◯はじめに

はじめまして。
慶應義塾大学 宇宙科学総合研究会LYNCS
工学研究本部 ロケット部門のプロジェクトマネージャーです。
本ページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

この度は、弊研究会でハイブリッドロケットのプロジェクトを始めました。しかし、ハイブリッドロケットの開発は初期投資がとても大きいです。特に、GSE(Ground Support Equipment 地上支援設備)という・機体内に液体酸化剤を充填するガス配管・この配管や点火を制御する装置・打ち上げのためのランチャを製作するのに100万円以上はかかります。配管図作成は終了し部品選定も進んでいますが、とても高価なため部品の購入にすら至っていないという状況です。
今後、いつ規制が厳しくなり、GSEを所持していない団体の打上げが認められなくなるか分かりません。
2月中旬には、エンジンの性能を確かめる燃焼試験を終える必要がありますが、資金が足りずに間に合うか分かりません!
打ち上げの危機に瀕しています!!!

サークルの予算はありますが、節約しながら機体1機を作るだけで精一杯です。ロケット製作に関わるメンバーでお金を出し合うには1人あたりの負担がとても大きく現実的ではありません。さらに、コロナの影響により部員が減っていて、資金を十分に確保することが困難になりました
そこで、クラウドファンディングに挑戦することにいたしました。

◯背景

昨年度は、コロナ禍の影響により活動が制限されたため、思うような活動が出来ていませんでした。今年度は、できるだけ対面での活動を増やし、様々な制限を乗り越え、昨年度の分まで活動しようという心意気で新たなる挑戦に挑むことにしました。ロケットを打ち上げようということから始まり、様々な種類があるロケットですが、まずは多くの団体が製作していて、技術的にチャレンジしがいのあるハイブリッドロケットを製作してみようということで始まりました。

実際、弊学には宇宙系の学科がなく、宇宙に携わることの出来る研究室も限られています。しかし、現在の宇宙産業は約40兆円規模であり、20年後には100兆円を超えると言われている時代において、どの大学でも宇宙に関わることができる環境を整える必要があると私たちは考えています。これまで弊研究会では、CanSat(小型人工衛星)や宇宙エレベーターの開発を行ってきました。ロケットの打ち上げが可能になることで、どのようなアプロ―チでも宇宙に挑戦することができるようになります。慶應に来ても宇宙を諦める必要はありません!

また、今回の製作メンバーは地方出身の人も複数います。私たちの頑張りを地方に届け、地方活性化につなげたいと思っています。積み上げた知識や経験を還元することで、情報や技術における地域格差の縮小に努めていきます。都心部に住んでいる人が思っている地域格差や地方の人が思っている地域格差より、実際の格差は大きいのです。さらに、打ち上げが成功した暁には、実績を生かして地域に宇宙の面白さを広げる活動を行っていきたいと考えています。様々な人に宇宙の魅力を知ってもらいたいです。


◯ハイブリッドロケットとは?

そもそもハイブリッドロケットとは、固体燃料と液体酸化剤を推進剤とするロケットです。安全安心、エコ、低コストであるのが特徴です。機体の大きさやエンジン次第では、300m飛ぶものもあれば数10km近く飛ぶものもあります。海外には、宇宙まで達したロケットもあります。最近では、火星からの離陸用ロケットとしての利用が有力候補として挙げられているなど、小型人工衛星や宇宙輸送の分野で、世界的に高まっている需要に応えることができるとして、大学や民間企業での研究が盛んになってきています。


◯活動内容

現在のメンバーは7人で、全員が学部1・2年生です。研究室にはまだ所属しておらず、教授から指導を受けているわけでもありません。他の団体と比べると少人数ですが、1人1人が主体となって活動できています。


弊研究会では、構造・電装・推進・シミュレーションの4つの班を設けて活動しています。 
 構造: 機体設計や加工、パラシュートや開放機構の製作 
 電装: 取得するデータに応じたセンサー選定や回路設計・製作 
 推進: GSE製作・運用、燃焼試験
 シミュレーション: ロケットの飛翔シミュレーション 


◯ミッション

打ち上げは、図1のような流れで行います。
エンジンが点火されて発射したあと、センサを用いて頂点を検知し、パラシュートを開放させます。
そして、そのパラシュートにより機体を軟着陸させます。

図1

具体的なミッションは図2の通りです。
サクセスクライテリアとは、プロジェクトの成功基準を表しています。
飛行中に得たデータを保存し、地上で確認出来れば、プロジェクトは大いに成功ということです。
センサは図のものを使う予定です。様々なデータを取得し、次回以降の機体製作に活かします。

図2

リーフィング機構:パラシュート開閉を制御するための仕組み
GNSS (Global Navigation Satellite System): 地球を周回する人工衛星と通信し、地球上のどの場所にいるかを正確に割り出す仕組み
9軸センサ:加速度、角速度、地磁気を測定するセンサ
 

◯機体諸言

図3は、現時点での初号機SHIMAENAGAの基本設計です。

全長:1667 mm
素材: ABS樹脂、GFRP (Glass Fiber Reinforced Plastics) 、A5056(アルミニウム)、アクリルなど

図3


◯資金の使い道

頂戴した支援金は特に推進系に使わせていただきます。
打上げにはエンジンの性能を確認する燃焼試験を事前に行います。そのためには、GSEが必要です。GSEは最低でも約50万円は必要です。しかし、部品の破損や予備の用意も考えるとさらに10万円程度は見込んでおく必要があります。それに加えて、1回の燃焼試験で、試験場を借りたりガスを購入したりするのに数十万円かかります。
今後、より自由で独自なミッションを遂行していくために継続した打ち上げは必要ですが、2機目以降の製作も予算的に厳しい状況です。


◯今後の展望

今回の機体は今後の打ち上げで様々なミッションを行うための基礎作りですが、今後は小型模擬人工衛星CanSatなどの搭載や新しい開放機構、機体の改良や自作エンジンによる飛行距離の高高度化に挑戦していきます。また、今回はできなかったシミュレーションの自作も検討しています。


◯スケジュール

2022年9月   機体の詳細設計完了
2022年10月 GSE製作開始
2022年11月 三田祭(学校祭)での展示
2022年12月 機体制作完了
2023年1月   燃焼試験
2023年3月   伊豆大島共同打上実験で打ち上げ

三田祭で展示していたロケットの開放機構

三田祭に来場した子供たちにロケットの説明をしている様子


◯リターンについて

リターンは積み上げ方式です。

1,000円
・お礼メッセージ
※メールにてお送りいたします。

5,000円
・お礼メッセージ
・実験報告書(PDF)
※機体の詳しい情報や実験で取得したデータを解析したものになっています。
 メールにてお送りいたします。
・部誌(PDF)
※弊研究会が毎年発行しているものです。
 メールにてお送りいたします。
 工学研究本部だけではなく、他の本部の活動報告や会員による寄稿を掲載しています。

10,000円
・お礼メッセージ
・実験報告書(PDF)
・部誌(PDF)
・LYNCSのロゴとミッションパッチのステッカー

50,000円
・お礼メッセージ
・実験報告書(PDF)
・部誌(PDF)
・LYNCSのロゴとミッションパッチのステッカー
・ロケットのCADデータ
・オリジナルTシャツ
※デザインは変更になる可能性があります。ご了承ください。

100,000円
・お礼メッセージ
・実験報告書(PDF)
・部誌(PDF)
・LYNCSのロゴとミッションパッチのステッカー
・ロケットのCADデータ
・オリジナルTシャツ
・打ち上げ動画
※打ち上げカウントダウン前から着地するまでを収録予定です。視聴用のURLをメールでお送りいたします。
・ロケットに搭載したカメラが撮影する動画
※打ち上げカウントダウン前から着地するまでを収録予定です。視聴用のURLをメールでお送りいたします。
・ロケットにお名前を記載
※備考欄に記載したいお名前をご記入ください。記入がない場合はお名前を記載出来ませんのでご了承ください。 

300,000円
・お礼メッセージ
・実験報告書(PDF)
・部誌(PDF)
・LYNCSのロゴとミッションパッチのステッカー
・ロケットのCADデータ
・オリジナルTシャツ
・打ち上げ動画
・ロケットに搭載したカメラが撮影する動画
・ロケットにお名前を記載
・作業場見学
※実機もお見せいたします。日程調整は打ち上げが終わり次第、行います。見学はオンラインでも承りますが、現地にいらっしゃる際の交通費や滞在費につきましては各自でご負担願います。
 場所:〒223-8522 神奈川県横浜市港北区日吉3-14-1 慶應義塾大学 矢上キャンパス

1,000,000円(1名様限定)
・お礼メッセージ
・実験報告書(PDF)
・部誌(PDF)
・LYNCSのロゴとミッションパッチのステッカー
・ロケットのCADデータ
・オリジナルTシャツ
・打ち上げ動画
・ロケットに搭載したカメラが撮影する動画
・ロケットにお名前を記載
・作業場見学
・ロケットのデザイン権
※機体のノーズコーンとボディ部に、ミッションパッチに関連するデザインをお願いいたします。詳細は弊研究会のブログにてご確認ください。デザインの提出期限は2023年1月31日を予定しております。

[注意]
50,000円以上のリターンに、ロケットのCADデータも追加しました!
リターンを選択する際に記載はありませんが、リターンに含まれていますのでご安心ください。

過去の部誌


今回のミッションパッチ


◯団体紹介

慶應義塾大学公認学生団体 宇宙科学総合研究会LYNCS工学・天文・理学の3つの研究本部から成り立つ組織です。これまでに工学研究本部では、CanSatという小型模擬人工衛星の開発を主に取り組んでいましたが、その他にも、飛行ロボコンや水中ロボコン、衛星設計コンテスト、宇宙エレベーターなど様々なことにチャレンジしてきました。これから宇宙開発分野が盛んになっていくなかで、学生でも真剣に取り組んでいる団体があることを多くの方に知ってもらい、宇宙開発に興味を持つ人が1人でも増えると嬉しいです。SNSを通じて、積極的に広報を行っていますので、フォローして頂けると幸いです。

メディア掲載
慶應初の“学生ロケット”打ち上げ計画進行も、コロナ禍で資金難に直面 | 横浜日吉新聞 (hiyosi.net) 

活動実績
2014〜2022年 能代宇宙イベント出場 
2016年 能代宇宙イベント タイプエス賞第2位 UNISON賞
2016年 第24回衛星設計コンテスト 地球電磁気・地球惑星圏学会賞
2019年 水中ロボットコンベンション In JAMSTEC 2019~海と日本プロジェクト~出場 
2015〜2020、2022年 種子島ロケットコンテスト出場
(2021年はコロナウイルス感染症の影響により中止)
2022年 モデルロケット全国大会出場


Mail: lyncs.keio@gmial.com
HP: https://lyncs-keio.net
Twitter: https://twitter.com/keio_LYNCS
Instagram: https://instagram.com/keio_lyncs?igshid=YmMyMTA2M2Y=
Facebook: https://www.facebook.com/keiolyncs
Blog: https://lyncs.hateblo.jp


◯最後に

宇宙の魅力を広めたい!
学生の宇宙工学に関する技術を向上させる!
それぞれが宇宙に込める思いをロケットに載せて飛ばしたい!
宇宙へのアプローチは知らないだけでたくさんあることを知ってほしい!
今まで支援して頂いた他団体の方に恩返しをしたい!

たくさんの思いを込めて、ロケットを製作します。ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

私たちと一緒にハイブリッドロケットを打ち上げましょう!!!



◯募集方式について

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
また、プロジェクトを掲載するにあたり、手数料として17%(弊社掲載手数料12%、決済手数料5%)+税がかかります。
プロジェクト達成時には総支援額からこの17%が引かれた額でプロジェクトを遂行いたします。


◯注意

打ち上げ後の機体の破損やGSE・ランチャ等の整備不良、天候不良のため打ち上げができないことがあります。このようなことが絶対に起こらないように最善を尽くしますが、万が一の場合にはご了承ください。 

打ち上げ場所は伊豆大島です。打ち上げ時の安全への配慮は十分に行われており、航空法上の許可が取れています。

 
 


  • 2022/12/13 17:00

    今月ごろから、ロケットエンジンの燃焼試験に使われる燃焼架台の製作に取り掛かり始めました!写真はその一部です。 どうやって使われるのかというと、この燃焼架台にエンジンを固定して燃焼させることで、推力をはかります。 これから必要な部品を購入し、組み立てていきます。燃焼試験に間に合うように頑張ります!

  • 2022/12/11 18:33

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2022/12/07 12:52

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

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