築100年以上の町家をお借りして、長良川流域の手しごとを見て、触って、体験して、買える、新しいスタイルの体験工房を作りたいと思っています。その名も『長良川てしごと町家CASA』。和傘や提灯、活版印刷など長良川の手しごとが共に居場所を作り、たくさんの人を迎え入れることのできる家をつくりたい!

プロジェクト本文

 ▼はじめにご挨拶

こんにちは。NPO法人ORGANです。

 鵜飼で有名な長良川のほとり、岐阜県岐阜市を中心に長良川流域の観光とまちづくりに取り組むNPOです。
これまで10年以上、長良川に育まれた地域ならではの物語を発掘して、体験プログラムとしてみなさんにお届けするイベント「長良川温泉泊覧会(おんぱく)」を中心に活動してきました。

 私たちORGANの事務所がある岐阜市湊町はかつて、長良川の水運の川湊(みなと)として人とモノと物語が集まる場所でした。上流の郡上からは杉などの木材をイカダ流しで運び、美濃からは美濃和紙を、下流の桑名からは海産物などがここに運ばれました。岐阜の土地で加工されて再び(世界にも!)送り届けられました。湊町は流通の一大拠点だったのです。
 そしてこの流域には、美濃和紙や竹を用いた提灯・うちわ・和傘をはじめとした美しいプロダクトがあり、これを担う職人や生産者がいます。彼らは先人から受け継いだ知恵や技術、時代に合った創造力を働かせ、この土地ならではの生業を繋いできました。

 長良川によって育まれてきた伝統工芸品である岐阜和傘や提灯、美濃和紙で作られたアクセサリーなど、ここならではの商品を扱うセレクトショップ『長良川デパート湊町店』を、事務所の土間を活用して2016年6月より始めました。

そんな中で、日本一の生産シェアを誇る岐阜和傘が、材料の調達も職人の存続も危機的状況に陥っていることを知り、この美しい和傘と尊い職人技をなんとか次の世代に継承していきたい、国内外のもっとたくさんの方に和傘の魅力を知ってほしい。強い想いをもってこの度大きく動き出すことになりました。

 

▼このプロジェクトで実現したいこと

 提灯、和傘、うちわがなぜこの岐阜で生まれたか。その背景には美濃和紙や原料を運ぶ長良川水運がありました。長良川流域166kmの中で最大の川湊が、岐阜市の川原町(中河原湊)でした。
 ここ川原町の築100年以上の町家をお借りして、長良川流域の手しごとを見て、触って、体験して、買える、新しいスタイルの体験工房を作りたいと思っています。

 その名も『長良川てしごと町家CASA』。CASAとは家のこと。
屋根の下に、和傘のみならず、提灯や活版印刷など長良川の手しごとが共に居場所を作り、たくさんの人を迎え入れることのできる家です。

<casaイメージ図 ※現在設計中>


 現在の構想では、和傘を中心に、長良川流域の伝統産業の職人さんの技を直接見られたり、商品に実際に触れ、購入できる売店があったり、観光客が和傘づくり体験にチャレンジできたりする計画です。共有工房に庭では和傘干しの風景も楽しめます。和傘職人さんのみならず、手しごとに携わる仲間たちで、魅力的な空間を作り上げたいと思います。

 

▼プロジェクトをやろうと思った理由

 皆さんは「岐阜和傘」っていう響き、聞いたことありますか?

長良川デパート湊町店を訪れる全国の観光客の方も「岐阜提灯ある?」などと聞かれる事は多く、岐阜=提灯の認知度は高いように感じますが、同様に岐阜が和傘産地だという事を知る人は少ないようです。

岐阜は、日本の和傘の8割を生産している日本最大の生産地なんです。ところが岐阜和傘の製造に携わる職人の数は年々減少し、今や3軒の和傘屋さん、数名の部品の職人さん、同じく数名の個人で活動する仕上げ職人さんと、産地として大きなピンチを迎えています。

 

 岐阜和傘は、江戸時代後期に加納(現在の岐阜市南部)藩主が奨励し、江戸末期には年間50万本もの和傘生産がありました。明治には欧米で流行するジャポニスムの波に乗り世界へ輸出が始まり、最盛期の昭和20年代にはなんと、年間1500万本もの生産があったそうです。

  岐阜でたくさんの和傘が作られたのには、以下の3つの理由が挙げられます。

①輪中地域で水辺が多く、竹が豊富に採れた!
②長良川水運により美濃和紙、防水用のえごま油、ロクロ用エゴノキが上流から供給できた!
③手工業的分業が可能で、困窮加納藩士と町民のコラボが実現!

長良川の恵みによって大量の原料調達が可能となったことが大きい、「長良川プロダクト」として生まれ、世界に広がったんですね。

▼これまでの活動

 私たちNPO法人ORGANがオープンした、『長良川デパート湊町店』では、流域で育まれた長良川の本物を伝えるセレクトショップとして多くの商品を取り扱っています。その中にあって、和傘が最も高い売上を記録しています。一本¥15,000〜¥52,000という高額な和傘が、開店から1年半で150本。若い方や外国人旅行者、芸能人などこれまで和傘に触れてこなかった方に、長良川が生み出した岐阜和傘の魅力が伝わり、普段から使っていただけています。私たちはそこに岐阜和傘再興の可能性を見出しました!

和傘ほしい、使ってみたい……でもどうやって使うの??
店頭でもそんな声をよく耳にします。
気になる和傘の開き方から長持ちするお手入れまで、ご紹介しています。ぜひご覧ください。

長良川STORY「初心者でも簡単! オシャレ上級者に見える、和傘の普段使い」

 

 

 長良川おんぱく2017では、たくさんの長良川の手しごとを伝える体験プログラムを実施しました。
例えば「女和傘職人と自分だけの和傘糸かがり体験

和傘は非常に多くの工程を経て作られる複雑な工芸品ですので、すべてを自分で、というのには多くのハードルがあります。まず入門編として、美しいかがり糸を自ら仕上げる体験を実施。自ら職人を志す若い方も参加してくれました。
 こんな、本物を味わえる体験が日常的に行われるようになるといいなあ。

 

 

【長良川デパートCASA店/河口郁美】
長良川デパート湊町店店長。和傘の魅力と危機的状況をお伝えする使命を感じて、自ら岐阜和傘作り講座に参加し2本製作する熱の入れよう。
岐阜和傘と他の地域で和傘に違いはあるのか。興味は尽きない。
岐阜のみならず、全国に散らばる数少ない和傘産地の和傘もCASA店では取り扱っていく予定です。
日本中の和傘が一堂に見ることが出来る日本一の和傘の品揃えを目指します。
美しい日本の和傘が永く継承されていくことを願って。

 

【ORGAN活版印刷室/直野香文】
活版印刷を始めて9年目。名刺やショップカードなど、こだわりのある注文が絶えない。名刺やメッセージカードのワークショップも大好評。底抜けに元気で明るい人柄も人気の所以である。
長良川STOTY「あたたかい手触りも贈り物。 レトロ活版印刷で大人の年賀状」

 

【合同会社ミナト製傘所/多和寛】
和傘の部品(ろくろ、骨)職人。2015年より、和傘の「ろくろ」を作る全国で唯一の木工所に入り、師匠の長屋一男さんのもとで技術を受け継いでいる。春から独立して、和傘の骨をつくる工房を「CASA」に構える予定。日本の和傘の未来を背負う貴重な人材である。
個人としても「ろくろ」の材であるエゴノキを使用したスプーンも手掛けている。
長良川STORY「和傘の重要パーツ「ろくろ」の材料を確保! 「エゴノキ プロジェクト」で和傘を救う」

 

【傘日和/河合幹子】
和傘職人。岐阜の和傘問屋の家系に生まれ、幼いころから和傘の制作を身近に見て育つ。和傘職人最年少でありながら、センスのよさと志の強さを持ち、美しい和傘を製作している。
ポップな色使いや柄合わせは、幅広い層に大変人気がある。
蛇の目傘、番傘、日傘の他に、大傘の制作にも取り組んでいる。アグレッシブに制作に取り組む姿は、とても頼もしく和傘職人の希望の星である。
長良川STORY「meets クリエイターズ | 和傘職人 河合幹子さん」

 

【高橋和傘店/高橋美紀】
和傘職人。和傘の老舗問屋、坂井田永吉本店にて十年余り勤めたのち、現在は独立し工房を構える。
高橋さんの作る和傘は、上品で美しい。それは長年の修行で築き上げてきた確かな技術がゆえであり、高橋さん自身の持つ雰囲気にも通じるものがある。

 

 

【株式会社オゼキ】
岐阜提灯、盆提灯、AKARI(アカリ)など、各種提灯の製造と販売を行う。
世界的な彫刻家イサム・ノグチ氏がここ湊町に訪れ、のちに光の彫刻として、世界からその芸術性を高く賞賛される「AKARI」を岐阜市(株式会社オゼキ)にて製作。岐阜提灯とイサム・ノグチ氏との出会いは、日本の伝統工芸に光を与え、岐阜提灯の可能性を飛躍的に広げる革新的な出来事となる。
「CASA」ではAKARIのショールームおよび照明として多数使用する予定。

 

【スタジオヒヨリ】
カメラマン3名による撮影スタジオ。
代表カメラマン 森祐輔
ORGANキモノを着て普段と違う姿をしっかり撮影させて頂きます!岐阜の街並み、楽しい雰囲気なども詰め込んだ写真撮影を心がけています! 
http://studio-hiyori.com/

パートナーカメラマン 藤代誉士
誰かに“ちょっと”自慢したくなるような、温かい写真を撮影します!撮影自体が思い出となるような楽しい写真撮影が好きです。 
http://homecame.com/

パートナーカメラマン 白川マゆみ
「ことばにならない おもいをうつしたい」写真に残すことで、なんでもない今日が特別な一日に。自分だけのストーリーを一緒に作りませんか。 
http://www.shirakawamayumi.com

 

▼資金の使い道

 目標金額は200万円。修繕総工費の一部です。
100年を超える町家は、手直しされながら住まれて来た形跡が垣間見れますが、
中庭にある水回りは、半分外の状態でもあり、傷みが激しく修繕しなければ、職人さんたちや訪れるお客さんの使用するトイレなどご用意することが出来ません。

 また、和傘の骨(竹)を作るには専用の特殊な機械が必要です。音も出るため、隣り合わせの町家では防音設備を完備しなければ製作不可能です。
全国でも岐阜に3名しかいない和傘の骨職人。日本各地の和傘生産地に、岐阜で作られた部品が届けられています。岐阜のみならず、「日本の和傘」の存続の危機が刻一刻と迫っています。美しい「日本の和傘」を継承していくためにも、新たな和傘の骨職人と製作場所が必須です。
今回、和傘の部品「ろくろ」を作ってきた多和寛さんが、骨作りにも取り組もうと立ち上がってくださいました。
あとは、製作場所の確保です。
半分外の状態である中庭に防音設備を完備して、長くこの場所で製作できる工房を作りたいです。
その一部を皆さまにご支援頂きたいと考えています。

●トイレ、水回りの修繕費 【60万】
●防音設備費 【90万】
●床、天井、壁の修繕費 【50万】

 

最後に

『長良川てしごと町家CASA(カーサ)』を新拠点にして、新たな和傘作りの担い手発掘や育成を進め、

長良川が誇る岐阜和傘、和紙製品のブランドを、世界に発信していきたいと思います。

皆さんの応援をお待ちしております!

▼リターンについて

 

【A:10,000円コース】
安藤竹細工店のおにぎりかご(2個セット)

 岐阜の長良川鵜飼で使われる鵜を運ぶためのかごも作っている竹細工職人、安藤竹細工店の安藤千寿香さん。
おにぎりを2個詰めてハンカチできゅっと結んで。いつでもピクニック気分♪
はじめは青い竹も時間と共にあめ色に変化していきます。使い込んで変化を楽しめるところも魅力。

 

【B:10,000円コース】
多和寛のエゴノキスプーン【大】

 和傘の重要な部品「ろくろ」の材である「エゴノキ」を使った多和寛さんのスプーン。カレーやスープなどなんでも使い勝手よし。試作を繰り返し完成したスプーンは、舌触りの良い滑らかな感触ととても食べやすい形状で、一度使うとやめられない。

 

【C:10,000円コース】
有文堂の和綴じノートづくり


 岐阜県でただおひとりの和綴じ製本職人、有文堂の有藤俊二さん。この道60年。
CASAにできるワークショップスペースにて、和綴じノートとご朱印帳を有藤さんに教えていただきながら作ります。
今年の長良川おんぱくでも人気プログラムのひとつ。小さいお子さんからおとなまで幅広い年代で楽しめます。
体験のご希望日時は、後日有藤さんとご相談になります。
長良川STORY「岐阜県で唯一の和綴じ製本職人」

 

【A:30,000円コース】
マルト藤沢商店の蛇の目傘(雨傘)


●左上:えんじ
  和傘といえばこの色!
●右上:赤紫
  華やかな美しい紫。着物姿にもよく合います。
●右下:若草
  新緑のようなさわやかな色。個性的。
●左下:紫
  落ち着いた紺に近い紫。男性にもおすすめです。
※実物の色味は濃く落ち着いた色ですが、傘を広げて見上げて見た色は写真のとおりです。
※和紙に油を引いて雨傘仕様にしたものです。油のにおいがします。

『株式会社マルト藤沢商店』
昭和6年より続く今では岐阜市でも数少ない和傘製造業のうちのひとつ。
「和傘職人の減少、和傘原材料の製造現場の困窮などにより、和傘の生産が年々減ってきています。複雑な分業形態により、後継者の育成は困難を極めていますが、日本で和傘が作れなくなることは、日本の伝統文化の崩壊に繋がることになり、とても危惧しています。今まで大切に伝承されてきた和傘作りの技術を、次世代に引き継いでいくため、全力で、和傘作りに取り組んでいます。」

 

【B:30,000円コース】
イサム・ノグチのAKARI

※3種類の中からお選びいただけます。
【1A(左)】W26cm×H43cm
【3X(真ん中)】W24cm×H37cm
【2N(右)】W25cm×H43cm
世界的彫刻家イサム・ノグチ氏も湊町に訪れ、のちに光の彫刻として、世界からその芸術性を高く賞賛される「AKARI」を岐阜市(株式会社オゼキ)にて製作しました。
岐阜提灯とイサム・ノグチ氏との出会いは、日本の伝統工芸に光を与え、岐阜提灯の可能性を飛躍的に広げる革新的な出来事となりました。

 

【C:30,000円コース】
ORGAN活版印刷室の名刺づくりと岐阜柄活版ポストカード

 美濃手漉き和紙に自分だけのオリジナル名刺を作ります。
長良川おんぱくでも毎年満足度NO.1のこのプログラム。
ここぞという時に。大事な方に。
とっておきの名刺を渡すと、よいご縁が繋がるかも!
体験の希望日時は、ORGAN活版印刷室の直野さんと後日ご相談になります。

 

【A:60,000円コース】
高橋和傘店の高橋美紀さんの和傘(蛇の目傘)

①蛇の目傘【中張】
②蛇の目傘【美濃手漉き和紙に柿渋染め】
上記のどちらかお選びいただけます。
※オリジナルの傘袋付き
※制作に3か月ほどかかります。注文多数の場合は、さらにお時間いただきます。出来上がり次第お届けいたします。

 

【B:60,000円コース】
傘日和の河合幹子さんの和傘(蛇の目傘)


蛇の目傘(雨傘)
写真上から
①長良川
②シラサギ
③カラフル
④青黄
⑤四君子
⑥ストライプ赤
6柄の中からお選びいただけます。
※オリジナルの傘袋付き
※制作に3か月ほどかかります。注文多数の場合は、さらにお時間いただきます。出来上がり次第お届けいたします。

 

【A:100,000円コース】
セミオーダーできます!あなただけの高橋和傘店の和傘。


※蛇の目傘(雨傘)or日傘、漆の色、和紙の柄、軒紙の色、かがり糸の色などご希望に合わせて作ります。
※制作に3か月ほどかかります。注文多数の場合は、さらにお時間いただきます。出来上がり次第お届けいたします。

 

【B:100,000円コース】
セミオーダーできます!あなただけの傘日和の和傘。


※蛇の目傘(雨傘)or日傘、漆の色、和紙の柄、軒紙の色、かがり糸の色などご希望に合わせて作ります。
※制作に3か月ほどかかります。注文多数の場合は、さらにお時間いただきます。出来上がり次第お届けいたします。

 

【150,000円コース】
郡上本染最高の逸品和傘

美濃手漉き和紙を本藍で染めました。
『郡上本染』とは、岐阜県無形文化財にも指定されている430年の歴史がある本藍染め。
手掛けてくださったのは郡上八幡でただ1件となった渡辺染物店の15代目渡辺一吉さんです。
長良川STORY「魅了される藍染。見学してきました!」
今、この世に1点しかない長良川流域の恵みと技術が集結した特別な最高級和傘です。
製作は、丁寧で美しい和傘製作に定評がある高橋和傘店の高橋美紀さんです。
籠染めされた藍色の複雑な濃淡が大変美しく、まるで宇宙のような世界観。ひとり占めです。
※オリジナルの傘袋付き

 

【300,000円コース】
NPO法人ORGAN代表の蒲勇介が案内する「1年かけて和紙から自分で作る究極の岐阜和傘づくり」

※体験日時は、後日ご相談の上決定いたします。
※「番傘」か「蛇の目傘」どちらかお選びいただけます。
※和傘の工程は、実に100以上あると言われています。今回はその中でも主要な工程を体験していただきます。
①和紙を漉く【大光工房千田さん】
②骨づくり【ミナト製傘所多和さん】
③骨を組み立てる④和紙を張る【高橋和傘店高橋さん】
⑤油をしく⑥傘干し⑦漆をかける【傘日和河合さん】
⑧仕上げをする【傘日和河合さん】

※教えていただく各工程の職人さんの工房もしくはCASAにて製作します。
※ご自宅から岐阜市までの交通費及び宿泊費は含みません。

 

 

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