【2022年9月13日】持続可能な銀塩プリントの実現のためネクストゴール100万円を目指します!

おかげさまで、目標金額の50万円を達成しました。皆様のご支援心より感謝申し上げます。
新たなネクストゴールとして100万円に挑戦します。
集まった資金をもとに、
・QSS-2301型プロセッサーの改造
・銀塩写真ギャラリーの開設
・廃盤フォーマットに対応する新たなフィルム「アクティブフィルム」
・親子の銀塩写真教室
の実現を目指します。
引き続きのご支援を何卒宜しくお願い致します。

はじめに・ご挨拶

日本で唯一のQSS-23型(アナログ銀塩プリンター)が故障し、32年間小平市で銀塩写真店を営んできましたが、レンズ部分の故障で、この度、存続の危機に陥りました。

部品取り1台と1/2台で運用してきましたが、調達部品が払底しました。新たな機械調達の最中、8月からのスタートアップ薬品の急激な高騰も追い打ちとなり、このままでは存続の危機事態となりました。


このプロジェクトで実現したいこと

アナログプリンターを修理し、今後も皆様にアナログプリントをお届けしたいと考えております。また、ボランティア銀塩写真の絆や、後継者育成でアナログ銀塩写真の拠点づくりを通じて、銀塩写真(アナログプリント)文化を継続をしたいと願っています。

アクティブスタジオでは、全国でも数少ない、フィルムをデジタル化せずにプリントできるミニラボ機を稼働しております。フィルムの性能を最大限に発揮することができる、「アナログプリント」を、他のDPEショップと同価格で実現するためのミニラボ機「QSS-23型」を維持してまいりました。電気系の基板が重要となるアナログプリンターですが、基板の不具合が重なり、新たな部品取り用のQSS-2301型を調達しなければアナログプリントの継続が困難になりました。

世界中から取り寄せたQSS23型の交換部品奇跡的に関西の方に機械本体があることを知り、このプロジェクトを通じて、機械本体を購入したのち、関西から東京・小平市まで運送したいと考えました。


これまでの活動

フィルム写真文化を後世に残す活動では、子供たちを対象に2005年からB&W中心の『銀塩写真の絆』や親子や大人を対象にQSS-23型を使って、自身で撮影したフィルムを現像して国内唯一稼働のプリンターで自身で銀塩写真を焼く体験として『銀塩写真教室』として行っております。

25年前のQSS-23型は、フラグシップモデルの銀塩写真プリンターとして証明写真からA3サイズまで焼けるという事で、この機械を選択しました。これからも持続可能な銀塩写真プリンターとして後継者を育てて行ければ良いなと考えております。


資金の使い道

今回の資金は次の用途に使用されます。

・現在稼働を停止しているQSS-23型の修理
・部品取りのためのQSS-23型の新規導入
・現像に必要な薬品の購入

・QSS-23型代 150,000円
・機械輸送費 120,000円
・東京移設費 30,000円
・プリンター処分費用×2台分 100,000円 
・移動設置費用代 20,000円
・メーカー設置費用・作業代 68,000円
・諸経費 12,000円
合計500,000円

今後のスケジュール

・8月末 に和歌山県と奈良県に視察予定です。プリンターの状態を見て機械の移送の打ち合わせをします。
・9月初旬 小平市に機械の移送します。
・9月初旬 小平市に機械の移送時期を鑑み現在こちらにある旭川号と交換する予定です。
・9月初旬 機械の移設工事と廃棄手続きと実行します。
・10月下旬 リターン発送を致します。

リターンについて

アナログプリントの魅力を体験できるリターンをご用意いたしました。

50,000円コース
『CAMPFIRE 限定特別企画!プライスレスでプレミアムな体験です!』
ご自身で撮影したカラーネガフィルムの、現像、プリントの流れを、実際に機械に触れて体験できる、「銀塩写真教室」にご招待します。実際に、QSS-23型を操作することができ、自分好みにプリントする体験ができます。貴重な機会ですので、ぜひとっておきの1枚をプリントしてください!また、今回はCAMPFIRE限定特別企画として、フィルムでスタジオ撮影したポートレートをA3にアナログプリントしたものを提供いたします。

23,000円コース
『QSS-23型にあなたのお名前を!』
・QSS-23型の外板にあなたのお名前を掲示します。
※支援時、必ず備考欄に希望されるお名前をご記入お願いします。

10,000円
『3,500円のプランよりさらにお得に!』
35mmカラーネガフィルム3本の
・現像
・同時L判プリント
・現像フィルムから6PWサイズにてランダムで1枚プリント
ただし、アナログプリンターの修理完了後、1か年以内有効となります。
三枚綴りのクーポン券をお送りしますので、一本ずつのご使用が可能です。

5,000円コース
『通常定価より約25% お得!』
35mmカラーネガフィルム1本の
・現像
・同時Lプリント
・16BASE(600万画素)スキャン
・現像フィルムから6PWにてランダムで2枚プリント
引換チケット
ただし、アナログプリンターの修理完了後、1か年以内有効となります。

3,500円コース
『通常定価より約15% お得!』
35mmカラーネガフィルム1本の
・現像
・同時L判プリント
・現像フィルムから6PWサイズにてランダムで1枚プリント
ただし、アナログプリンターの修理完了後、1か年以内有効となります。


アナログプリントとデジタルプリントの違い

20世紀後半にミニラボをやっているところはアナログのままやるのかデジタルに移行するのかの判断にせまられました。 

2000年頃のデジタルは輪郭補正や肌色補正コントラストの強化、細線はジャギーが出っぱなしの状態でした。
そして16年が経ち国内フィルムメーカーは噂ではデジタルはアナログを越えたと言っていると人づてに聞き、ではどのようにアナログを技術的に越えたのか検証してみました。 

ISO100で夕方にミノルタのコンパクトカメラで撮ったものですが、牧草はあくまで緑色で牛の親子もくっきり鮮明に見え、木立の緑も鮮やかですが、どれを見ても撮影者は不自然で、アナログの方は牛が食べた牧草の雰囲気はこれです。という印象を語ってくれました。 

デジタルでは暗部がつぶれハイライトははねて飛んでいます。水面のハイライトはとんでいて暗部がつぶれています。それに対しアナログでは遠景の舟やクレーン船また木立が力強く生々と写し出されています。 

ベトナムの物売りの女性を撮影したカットです。アナログプリントでは、上着の虫食いを継当ているのが確認できますが、デジカメプリントでは消されています。上着のハイライト部に色の飽和が見てとれます。 

アナログプリントでは再現できていた服の汚れが、デジタルプリントでは汚れが薄まっています。アプリ・ファームのなせる技なのでしょうが、アプリは数年に一度更新されるようですが、デジタルプリントのベテランの技術者は、旧アプリでプリント保存しておいたものと、更新したアプリと比較すると、鮮鋭度とシャープネスは増すばかりで勢いは止まる様子はない。 と教えてくれました。


プロジェクトをやろうと思った理由

QSS-23型をもう一台購入するためには、多大な費用を必要とします。しかし、現在の機械が止まり、売り上げがあげられない状況となりました。 機械が止まっている状態では、QSS-23型購入費用を賄えないため、このプロジェクトを立ち上げました。

11年前にも同様に北海道の旭川から1台と1/2台分のQSS23 型部品取り機を使いながら継続してきました。現在も店に1台と店の向かいのスペースをお借りして、部品取り機から部品調達をしながら動かしております。また、世界は広いもので主要な消耗部品は、インド・中国の方で製造してくれておりますから、銀塩写真の継続には全く問題はありませんでした。

しかし、銀塩写真・機械を製造して25年の月日が経ち部品取り機の部品もほぼ払底しました。また、銀塩写真を維持継続する為には更なる部品取り用の同型機が必要となりました。そのようななか、奇跡的に関西の方に機械本体があることを知りました。

機械を動かすための電気系の基板が最も重要です。32年間の経験値で、フェーズが変わり基板に対して持続可能な対策を取っていかなければならないという事です。日々の作業に追われていては駄目で、改善しなくてはなりません。世間には基板検査&設計会社・基板検査&修理会社がありますので、銀塩写真プロセッサーの運転の為には、更に費用はかかりますが、サステナブルに部品交換をして古くても修理して使う方法で基板を生かして使う、80年代~90年代に行われていた方式に戻ってゆく。それが持続可能なシステムという事です。機械を加工をして、バージョンアップしてプロセッサー機として活用してゆきます。

そして、完成させたプリントを展示するギャラリーを開設したいと考えています。


アナログプリンター修理後の目標

・QSS-2301型プロセッサーの改造
・銀塩写真ギャラリーの開設
・廃盤フォーマットに対応する新たなフィルム「アクティブフィルム」
・親子の銀塩写真教室

アナログ露光の引き伸ばし機を使って露光し、QSS-2301型のプロセッサーを改造して薬液用のプロセッサーとして安定的に使えるように、プロセッサーの天板を30.5cmの幅までの印画紙をコンスト板にセットして、印画紙幅を可変型にして使えるように改造したいと計画しております。銀塩写真のカラープリントが4分位で乾燥して安定的に出来ます。

それに伴い、向かいの銀塩写真ギャラリーを開設したいと考えています。ギャラリー内に小さな暗室を作り引き伸ばし機を置き、露光した印画紙をQSS-23型のプロセッサーを使って正確な薬液の現像処理機に改造します。完成した写真は小さな銀塩写真ギャラリーで発表することができます。

また、フィルムが廃盤になり、使えなくなるフィルムカメラを救うべく、「アクティブフィルム」を制作したいと考えています。アクティブフィルムとは、35mmフィルムを、120フィルム用・4×5フィルム用(オリジナルフォーマット)として使うための治具です。もう少し詳しく説明しますと、4×5フィルム用(オリジナルフォーマット)は遮光紙のリユース・加工・治具の加工・製造に地域の授産施設にお任せしたいと考えています。


『親子の銀塩写真教室』として
更に子供達の銀塩写真活動の敷居を下げる為に、親子で日光写真の様なフィルムの代用を印画紙にして比較的簡単に画像確認が出来るようにします。またチェキをフィルムバックにして、加工する事でも良いでしょう。4×5カメラの移動はアシスタントになって親御さんが担当して役割分担します。

更に知恵を絞り、部品管理対策・サステナブルな修理・更に関西を中心に新たな動いていないQSS-23型の発掘探査活動で見つけ出したいと考えております。


最後に

殆どの日本中のラボはデジタルミニラボですので、フィルムで撮ってもスキャナーで仮想データ化しレーザー光線でデジタル印画紙露光されているという事になります。プロラボという所でも製造メーカーから購入し、保守契約を結び5年〜7年の機械メーカーのサポートを受けています。それに伴い機械も新しい機械に更新され薬液処理も更新されてゆきます。という事は、古くなった銀塩写真プリンターをいつまでも持っていませんし、使ってもおりません。

同業者のスタジオからフィルムの銀塩写真プリントの依頼がきます。フィルムユーザーのプロラボだからとか、善意の幻想ではなくもっと冷静に銀塩写真とは何かという事を考えてみる時期に来ていると感じております。


全国でも2店舗くらいのミニラボ機で銀塩写真を焼いているといわれております。機械パーツの故障が原因で早晩終焉を迎えることでしょう。フィルムをアナログでプリントするという古典的手法の文化が、機械が無くなってしまったから終わるというのは残念でなりません。次世代の子供達に銀塩写真の良さや楽しさを繋げる努力が不足していると思います。移り気な国民性なのかもしれませんが、新しい物が善で、切り捨てられる物が悪玉ではなく、世界全体ではアナログが見直されている事も熟慮すべき時期に来ているかと思います。

アナログプリント存続のための、皆様のご協力をお待ちしております。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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