<はじめに・ご挨拶>

弊社は、青果物向けの組み合わせ計量器の開発を手掛けています。

過酷な労働環境に苦しむ野菜や果物の袋詰め作業の現場をターゲットとし、業務効率化、省人化につながる商品を開発しています。

これまでに生産者や農業法人、大手植物工場、深谷市との連携を通じた事業者に、「テーブルコンビ」、「テーブルコンビα」の2商品、計300台以上の納品実績を有しています。また、自動排出できる「テーブルコンビpro」の販売も開始しました。

今回、イチゴを対象とする組み合わせ計量器「テーブルコンビmini」を開発しました。

これまで難しいとされてきたイチゴの計量作業の課題を解決できる独自のコンパクトな計量機です。これを普及させることにより、イチゴの計量作業の負担半減、省人化への貢献を目指していきます。

<イチゴの計量条件>

イチゴのトレー詰め計量には4つの条件があります。

①個数制限(重量ランク別に指定)

②定量計量(250g~290gの定量に計量)

③粒を揃えてパック詰め(同じランクでパック詰め)

④触る回数の制限(原則1タッチ)

従来の計量方法は「重量ランク選別ハカリ」を利用したパック詰め方法でした。「③粒を揃えて」「①個数だけを合わせて」トレーに盛り付けていくのですが、「②定量に計量」することができません。そこで、目方を調整しなければならず、イチゴに何度も触ってしまうことで「④触る回数の制限」をクリアすることができませんでした。

イチゴを触りすぎると傷みやすくなってしまいます。そしてこの目方調整時のイチゴの取替作業は時間を浪費する要因になっています。取替作業1回あたりに7秒のムダな時間を要します。この取替作業は1パックの目方を調整するために3~5回ほど繰り返されています。一方、重量ランクは慣れてくると見た目で判断がつくため、重量ランク選別ハカリは慣れてくるとあまり使用されなくなり不要になるケースが見受けられています。


これらの問題を解決するために、前職の計量機メーカーでイチゴの計量機の開発チームとして組合せ計量機を産地に提案しました。組合せ計量機は不揃いの重量のイチゴを最適な重量になるように組み合わせることが可能なため、「①個数制限」「②定量計量」「③粒を揃えて」パック詰めの3条件を満たすことができるからです。

しかし、触る回数が2回になるので「④触る回数の制限(原則1タッチ)」の条件を満たすことができず、提案は却下されました。また、予算的にも高額なことと、大型すぎて現場の狭いスペースに導入しづらいということも却下された要因になっていました。

<プロダクトのご紹介>

今回弊社が開発した組合せ計量機「テーブルコンビmini」はこれらの諸条件を解決することができます。

①個数制限(重量ランク別に指定)

②定量計量(250g~290gの定量に計量)

③粒を揃えてパック詰め

④触る回数の制限(原則1.2タッチ)

⑤コンパクトなボディ(L490×W275:4.6kg)

⑥低価格(定価:¥549,000~¥649,000)

コンパクトなボディは狭いスペースで使用可能。既存のハカリと入れ替えるだけで現場に導入できます。

テーブルコンビminiを利用することで計量時間が短縮され、計量ロスも改善できます。

※上記は、特定の農家様におけるシミュレーションであり、全てのユーザー様が同一の効果を得られるものではありません。


さらに「取替回数が少ないと計量ロスが増える」「計量ロスを減らそうとすると取替回数が増える」という2つの問題を同時に解決することができます。

<お客様の声>

組合せ計量を導入したことで計量作業時間が短縮され、計量ロスが減ったという喜びの声です。


<このプロジェクトで実現したいこと>

(イチゴの複雑な袋詰め作業と属人化の課題)

農業就業者の人口は年々減少しており、また、企業の労働力確保はこれまでになく難しい局面になっています。

特に、中小企業、小規模事業者の食品工場などにおいては人材が確保しづらくなることで、事業存続すら危ぶまれる事態に陥ることも少なくありません。この難局を乗り越えるためには業務効率化や省人化が不可欠ですが、業態によっては業務の複雑化や属人化を解決しにくいケースが存在します。

解決したい業務は、イチゴのパック詰め作業です。

イチゴは、手で触ると傷む特性があるため、触る頻度を減らして素早くパック詰めしなければなりません。大きさや重さが異なるイチゴを適量に組み合わせて計量する作業は、どうしても経験やカンに頼らざるを得ず、ベテランと初心者の間で作業効率の差がでてしまいます。

収穫されたイチゴは素早く出荷しなければならないため、収穫のピーク時の出荷作業は連日徹夜を強いられます。また、それだけではなく計量ロスの問題も見逃せません。繁忙期の作業現場では「やや多め」の袋詰めを行うことが暗黙の了解となっているケースがよくあります。270グラムのパック詰めが定められているにもかかわらず、実際は300グラム以上で出荷されるというような「どんぶり勘定」が行われており、そのため歩留まりは一向に改善されず、それどころか年間1〜2割程度の利益を自ら失っていることも少なくありません。

過酷な労働、計量ロスという弊害を解決するためにも、イチゴの現場には業務効率化や省人化が必要なのですが、イチゴは形状・重量が一定でない上に衝撃に対してデリケートなため機械化が難しく、自動化がされていません。一部自動システムを組んでいる事例がありますが、イチゴに2度触る問題や小規模生産者では導入不可能な高額な装置になっているため普及が進んでいません。そのためイチゴのパック詰め作業のようなニッチな市場を埋めるためには、相応の価格設定、サービス体制の構築できる事業者が不可欠であると考えています。

<どのように解決するか>

弊社は、イチゴのパック詰め作業の複雑化、属人化を解決すべく、世界最小クラスの組合せ計量機「テーブルコンビmini」を開発しました。初心者でもベテラン以上に早く正確に計量できる「TCM-0802A」と、見た目でイチゴの大きさの判断がつくベテラン向けの「TCM-0702-B」の2種類のバリエーションを用意しました。デリケートなイチゴを「傷めず」「素早く」「正確に」計量できる「コンパクト」で「安価」な計量機としてパック詰め作業の負担軽減、省人化に貢献していきたいと思います。

従来の卓上型の組合せ計量機は幅275mmm・長さ880mmでしたが手狭なイチゴの作業場では大きくて導入が困難でした。それに対してテーブルコンビminiは幅304mmm・長さ450mmと半分程度のサイズにすることで狭い場所での利用が可能になりました。


<プロジェクトをやろうと思った理由>

イチゴの生産者におけるイチゴの生産出荷に要する労働時間(全国平均、2,092時間/10a)のうち、出荷作業(計量・パッキング)は545時間と全体の26.1%を占め、収穫作業(491時間、23.5%)、管理作業(514時間、24.6%)と比べても最も多く要しており、課題となっています。これは、イチゴの出荷規格が複雑で、イチゴが柔らかく傷みやすく、機械化や共同選果が進んでいないことが要因となっています。

 一方で出荷に際しては出荷締切り時刻が設けられており、収穫量の多い時には、 作業時間が長く、朝早くからの作業になっています。

とくに2月、3月には2Lから2Sの各等級のものが比較的満遍なく出荷され、 調整作業時間のみで5時間を超えています。

また、1パック分を選果・選別するのに要する時間は、小さいイチゴほど時間がかかっており、イチゴの調整作業は精神神経的に負担の強い作業になっています。

日本農村医学会雑誌「イチゴの出荷規格による調整作業にともなう労働負担と出荷規格に対する意識について」によると、出荷規格による選別の必要性は84.3%の者が認めているが、現状ではますます調整作業が厳しくなっており、出荷規格の簡略化を64.0%の者が望んでいました。

農家の労働負担を軽減し、さらには消費者に利益をもたらすためにも出荷規格の簡略化が求められているが、進んでいないのが実情です。

このような状況で、青果物に特化した計量機を製造販売している弊社にイチゴに特化した計量機の開発依頼がきました。

複雑な計量規格が開発を難しくしていましたが、従来の手動排出型組合せ計量機を「小型化」「低価格化」することで解決の目途が立ち「テーブルコンビmini」の開発にいたりました。

<これまでの活動>

弊社の代表は15年前、前職でアスパラガスの自動選別計量システムのプロジェクトを軌道に乗せた後、イチゴ計量機開発のための情報収集するミッションが与えられました。当時からイチゴの計量の省力化についてはどこの産地でも強い関心を持たれていたからです。

しかし、ニーズを整理しようとすると産地により意見がバラバラで一向に仕様がまとまりませんでした。その原因は出荷規格が産地により異なるうえに出荷先でも異なるという標準化しにくい複雑な運用状態になっていたからです。

2018年に中小機構の依頼でイチゴの計量の省力化できる計量機の開発を依頼された時も、ヒアリング先で別々のニーズが出てくるためなかなか仕様確定できませんでした。

主なイチゴの出荷形態は次の3種類でした。

・段積み→トレーにイチゴ(10~24粒)を2段積みして出荷する形態

・平積み→トレーにイチゴ(8~20粒)を1段で出荷する形態

・箱出荷→小箱に粒の大きさを揃えて出荷する形態。

整理すると「重量ランク選別計量」と「組合せ計量」の2種類の計量がされていることに気づきました。どちらの計量機も存在しているのですが、イチゴのパック詰め作業場は省力化されていません。

その理由は2つあります。

一つ目は、重量ランク選別計量機は普及していますが大きさは見た目である程度判断できるため慣れると必要がなくなるということです。

二つ目は、組合せ計量機はイチゴに2度触ることがNGであることと大きなサイズのボディは現場に入れ込んで作業できないということでした。

そこで現場に入れ込めるコンパクトサイズで、イチゴに2度触らなくてよくなる「親子計量」と「回数計量」いう手法を用いて試作機を開発しました。

2カ所の産地でのモニターテストの結果は好評で、来シーズンに導入すると予約を入れていただきました。これを機にクラウドファンディングによる事前募集を開始し、さらにコストダウンできる製品にしていきたいと思いました。

<資金の使い道>

◇目標募集額達成時の資金使途内訳

調達額20万円を以下の目的に充てる予定です。

量産タイプの設計費用        18万円

CAMPFIREへの手数料         2万円

上記金額に達しない場合は、資金繰等を勘案し、手元資金を投入して当該費用に順次充当する予定です。


◇調達額が目標募集額を上回った場合はCAMPFIREへの手数料を除き、下記のように資金使途を予定しています。

(ア)調達額20万円を達成し、60万円以下の場合

・量産タイプの設計費用        18万円

・チラシ制作費用            10万円

(イ)調達額20万円を達成し、60万円超150万円以下の場合

・量産タイプの設計費用        18万円

・チラシ制作費用            10万円

・量産タイプの試作機制作費用    42万円

(ウ)調達額20万円を達成し、150万円超250万円以下の場合

・量産タイプの設計費用        18万円

・チラシ制作費用            10万円

・量産タイプの試作機制作費用    42万円

・展示会出展費用            70万円

なお、上記はあくまでも現時点での計画であり、経営環境、売り上げの状況によっては経営判断として変更する可能性があります。

<実施スケジュール>

2022年6月    クラウドファンディングの開始

     7月    施設園芸・植物工場展(GPEC)に出展(東京ビッグサイト)

        ※実演しますのでご興味がある方のご来場をお待ちしております。

        https://www.gpec.jp/

                クラウドファンディング終了

     8月    量産化モデルの設計

     9月    量産化モデルの組立及び耐久テスト

    10月    量産初期ロットの作成

    11月    発売開始

<リターンについて>

初期ロット限定のモニター割引をご用意させていただきました。ご希望があれば製品購入後のハードウェアとソフトウェアのアップデートにも無償対応(送料別途)させていただきます。保証期間は1年間です。

【製品購入:TCM-0802-A】

金額:¥649,000→¥325,000(¥324,000割引)

・初心者でもベテラン並みに計量できるようになります。

・ランク表示窓付き

・納入予定:2022年10月30日以降

・販売数:2台限り


【製品購入:TCM-0802-A】

金額:¥649,000→¥390,000(¥259,000割引)

・初心者でもベテラン並みに計量できるようになります。

・ランク表示窓付き

・納入予定:2022年10月30日以降

・販売数:5台限り


【製品購入:TCM-0802-A】

金額:¥649,000→¥454,000(¥195,000割引)

・初心者でもベテラン並みに計量できるようになります。

・ランク表示窓付き

・納入予定:2022年10月30日以降

・販売数:10台限り


【製品購入:TCM-0802-A】

金額:¥649,000→¥519,000(¥130,000割引)

・初心者でもベテラン並みに計量できるようになります。

・ランク表示窓付き

・納入予定:2022年10月30日以降

・販売数:15台限り


【製品購入:TCM-0702-B】

金額:¥549,000→¥275,000(¥274,000割引)

・見た目でランク判別できるベテラン向けのハカリです。

・ランク表示窓なし

・納入予定:2022年10月30日以降

・販売数:2台限り


【製品購入:TCM-0702-B】

金額:¥549,000→¥330,000(¥219,000割引)

・見た目でランク判別できるベテラン向けのハカリです。

・ランク表示窓なし

・納入予定:2022年10月30日以降

・販売数:5台限り


【製品購入:TCM-0702-B】

金額:¥549,000→¥384,000(¥165,000割引)

・見た目でランク判別できるベテラン向けのハカリです。

・ランク表示窓なし

・納入予定:2022年10月30日以降

・販売数:10台限り


【製品購入:TCM-0702-B】

金額:¥549,000→¥439,000(¥110,000割引)

・見た目でランク判別できるベテラン向けのハカリです。

・ランク表示窓なし

・納入予定:2022年10月30日以降

・販売数:15台限り


【割引券購入:】

金額:¥11,000

割引金額:¥22,000割引

割引対象機種:TCM-0802-A、TCM-0702-B、その他テーブルコンビ

1台購入時の割引券利用可能枚数:直接お取引の場合6枚まで、販売店経由のお取引の場合3枚まで

割引対象期限:2022年11月30日納入分まで

有効期限:R4年7月~R4年11月30日(土日祝を除く)

販売数量:50枚限り


【イチゴの造形品(1個)】※3Dプリンターの印刷品 

金額:¥2,000

イチゴの3Dプリンターで出力したオブジェです。

弊社の3Dプリンターで出力しています。

販売数量:50個


<製品情報・仕様>

<メディア掲載>

世界一の九州が始まる

https://rkb.jp/article/5666/

ぐっ!ジョブ

https://www.tvq.co.jp/o_j/goodjob_old/archive/detail.html?id=20201128

DEEP VALLEY NEWS

https://deep-valley.jp/report/report0111/

https://deep-valley.jp/news/news1410/

プレスリリース(投資型クラウドファンディングの開始)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000097056.html

農業協同組合新聞

https://www.jacom.or.jp/shizai/news/2022/03/220303-57258.php


<会社・チームの紹介>

【会社概要】

株式会社オーケープランニング 熊本市東区画図町下無田1432-10 代表取締役:波多江満

長崎県立大学経済学部卒業後㈱ダイエー入社。人事本部採用課と経理、ディベロッパーを歴任後、計量機販売代理店のイシダ産機㈱へ転職。総務兼営業職に19年従事しました。退職後、職業訓練校で組み込みマイコン技術を学んでいる時に、地元のにんじん農家から「収穫時期の夜なべ作業を解消」するための安価な組合せ計量機の開発を依頼されました。

開発成功後、全国の産地からの引き合いにより組み合わせハカリ「テーブルコンビ」として製品化。トライ&エラーによる品質改善する傍ら新しい計量方法を生み出してきました。

全国展開開始5年で300台以上を出荷しています。

「ハカリの不満を募集中」という合言葉で顧客の深層ニーズに対応し、新規就農者の家族団らん時間の確保できるよう「収穫時の夜なべ作業」を撲滅することを目指しています。

【主な知的財産権】

特許6462380:組み合わせ計量機

特許6566724:組み合わせ計量機

特許6715404:組み合わせ計量機及び組み合わせ計量機の使用方法

特許6818975:組み合わせ計量機及び組み合わせ計量機の使用方法

登録5674500:テーブルコンビ

登録5995106:らくPon

登録6129527:テーブルセレクター

【チームの紹介】

プロジェクトリーダー:波多江

・ハードウェア設計とアルゴリズム構築担当


開発部:川部

・ソフトウェアと電機担当


製造部:井手

・外注及び量産化シフト担当


広報:小川

・コンテンツマーケティング担当



<Q&A>

【Q1】組合せ計量とはどのような計量方法ですか?

【A1】

組み合わせ計量方式の原理は次のような流れになります。

1.商品を数個ずつ分散し、それぞれを別々に複数の計量器で計量します。

2.それぞれの計量値をコンピューターで組み合わせ計算を行い、設定した質量を下回ることなく最も近い組み合わせを選び出します。

3.選び出された組み合わせだけを1カ所に集め、箱詰めや袋詰めをします。

「組合せ計量」は計量の概念を変えたと言われており、食品の計量包装現場に広く普及しています。

https://www.tablecombi.com/tablecombi

【Q2】親子計量とはどのような計量方法ですか?

【A2】

親子計量とはMIX計量の一部です。

複数の計量対象物を指定の割合でミックスし、計量目標範囲になるように組合せを選び、量目調整することです。

https://youtu.be/6p7_pKhGIC8

【Q3】回数計量とはどのような計量方法ですか?

【A3】

回数計量とは、計量対象物の数が多い場合、指定の数量で計量目標範囲になるように組合せを選び、量目調整することです。

https://youtu.be/PHP6UWlbKV4

【Q4】計量法の対象で検定が必要なハカリですか?

【A4】

手で乗せて、手で取り出すタイプの組合せ計量機は「計量結果を得るのに、人間の関与を必要とするため」計量法の検定対象外になっています。

計量制度見直しについて<政省令改正にともなう自動はかりの検定実施>(令和元年6月版)

35ページ参照

https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/techno_infra/00_download/seidominaoshi.pdf

<最後に>

いままで自動化されていなかったイチゴの自動計量を普及させることで、生産者の夜なべ作業を無くし、家族の団らん時間を確保し、新鮮で美味しいイチゴを笑顔で出荷できる、持続可能なイチゴの営農スタイルの普及に貢献できるよう頑張りますので、ぜひともご支援をお願いいたします!

<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください