はじめまして、香川県坂出市王越町でクラフトビールづくりに挑戦する王越麦酒(おうごしビール)です。この度は私たちのプロジェクトページにお越しいただき、ありがとうございます!

 王越麦酒は香川県内で讃岐うどん店“こだわり麺や”を展開するウエストフードプランニングと、うどんの薬味に欠かせない青ネギなどの野菜づくりに取り組む日本農産が共同で立ち上げているブルワリー(クラフトビール工房)です。日本農産はウエストフードプランニング内のファーム事業部が分社する形で2015年に設立した、ウエストフードプランニンググループの農業法人です。私たちはグループ一丸となり食と農で香川に元気を届けてきました。うどんや青ネギをこだわり抜いて作ってきたウエストフードプランニンググループが次に作るのはクラフトビールと農村の元気です。

   ウエストフードプランニンググループの中で今、王越麦酒の立ち上げにメインで携わっているのは2人です。香川生まれ香川育ち、自然と農業と王越大好きで現王越町民千恵。瀬戸内に憧れ異国の地から遥々日本・香川に来ちゃったキビン。もちろん2人ともビールも大大大好き。これから社内外を問わずたくさんの人を巻き込みながら王越町を盛り上げていきたいです。

千恵です

キビンです

 王越麦酒立ち上げの背景には、農業を中心としたまちづくりプロジェクトがあります。農家の高齢化と減少、食料自給率の低迷、耕作放棄地の増加…。日本の食と農を取り巻く状況は年々厳しくなっています。ウエストフードプランニングにおけるファーム事業部の立ち上げや日本農産の設立も、この日本農業の現状に強い危機感を抱いたのが大きな原動力の一つでした。

 日本農産の企業理念は「大地を育て、人を育み、日本農業の可能性に挑戦する」です。

 日本農業の可能性に挑戦すべく、食糧生産の場である農村と、生産者である農家の永続を目指し、限界集落となってしまったあるまち農業を中心としたまちづくりに取り組むことにしました。舞台は日本農産が拠点を置く坂出市林田町からほど近い王越町です。かつて柑橘栽培で栄えたこの農村に、農業を中心とした賑わいをもう一度。


 王越町は香川県坂出市にある人口800人ほどの集落です。北は瀬戸内海に面し、東西と南は五色台という山々に囲まれていてまるで陸の孤島のような地理条件にありますが、高松市街からも坂出市街からも車で30分以内と、街からのアクセスは良好です。また、瀬戸大橋の四国側の最初のICである坂出北インターを降りてからも20分ほどの距離なので、本州からのアクセスも良好です。


 かつては柑橘栽培をはじめとする農業生産や塩田で栄え、1980年には2,700人以上の人口がありました。しかし、時代の流れに伴い、安定的な仕事を求めて若い人は町外に流出し、今日までの約40年間で人口は70%も減少しました。少子高齢化も著しく、今では人口の60%以上を65歳以上の高齢者が占めています。平成24年に王越に唯一あった学校、王越小学校が廃校になってからは更に子育て世代は王越から離れてしまいました。日本農産が事業所を持つ坂出市の中では最も存続の危機に面している町です

旧王越小学校に刻まれた最後の卒業生の寄せ書き

耕作放棄地

f崩れかけの空き家 王越町のように存続の危機に面した農山漁村は香川県内にも日本国内にもきっと沢山あって、それぞれは小さなまちでも、全体で見ると日本国民の消費する食料の内かなりの量を生産していると思います。このような農山漁村が一つまた一つと機能しなくなるということは、ただでさえ低い国内食料自給率が、改善どころか更に悪化する可能性を示します。そして農村の衰退は農業界だけの問題ではなく、食事をせずには生きられないすべての人間にとっての課題です。一度自然に還った農地をまた農地に開墾するのは容易ではありません。そうなる前に、まずは一番身近な限界集落の農村で、農業を中心とした人の賑わいをもう一度復活させたい。


 私たちは、王越町でのまちづくりにおいて「農業を中心とした、豊かで持続可能な里を築き、住民皆が誇れる王越にします」という理念を掲げています。


農業を中心とした:農業でまちを盛り上げたい想いは先述のとおりです。まちづくりというと都市化や観光地化のような新たな開発を想像しがちではありますが、私たちが理想とするまちづくりは、このまちに元々あった田園風景と人の賑わいの復活です。あえて農業に限定せず「農業を中心とした」という言葉を選んだ理由は、農業は農家だけでは成り立たないからです。例えば、農家が仕事をする時には作業着を着て、農業資材や農機具を使います。栽培知識や情報収集にはインターネットや書籍を利用します。出荷する時には梱包をするし、それを運ぶのに車や燃料も必要です。農産物の売り先となる産直やレストランが町内にいくつかあってもいいですよね。今、王越町は物品の購入も販売も、ほとんどを町外に頼らなければならない状況です。あくまで町の主軸産業は農業でありつつも多種多様な職業選択や町内での消費活動ができることが理想です。

豊かで持続可能な里:経済的な豊かさと精神的な豊かさの両方を指します。綺麗ごとだけでなく、しっかり現実も伴った農業の形を作り上げなければならないと思っています。その上で、王越ならではな心豊かな農村での暮らしを築きたいです。

住民が誇れる町:「ここにおっても不便やし、仕事も学校もないし、若い人はそら街に出ていくわ」という諦めモードを払拭したいです。人口の6割以上を占めるまちのおじいちゃんおばあちゃんが、子や孫に胸を張って「王越に帰っておいで」と言えるまちに。王越で育った子供が故郷に誇りを持ち、帰ってきたくなるようなまちに。


さてさて、背景の話が長くなってしまいました。今回の本題に参りましょう。

このまちづくりのフラグシップ事業として私たちはクラフトビールを作ることにしました!
クラフトビール農業を中心としたまちづくりのフラグシップ事業として始める理由は4つあります。

ビールの歴史ビールの起源は紀元前4000年以上前、古代メソポタミアの農耕生活の中で生まれたとされており、農業とビールはとても深い関りがあります。農業が無ければビールは生まれなかったし、逆にビールが無ければ今日までの農耕を中心とした人類の発展は無かったかも…?

農産物の活用:ビールは口にできるものであれば何でも原料に混ぜられるという特性を持っています。よって、非常に地域資源との親和性が高いのがクラフトビールの特徴。私たちも王越でとれた農産物をふんだんに使ったクラフトビールを作りたいです!また、ビール原料の麦やフルーツの栽培にも挑戦し、ビール事業があることが耕作放棄地の再生にも繋がっていくというような良い循環もつくっていきたいです。

交流の場:観光地化が目的ではないとはいえ、人口減・高齢化の著しい王越町ではある程度の関係人口は必要です。そしてお酒には、コミュニケーションツールとしての一面があります。今、王越町には(通年で)お酒を提供している飲食店はありません。町内外の人々が気軽に集い、交流できる場を作りたい!

自然の中で:王越町は海も山もある、とても自然豊かな場所です。海が見える小高い山に登って、鳥のさえずりを聞きながら、爽やかな風に吹かれ…そこに美味しいクラフトビールがあれば…想像するだけでも最高ですよね。


王越で、王越産素材を使った、王越の魅力を詰め込んだビールを作りたい!!!!

まずは2023年中に醸造所をつくり、ビールの製造からスタートし、
2025年春までにビアパブ(飲めるお店)の開業を目標に考えています!


看板に掲げるビアスタイルは“セゾン(saison)”です。

ビアスタイルって…?
ビールの主原料は大麦・ホップ・酵母・水の4つです。フルーツなどのフレーバーテイストとなる副原料を加えることもあります。原料の組み合わせや製造方法によって、ビールは150種類以上の種類に分類されます。この分類のことをビアスタイルと言います。日本でビールと言えば金色で透明、少し苦くて喉越しスッキリな飲み物を想像する方が多いと思いますが、それは“ピルスナー”というスタイルのビールです。実は日本で流通するビールの90%以上はこのピルスナーなんです。

セゾンはFarmhouse Ale(農場エール)という別名を持つビアスタイルで、発祥はベルギーのワロン地方。農民が、夏の農作業の合間に喉を潤すためのビールを冬の農閑期に仕込んでいたことからフランス語で季節を意味するセゾン(saison)という名前が付いたようです。夏の喉の渇きを癒しリフレッシュできることが求められていたため、苦みが少なく、アルコール度数も比較的低いものが多いのが特徴です。ボディや飲み口が軽く優しい味わいなので、ビールやクラフトビールが苦手な方にも是非飲んでみていただきたいスタイルです。

自社の醸造所ができるまでは、キビンが醸造技術の研修でお世話になっている、丸亀市のミロクブルワリーさんでOEM製造をしていただく予定です!ビールのレシピはキビンが考えました。


OEM製造からのスタートではありますが、この王越麦酒として初めてリリースするビールを「Lemonsoon」と名付けました。

このネーミングにはLemon、Monsoon、Soonの3つの言葉が潜んでいます。

レモン:100%王越産レモンをたっぷり使いました。王越町は柑橘栽培の盛んなまちです。第一弾のビールは柑橘を使ったビールを作りたかったです。また、クラフトビール事業の背景にある王越町まちづくりは「農業を中心としたまちづくり」と掲げていますが、まちづくり・農業振興の方もこれからレモン栽培を軸に展開していこうと考えています。

モンスーン:日本語では季節風です。蓋を開けた瞬間のレモンの風が抜けるイメージを合わせました。このクラフトビール事業から、王越に新しい風を吹かせるという意味も込めています。

Soon:もうすぐという意味ですね。私たちはまだ自社の醸造所を持っておらず、まずはOEMでのスタートを切りますが、じきに自社のブルワリーもオープンさせます。醸造所オープンはComing soon!楽しみに応援していただけたらという願いを込めました。

優しい味わいが特徴のセゾンスタイルのビールに、王越産レモンをたっぷり加えることで、より爽やかで飲みやすいフルーツセゾンが出来ました!一度ビールの先入観を取っ払って飲んでみていただきたいです。

ビアスタイル:セゾン アルコール度数:6%  IBU:20

【こだわり】 ① 香川県坂出市王越町産のレモンを100%使用したセゾンスタイルのビール。レモンの香りは前面に出しつつも、酸っぱさや苦みは抑えめに作りました。さらに、柑橘の香りを持つホップを使用し、甘くて華やかな香りに仕上げました。 ② 発酵時の温度をやや低めの温度に設定することでセゾン酵母の発酵活動を抑え、すっきりとした味わいに仕上げました。一方で、モルト感とアルコールもしっかり感じられる味わいですので、飲みやすさとビールの個性のバランスが絶妙です。

【見た目】 オレンジ色

【香り】 ふたを開けた瞬間、爽やかなレモンの香りが季節風のように吹き抜けます。グラスに注いでスワリングするとトロピカルフルーツを連想させる華やかな香りも感じられます。

【味わい】 レモンとホップ由来のフルーティーなフレーバー。セゾン酵母の芳醇な風味が余韻に残ります。


①王越町でレモンの栽培(2018年~)

②スタッフ千恵、王越町に移住!(2022年1月~)

③王越町でビール用小麦の種まき(現在すくすく成長中!2023年5月末収穫予定)

④レモンスーンOEM醸造

⑤醸造所予定地の決定


小麦の種まきイベント

種まきの後、子どもたちと一緒に羽釜でご飯を炊きました

レモンスーンの初仕込みの様子はこちら


①醸造所予定地の給排水・電気工事を含む建物リノベーション費用

②醸造設備の購入・設置費用

③ロゴ・看板の制作

など、自社醸造所設立に活用させていただきます。
その他として、CAMPFIRE様への手数料やリターンの製作費・送料などにも充てさせていただきます。


【醸造所オープンまでのスケジュール】

2023年2月~ 王越麦酒ロゴ制作 

2023年5月~2023年7月 醸造所予定地リノベーション 

2023年10月 醸造設備搬入
        酒類製造免許取得

2023年11月 自社醸造所での初仕込み

2023年12月 自社醸造ビール販売開始


【その後の目標・予定・展望】

2024年3月 新たにレモン10a定植

2024年~ 古民家再生(王越麦酒ビアパブ、民泊、移住者の住居、農家レストラン)

2025年3月 王越町内にビアパブ開業

2025年~ 移住営農者の募集 ブリューキャンプ(ブルワリー併設キャンプ場)開設


※全てのリターンにお礼の手書き手紙が付いています

※リターンは2023年4月20日頃から順次発送いたします



MIROC BREWRY
株式会社ドットライン  代表取締役 岩城知明さま

本業を生かし、ALL王越産のビールを楽しみに待っています。


株式会社スナック 代表取締役 高木智仁さま

(王越町から爽快なビールが誕生)
王越町とは、香川県の高松市と坂出市の中間に位置し、山に囲まれ、小さな内海とその先に広がる瀬戸内海の景色
陸続きで実はアクセスしやすい場所なのに、瀬戸内のどこかの島に来たと錯覚してしまう、日常と非日常の混ざり合うエリア。昔は農業で栄えた地域ですが、今はすっかり耕作放棄地も増えてしまいました。

そんな地域を農業の力でもう一度活性化したいと立ち上がったのが日本農産の若者たち。
彼らが、地域の方と一緒になって初めて作った、Lemon soon〜。
王越の土地で収穫したレモンを贅沢に使用した、レモンの爽やかな香りが広がる口当たりの良いエールビール。

このビールを飲むことで、彼らの取り組みと王越という土地、さらには新しい農業の形、日本の食文化の未来を支援できるはず!
僕もありがたくいただきたいと思う。


 

 私たちのこのプロジェクトはとても壮大で、達成までは果てしない道のりのようですが、打ちのめされることなく一つ一つ目の前の目標や課題に一生懸命取り組んでいきたいと思います。真心こめて、地元の農産物を最大限活かした美味しいビールを作るので、楽しみに待っていてください!

うどんづくりも野菜づくりも丁寧にこだわり抜いてやってきた私たちは、ビールづくりもきっといいものができると信じています。

私たちのプロジェクトへのご支援をどうかよろしくお願いいたします!!


王越麦酒                  細谷千恵、朱熹旻

株式会社ウエストフードプランニング
日本農産株式会社              代表取締役 小西啓介




<掲示事項>
酒類販売管理者標識 : ①販売場の名称及び所在地 株式会社ウエストフードプランニング 香川県丸亀市田村町1243-1 ②酒類販売管理者の氏名 熊谷満由樹 ③酒類販売管理研修受講年月日 2022年8月31日 ④次回研修の受講期限 2025年8月30日 ⑤研修実施団体名  香川県小売酒販組合

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

<注意事項>
20歳未満の者による飲酒は法令で禁止されています。 20歳未満の方はリターンを選択できません。

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください