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① 自己紹介
② INAHO FARMについて
③ 僕が酪農を始めたきっかけ
④ 南国沖縄で、牛舎を持たない自然放牧酪農への挑戦
⑤ INAHO FARMの酪農への想い
⑥ このプロジェクトで実現したいこと
⑦ 資金の使い道・スケジュール
⑧ リターンのご紹介
⑨ 最後に

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【自己紹介】

はじめまして。INAHO FARMのスタッフとして酪農全般を担当しております、佐藤貴之と申します。元々は全く酪農とは無縁であった典型的な文系人間の私が、牛の魅力に引き込まれてこの世界に飛び込んで早3年。業界経験はまだまだ浅いですが、牛への思い、そして「おいしさ」を追求する思いは人一倍強く、理想の食の在り方を追い続けています。

この度、当牧場で念願の乳製品加工販売を開始するにあたり、皆様にもっと当牧場のことを知っていただき、応援していただきたく今回このプロジェクトを立ち上げました。


【INAHO FARMについて】

INAHO FARMは、2021年に世界自然遺産にも登録された沖縄県北部、やんばるの森にある広さ163haの大農場です。沖縄本島で一番最後に電気が通ったというほど、秘境のような生物の多様性が残る大自然の中にある敷地を少しずつ開拓して放牧酪農、養蜂、畑作を行っています。敷地内は全て完全無農薬です。

正式な社名は農業生産法人合資会社稲穂産業といい、今年で設立50年の節目を迎えました。
それ以前は琉球石油(株)の創始者であり元国会議員でもあった稲嶺一郎氏が1960年に設立した(財)琉石産業研究所からの流れを汲みます。琉石産業研究所は、国内外から果樹、薬草、花卉、牧草など多種の植物を導入し、植物試験場として栽培を行い、パイナップルやタンカンなどはその後一般農家へ広く普及するきっかけとなりました。また家畜分野においては養鶏、養豚、養蜂にも着手し、1965年には肉牛事業を開始しヘレフォード、アンガス、黒毛和種を導入しました。粗飼料についても、現在では県内各地に普及している高品質多収量のネピアグラスをハワイから導入したなどの実績があります。

INAHO FARMのシンボルともなっている石を積み上げたサークルと、その奥に望む放牧地。
晴れた日には遠くに海も望める。

琉石産業研究所時代に持ち込まれたタンカン。今でも毎年収穫しています。


【僕が酪農を始めたきっかけ】

ここで少し個人的な経歴についてお話させていただきます。
埼玉県で育った私は、大学でマーケティングを学び、卒業後は東京にある乳原料を主に扱う専門商社に入社、経理と加工卵営業として約6年勤めました。商社で働いている傍ら、乳原料を取り扱う会社であったこともあり「牧場の現場を見てみたい」と思うようになりました。そこでふと日本で放牧酪農を行っている牧場を調べたところとても少ないことを知り、その中でも一番惹かれた岩手県岩泉町にある「なかほら牧場」を訪ねました。ここで見た牛の放牧風景、そして牧場長(当時)の中洞正さんによる熱い講義を受けて、元々「食の在り方」に疑問を抱いていた私は「ビビッ」ときてしまいました。日本の国土の約7割を占める一方で人の手が入らなくなってしまっている山林。山に牛を放すことは、この未利用資源を有効活用すると同時に土壌(国土)保全にも繋がり、放牧で健康に暮らす牛たちが産出する乳や肉をいただくことで、人間も健康に暮らす。「これだ、放牧酪農をやりたい!」このとき既に放牧酪農を広めていくことは私の使命であるかのように感じていました。そこまで強く思えることに出会えたのは人生で初めてのことです。その後も数年東京で働いていましたが、毎年大型連休にはなかほら牧場を訪ねて牛と触れ合うなかで年々強くなる酪農への情熱と「ちむどんどん」を抑えきれず、酪農界への転職を決意しました。


未経験であるが故に、まずは広い視野を持った上で自分なりの放牧酪農の形を見つけていきたいという思いから、全国の牧場を何カ所か巡り、福井県でジャージー牛の放牧酪農と六次化を行っている牧場で酪農人生をスタートしました。そこで何もわからないゼロからの私に懇切丁寧に牛の飼養管理から商品の製造販売まで幅広い知識を教えていただきました。

福井県でお世話になったラブリー牧場

一方業界に身を置きながら様々な牧場を見聞きする中で、改めて穀物の多給や輸入飼料への依存などの酪農経営の在り方への疑問も強くなりました。規模拡大と乳量の追求、それに伴う費用の増加、そして減り続ける酪農家軒数。大規模や機械化には興味が持てませんでした。加えて敢えて北海道など一般的な酪農地帯である寒冷地ではなく、一年中青草が生える温暖な地域で青草だけで牛を飼ってみたいと思うようになりました。一般的にはあり得ないと言われるかもしれませんが、逆に「よそ者」である自分だからこそ他にやられていないからこそやる意味があるとも思いました。
「人間が食べられない草を食み、人間が食べることのできる乳や肉を産出してくれる」これが本来の家畜の価値です。私はただただ、そこに向き合っていきたいのです。


【南国沖縄で、牛舎を持たない自然放牧酪農への挑戦】

そんな私に沖縄で放牧酪農を始めたばかりのINAHO FARMとのご縁があり、酪農部門を一任していただけることになりました。
現在酪農部門では、この広大な敷地を活用して、日本で飼育されている乳牛の約0.8%しかいない希少品種のジャージー種のみを10頭飼育しており、牛舎の無い放牧地で24時間365日昼夜放牧を実践しています。日本で乳牛の放牧が行われている牧場はとても少なく、その中でも牛舎を持たない365日昼夜放牧というのはさらに希少です。我々がこのような酪農を実践しているには、理由があります。

放牧地で朝を迎え、朝焼けを望む牛。
日の出と共に採食を始める。


【INAHO FARMの酪農への想い】

<なぜジャージー種なの?>

イギリスのジャージー島原産のジャージー種は日本で主に飼養されているホルスタイン種と比べ体格は2/3程と小さく、乳量も少ないです。その一方で乳脂肪率は平均5%以上と世界に数ある乳牛の中でも最も高く、世界一濃い牛乳とされています。また体格が小さいことは、斜面も多い山間地での放牧酪農には向いています。そしてジャージー種はホルスタイン種よりも5℃ほど暑さに強いともされ、南国沖縄県やんばるで飼育するには最適な品種なのです。元々は作物の栽培に適さないような寒冷地での食料源として飼養されてきた側面のある乳牛の歴史。亜熱帯で飼うということ自体が不自然ではないかという見方もあるでしょう。それでも、牛舎が無くても暑さを凌げる木陰を十分に確保したり、牛たちが好む風通しの良い休息地を残して整備するなど牛の様子を観察しながら工夫をすることで、次第にこの土地に順応した牛に代々改良されていきます。現に当牧場の牛たちは沖縄の真夏でも夏バテすることも無く、毎日もりもり草を食んで生活を送っています。


<小規模・通年放牧・グラスフェッドへのこだわり>

当社が放牧にこだわるのは、まず牛の行動をできるだけ制限しないことでストレスを与えず、運動させることで健康に長生きしてもらうためです。また放牧風景自体が地域の観光資源にもなります。そして放牧地の草を牛に食べてもらい糞尿を落としてもらうことで、人間が草刈りや糞尿処理をする手間が省けます。これは単に労働時間の削減というだけでなく、牧草の収穫・保存、糞尿の堆肥化・散布などに必要な大型機械の設備投資を必要としないということです。年中放牧地の青草を食べさせることができるのは、冬でも青草が生える沖縄ならではの利点でもあります。栄養価の高い牧草も植えつつ、やんばるの地ならではの多様性あふれる野草や木々の葉も牛たちのご飯になります。現状は放牧地の草の量だけでは不足する栄養素を最低限の穀物飼料として地元名護市のオリオンビール工場から出る副産物のビール粕発酵サイレージで補っています。このように青草以外の飼料についても、地域で発生するエコフィードを活用するという点にもこだわっています。

牛たちは1頭1頭性格も違えば乳質も異なります。フランスで「テロワール」という言葉があるように、牛乳にもその土地、その牧場の味があって然るべきで、当牧場ではINAHO FARMならではの、ホンモノの「おいしい」を皆様にお届けしたいと思っております。

本島でもやんばるにのみ自生するヒカゲヘゴは牛の大好物

今や年々廃業と大規模化が進み、酪農家1戸あたりの乳牛飼養頭数は全国平均で約100頭、北海道を除く都府県平均でも約70頭ともされるなか、十数頭規模での酪農は無理だという声もあるかもしれません。しかし、牛と人が健康に生きることを考えた低コスト酪農で自社ブランドでの販売を行えば、それは可能であると思っております。そしてこのような酪農の在り方が、次世代を担う酪農家への一つの選択肢として広く周知されていくことを願っております。


<沖縄酪農業界の危機!!>

酪農に限ったことではありませんが、畜産業界が今大変な苦境に立たされているという情報は皆さんも耳にしているのではないでしょうか。その理由の一つには、昨今の為替変動や戦争、国際貿易の潮流の変化などにより、飼料や資材の多くを輸入に頼っている畜産業界にとって過去に無いほどのコスト増となって経営を圧迫していることが挙げられます。

その影響は沖縄県も例外では無く、最近では県内の酪農家の離農が加速し、県産牛乳が不足しているという情報も報道されました。スーパーでは県産牛乳を購入するのが困難になりつつあります。離島であるが故、台風の被害も多く流通のリスクを抱える沖縄県においてこれは危機的状況です。 当社は小規模ではあれ、この苦境に放牧酪農という切り口から立ち向かい、牛乳を生産することで沖縄県の酪農界を盛り上げていきたいという思いを一層強くしております。

県内スーパーの牛乳の棚



<生きるということは、他の生き物の命をいただくということ>

世界人口の増加と食料危機問題、SDGsといった問題が叫ばれ、一般的に多くの穀物飼料を必要とし、ゲップや糞尿を排出する家畜は悪者のように捉えられていると感じることもしばしばです。

我々は、家畜からいただく乳や肉はこれまでも、これからも人間が生きていく上で必要な栄養源と考えます。だからこそ、時代に合った形で、これから100年先も続く酪農を実践していきたいのです。我々にとってそれは、自然の営みにできるだけ委ねた酪農であり、量を追い求めるのではなく「コスト」をかけない酪農です。


【リターンのご紹介】

ご支援いただいた方にはへのリターンの一例を下記にてご紹介します。

・ジャージー牛乳のカップアイスクリーム 

グラスフェッドならではの自然の風味が特徴の新鮮なジャージー牛乳と、沖縄県産きび砂糖を使用し、県産素材にこだわった他にはないソフトクリームをカップアイスにしてお届けします。


・非加熱蜂蜜Bitter Honey


沖縄やんばるでしか自生しないアサグラ(フカの木)から採蜜した希少な自家製蜂蜜です。甘さの中にほんのりビターな風味があり、甘すぎないちょっぴり大人の味。 非加熱なので天然酵素や乳酸菌などの栄養素が活きており、美容健康にもオススメです。


・ドライハーブ レモングラス

当農場にあるハーブ畑で元気に育つオーガニックのレモングラスをお届けします。レモングラスは古くから感染症の治療薬として用いられてきました。殺菌作用や胃腸の調子を整える効果、冷え性などの血流改善などへの効果が期待されます。ホットでも、水出しでアイスとしても、お好みの濃さでお召し上がり下さい。蜂蜜との相性もGOODです。


お近くの方にはぜひ、牧場に足を運んでいただきたいという思いから、体験系のリターンも多く設定させていただきました。


【このプロジェクトで実現したいこと】

まず最初の自社商品として、ジャージー牛乳を加工して美味しい無添加のソフトクリームを製造し、地域や全国の皆さんに、やんばるの自然の中でのびのびと育った当牧場ならではの牛乳の味を知っていただくとともに、牧場というものをもっと身近に感じてもらいたい。そして、ここ沖縄から亜熱帯放牧酪農という酪農の在り方を発信していきます!!!


【資金の使い道・スケジュール】

皆様からいただいたご支援は、ソフトクリーム原料の製造に必要な生乳の加熱殺菌・原料調合・冷却保管ができるパステライザーという機械の購入資金および製造工房の整備費用、CAMPFIREへの手数料支払いに充てられます。

・パステライザー購入費用:約430万円

・製造工房工事費用:約60万円

・CAMPFIREへの手数料:約60万円


早ければ11月末頃からオリジナルソフトクリームをキッチンカーで販売予定です!

【最後に】

沖縄だからこそできる、放牧酪農の形。

苦境にある沖縄の酪農界から明るい話題をお届けしたい。

沖縄のために、そして牛と人と地球の幸せのために。皆様からのご支援をお願い致します!!


牧場所在地:沖縄県名護市天仁屋165番地



<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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