうございます。2019年に実施したクラウドファンディングには金額は及びませんが、日本中の多くの皆様から応援していただいていることを実感しています。100年先でもラッセラーが岩見沢で聞けるよう、私たちは...

  • 2022/04/27 21:00

    クラウドファンディングにかける実行委員の思いをお届けします!実行委員長 岩松千紘お祭りには、人を笑顔にする力、街を盛り上げる力、お祭りがある日は岩見沢に帰りたいと思わせてくれる力があります。⁡岩見沢ねぶたには、学生も大人も子どもも商店街の人もみんなが混ざり合ってひとつのモノを作り上げる力、人の...

  • 2022/04/27 19:56

    今年は8月27日(土)!!岩見沢ねぶた祭の開催日がついに決定しました!昨年はコロナの影響で10月開催になり、寒空の祭でしたが、今年は夏の暑い日に開催することができそうです!これからねぶた運行の詳細やステージ発表の内容など順次公開されていきますのでお楽しみに!さて、祭開催日が決まったからにはクラ...

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