<5/19追記:リターンを追加しました!>

オークカムイ プレミアムラム スープカレー 260g x 2袋

「オークカムイ」のラム肉のウデ・ロース・バラ・モモの4種類の部位を贅沢に150g使用し、様々な食感・味わいをお楽しみいただけます。

やっと最終試作までできましたので、こちらもクラウドファンディングのリターンとさせていただきます。

すでにご支援いただいた方も、よろしければ追加でお試しください。


ご挨拶

初めまして。北海道旭川で羊の牧場を経営しております。八重樫和秀と申します。今年で64歳になります。

この度、私たちが牧場を作ってから14年、やっとみなさまに自信を持ってお届けできる美味しいひつじ肉ができました。

国産で、母親は放牧され、のびのびとストレスなく暮らしており、こだわりの羊用の牧草と配合飼料を食べています。子羊は乾燥した良質の羊用の牧草と配合飼料を食べて育てており、純血サフォーク種で、私たちが考えうる最高のひつじ肉です。


ブランド名は「オークカムイ」という名前です。

「オーク」は、生産者である八重樫の「樫」の英名「オーク」からとりました。

「カムイ」は、牧場のある地域の名前の「神居」からとりました。カムイは神様が居るという意味で、この名前が私は大好きです。

ぜひ皆様に知っていただき、ご賞味いただきたく、初めてクラウドファンディングなるものを行うことに致しました。


私がひつじ牧場を始めた背景

私は歯科医師であり、大学で病理・口腔病理の研究を行っておりました。

そんな私がなぜ羊を育てるようになったかをお伝えしたいと思います。

私が小さい頃(もう50年以上前です)、北海道の留萌(るもい)というところに住んでいました。

当時、ひつじ肉は当たり前にあった食材で、当時は安いマトン(2年以上飼育された羊肉)でしたが、全て国産でした。しょっちゅう食べていました。当時は肉と言ったら、鯨の肉か羊の肉しか食べませんでした。給食では、くじらの生姜焼きをよく食べました。牛肉を初めて食べたのは大学に入ってからです。

そのひつじ肉が、最近は見られなくなりました。日本の羊はかつて10万頭だったのが、今は1万頭です。

私は家畜全般が好きですし、羊を育てることで、北海道の伝統文化が守られるのであれば、チャレンジしたいと考えておりました。

また、これは個人的な話ですが、私は娘がいて、肉を食べないんです。歯科医師としての立場からすると、肉は大切な栄養源ですので、どうにか食べてもらいたいと思っていました。そこで、私が育てた家畜なら、食べてくれるんじゃないかと思ったんです。


豚から始まり、羊へ

私は歯科医師ですので、家畜を飼う知識は全くありませんでした。2008年から1年間、酪農学園大学「牛1頭から始める酪農」というゼミナールに参加し、酪農についての知識を学びました。

大学の先生の勧めから2009年に牧場を開き、最初は豚を5頭飼うところから始めました。犬を飼ったこともなかった私が、いきなり豚を飼い始め、妻は大変あきれたようでしたが…。

そこからだんだんと牧場の敷地を増やし、豚の頭数も増やし、敷地は2,000坪、豚の頭数は50頭まで増やしました。


しかし、ここで行き詰まってしまいました。

黒豚を導入し、ブランド化を図ろうとしたのですが、なかなかうまくいきませんでした。

資金的にも難しくなったため、舵取りを変えようとした時に思い出したのが、幼少期に食べたひつじ肉の思い出でした。

羊だったら、道民のソウルフードだし、産地のブランドとしても伝えられる。

また、豚よりも羊の方が、旭川の気候条件に合っていました。

豚は鹿児島など、もっと暖かい地域に任せたほうが良いと思いました。

羊を育てようと考えている、ということを周りの人に話したら、多くの人が賛同してくれました。

しかし羊をやろうとした場合、検疫の問題で、豚を一緒に育てるのは難しいことがわかりました。

そのため、これまで飼育した豚は手放し、羊を飼育すべく、方々を探すことになりました。

2014年には羊舎1号棟・2号棟の建設竣工を行いました。


しかしここでまた壁にぶつかります。

羊を譲ってくれる牧場がなかったのです。

どこの牧場を尋ねても、門前払いだったり、とても買えないような値段を提示されたりして、中々取り合ってもらえませんでした。途方にくれてしまいました。

まさに「諦めかけたその時」でした。

北海道で最後の馬喰(ばくろう。家畜商。馬や牛の良し悪しを見分け、斡旋する職業。獣医的な役割もあった)と呼ばれる方が、私の想いを汲み取ってくださり、助けてくれました。

焼尻の羊を譲ってくれることになりました。

馬喰の方のご尽力と、焼尻の牧場の状況が重なり、2アウト満塁逆転ホームランでした!

のちに、牧場長も来てくれることになり、経験豊かなスタッフとして、今も活躍してくれています。


私たちが育てるひつじの品質

私たちが譲ってもらえることになった羊は、日本の羊牧場の中でも数少ない純血のサフォーク種です。

豚もそうですが、通常、牧場では「美味しい種」と「大きくなる種」を掛け合わせて、そこそこ美味しい、大きくなる種を飼育します。豚だと、いわゆる三元豚ですね。

しかしこのサフォーク種というのは、「美味しい種」の純血ということで、個体(1頭の大きさ)は小さいのですが、味は格別なんです。

母親は旭川の冷涼な夏場に放牧され、のびのびとストレスなく暮らします。その母羊の母乳を、子羊が飲みます。その時にしっかりと骨格ができあがって、健康な羊として育ちます。そして乾燥した良質の羊用の牧草を中心に食べて育つことにより、くさみのない(というより、くさみが旨味に転化されている、という表現がしっくりきます)美味しいひつじ肉ができます。

このこだわり抜いた羊肉を、私たちは「オークカムイ」と名づけて、ブランドを育てていこうと決めました。


娘も食べてくれたひつじ肉

私たちがこだわり抜いて育てているこのひつじ肉「オークカムイ」。

普通、ひつじ肉は数ある肉の中でもクセが強く、苦手な人も多いです。

しかし私たちのオークカムイは、全然くさみがない!と、みなさんびっくりされます。

私の娘も、オークカムイだけは、ジンギスカンで食べてくれます。

初めて食べてくれた時は、それは嬉しかったですね。

肉質を決める3つの要素は「環境」「血統」「エサ」と言われています。

その全てを兼ね備えた「オークカムイ」は、世の中にあるひつじ肉の中でも最高クラスと言って差し支えないと考えております。

実際、銀座の羊肉専門店のシェフからも「これは別格だ」と評価をいただいております。


頭数が増え、スタッフも増えます

2016年に初めて羊を飼い始め、2022年の今年は300頭まで増える予定です。

羊舎の4号棟も建設予定です。

スタッフも2名新規採用し、その後3名の採用を予定しています。

羊を増やし、人も増やし、美味しいひつじ肉をより多くの人に食べてもらいたいです。

今回のクラウドファンディングは、その足掛かりとして、私たちが考えうる最高のひつじ肉を、皆様に知ってもらいたいです。


リターンのご紹介

今回のプロジェクトでは、大きく分けて2つのリターンをご用意いたします。

<無添加ジンギスカン>

以前にもジンギスカンを作っていたのですが、化学調味料を使っており、私たちのひつじ肉本来の味を楽しんでもらうにはもったいないと感じていました。

今回、料理研究家の髙窪美穂子先生にレシピ作成を依頼し、精魂込めて育てたひつじ肉に合う、最高の無添加のたれを開発していただきました。

たれの味が染み込んでいるので、すぐに焼いて食べられます。たれはひつじ肉の旨味がたっぷり入っているので、野菜炒めや、焼きうどんなどに使っていただくのがお勧めです。


<塊ラム肉>

ラムとマトンの違いを先に説明しておきます。飼育期間の違いによって呼び方が変わります。

ラム:6ヶ月〜1年の飼育期間。柔らかくくさみが少ない

フォゲット:1年〜2年の飼育期間。ラムとマトンの間。

マトン:2年以上の飼育期間。比較的においが強く、身がかため。

今回はラムの塊肉をお届けします。


なぜ塊肉かと言うと、一番鮮度が良く、コストパフォーマンスも良いからです。

屠畜場に出荷された羊は、ひつじ肉となって牧場に戻ってきます。その時が一番新鮮な状態です。それ以上空気に触れることなくお届けできるのが、各部位の枝肉として切られた状態の「塊肉」なのです。

塊肉と言っても、あまり難しく考えなくて大丈夫です。キャンプ行かれる方は、ぜひ炭火で丸ごと焼いてみてください。ご家庭でも、迷ったらステーキで食べれば全部美味しいです。筋が強そうな部位はカレーやシチューなどの煮込み料理にしても美味しいです。


プロジェクトで実現したいこと

今回のプロジェクトを通して、実現したいことは、まず第一に「こんなに美味しいひつじ肉があるんだ」ということを知ってもらいたいです。

そして、牧場を大きくして、雇用をつくり、北海道の羊肉文化を継承していくことです。

北海道にはかつて羊が10万頭いました。今は1万頭弱です。羊王国北海道を復活させたいです。

そのために、現代のニーズに合った無添加ジンギスカンの開発、飲食店の経営などをおこなってまいります。


資金の使い道・スケジュール

・無添加ジンギスカンの開発

→今回のリターンを起として開発・発売いたします。リターンは8月頃を予定しております。費用は約50万円を見込んでおります。

・牧場直送ひつじ肉専門店「八重のひつじ」鎌倉店の開店費用

→私の名前の八重樫ですが、これは鎌倉幕府を興した源頼朝の妻に八重という者がおりました。その八重の息子が岩手に行き、その家臣が八重樫という性を名乗るようになりました。その後八重樫一族の一部が北海道に移り住み、その末裔が私です。

800数十年の時を経て、源頼朝の息子を守った八重樫が鎌倉の地に戻るということに、大きなロマンを感じております。今年6月に開店予定です。

費用はランニングコスト含め1,500万円を投資し、2~3年をかけて回収していく予定です。

・CAMP FIRE利用手数料16%+税

資金面ですが、正直申しまして、ここまですでに相当な額の金額を牧場にかけてきております(億単位です…)。

それをしっかりとりもどし、羊牧場経営の新しい形を次世代に伝えていきたい、というのが私の願いです。


最後に

私には夢がたくさんあります。最高のひつじ肉をつくること。鎌倉にお店を出すこと。羊王国北海道を復活させること。豚の飼育から再生医療を行うことも諦めていません。

人生でやりたいことには全てチャレンジしたいと思っております。

こうして今回クラウドファンディングができるに至ったのは、多くの人の助けがあり、ここまでやってこれたからです。

たくさんの壁がありましたが、こうして前に進むことができていることが、本当にありがたいことです。

ここまで長文を読んでくださりありがとうございます。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


  • 2022/07/07 12:00

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2022/05/05 10:13

    皆様、この度の支援、ありがとうございます。八重樫 和秀と申します。当初の目標を達成しまして、ネクストステージとして、更なる目標を設定致しました。ここで、皆様に、改めてご挨拶させて頂きたく、筆を取ることにしました。はじめて豚を3頭飼い始めてから14年、さまざまなことがありました。じつはクラウドフ...

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