◆はじめに・ご挨拶

プロジェクトページをご覧いただきありがとうございます。私たち日本ホースボール協会は、「ホースボール」という今までにない素晴らしい新世代スポーツの普及をミッションに活動しており、同時に引退馬や、行き場を無くした乗用馬に「今一度、活躍の場を」と「馬のサステナビリティ」に対しても取り組んでいる、非常に若い組織です。

その始まりは、現代表の西島が26歳当時、一生を懸けて出来る何かを探している中、ホースボールを初めて見た際に「なんやこれっ!おれこれ絶対にしたい!!」という電撃が走るような興奮とともに、人生をかけてやりたいと目醒めたところにあります。そして働いていたホテルの仕事を辞め、乗馬クラブで無給での研修生になり、馬アレルギーにも関わらず馬と共に厩舎で寝るような生活をしつつゼロから経験を積み、乗馬クラブの色々が分かるようになってから単身でヨーロッパに渡り、このスポーツが日本でもプレーされ、観られ、愛されると確信し、帰国して協会を立ち上げて10年。初めは、なかなかメンバーが集まらず、それでも諦めきれず、乗馬のインストラクターや馬学校のスタッフとして、日本の馬事情とホースボールの融合可能なポイントを探り続けながら、少しずつ着実にホースボールの魅力を周囲に伝えてきました。

しかし、そんな折に新型コロナウイルスがやってきました。せっかく芽が出始めていた活動も完全に休止せざるをえない期間もありました。それでも本当に地道に、引退した競争馬や乗馬クラブに断られた行く先がなかなか見つからない乗用馬を購入、または引き取り、ホースボール馬へと丁寧に調教を行い、全く経験のないメンバーと共に練習を重ね、1頭1頭・1人1人の技術向上に努めてきた結果、やっと第一世代のホースボール馬とホースボール選手が育成され、2021年には本格的にホースボールの練習ができる最低限の新たな環境が整いました

そしてこの度2022年、遂に歴史的瞬間として、日本代表チームがフランスW杯に初出場できることになりました!しかし、日本ではまだまだ創生段階のスポーツであるため、日本選手団の派遣費用・ホースボール馬たちの飼育・管理費用などが自分達の財源だけでは困難な状況であるため、クラウドファンディングを頼らせて頂くことに致しました。皆様、この日本人にとって新しいスポーツと馬業界の未来のために、ご声援とご支援をよろしくお願い致します!


◆"ホースボール"とは?

“ホースボール”とはその名の通り、「乗馬を行いながら球技を行うスポーツ」であり、人馬一体となり猛スピードで激しくボールのやり取りをするところから「ケンタウロスのラグビー」と例えられることもある新世代の馬と人が織りなすエクストリームスポーツです。ハリーポッターを見たことある人であれば「クイディッチの箒(ほうき)を馬に代えたもの」だと思えばイメージと一致するでしょう。歴史的にはアルゼンチンの国技のパトから派生し、フランスで現在の形になった約50年の歴史もあります。多くの球技と同じく、より多くゴールを取ることを目的に、4騎対4騎で馬に乗ったまま、皮の取っ手のついた特殊なボールを扱いながら、ドリブル・パス・タックル・シュートなどをしていくのが基本的なルールになりますが、そのプレーのダイナミックさは他では見れることのない、日本人にとって全く新しいものです。

https://www.youtube.com/watch?v=YCvaCnc24tg 


◆ホースボールの特徴と魅力

ホースボールの特徴は何といっても「馬術」と「球技」が組み合わさっていることです。人と馬の交わりによる魅力は競馬の熱狂的な人気に分かると思います。地球上で最も美しい生き物とさえ思える、愛嬌と迫力に溢れた「馬」そのものが持つ圧倒的魅力に加え、「人」との連体が創り出すドラマ、そこには凄まじい熱量の感動と歓喜が生まれます。

また、世界的人気のサッカーやバスケに代表される「球技」であることも将来的な発展の大きなポテンシャルです。それは、ルールを知らない初見の人でもすぐに理解できる「ゴールへの点を競い合うわかりやすさ」があること、同時に「チームスポーツならではの戦略的な深さ」があることです。

そして、これらが掛け合わされることによって、他にはないもう一つの特異な魅力が生まれます。それは、地面に落ちたボールをほとんど落馬したような姿勢でキャッチするプレー、手綱を手放しながら下半身だけでバランスをとりボールを自在に扱うプレーなど、見る人の目を釘付けにする非常にアクロバティックなサーカスのごとき「曲技性」です。私たちは、この競技は人と馬が織りなす、究極のスポーツの形態のひとつであると考えています。


◆日本ホースボール協会と引退馬

我々、日本ホースボール協会(Japan Horseball Association - JHBA) は、国際ホースボール連盟(FIHB)に所属する機関であり、次の2つをミッションとして掲げております。1つは、この素晴らしい「ホースボール」というスポーツの普及を通して、「球技」という切り口から「馬業界」をより良く発展させること。もう一つは、引退馬を主軸として、馬と共生する「サステナビリティ・持続可能性」を「馬業界」に与える一助となることです。ここでは特に2つ目についてもう少し触れたいと思います。

SDGs 持続可能な開発目標は、2015年に国連サミットで採択された国際目標ですが、目標12にある「つくる責任、つかう責任」は持続可能な生産消費形態を確立することを扱っているものであり、その発想については馬にかかわる人間も強く意識しなければ行けない項目と考えています(最も、馬は生き物であり「つかう」ものではありませんが)。

具体的には、JHBAは「引退競走馬の廃用」という問題、乗馬クラブへの引き取りがなかなか見つからない馬の受け入れ等のより良い解決を望み模索しています。競走馬は9割が天寿を全うせずに廃用されてしまうとされていますが、その馬でもまだ人と馬がお互いに喜びを生む関係を生み出せる命が含まれていると考え、JHBAは「引退馬」や乗馬クラブでも仕事がしづらくなった馬を、ホースボールという場で、もう一度「現役のアスリート」として、命の火を燃やし、輝きつづけることができるように、新しいエコシステムを作ろうとしています。更に「アスリートの馬」には向いていない馬は一般的な乗馬の練習が出来る馬に調教をほどこします。

また引退馬(サラブレッド)の活用を主軸におきつつ、協会が最初に所有したラミサカ号の様なサラブレッド以外の馬も、可能であればホースボールホース又は乗馬として活用し、「馬」という自然の資産が、地球上でより永く、人とともに共生できるようにすることが、一スポーツを発展させる立場として非常に重要なことだと捉えています。

日本ホースボール協会HP


◆歴史的瞬間!日本代表、W杯2022初出場へ!

そんなさまざまな境遇の馬たちと共に成長してきた、日本ホースボール協会所属の日本代表チームが、史上初めてフランス2022年W杯に出場できる歴史的瞬間がやってきました!欧州を中心に、世界16ヵ国が参加する世界大会。もともと2020年に実施予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で2年延期となりついに今年2022年8月15日〜20日に開催されます。場所はフランス・ノルマンディー地方の『サン=ロー』で、本大会には、選手8名、スタッフ2名の計10名(将来の為に支援金が増えればその他随行可能メンバーも連れていきたい)で日本選手団を編成し参加を予定しています。現状はヨーロッパの先進国と戦うにはホースボールの経験値など未熟な日本チームですが、将来、世界中を沸かす国になるための最初の一歩として参戦致します。

今回のW杯出場は、日本におけるホースボールの今後の発展を飛躍させるための、極めて重要な意味を持つと思っています。世界大会に出ることで、各種メディアに取り上げてもらい認知を広めること、実績を持つことでスポンサーを獲得すること、選手達が希少な経験を積んで協会全体に共有できるようにすることなど、数限りないインパクトがあると考えています。


◆スケジュール

現状以下のような予定でW杯に向けて動く予定でおります。
※現地とのスケジュール調整や航空便などの関係で多少前後し変更になる場合がございます。

■5月中~下旬  日本代表メンバー選考
■6月~7月    日本代表強化練習期間
■8月11日    フランスへ出国
■8月12~14日  ホースレンタルと事前練習・調整
■8月15~20日  W杯本番!!
■8月21~22日  退厩、移動、出国
■8月23日    フランスより帰国
■9月~10月    ご報告とご返礼

◆ご支援のお願いと資金用途

W杯出場目前の現状ではありますが、実は資金面での課題があります。現在ホースボール用に調教された馬を4頭保有しておりますが、本来4騎対4騎のスポーツのため、本番を想定したチーム練習ができるためには新たな引退馬の購入・飼育・管理するための資金が必要なのに加え、ダイナミックなスポーツであるが故、今以上の安全のための馬具や防具が求められます。また、ワールドカップ出場においては、チームに対しての参加/登録費、現地での馬のレンタル費などで300万円程度のコストがかかり、他にも渡航費等も含めると、合計で600万前後となる見込みで、これは選手一人あたりで60-70万円の負担となります。たとえ有能であっても、経済的理由で参加が困難なメンバーも多いため、理想的には協会からの支援を行い、負担軽減による彼らの参加実現をしたく考えております。これらの背景から、皆様に支援金のご協力を頂きたく、まずは目標として300万円を掲げてして実施させて頂きます。

改めまして、頂きました支援金は、2022年ワールドカップ(2022年8月15日〜22日)に向けた事前準備、現地活動、帰国後のアフターケアのための資金として、主に以下の項目に対して大切に使わせて頂く予定でおります。

■大会参加登録   約10%
■馬レンタル    約30%
■人装具      約4%
■馬装具      約6%
■渡航費      約23%
■滞在費      約10%
■代替厩務     約2%
■保険料      約1%
■衛生(PCR検査等) 約2%
■CAMPFIRE手数料  12%

なお、集まった金額に合わせて、以下の優先順位を以下のように設けて活用させていただく予定です。
1. W杯出場自体にかかるチーム全体の費用
2. W杯出場に向けた準備/アフターケアにかかるチーム全体の費用
3. W杯出場にかかる選手の費用の補助

※ 万が一ワールドカップが中止になった場合は下記の目的・目標にかかる費用に充てさせていただき、ホースボールを通じて日本の馬事情をより良いものにいたします。
※ CAMPFIREへの手数料にも充てられます。


◆W杯の先、将来について

なお、このワールドカップは一つの大きな転機ではありますが、協会の最終ゴールではありません。これをきっかけに、日本でのホースボール練習環境の更なる整備、及び代表チームの強化を図ります。具体的には、

①現在の練習拠点である千葉のホースボール馬を4頭から10頭まで増やし、国内での試合・及び他国チームの人だけを呼びよせ日本での国際試合が可能な状態を目指す。

②今回ワールドカップで出場した「Pro Elite」という区分に加え、「U21」「U16」等のユースチームや、「レディース」のチーム組成をするためのホールボールメンバーを募集し、各年代における選手及びチームを増強します。

③競技の発展のため、今後は経営体制を改善しつつも、スポンサーなども募集し、長期的な成長を視野に、馬と選手の育成に継続的な経験値の投資として、①をベースに年に複数回、国際試合を日本で観客をよんで実施します。

④ホースボール新興国が多いアジア(香港、インド、キルギス、マカオ、中国)・オセアニア地域だけの大会を日本で開催します。

⑤最終的にはホースボールに関わってくれた馬や、縁のあった馬の終の住処としての養老馬の施設の設置も最大の目標のひとつとします。

上記の目標をひとつひとつ達成するために、今回のご協力金は、短期的な影響だけではなく、中・長期に渡り日本のホースボールやそれを取り巻く馬事情により良いインパクトを与えてくれる、大変ありがたいものになります。

◆リターンのご紹介

ご支援くださいましたみな様には、ささやかではございますが、金額に応じて以下のような返礼の方をさせていただきたく思っております。詳細はリターンの欄をご確認ください。

■お礼メール
■サンクスビデオメッセージ
■日本代表が持参する国旗に手書きでお名前を記載 (希望者)
■協会公式HPでのW杯の支援者としてお名前掲載 (希望者)
■現地活動レポートビデオ・写真
■初代日本代表チームポロシャツ (記念・限定)
■初代日本代表選手による特別体験レッスン会、または非公開練習の特別見学会
■初代日本代表チームレプリカユニホーム (記念・限定)


◆最後に

日本ホースボール協会  代表の西島隆史です。

今回、協会としてメンバーとクラウドファンディングをさせていただきますが、“ホースボール”で日本代表チームを率いて世界を沸かすというのは、長らくは乗馬素人だった26歳当時の西島個人の大それた夢でした。本当にたくさんの紆余曲折を経ながら、どんな事があってもずっと続けてきた中で、コツコツと仲間が集まり、CAMPFIREさんで今夏のワールドカップに向けてのクラウドファンディングをする日を迎える事が出来ました。過去から現在において様々な馬に関わる人や施設が、馬がより良く生きられる場を作る事に情熱を注がれています。ホースボールはその中のひとつにすぎませんが、ゆっくりでも確実に、自分以外のたくさんの人をも魅了しているのを肌で感じております。今はまだ知る人ぞ知るというスポーツではありますが、今もこれからも関わる人の人生に熱狂と幸福感を、そして今回のこのクラウドファンディングで、ご支援くださる皆様にもホースボールが新たな日常の楽しみの一つとなることを願っております。未だ日本チーム全体として実力不足ではありますが、この大会を機に更なる飛躍と、より良い馬社会の実現を目指していきますので、ご支援・ご声援よろしくお願い致します。また支援の有無に関わらず皆様の馬と共に過ごされる日常がより良いものになることを願っております。

日本ホースボール協会 代表  西島 隆史


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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