はじめに・ご挨拶

 旧今庄町で柿農家をしている赤星 弘毅と言います。
 今庄地区で昔から作られている『今庄の吊るし柿』は400年以上の歴史があり、江戸時代には北國街道北陸道を行き交う旅人にエネルギー源として提供されてきました。街道沿いの農家では冬の間の副業として作られてきました。
 今でもお歳暮などの贈答品として親しまれています。
 しかし最近では高齢化が進んで作る人が少なくなりました。
 理由は色々あると思いますが、高齢化が進んだことで重労働が出来なくなったこと、作る量が少ないため収入が多くないこと、24時間火を焚き続けなければならないことなどが考えられます。

 作り方は皮を剥いた渋柿(長良柿)を「柿縄」でつるし、囲炉裏の上で燻して作るやり方です。
 写真ー1 囲炉裏を利用した吊るし柿作り(昔の時代)

 写真ー2 天日干し(これは今と同じ)

 囲炉裏の上で燻して渋を抜くという製法は昔から続いている今庄地域に伝わる製法です。
 そこで一人でも多くの人に伝統のある庄の吊るし柿のすばらしさを味わってほしいとの思いからこのプロジェクトを考えました。

 また、このプロジェクトとは関係ありませんが私は今庄宿や旧北陸トンネル群の案内をする今庄観光ボランティア協会員として活動しています。 


このプロジェクトで実現したいこと
最終的には
 ①旧今庄町に400年以上続いている『今庄の吊るし柿』の知名度を上げて多くの人に風味と味覚を楽しんでもらいたい。
そのためには  
 ②『吊るし柿つくり体験』を通じて多くの人にファンになってもらい、 吊るし柿の魅力を伝えたい。
  (自分で体験したい人は多く存在するようです)
 写真4 吊るし柿作り体験の様子

知名度をあげるために
 今庄の吊るし柿は福井県内では有名ですが、福井県以外ではあまり知られていません。
 そこで
 ③特に誰にでも手軽にできる失敗しない干し柿作りをSNSなどを通じて発信していきたい。 

私たちの地域のご紹介

 私が住んでいる今庄地区は奈良時代から人が行き来したところで、特に江戸時代は参勤交代やお伊勢参りの宿場として大変栄えました。
 写真4 主要街道図 福井、石川、富山、新潟は昔、越の国(越前、越中、越後)と呼ばれていましたが、政治経済の中心であった京都から越の国へ入るには必ず今庄宿を通る必要があったため歴史は古いです。 歴史上の人物としては紫式部、道元禅師、木曽義仲、羽柴秀吉、松尾芭蕉、坂本龍馬などが通りました。
 明治11年には明治天皇が東海北陸御巡幸の折、今庄宿に泊まられましたが、今もその部屋が残されており見学もできます。
 明治時代には蒸気機関車に水や石炭、砂を積み込むための機関区が置かれ鉄道の町として栄えました。
 昨年は今庄宿全体が重要建造物群保存地区(重伝建)として指定されました。
 写真5 今庄宿

プロジェクトを立ち上げた背景

 私自身Uターン組なのですが、その当時は吊るし柿を作る気持ちは全然ありませんでした。
 会社員だったのでそんなことをしなくてもやっていけるという思いがありましたし、ボーナスもそれなりに貰えてましたから。
 しかし、秋になっても色づいたままの柿の木があまりにも多いことに気が付き、改めて吊るし柿作りをやめた家が多いことに気が付きました。
 『これはちょっと酷いな!』から『何とかしないと・・・・』と気持ちの変化が起きました。
 柿の木を放置しておくと熟柿が落ちてシカイノシシの餌になって生息数が増え、その結果農作物の被害が増えるといった悪循環になります。
 柿をもいで吊るし柿にすれば収入になるのにそれを捨てていたということです。
 なんと勿体ない!!
 そこで記憶をたどりながらやってみると・・・・・・、子供の頃は親のやることを見ていただけですが、私も見よう見まねで柿もぎから始めると子供のころの記憶がよみがえり、何とかできるようになりました。(子供のころの記憶はすごいものです)
 今庄の吊るし柿は自然乾燥ではなく、囲炉裏の上に吊るして煙で燻し、熱で乾燥させる製法なので出来あがる時間が天日乾燥の場合よりも短く約1週間で出来上がります。(天日乾燥の場合は約一か月以上かかる場合があります)
 ただ、24時間火を焚き続ける必要があるので約1か月間は寝ずの番となりますが。(何回も作るため)
  (とは言っても寝る時間は十分ありますが・・・・・)

 写真6 今の乾燥場(囲炉裏場) 

 写真7 天日干し

 写真8 完成品

これまでの活動

 自分の家に渋柿の木があるという方は結構多いのですが、それをうまく干し柿にする方法が分からないため、作っても黒く変色したりカビが生えたり硬くなってしまったりする方が多いようです。
 そこで以前『吊るし柿つくりの体験コース』を募集したところ主に福井県内から女性の方の申し込みが多数ありました。遠くは東京からの参加者もいました。
 写真ー9 体験の様子 やはり自分自身で作ってみたいと考える消費者が多数存在することが分かりました。

資金の使い道・実施スケジュール

資金の用途と内訳は
 ①柿を乾燥する囲炉裏場を広げて作業性をよくしたい。
 ②柿の皮を剥く作業場を増築したい。
 ③火の番を寝ずにやるので休憩所を作りたい。
 ④できた吊るし柿を梱包する作業場を設置したい。
 ⑤CAMPFIREの手数料も含まれます。
 今の設備は車庫を利用しているため手狭なのと体験する人が多いと更に手狭になるので増設して多くの人に体験してもらいたいと考えています。

プロジェクトの実施スケジュール
 吊るし柿作りは11月中旬から始まるのでそれまでには完成させたい。
 具体的には
 ①作業場の設計
 ②施工~完成(10月ごろ)
 ③11月から本格的に稼働(この時に体験してもらいます)
リターンのご紹介

 お礼(リターン)はできた吊るし柿と農家民宿の宿泊と吊るし柿作り体験を用意しました。
 ・吊るし柿は、出来立てをご用意します。
 ・吊るし柿体験は、柿の皮剥きから吊るし、燻しまでを体験していただきます。
   縄に吊るした柿(10個)はお持ち帰りいただきます。
  時間帯は午前10時~と午後2時~で、作業時間は約1時間ほどで、作業場内で行っていただきます。
   尚、期間は11月19日(土)~12月4日(日)までです。
  各回の人数は作業場の広さの関係上5人までとしますが、応募人数によっては日にちの変更をお願いすることもあることをご了承ください。
 ・農家民宿 兵三を経営していますので、泊まりながらの体験が出来ます。
  例えば
  ①吊るし柿10個(送料含む)  ・・・・・・・・・・・  5,000円
  ②吊るし柿20個(送料含む)  ・・・・・・・・・・・  10,000円
  ③吊るし柿20個+吊るし柿作り体験 ・・・・・・・・・  15,000円 
  ④吊るし柿20個+吊るし柿作り体験 +農家民宿宿泊 ・・   25,000円
  ⑤農家民宿宿泊(1年間有効)  ・・・・・・・・・・・ 10,000円
  何組でも応募できます。
  
 写真ー10 出来上がり!!

 写真ー11 宿泊施設 農家民宿 兵三


最後に

 日本各地には天日で干して干し柿を作る産地は数多くありますが、『今庄の吊るし柿』は囲炉裏の上で煙で燻しながら作るという製法で作られています。
 そんな製法で作られる『今庄の吊るし柿』を全国的に知名度のあるスィーツとしてもっと広めたいと考えていますが、それには実際に吊るし柿を食べて味わってもらうことと、吊るし柿作り体験を通して経験することが一番だと思っています。
 また、知名度が上がることになれば吊るし柿の付加価値が高まり、生産者の関心が前向きになって生産意欲も高まるということになれば地域への貢献にも繋がるのではないかと考えています。

提供する吊るし柿について
①:名称  :吊るし柿
  サイズ :36g(LL)以上
  保存方法:常温または冷凍庫(長期間保存の場合)
       ただし、常温で保存すると徐々に水分が抜けて硬くなります。
  賞味期限:約2週間(なるべく早い方が美味しいです)
  消費期限:約6か月(脱酸素剤封入による包装の場合)
       保存方法によっては長く持ちますが、風味は落ちます。
  保存方法:冷凍庫または冷蔵庫で保管
②:原材料 :長良柿または蜂谷柿
  原産地 :今庄
  添加物 :なし
  原材料及び添加物等の食品表示はお届け商品のラベルに表記されます。
  商品開封前には必ずお届けのリターンに貼付されたラベルや注意書きをご確認ください。
   実際にお届けするリターンとパッケージ等のデザインが異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。


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