はじめに

この度は弊誌のプロジェクトにご関心を持っていただき大変ありがとうございます。音楽ZINE『痙攣』の編集長の李氏と申します。この度音楽ZINE『痙攣』の第3号を刊行するにあたり、コロナ禍での収入減から自力での資金調達は困難と判断し、クラウドファンディングを発足いたしました。


『痙攣』がめざすもの、そして第3号について

音楽ZINE『痙攣』は、広告媒体化とセグメント化が同時進行する既存の音楽雑誌や、読者にまとまった文脈を提示する機能の弱いネットメディアに対する、オルタナティブな紙媒体のメディアとして構想されました。広告を一切入れずに音楽メディアとしての自律性を保つこと。既存の言説ではシリアスに取り上げられてこなかった作品やアーティストを掬い取ること。ZINE全体でひとつなぎの文脈を提示すること。このような実践の場として、音楽ZINE『痙攣』は年一回の刊行ペースで2号まで続けることができました。

そして2022年『痙攣』はいよいよ第3号『痙攣 Vol.3 ロックの過剰 プログレ/ニューウェーブ特集』の制作に取り掛かっています。本特集の狙いは、プログレとニューウェーブという2ジャンルの検討を通じて、いまやポピュラー音楽の歴史における古株の地位に追いやられつつあるロックミュージックの意義を再考することにあります。それでは具体的に目次を見ていきましょう(順番、タイトルは仮のものです。)


―目次―

序文 李氏

<巻頭言>

ロックの過剰について―技術・主体・共同体の視点から― 李氏

<プログレ編>

・分裂者たち 樋口恭介
・極東奇想音楽絵巻(現代シーンから見たRuins論) みたまん
・ジャズ/NY/プログレッシブメタル s.h.i
・Danny Elfman『Big Mess』クロスレビュー  yu-ki 灰街令 永田希

<インタールード>

ロックを語ることの現在 南田勝也インタビュー 聞き手:李氏

<ニューウェーブ編>

・BUCK-TICK序論、あるいは二つの撹乱について 李氏
・ニューウェーブはメタルをいかに拡張したか tkhr _gother
・THE SPELLBOUNDクロスレビュー 李氏 伏見瞬 北出栞


各セクションについて説明します。

まず巻頭言にあたる『ロックの過剰について―技術・主体・共同体の視点から―』ではロックミュージックにおける形式面での突出した拡張性=過剰について副題の三つの側面から検討する内容となっています。かつてロック評論において重視された、広義のカウンターカルチャー的精神性とは異なる視点からロックの可能性を照射するのが狙いで、いわば本特集の理論編に相当する内容です。

次に『プログレ編/ニューウェーブ編』と題されたセクションの目的は、ロックの過剰の最たる例としてこの二つを挙げながら、それらの現代にいたるまでの様々な実践を再検討することにあり、本特集の実践編に位置づけられます。

そして両者のインタールードとして挟まれる社会学者の南田勝也氏のインタビューでは「現代においてロックを語ることの意義」を再検討する内容となっており、いわば本特集全体の問題意識に対する解説的役割を果たしていると言えるでしょう。

編集協力として對馬拓、清家咲乃、山元翔一、校正校閲協力としてOgawa Junco、北出栞、デザイナーとして山本蛸を迎え、執筆陣もSF作家としての活動を軸に多岐にわたり活躍する樋口恭介や、近年ライターとしても頭角を現すs.h.i.ら大変豪華な内容になっています。


『痙攣』のクラウドファンディングについて

前述のとおり音楽ZINE『痙攣』は過去2号にわたり刊行を続けてきました。

痙攣 Vol.1 チル/暴力 特集 表紙

痙攣 Vol.2 もう一度ユートピアを 国内音楽特集 表紙

Vol.1とVol.2を合わせて1500部程度を売り上げ、大変ご好評いただいている弊誌ですが、前述のとおりコロナでの収入減もあり、自力での資金調達が困難ということで、クラウドファンディング形式を採用することにしました。

今回の目標金額である100万円の内訳は以下のようになっています。


編集協力及び校正担当向け報酬 125000円

寄稿者向け報酬 80000円

デザイナー報酬 200000円

印刷費 300000円

次号に向けた予算、クラウドファンディングの手数料を含めた予備費 295000円


続いてリターンについてですが、支援していただいた方向けに、編集長の制作日誌をつけたうえで、来年以降の一般販売よりも早く、年内に『痙攣 Vol.3 ロックの過剰 プログレ/ニューウェーブ特集』 をお届けする基本コースに加え、既刊の『痙攣』を2冊お付けするコースなどさまざまな支援オプションをご用意しています。

刊行までのスケジュールは以下の通りとなっています。


①執筆及び校正校閲
2/1〜8/31 執筆期間。
9/1〜9/7 各編集協力ごとに原稿の確認と修正(大まかな誤字脱字や事実誤認などのチェック。)
9/8〜9/14 編集長による原稿の確認と修正(大まかな表記ブレなどの修正)、記事の並び順決定。
9/15〜9/30 校正校閲担当による作業。
10/1〜10/7 編集長が返ってきた原稿を各寄稿者と確認。

②デザインと制作
10/1〜10/7 編集長がデザイナーとデザインの大まかな方向性についてミーティング。
10/7〜11/7 デザイン期間。
11/7〜11/9 編集長が各寄稿者とゲラの内容確認。
11/10〜 編集長とデザイナーによる入稿作業及び印刷工程。
11月後半 刊行。


編集長より、最後までお読みいただき本当にありがとうございます。

本プロジェクトへのご理解とご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/01/08 12:00

    高額プランのリターンに相当する、『痙攣』既刊2冊及び国内音楽ベスト評文集ですがこれらのお届けが諸事情により1/15以降となることをご了承下さい。支援者の方々を大変お待たせして申し訳ありませんがご理解いただくようお願い申し上げます。

  • 2022/12/28 17:00

    先日から申し上げている誤植の件ですがこちらが正しい目次見開きになります。どうかご確認いただくようにお願いします。

  • 2022/12/27 14:36

    ただ今発送準備を進めているリターンについてですが発送に用いるスマートレターの準備数と厚さ制限の関係からまず各プラン共通の痙攣第三号及び制作日誌をまずすべての支援者様にお送りした上で既刊の痙攣といった各プランごとの追加リターンを次にお送りするという形になります。なので高額のプランでご支援された方...

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