はじめに・ご挨拶

建設業界でデジタル技術を駆使し、持続可能な世界に貢献できる建設プロジェクトマネージャーを目指し、10月からイギリスの大学、Loughborough University(ラフバラー大学)の修士課程Construction Project Management with BIMへ進学する宮田知佳です。この度は本プロジェクトページを閲覧して頂き誠にありがとうございます。本プロジェクトは建設業界の問題を解決する手法を学ぶべく、建設業界に貢献できるプロジェクトマネージャーになるべく、イギリスの大学院へ行く留学費用をご支援頂きたいという内容です。必ず建設業界の発展に貢献できるプロジェクトマネージャーとなる!という私の熱い想いを綴りました。どうか最後までお付き合いいただけますと幸いです。

大好きなガウディ建築を見学した際の写真

 

なぜイギリスで建設プロジェクトマネジメントの勉強が必要なのか

建設に懸ける想い

子供の頃からモノ作りが好きで、布小物から、家具までさまざまのジャンルのものを手作りしてきました。高校生で建築という世界に惹かれ、その後大学で建築を勉強し、卒業後は現場管理の仕事を経験。その中で改めて自分はモノづくりが好きだという気持ちの再認識と、建設業界の問題(長時間労働、人手不足、建設作業は環境に悪いこと、まだまだ女性は働きづらい業界だということ、etc. )を目の当たりにしました。それと同時にコロナ禍で加速するDX(デジタルトランスフォーメーション)の動きも目の当たりにし、デジタル技術が建設業界においても様々な問題を解決する糸口になるという希望を抱きました。だからこそ、デジタル技術を最大限に活用した建設プロジェクトマネジメントを追究すべく大学院留学を決意しました。

建設DXで起こること
DX(デジタルトランスフォーメンション)という言葉は聞き慣れた方も多くいるかと思いますが、中でも建設DXとはデジタル技術を使ってこれまでの建設業の仕事の仕方や、プロセスなどを抜本的に改革することを言います。ICT(情報通信技術)の活用によって建設現場を工場化することや、BIM/CIM(3次元モデルに材料やコストなどの属性データを関連付け、建築の設計、施工や設備の管理を効率化を図るためのツール)の使用によってフロントローディングと呼ばれる手法(施工前に配管や設備、コンクリート内の鉄筋などが別の部材と干渉しないか確認したり、納まりを立体的に確認するなどして工事中の出戻り作業を軽減し、品質向上・工期縮小を図る手法)で建設生産プロセスを向上させることを言います。これにより、人手不足の解消、技術の継承、危険作業の軽減、長時間労働の解消など建設業界で問題視されている事が解決できると言われています

また、建設DXが進むことにより建設業に従事していない人にとっても恩恵がもたらされます。例えば、VR技術やMR技術の活用により、住宅など建物の完成形を事前にヴァーチャル空間で確認することが可能になったり、施行中の自分の建物を現場へ足を運ぶことなく進捗状況を確認できたり、インフラの点検・改修工事などが効率化され、より安心して生活できるようになったりします。人間の生活と切っても切れない関係の建設業。建設業の問題を解決することは生活の質の向上にもつながると個人的には考えています。

なぜイギリスなのか

デジタル技術の導入を主眼に置いた建設プロジェクトマネジメントについて勉強する条件として挙げたのが①国として、政府が建設DXの主要なツールであるBIMなどのデジタルテクノロジーの導入をいち早く行なっている国②大学として、デジタル技術の導入について特化したコースがある大学。という2つです。
世界ではシンガポールや欧州諸国がBIM導入などを先行していると言われていますが、中でもイギリス政府が主導となってBIMの導入を行なっている国であり、2016年には公共事業でのBIMの導入が義務付けられています。また、日本の国土交通省はイギリスの動きを参考に施策を打ち出していると言われています。このことから、BIM導入が進むイギリス国内には既に研究材料が豊富にあると言えます。加えて、他国で大学院課程で建設プロジェクトマネジメントに関するのコース提供している大学は多くありますが、BIMなどのデジタル技術の活用を主眼に置いたマネジメントコースを提供している大学は多くありません。その点イギリス建設プロジェクトへのデジタル技術の導入・活用・マネジメントに特化したコースが他国と比較して多くあり、留学先として最適な国だと言えます。

なぜLoughborough University(ラフバラー大学)なのかイギリスという国の中でなぜLoughborough University(ラフバラー大学)を選択したかというと、Loughborough University大学院レベルで建設関連の研究・教育をイギリスのどの大学よりも長く提供し続けている大学であり、前身は、polytechinicという高等職業訓練校であったことから建設産業界との繋がりが非常に強く実践的なことを学べる大学だからです。大学と名乗る前から建設業界との繋がりを持ち、業界のことを熟知しているため、教育現場と実際の業界の現場で起きていることとののギャップが狭い大学と言われています。卒業後は実際に建設業界でキャリアを築きたい自分にとっては建設業界との繋がりを持つためにも最適な大学と言えます。
また、ラフバラー大学の敷地は欧州でも最大と言われており、大学内で生活が完結する環境となっています。そのため、学生同士の交流が盛んで、学生満足度のランキングではイギリス国内でトップの大学であり、切磋琢磨しながら勉学する環境としては最適な環境だと考えています。
大学の実績として、イギリス国内の大学ランキングBuilding(建設)というカテゴリーでは1位がUCL(University College London)、2位がLoughborough Universityとなっています。1位のUCLからも合格を頂きましたが、こちらの大学は学術研究寄りのコースを提供しています。実践的なスキルを身につけたいという自分の想いや、大学の留学生に対するサポート体制、生活環境などを総合的に判断しLoughborough Universityへの進学を決意しました。

Complete University Guide

https://www.thecompleteuniversityguide.co.uk/league-tables/rankings/building

卒業後の目標卒業後はデジタル技術を活用できる人材となり、建設プロセスプロジェクトのマネージャーとして活躍する所存です。また、ゆくゆくはデジタル技術の導入・活用法についてコンサル的な立場から推進を図っていくと同時に、設計や施工の段階で得られるデータの活用法を追究し、より建築・建設行為がサスティナブルなものとなるよう尽力したいと考えています。それらを実現させるためにも、現段階で開発されたデジタル技術について学び、それをどのように導入すべきか研究する事が大切だと考えています。

プロジェクトの目標

このプロジェクトの目標は「留学費用を収集すること」「建設業界の変化を知ってもらうこと(特に建築関係以外の人)」です。

自身の留学費用の援助イギリスの大学でかかる学費は留学生の場合、現地学生より約2~3倍の学費を支払う必要があると言われています。さらに寮費や生活費が発生するため支払う金額は莫大です。また、勉強に集中するためにはバイトなどの両立は難しいと知り合いのイギリス大学院卒業生から伺っているため、奨学金の応募も含め資金調達を行なっています。実際に、学費の一部が免除される奨学金付きの合格を大学からはいただいていますが、それでも自費で全留学費用を賄うのは円安の影響も含め現状では難しい状況です。

そこでこのプロジェクトでは、寮費や保険料などの資金を調達したいと考えています。

※進学は確定しているため、このプロジェクトはAll in形式、つまり目標金額に届かなくても、集まった金額を受け取るという方式で行います

建設業界の変化を広める留学費用の援助と同時に、リターンに含まれるのインスタグラム等での情報発信を通して建設業界にどのような変化が起きているのかを共有し、建設業界のイメージアップを図りたいと思います。現状として建設業界の仕事は3Kと言われています。そんな状況であっても私はデジタル技術を活用することで建設業界が抱える抜本的な問題を解決する事ができると考えています。また、建築や建設に関する仕事は資格や経験が物を言うような要素が強くありますが、今後はデジタル技術の浸透と同時に新たな職域が誕生し、大学などで建築について専門的なことを勉強していない人であっても建築業界で働く人が増えてくると考えています。具体的にどのように問題を解決するのか、どういった職域が発生するのかは今の自分には確固たる答えはありませんが、今後学ぶことを通して建築業界がよりクリーンで開かれたものになっていく、という感覚を私の情報発信の活動を通してお伝えできたらと考えています。

自己紹介

ここでは今まで自分がどんなことを考え、今の決断に至ったのかを紹介させて頂きたいと思います。

●高校時代

高校時代前半は将来自分がやりたいことも分からず、ひたすら大学受験のために勉強する日々に疑問を抱きながら過ごしていました。その中でも、「自分は今一番英語を習得したい」という想いから約2年間単身NZの高校へ留学しました。
現地の高校ではグラフィックスという授業があり、プロダクトデザインや家具デザインなどを行う中、授業の一環として人生初めて建築物の設計を行いました。授業が英語で内容を理解するのも大変な中、建物を設計するということは敷地の周辺状況などの環境的側面、使い心地などの人間工学的側面など様々な要素を考え、色々な制約がある中唯一の形を追求する作業のように感じ、奥深さを感じました。また、家という建物は人間にとってはなくてはならない物であり、職業的に今後無くなる心配もないと考え、初めて大学で建築を勉強したいと考えるようになりました。


初めて描いた図面(コモンルーム)。NZでは高校生ながらArchiCADを使用していました。先生もソフトの使い方を理解しておらず、間違いだらけの図面です^^; 当時はSANNAAの妹島和代さんに憧れを抱きこのような建物に。

●大学時代

大学2年次までは自分は将来公共建築物の設計に関われる建築家になりたいと考えていました。理由は単純で、沢山の人が利用する公共建築物は建物を通して多くの人を幸せにできると考えていたからです。そんな考えも設計課題を通する中で、自分は設計より施工の段階、実際に建設を行う部分に係る仕事に就きたいという考えに変化していきました。中でも自分のキャリアに影響を一番与えた経験がデザインワークショップというプロジェクトです。他にも卒業制作やインターンなど、さまざまな活動を通してモノづくりや実際に起きている問題や課題解決について取り組みました。

・デザインワークショップ

デザインワークショップは東京で開催された有名建築家の展覧会を巡回展として大学構内に会場をプランニングから施工、運営まで行うというプロジェクトです。中でも施工の段階からプロジェクト全体のリーダーとしてプロジェクトの管理を行なっていました。ここで初めて実際に施工管理を行うということはどういうことなのか、ということを強く意識しました。実際にモノを建てるというこは、構造上問題ないものを作ることは大前提ですし、工期内にコストを抑える必要もあります。様々な要素を考慮した上でどのようにプロジェクトをまとめ上げられるか、という事をひたすら考え続けていました。

・卒業制作

卒業プロジェクトとしてショップディスプレイとストリートファニチャーを掛け合わせたものを制作しました。建築学生の中には設計を行う人が多くいますが、架空のものを設計することより実際に起きている問題や課題解決につながるようなことをしたいと考え実際にある古本屋さんに設置できるファニチャーを制作しました。

・インターン

インターンでは商品開発を経験しました。地域に根ざした在宅医療を提供しているクリニックで春休みの期間を活用して医療現場で起きている問題を解決するための商品を開発しました。医療用の商品を開発するということで素材は抗菌できるものを選択したり、実際に使用対象者となる方々にヒアリングしたり、建築とは違う視点からものを作るということを経験しました。

・学業成績優秀賞の受賞

大学卒業時にはトップの成績を修め、学業成績優秀賞を受賞しました。自分のやりたいこと、目標に向かって勉学することはとても楽しく、今後の大学院生活においても大学学部生時代の勉強に対する姿勢は継続していきます。

●社会人時代

社員旅行時の写真

 社会人1年目は現場監督として商業施設の現場管理を行いました。現場管理といっても新人の自分ができるのはせいぜい安全管理と品質管理でした。それでも実際に建設作業が進む中で職人さんの技術に圧倒され、どのように建設プロジェクトが進行するのかや、細かな納まりがどうなっているのかなど、ひたすら現場を歩きながら勉強しました。その後、現場検査員として品質管理の仕事を中心として行うようになり、90以上の現場に赴き検査を上司と共に行いました。検査とは他に、自分は業務効率化のために開発されたアプリの普及に力を入れ、建設業が未だ3K(キツイ・汚い・危険)の職業と言われる現状を少しでも良くできないか、という想いを抱くようになりました。そのような状況の中で、BIMなどのデジタル技術をどのように導入するのがいいのか検証する社内の分科会のメンバーに抜擢され、どのようなデジタル技術が開発されていて、実際に企業や現場に導入するためにはどうしたら良いのか考える機会を頂きました。正直なところ企業(特に中小企業)も建設DXを行うにあたり手探りな部分が多くあると感じ、そのような状況をどうにかできないという想いが今回の決断の原動力となっています。

資金の使い道

・CAMPFIRE手数料:17% (42.5万円)

・寮費の支払い:約130万円

・保険料の支払い:約30万

・渡航費の支払い:約20万(往復)

・ビザ申請料+NHS料:20万

※もし設定金額を超えて支援金が集まった際は現地での生活費などに充てさせて頂きます。

リターンについて

建設プロジェクトマネジメントについて追究する自分だからこそ提供できるリターンを工夫して用意いたしました。支援価格に応じて提供できるものは様々ですが、記載されている他にも関連のあるライブ配信なども行えたらと思うので、そういった発信活動の情報も今後ご案内させて頂きます!

※リターンの著作権に関しては、配布後も製作者側にあるものとします。そのために二次配布などはお控えください。どうしても使用したい場合などは個別に相談させて頂きます。

最後に

ここまで読んで頂きありがとうございます!

どうしてもデジタル技術について勉強し、建設業界の発展に寄与したいです。 そのためにプロジェクトのご支援、どうかよろしくお願いします!!

<プロジェクトオーナーについて(特商法上の表記)>

■特定商取引法に関する記載  

●販売事業者名:宮田知佳  
●事業者の住所/所在地:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。  
●事業者の電話番号:請求があり次第提供致しますので、 必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。  
●送料:送料込み  
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。  
●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし / XXXXXXXXX  
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

<本ページの内容について>
本ページに記載した内容は私の主観を含みます。そのため考え方などに間違いがないと言い切ることはできませんが、ご了承ください。

<本ページで使用されている写真について>
本ページに含まれる画像や図は全て自分で撮影、製作したものか加工可能なRoyality freeなものを使用しています。

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