はじめまして。東京都にある渋谷教育学園渋谷高等学校(通称:渋渋)に通う、高校一年生の女子3人組です。私たちのプロジェクトページをご覧くださりありがとうございます!
私たち3人は株式会社エフアイシーシーさんと株式会社モーンガータさんが共同推進しているCOLOR Againによる、社会貢献活動教育に参加し、講座を受けています。この講座には渋渋の高一生、高二生合わせて11人が参加しており、その11人が数グループに分かれてそれぞれがそれぞれのプロジェクトを実行しています。今回のプロジェクトもそのうちの一つです。詳しい活動は〈活動実績〉をご覧ください。
少し長くなりますがぜひ最後までご覧ください!
今回のクラウドファンディングで実現したいと考えているのは、「コスメ」「アップサイクル」「社会問題」をテーマにしたプロジェクトです。
※アップサイクルとは?
本来捨てられるはずのモノを活かしつつ新たな価値を与えて今までとは違う魅力を持つモノに再生すること。デザインやアイデアを使って別の新しい製品にアップグレードし生まれ変わらせることで、創造的再利用とも呼ばれます。
参照元:https://sdgs.kodansha.co.jp/news/knowledge/40580/
例えば、今回のように捨てられてしまうコスメの中身を活用し、絵の具や雑貨などの多用途の色材として活用することなどです。
私たちのプロジェクトを通して解決したい社会問題は二つあります。
①コスメ廃棄による環境悪化
生産者であるコスメ業界は、人々に新しい体験や価値を提供し、業界を活性化させるためにも新商品の開発は欠かせません。しかし、売れ残りやシーズンオフ、製造・研究過程で余った原料など、コスメの廃棄は避けては通れない問題です。
〈企業〉研究所における試作・開発により生じた製品化されない化粧品の中身や工場における生産過程など、企業から出る化粧品の中身の廃棄量は想像もつかないほど膨大です。
〈消費者〉また、コスメを利用する消費者も同様にコスメを多く廃棄しています。季節やトレンドの変化、社会的固定観念による新しい色への挑戦の断念、消費期限を迎えたなどを理由に、国内コスメユーザーの約86.3%が最後まで使いきれずに廃棄しています。
生産者と消費者によるコスメ廃棄の循環。それらのみでなく、店頭等での在庫やテスターも合わせるとさらに膨れ上がり、膨大な量のコスメが毎年廃棄されている計算になります。
そして、化粧品の大量廃棄は、環境悪化の一因となっています。
化粧品の廃棄は、埋め立てや焼却処分によるものが多いことから、河川や海洋のマイクロプラスチック問題・プラスチック容器やパッケージの焼却処分による大気汚染や二酸化炭素放出などの問題がこれまでも指摘されてきました。
②コスメ生産過程における児童労働
引用元:Terre des hommes, Global Mica mining and the impact on children's rights
自然界に存在する天然マイカは、採鉱して得られる鉱物です。
キラキラとした光沢があるため、化粧品の一般的な原材料として、マニキュアやファンデーション、マスカラ、リップなどに含まれています。
世界に流通している天然マイカの25%は、インド東部の鉱山から採掘されています※。その過程では、子どもたちが危険な労働を強いられているのです。貧困層が暮らす鉱山付近の子どもたちは学校へ通うことなく、毎日のように鉱山で働いています。また、狭い鉱山内に容易に入ることができるという理由から、10歳前後の児童らは、死者や負傷者が後を絶たない危険な仕事を任せられているのです。
※引用元:Terre des Hommes Netherlands“GLOBAL MICA MINING AND THE IMPACT ON CHIRDREN’S RIGHTS”,2018,10
【課題と向き合うきっけや経緯】
私たちはCOLOR Againさんの協力のもと、コスメの社会問題について学んでいく中で、 1つのコスメに、それをつくる人たちの多くの努力があるのに、役目を果たし終えずに捨てられてしまうコスメがあることに気づきました。
コスメの大量廃棄は、地球環境の悪化や児童労働の搾取を引き起こしています。コスメの廃棄問題により、自然や海の生き物の命が失われることや、子供たちが過酷な鉱山労働を強いられることを、私たちは無くさなければいけません。
以上が、私たちが取り組もうとしている社会問題です。
今回のクラウドファンディングが終わった後も私たちのプロジェクトは終わりません。クラウドファンディング終了後も含めた、一連のプロジェクトの中で実現したいことは主に以下の3つです。
①アップサイクル製品を販売するポップアップの開催
②上記の社会課題の問題意識を浸透させること
③上記の社会課題解決のためのアクションを起こすこと
具体的には、ポップアップに来てくれた方に廃棄問題や児童労働について知ってもらうことによってその方々が課題を解決するための一歩を踏み出せるきっかけを作ること、また児童労働に強いられている子どもたちや私たちと同世代の学生の方々を対象の中心とし、SNS等を通じて全国に問題意識を浸透させることです。
そして、ポップアップのアップサイクル雑貨販売によって得た利益を児童労働に関わっている子どもたち(貧困に困っている子どもたちも対象)に寄付し、児童労働問題解決の支援をすること、また、利益を元に作成した物資を届けることによって児童労働に強いられている子どもたちの生活に楽しみや彩りを届けること等も、私たちが実現したいゴールです。
コスメ廃棄による環境悪化の防止と、児童労働問題の解決、そして誰にでも平等に彩りのある世界を、私たちは目指しています。今回のクラウドファンディングは、①②を実現するため立ち上げられました。③はクラウドファンディングが成功した上で、実現したいことです。
皆さんからのご支援で作成した雑貨を販売し、得た利益の寄付先につきましては、現時点でTerre des Hommes Netherlands(オランダ)が確定しています。
【Terre des Hommesについて】
Terre des Hommes(Tdh)は、スイスを代表する児童支援団体です。毎年30カ国以上で400万人以上の子どもたちとその家族に直接的・間接的な支援を行っています。(公式HP https://www.tdh.ch/enより引用)
1960年の設立以来、恵まれない子どもたちとそのコミュニティのために支援を行ってきた非政府組織(NGO)です。 Tdhはスイスの他にも、カナダ・デンマーク・フランス・ドイツ・イタリア・ルクセンブルグ・オランダ・スペインに本部を置いています。合計10カ国にあるそれぞれのTdhはTerre des Hommes International (TDHIF) という国際組織のネットワークに所属しています。
TDHIFは“For every child, a childhood. Every young person empowered. Every community engaged.”をビジョンに、「児童の権利に関する条約」で定義されている、[子どもの権利が常に尊重される世界]を目指しています。
オランダのTdhでは、私たちが解決したい問題であるインドにおけるマイカの採掘で行われる児童労働だけでなく、フィリピンでの性的虐待、バングラデシュでの人身売買、ウクライナ避難民の支援等さまざまな社会問題に取り組んでいます。そのため今回はオランダのTdhを寄付先として選びました。
TDHIF公式サイト: https://www.terredeshommes.org/?lang=fr
オランダTdh公式サイト:https://www.terredeshommes.nl/en/
【私たちのプロジェクト(解決策)の利点】
・コスメの生産で起きた児童労働問題に対して、コスメを活用して貢献できる点
・環境負荷の少ない手法により、環境問題の改善をも目指すプロジェクトである点。(捨てられるはずだったコスメを学校内で回収、そしてアップサイクルで雑貨に生まれ変わらせる)
材料費:約3万円 ※雑貨作成の材料のうちコスメを除く、ろうやレジン液、糊やシリコン等
来年度以降の活動費用:約3万円
広告費:約1万円
施設費:約1万円
CAMPFIRE手数料:約1万円
その他、リターン発送費用、諸経費に使います。
5月 サービスラーニングスタート
9月 Instagramアカウント開設
10月 学校内で不要になったコスメ回収&試作品作成
11月 販売商品作成
クラウドファンディング開始
12月18日 ポップアップ開催@下北沢
12月31日 クラウドファンディング終了
23年1月下旬 支援者へのリターン発送&NGO(Terre des Hommes Netherlands)への寄付
【開催イベントの詳細】
日時:12月18日(日)13:00~19:00
開催場所:東京都世田谷区北沢2-11-15 2F[砂箱]
下北沢駅より徒歩3分にあるクリエイティブスタジオ
内容:私たちのグループは、コスメのアップサイクルによる雑貨を3人で販売するとともに、コスメに関する社会問題を浸透させる活動を行います。
【コスメ回収の様子】
500円【サンクスメール】
・私たち3人よりお礼のメールをお送りします。
1000円【手書き感謝状】
・私たち3人のちずれかが手書きした感謝状お届け(もしくはメールでお送り)します。
2000円【コスメで色付けした手書き感謝状】
・私たち3人のいずれかが手書き&コスメ由来の絵の具で装飾した感謝状をお届けします。
4000円【手書き感謝状+雑貨1つ】限定20名
・私たち3人のいずれかが手書きした感謝状をお手紙にしてお届けします。
・コスメのアップサイクルによるアクセサリー、キャンドルの中から一つ選んでいただいたものを、郵送でお届けします。
5000円【コスメで色付けした手書き感謝状+雑貨1つ】限定30名
・私たち3人のいずれかが手書き&コスメ由来の絵の具で装飾した感謝状をお手紙にしてお届けします。
・コスメのアップサイクルによるシール、アクセサリー、キャンドルの中から一つ選んでいただいたものを、郵送でお届けします。
8000円【コスメで色付けした手書き感謝状+雑貨2つ】限定10名
・私たち3人のいずれかが手書き&コスメ由来の絵の具で装飾した感謝状をお手紙にしてお届けします。
・コスメのアップサイクルによるアクセサリー、キャンドルの2つを、郵送でお届けします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
【コスメを再利用したキャンドル】
※このキャンドルは、燃やさずにインテリアとして香りと色味をお楽しみください。
サイズ:
ハート型→横5cm×縦4cm×幅2cm
雲型→横6cm×縦4cm×幅2cm
素材:ソイワックスとパラフィンワックスをブレンドさせたワックスを使用しています。学校内のコスメ廃品回収で集めたアイシャドウの粉を色材としており、装飾としてラメを使用しています。また、廃品回収で集めた香水を含ませており、ほのかにアロマが香ります。
個数:雑貨1つに相当する金額のご支援を下さった方の中で、キャンドルを選んで下さった方には、雲型かハート型のどちらか1つをお届け致します。雑貨2つに相当する金額のご支援を下さった方には、①雲型キャンドル+ハート型キャンドル ②雲型キャンドル+キーホルダー ③ハート型キャンドル+キーホルダー 以上①②③のいずれかを選んでいただき、お届け致します。
※デザインは画像を参照ください。お届けするリターンの品は、画像のものと色や装飾が異なる場合があります。
【コスメを再利用したキーホルダー】
サイズ:
丸型→横3.0cm×縦3.5cm×幅0.5cm
長方形型→横2.5cm×縦5.0cm×幅0.4cm
素材:本体はUVレジン液、フレームは亜鉛合金です。また、学校内で回収したアイシャドウを色材としています。装飾には、ラメやメタルパーツを使用しています。
個数:雑貨のリターンに相当する金額のご支援を下さった方の中で、キーホルダーを選んで下さった方には、丸型か長方形型のどちらか1つをお届け致します。
※デザインは画像を参照ください。お届けするリターンの品は、画像のものと色や装飾が異なる場合があります。
自分たちに出来る社会貢献のカタチを考え、この活動に至りました。
好きなものを使い、いらないものは捨てる、という私たちの行動が、私たちの暮らす大切な地球を壊しているということ、恵まれた環境で育ってきた私たちが当たり前だと思っていたことの背景では、遠く離れた小さな子どもたちの力が利用されてしまっていること、生まれた環境が違うだけなのに、やりたいことができないでいる、そんな同世代の子どもたちの存在を知りました。
さらに、その小さな力が産み出してくれたモノを、私たちが捨ててしまっているかもしれない、労働が報われていないかもしれないという過酷な現実。
私たちは、そんな現状を、変えたい。地球を大切に、子どもたちに自由を、そして、世界中の人々の生活に彩りを添えたい。
綺麗事だと思うかもしれないけれど、私たちは綺麗事のような世界を目指したいと、そう強く思いました。
沢山の思いが、一つの活動となり、「こんなこと私たち3人にできるのだろうか」という不安は、エフアイシーシーの伊藤様やモーンガータの田中様、その他多くの方々のご協力によって、消え去りました。
そして、今、私たちの社会貢献のカタチが、少しずつ実現に向かっています。完全なる実現には、皆様のご支援が必要です。私たちの活動を応援したいと思ってくださる方々、どうかご支援よろしくお願い致します。
これまでの私たちの活動
2022年5月から、私たちはこのプロジェクトのために活動してきました。月2回程度オンラインでの活動をしています。その他の活動も含め、一部を紹介します。
《哲学対話》
《化粧品の廃棄問題についての講座》
《イベント開催場所・砂箱の見学》
《KOSEさん本社での講座》
〔講座に関する記事〕
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000375.000041232.html
https://www.syogyo.jp/news/2022/10/post_034251
【Instagramアカウント】
@coloragain_zidouroudou
私たちの活動の様子を投稿しています!
最新の活動報告
もっと見る目標金額達成のご報告
2022/12/20 19:00本日、皆様のご支援のおかげで目標金額の10万円達成、プロジェクトがSUCCESSとなりました!一昨日の下北沢のイベントも無事終了いたしました。ご来場くださった皆様、ありがとうございました。下北沢のイベントの様子です。私たちのブースでは、雑貨の販売に加え、コスメ絵の具で書いたポストカード、児童労働についてまとめたポスターを展示しました。イベントで販売した雑貨は完売となりました!アイシャドウからできていることに驚く方や、「かわいい〜!」「キラキラが素敵」と雑貨を誉めてくださる方も、子どもから大人まで年齢問わず興味を持ってくださいました。これまでにご支援・拡散のご協力をしてくださいました方々、誠にありがとうございます。目標金額に達成しましたが、私たちの活動はこれからです!皆様からのご支援、ご声援をしっかり受け止め、インドの子どもたちのために寄付をするまで責任を持って取り組みます。リターンを楽しみにお待ちください!クラウドファンディング終了まで、あと11日となりました。残り期間でより多くの方々に私たちの想いが伝ったらと思っております。SNS等での拡散にご協力いただけますと幸いです。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。 もっと見る
コスメと児童労働
2022/11/24 16:30コスメと児童労働がどのように関わっているのか、ご存知ですか?写真©Terre des Hommes Nederland / Photo: Arie Kievitキラキラ光っている板のようなもの、これがマイカ(日本名で雲母)と呼ばれる鉱物です。ファンデーションやフェイスパウダー、アイシャドウなどに配合されています。では、このマイカがどのように児童労働と関わっているのでしょうか?マイカには、「天然マイカ」と「合成マイカ」がありますが「天然マイカ」が問題を孕んでいるのです。「天然マイカ」は名前の通り、自然界に存在する鉱物です。その採掘の際発生する児童労働が近年問題視されるようになりました。天然マイカはインドや中国、ブラジル、南アメリカなど多くの国で採掘されています。しかし、小さな採掘穴に入り鉱物を削るという工程が子どもに向いているから、家族の生計を立てなければいけないから、などといった理由で、特にインド東部の貧しい町の子どもたちが児童労働を強いられています。子どもたちは学校に行かずに、死と隣り合わせの危険な採掘を、わずかな賃金のために行なっているのです。現在、児童労働撲滅を目指し、サプライチェーンの透明化を進める組織の結成や天然マイカを使わないとした企業などができていますが、いまだに児童労働は無くなりません。企業が取り組むだけでなく、私たち消費者一人一人が問題を意識して行動することができれば、より問題解決に近づけると信じています。この記事を通じて、コスメの原料の背景にはどのような問題があるのか知っていただけたら嬉しいです。参照元:Blood Mica: Deaths of child workers in India’s mica ‘ghost’ mines covered up to keep industry alive (Reuters)マイカの原産国について もっと見る
クラウドファンディングが始まりました!
2022/11/17 15:30こんにちは。一昨日、私たちのプロジェクトのクラウドファンディングが公開となりました。プロジェクトの構想段階では思うように進まないことも多くありましたが、無事に公開できたことをうれしく思います! すでにご支援くださった方本当にありがとうございます。12月31日まで、46日間のチャレンジです。最後まで頑張りますのでぜひ見届けてくださりますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。---------------------【現在の状況】・支援者数9名・達成率61%・支援総額6.1万円-----------------------【プロジェクトURL】https://camp-fire.jp/projects/view/630306↑よろしければSNSなどでこちらの拡散もお願いします! もっと見る
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