はじめに・ご挨拶

私の実家は日本秘湯を守る会会員宿で、江戸時代から続く湯宿です。産湯から源泉掛け流しの温泉で育った私は、体に刷り込まれた本物の源泉掛け流しの感覚や知識と様々な温泉に入湯した経験を生かし、源泉や泉質の素晴らしさを皆さんにもっと分かりやすく出来ないものかと考えて、2019年8月に「湯質泉質ランキングガイド」という源泉掛け流し専用サイトを立ち上げて運営しております。

「湯質泉質ランキングガイド」とは

「湯質泉質ランキングガイド」では源泉掛け流しの湯宿だけを選び出し、その宿の源泉毎に泉質を分析した「源泉泉質調査表」を提示しております。「源泉泉質調査表」とは温泉の入浴場などに掲示されている温泉分析書を基に、源泉や泉質が初心者の方にも分りやすく理解できるように、「源泉」「温まり」「美肌」とシンプルにカテゴリーに分けして分析・評価した表で、「温泉のカルテ」ともいえるものです。そしてこの「源泉泉質調査表」 の評価数値にランキングを付けたのが「湯質泉質ランキングガイド」です。

このプロジェクトで実現したいこと

日本の温泉文化は、日本独自の地形から形成された自然遺産ともいえるものです。私はその源泉掛け流しの源泉を持つ温泉宿を継承させていくためにはどうすれば良いのだろうかと考え続けました。そしてそのためには源泉掛け流しと循環・塩素の風呂を分けて整理することと、さらに源泉や泉質の良さを正しく評価していくことがなのではないだろうかと思い始めました。そして食べログのようにその評価にランキングを付けることにより、皆さんにも温泉の泉質がもっとわかりやすくなるのではないだろかと考えたのです。

源泉掛け流しだけに特化し、源泉・泉質を評価してランキング付したサイト 「湯質泉質ランキングガイド」を2019年8月に8年の歳月を費やして立ち上げました。(現在では構想から11年目を迎え、登録軒数を約1100軒まで増やしております。 )このデータは旅行やレジャーに行く際に、自分のいる場所から一番近い場所にある源泉掛け流しや、温まる泉質や美肌のタイプ毎に分けて温泉宿・施設をが探し出せるサイトとなります。

本物の源泉掛け流しは、湧出量からも中小の湯宿でしか実現が難しいのが現状です。知名度も無く、資金力も無いが素晴らしい源泉を持つ温泉宿を正しく評価することで、「行く」そして「浸かる」というシンプルな行動を後押していきたいと考えます。そのためには、今まで私個人のデータベースとして作ったサイトを見やすいデザインに変更し、さらにツイッターで呟いてきた温泉の知識やノウハウをカテゴリー毎に分けた読み物とすることで、それらを組み合わせた新しいサイトに作り変えたいと考えるようになりました。さらにスマホにも対応したサイトに作り変えることが出来たら、スマホユーザーの情報収集にも対応出来るようになり、源泉掛け流しで頑張る温泉宿を支援していけるのではないかと考えるのです。

私たちの地域のご紹介

「湯質泉質ランキングガイド」では源泉掛け流しの温泉宿・入浴施設だけを集めて、全国・地方別・県別ごとのエリアで、「源泉」「温まり」「美肌」のカテゴリーに分けてランキング付けをしておりますので、旅行期間や旅行ルート、旅行目的、自分の求める泉質などに合わせて、宿泊先や入浴施設探しにご利用いただけます。また温泉宿・入浴施設の源泉・泉質を評価した「源泉泉質調査表」の見方や、入湯ノウハウ、泉質のタイプや特徴などを分りやすく伝えていくことで、温泉ごとに泉質に違いがあることを知っていただき、自分の身体やお肌に合う泉質探しが出来るようになります。さらに温泉の特徴や湯船の構造、湯遣いを知っていただくことで全国各地の地方ごとの特徴ある温泉に旅に出る楽しみが増えていきます。

プロジェクトを立ち上げた背景

以前、私は一人で東北の山間部の秘湯とも言える温泉と出合いました。その源泉の泉質を調べてみると、通常では持ちえないはずの「温まり」に必要な2つの成分を両方とも十分に含み、更には「美肌」に効果がある成分をも持ち合わせた本当に素晴らしい温泉でした。このような成分量が豊富でバランスの良い泉質には出合ったことがなかったため、入浴しながらただただ感心するばかりでした。

温泉宿の魅力は、サービスや料理・旅館の雰囲気などを抜いては語れないところがあるとは思いますが、本来温泉旅館へ行く目的は入浴をするためであり、もっとその源泉の泉質で温泉宿は評価されるべきではないかと考え始めたのです。

日本にはたくさん温泉がありますが、「日本秘湯を守る会」などの様々な会にも所属していない素晴らしい源泉を持つ温泉宿はまだ多くあるはず...、そしてそれらの素晴らしい源泉を探し出し、正しく評価していくことが出来ないものか...などと思い始めるのです。

飲食店の選択では食べログのような便利なサイトがあるのですが、温泉宿・入浴施設の源泉掛け流しだけを選定したサイトや、その源泉・泉質にランキング付けしたサイトは無く個人が評価したサイトのみでした。そこで自分が旅行をする際に、旅行目的や自分に合う泉質に合わせて宿泊する温泉宿や入浴施設を選べるサイトがあったら、 自分で探す手間が要らなくなるので便利なのではないだろうかとの思いもあり、源泉掛け流しだけを集めて源泉・泉質に特化したサイトを立ち上げました。

これまでの活動

データ作成に関しては、10年間で約8000時間を費やして私一人で作成したことにより、循環・塩素投入湯船の判断基準や分析書の見方、源泉泉質調査表の登録作業の精度等にムラはありません。また源泉掛け流しと循環・塩素投入風呂の判断については、温泉分析書と温泉マニアの方々のブログの内容から判断(複数者の判断を参考)し決定しており、さらに源泉評価表の飲泉の可否と湯船の深さについては直接温泉宿に連絡を入れて確認しております。

成分評価に関しては、「温泉の百科事典」(丸善出版)や「源泉湯宿」(日本源泉湯宿を守る会)、「温泉を知る」(丸善仙台サービスセンター)等の資料以外にも数多くの資料を参考にし、私のオリジナルの評価基準により評価をしております。また評価基準値はあくまでも落とす基準ではなく良いところを見つけて拾う基準としているのと、旧泉質名を参考にするのに併せて、私の経験値から成分と成分量に基準を設けた完全オリジナル版となります。

日本全国の源泉数は約27.000本あり、42度以上の源泉数は約12.000本となります。その12.000本の源泉を使っている温泉施設の中で源泉を2本以上持つ施設もあるのと、またその源泉を利用している複数施設があったり、また温泉宿で温泉分析書を掲示している割合が約8割、さらに源泉掛け流しが約1.5割、その中で成分量的にランキングに入りそうな源泉は約5割となり、それを数字化すると下記となります。12.000本÷1.2(複数の源泉割合)×3(複数施設利用割合)×0.8(分析書掲示割合)×0.68(療養泉割合)×0.15(源泉掛け流し割合)×0.5(ランキング登録割合)=約1.220軒が登録見込みのある温泉施設となります。(ランキングに入る泉質は県毎に違いますが大体15軒に1軒の割合です。)

資金の使い道

集めた資金の使用用途内訳

湯質泉質ランキングガイドサイトデザイン修正費用

湯質泉質ランキングガイドツイッターの編集費用

スマホサイト対応デザイン作成費用

湯質泉質ランキングガイドサイト内プログラミング修正費用

CAMPFIRE手数料

実施スケジュール

実施スケジュール

クラウドファンディング終了後

11月30日 湯質泉質ランキングガイド デザイン決定

12月20日 湯質泉質ランキングガイドツイッターの編集済

1月20日 湯質泉質ランキングガイドサイトプログラミング修正済

1月30日スマホサイト対応作成済

1月30日 リターン開始

2月30日 リターン終了 

リターンについて

古の湯治場を思い出させる土佐県の竹細工屋「竹虎」製の湯かごと、手ぬぐいは江戸時代の入浴シーンを連想させるデザインで本染めの手ぬぐいとなります。またお風呂繋がりでキャンプや庭での屋外サウナ、災害時にも活用できる運搬可能なオリジナルドラム缶風呂をご用意させていただきます。



最後に

温泉の魅力を伝えることで、源泉を守る

日本の温泉宿は地震や天候による災害や、新型コロナウイルスの影響により客足に影響が出て打撃的な被害を受けております。また温泉宿を経営する宿側でも、両親の長時間労働を見ていて家業を継がないなどの後継者不足となり、廃業となる宿も出てきている危機的状況です。温泉宿の後継者が家業の宿を継がないということは、中小の温泉宿だからこそできる源泉掛け流しの「源泉」が途絶えてしまう事を意味するものです。そこで生活者に温泉をもっと身近なものととらえていただけるように、源泉掛け流しの定義や成分の効能等をもっと分かりやすくしていき、さらに温泉分析書が初心者の方でも理解できるようにツイッターで解説を呟いていくことで、「自分に合う泉質を発見する楽しみ」などの楽しむ方向性に導くことができるようになれば、温泉文化を守っていくことに繋がっていくのではないかと考えております。

 「行く」そして「浸かる」とシンプルな行動が、地方活性化の推進となり地方創成の後押しにもなるのではないでしょうか。

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください