※8月14日追記

【目標金額達成のお礼】

皆様のおかげで目標の30万円、次の目標の80万円、120万円、150 万円を達成することができました!

ありがとうございます。

ご支援いただいた資金は大切に使わせていただきます。

クラウドファンディング終了まで今後はネクストゴールにチャレンジさせていただきます。

ネクストゴールは200万円です。

ネクストゴールを達成した際には、ファームシェアリングについて農家さんに直接知ってもらう為のパンフレットや、活用マニュアルを制作したいと思います。

せっかくいただきましたこの機会、最終日まで1人でも多くの方々に周知して頂けるように取り組んでまいります。

引き続きの応援を、よろしくお願いいたします!



はじめまして。石川県輪島市で米農家を営む川原農産の川原 應貴と申します。

今回、これまでの農家ではなかった誰もが農場主になれるファームシェアリングという仕組みを立ち上げ、多くの人に知ってほしいとクラウドファンディングに挑戦することにしました。


「米の消費量が減って農家の台所事情が苦しい」というニュースは一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

しかし、どんなに米の消費量が減ったと言われてもなお、日本人の主食は米です。
安心安全で子どもにも安心してたくさん食べられるお米は、日本人の食卓には欠かせません。

「今のままでは日本でお米を作り続けることは難しくなるかもしれない」そんな危機感を払拭し、今後100年続く農業ができる全く新しい仕組みが『ファームシェアリング』です。
あなたも農業主になって、日本人の魂であるお米を一緒に育てていきませんか?



私が営む川原農産は、石川県輪島市にあります。


能登半島の海に面した町で、輪島塗などの工芸はご存知の方も多いのではないでしょうか。
そして、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産地区として世界農業遺産にも指定されている地域の一つです。



川原農産は、そんな自然豊かに囲まれた輪島の地で1681年(天和元年)から現在まで341年続く農家です。現在地元で代々受け継がれてきた農地を地主さんから預かり、耕作面積は東京ドーム8個分強の田んぼと、3個分強の果樹園を管理経営しております。



育てたお米や作物は、農協さんや米卸さんへ出荷の他、自社のホームページなどでの直販、加工したお餅などにして販売しています。

特に、小さいお子さんや育ち盛りのお子さんがいらっしゃるご家庭には、美味しくて安心できるお米をたくさん食べていただきたいため「学割米」として家計にやさしいお米をお届けするなど、日頃から子どもたちがお米をたくさん食べて育ってもらえるように工夫をしてきました。

お米の作り方にも自信があります。
川原農産のお米は「たんじゅん農」という炭素循環農の法則を基にして作られており、稲わらなど炭素資材を還元し、土の中の菌や微生物の働きを活かし、化学肥料や農薬をほとんど必要としなくなる事を目指した方法で育てています。

また、搗き立ての柔らかい生のおもちの感触をそのまま食べられるような冷凍生もちなど加工品も大人気となっています。



「農家が厳しい」ということは、ニュースなどでも何度も取り上げられてきたため、ご存知の方も多いかと思います。私も、実家の現状を見ていたので、見知った気がしていました。

しかし、本当の厳しさを思い知ったのは、大学を卒業し実家に戻った最初の1ヶ月目です。

その厳しさとは、なんと1ヶ月働いた給料が、3万円!!!!

「お小遣い?」「バイトした方が多くない?」と正直思いました。もちろん実家に住んでいるので家賃光熱費等はかかっていないのですが、当時は個人事業だったこともあり、本当にもらえたお金は3万円だけだったのです。


さすがにこれではやっていけないと、実家を説得し川原農産を法人化。
10万円の給与の確保をしたのはいいものの…

今度は、支払うキャッシュがない!ともはや火の車状態でした。

親の名誉のためにも言いますが、これは決して親がケチとか家族だからと言ってタダ働きさせようとしたとかではありません。継ぐのを嫌がった長男を無理矢理跡継ぎにしたにもかかわらず、満足な給料が支払えないほど米農家の台所事情は厳しかったのです。


なぜこんなに厳しい状況になってしまったのでしょうか?
その理由の一つは米の買取価格がここ20年で下がり続けていることにあります。

引用:農林水産省「米の取引価格について」より


米の流通量や、東日本大震災など時の情勢次第では上がる年もありますが、長い目で見ると下がり続けています。
つまり、作っても作っても安く買い叩かれてしまうので、儲かるどころか生活は苦しくなるばかり……

そして追い打ちをかけるようにコロナによる需要の落ち込み。
米が日本中の倉庫に余り、ますます米の卸価格は下がる一方です。


米農家の苦しい事情は儲からないだけではありません。
そもそも、日本人の米離れも深刻です。
農林水産省の発表するデータでも、日本人の一人当たりの米の消費量はどんどん下がっていることが発表されました。


引用:農林水産省「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」より


高齢化、過疎化、担い手不足で、周囲の農家は辞めていくばかりともはや農家にとって明るい兆しはあるのだろうかと頭を抱えてしまうほど、農家を取り巻く環境は厳しく、国からの補助金なしではまともに生活することすら難しい状況になっているのです。



ここまで苦しい状況を説明してきましたが、現状を嘆いていても状況は好転しません。
お米を作って食べていけないからといって、米農家が諦めて廃業してしまったら、誰が日本人の魂でもある米を作るというのでしょう。

そのためには変化が必要です。
そして、私が考えた結論は、農業を「みんなで取り組むモノ」にすること!
それが今回のファームシェアリングです。

ファームシェアリングとは、川原農産の耕作する水田330,000㎡の内、100,000㎡を細分化し、1口:100㎡をファームシェアリングオーナーに権利を持ってもらい、みんなで川原農産が管理する田んぼをシェアする仕組みです。


シェアされた田んぼでの年間収穫量は最低45kgを保証し、収穫されたお米はファームシェアリングオーナーに届けられます。

ファームシェアリングオーナーは田んぼの権利を持っていますが、お米の作付け、管理、収穫などは川原農産が一括で管理するので、農業をやったことがない人もオーナーになるだけで「自分の田んぼ」でとれた安心安全なお米を手にすることができます。

もちろん、能登に旅行などで立ち寄った際は、自分の田んぼを見ることもできますし、時には農業体験も可能!



自分の田んぼでできた、自分のお米!
毎日の食卓に上がるご飯が自分の関わったお米だと思うと少しテンションが上がりませんか?小さなお子様がいらっしゃるご家庭であれば食育にもつながることは間違いなしです。


また、川原農産としては、ファームシェアリングを通じて農業を自分ごととして捉えてもらえるということが、これからの日本の農業を支えてくれる変革の第一歩として、農家自身が国の補助に頼らずに生きていく道筋になるのではないかと考えています。



ファームシェアリングの良さは、農業への参画のハードルの低さです。

日本の食糧自給率の低さや、農家の衰退に対して危機感を持ってこれまで多くの方が農業ビジネスに参画しようとしてきましたが、なかなかうまくいかないのがやっぱりお金の問題です。

総務省の出したデータによると、農業に新規入職して10年未満の方の農業所得は75%以上の人が生計が成り立たないと回答しています。

引用:総務省「農業労働力の確保に関する行政評価・監視結果報告書」より

これを見ただけで、多くの人が自分の人生を農業にかけてみようと思う気持ちが失せてしまうでしょう。
当たり前です。生計が成り立たなければ、農業を仕事にすることなどできません。日本の食糧自給率の低さや、農家の衰退をどんなに杞憂に思っても自ら農家になることは、とても厳しい現実が待っているのです。

しかし、ファームシェアリングではどうでしょう。
川原農産という300年以上続く農家の管理する農地の一部、安定した収穫をしている米の生産ノウハウを共有し、自らが農場主になることに投資するお金は莫大になることもありません。

この田んぼの一部があなたの権利になります日本の農業を少し自分ごとにする、それだけで農業に参入し、日本の農家も救えます。
そして、それは日本の食糧事情を救い、この国の食卓を救うことになるのです!



ファームシェアリングオーナーになると、特典がたくさん!


その他にも、オーナーさんが増えることによって地元能登の魅力を味わえる観光などを企画しようと思っています。




ファームシェアリングオーナーになって、休日は能登旅行、農業体験や自然体験をたっぷり行い、秋にお米が届くのを待つ!

そんな楽しみを持つことができるファームシェアリングを広げていく予定です。

釣りも楽しめる輪島にぜひお越しください!

なお、お送りするお米は玄米か精米かご選択いただけます。また、45kgのお米は基本一括配送ですが、小分け対応や、分割配送対応を別途相談することも可能です。

その他、「自分の田んぼで取れたお米」というブランドを発信するためのオリジナルパッケージの作成や、贈答用など、ご要望に関しても別途相談を受けさせていただきます。



日本の農家を変えるファームシェアリングの普及のため、また川原農産を知っていただく取り組みのため、さまざまなリターンを用意しました。

■ファミリーにおすすめのリターンはこちら!

ファームシェアリング 
お米 or  玄米
お米&玄米セット
生もちセット
輪島玄米餅セット


■企業さまにおすすめのリターンはこちら!

ファームシェアリング 


■農業関係者の方におすすめのリターンはこちら!

ファスティング農業セミナー
お米農家の経費削減コンサルティング
ファスティング農業塾参加権


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※ファームシェアリングの期間は2022年9月~2022年12月15日。お米の発送は11月になります。


バリエーション豊かにリターンをご用意しておりますので、詳しくはリターン一覧をご確認ください。



みなさまから応援していただきました資金は、ファームシェアリング普及活動のために大切に使用させていただきます。

目標金額:30万円
(内訳)
ファームシェアリング普及活動
リターン商品の送料等
CAMPFIRE手数料その他諸経費


<スケジュール>
8月30日:クラウドファンディング終了
9月〜:ファームシェアリングに関するご案内を随時連絡開始
11月〜:お米やお餅などリターン商品を随時発送開始



ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

最後に少し、私の話をさせてください。
ここまでの話で、私は農家の長男ですし、最初から農業に情熱があって農家を継いだと思われるかもしれません。

しかし、そもそも幼い頃、父は農家の将来性を案じて「継がなくていいよ」と言っていましたし、学校の先生からは「農家は3K(キツい・汚い・カッコ悪い)」と言われてしまって「農家ってもう将来がないのかな。俺は農業とは別の道にいくのかな」とさえ考えていたくらいです。

そこからいろいろ事情も重なり、嫌々ながら実家の農家を継ぐことになったのですが、前述の通りまさかの給料が3万円という衝撃を経て、農家を辞めようと思ったことは幾度もあります。

そこから、今のように農業に前向きになったのは「農業の担い手に対する世間からの期待を感じたから」です。担い手不足、人材不足と言われる農家さんたちからはもちろん、安心安全なものを食べたいという期待を感じ、「農業ってやっぱり必要」だと強く思いました。
そして、期待に応えたいと思った時、良いもの、良いお米を作ることはもちろん、農家が永続的に続けられる経営に切り替えなければならないと使命を感じたのです。


今回のチャレンジは農家経営にとって大きな意味を持っています。
それは、ファームシェアリングがうまくいけば、全国の農家にその輪を広げ、苦境に立たされた日本の農家を救うことにもつながるからです。そして日本の農家が健全になれば、子どもたちにとって安心安全な食べ物を日本で安定的に作っていくことができると言っても過言ではない取り組みだと思っているのです。


日本の農家を健全経営にするファームシェアリング、ぜひ応援してください。
そしてあなたもぜひ農業主として一緒に農業を盛り上げていきましょう。
よろしくお願いします。


<川原農産のお米についてはブログも是非ご覧ください>


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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