ご挨拶

こんにちは。

株式会社島のごちそうの代表を務めております、山下城と申します。

今から約3年前、自身が生まれ育った島「獅子島」に家族5人でUターンし、代々100年続く家業の漁業を、島の産業を絶やすまい!と、時には三代目の父と合羽を着て海に出る、時にはスーツを着て商談に出る日々を送っています。

Uターンした当時、活動を止めていた水産加工グループ「島のごちそう」を抱えた負債ごと引き継ぎ、事業を立て直してきました。既存の事業やサービスを一新するのではなく、今あるもの・島にあるもの良い所や先人の想いは残しつつ新たな価値を生み出せるよう立て直してきました。その中で生まれた商品、自ら水揚げした真鯛やあおさのりを使った水産加工品「百年漁師ご飯のお供」、これが私のスタートでした。

その後、島の生産者を巻き込んだ商品ラインアップの拡充や使われなくなった施設の再利用を図りながら、通信販売業、卸売業、飲食店業、観光業を展開する「株式会社島のごちそう」を立ち上げ、島の仲間と共にそれら事業を少しづつ育ててきました。


幼い頃は島が大嫌いだった

八代海に浮かぶ鹿児島県最北端の小さな島「獅子島」。数億年前に隆起してできたこの島は、クビナガリュウやアジア最古級の翼竜、アンモナイトなど貴重な化石が発見されており、化石の島としても知られています。

島の人口は約700人、そのほとんどが漁業または農業に従事しており、入り組んだ地形や潮の流れを生かした鰤や真鯛・あおさのりの養殖、起伏の激しい山の斜面を利用した柑橘の栽培が主要な産業となっています。

そんな島で漁師家系の長男として生まれた私ですが、交番も病院も、コンビニもない島の不便さや不自由、そして父から毎日のように強いられる漁業の手伝いが億劫で”こんな島一刻も早く出てやる!漁師なんてやるもんか!”と幼いながらに思っていました。そして、その想いを晴らすように、中学卒業と同時に島を離れ、高校・大学を卒業した後は東京の企業に就職し、その後は中国・上海で仕事をしていました。


そんなある日、数年ぶりに島に帰った時に目の当たりにした島の現状。廃校になり朽ちていく校舎、漁船がいなくなり閑散とする港、漁師を引退し港に腰掛けぼんやりと海を眺めるおじちゃん・おばちゃん・・・。
それまでほとんど故郷のこと・家業のことを気にかけることはありませんでしたが、その時に、このままでは本当に故郷がなくなってしまうかもしれない!という危機感と同時に、なんとかしなければ!という想いが芽生えました。
仕事に戻ってからもどうしてもそのモヤモヤが晴れることはなく、何とかしたいとの想いが強くなるばかり。そしてついに、Uターンを決意したのでした。


他の離島の仲間との出会い

Uターンし事業を立ち上げた私は、自分の商品の販路を広げるべく、行政や地方銀行が主催する商談会や各種イベントに積極的に参加してきました。

そんな時に出会ったのが、「鹿児島離島文化経済圏」=通称「リトラボ」でした。
鹿児島離島の人々と地域をつないで新たな価値を創造する実践型コミュニティと定義されるこのグループには、県内28の有人離島からそれぞれのフィールドで挑戦している方、それを支えようとする方が集まっていました。その第一回会議に参加した私は、そこで初めて、自分と同じように地元の島を盛り上げたい、何とかしたいという想いをもって様々なことに挑戦する離島の仲間がいることを知りました。またそんな離島からの挑戦を後押ししようと奮闘する方がいることを知りました。

島で新しいことを始めるということは、物流やインフラなどハード面の課題以上に、島に根付く伝統や習慣、島民との考え方に違いなどもっともっと深いところに課題があると私は考えております。当時の私もそこで壁にぶつかり、もがいていました。

島を盛り上げたいという大きな目標を掲げながらも、孤独を感じていた私にとってその存在は非常に大きな支えになりました。
”自分は一人じゃない!”、”自分と同じように苦しみながらも前を向いて頑張る仲間がいるんだ” その会議を通じて、気持ちをさらに強くしたことを今でもはっきりと覚えています。

その後も当グループの取り組みに参加していく中が、”自分もいつかこのグループのように、自分の島はもちろん、他の島の仲間も後押しする何かができるようになりたい”と考えるようになりました。

また各種イベントや研修を通して、全国の離島の仲間と出会う中で、その想いはさらに強くなっていました。


コロナ禍で再認識した顔が見えることの大切さ

そんな中で直面したのがコロナウイルス感染症の脅威。

島でも感染が拡がり、島外からの来島者の制限や島外への外出がしづらい環境が続き、私たちの事業売上にも大きな影響が出ました。島外からの来島者を対象に飲食等のサービスを提供していた私たちは、その間は通信販売のみで事業を存続させなければならず非常に苦しい状況が続きました。

他の離島の仲間もまた、”コロナで販売イベントが無くなって売上が減っている”、”観光客が来なくなって商品が売れなくなった”と苦しい状況に陥っていました。

なんとかしたいけど・・・。そんな悔しさと共に1年、さらに1年が過ぎていきました。状況が収まるのを待って都市部へのチラシのポスティングや対面型のイベント出店など少しづつ島の外へのPRが再開できるようになってきました。

「あんたはこのチラシを配るためにわざわざ島から出てきたのね。」
「あんたがそこまで苦労して届ける商品なら、信じて買ってみようかね。」
「獅子島!知ってはいたんだけど、まだ行ったことがなくて。これ機に行ってみようかな!」

チラシを手渡しした方との会話で改めて感じたのが、"顔を見て会話すること”の大切さでした。
通信販売でもご購入いただいた方とメッセージを通して画面上で繋がることはできますが、それだけではどんな人なのか、どんな表情なのかを把握することはできませんし、どんな想いで商品をお届けしているのかを十分に伝えることはできないと感じていました。

離島ならではの苦労やそれでもやってきた熱意、描いてる島の未来など色んな想いをしっかりと伝えた上で、お客様に商品を選んでいただくことが何よりも重要なのではないかと再認識しました。

これらの経験から、顔が見ながらの会話を通して離島の魅力を発信する場所、離島からの挑戦を後押しする場所として、離島商品を販売するリアルショップ「ISLANDS STORE」をオープンさせたいと考えました。
リトラボと出会い、”島の仲間を後押しする何かができるようになりたい”と考え始めた日から、コロナ禍でなかなか一歩踏み出すことができませんでしたが、私たちは今、獅子島から一歩、小さな一歩を踏み出そうと、このクラウドファンディングを立ち上げることにしました。


ISLANDS STORE(アイランドストア)とは

今回のショップは鹿児島県薩摩川内市にあるSOKO KAKAKAさん(鹿児島県薩摩川内市西開聞町22−15)のテナントの一つとしてオープンさせます。

このISLANDS STOREでは、加工食品を中心とした離島生まれのこだわりの商品を販売する他、これまで大きな課題であった離島からの輸送リードタイムに伴う鮮度の問題を解決する「急速冷凍商品」の販売を予定しております。これまで市場に出回ることのできなかった一次産品も販売していきたいと思っています。また、離島の生産者と会話ができる販売イベントも定期的に開催していく予定です。
離島の生産者にとってはファンづくりの場として、お客様にとってはどこよりも安心して商品が購入ができる場所として足を運んでいただければと考えています。


資金の使い道・実施スケジュール

11月11日のオープンを予定しております。ご支援いただいた資金につきましては、CAMPFIREの手数料のほか
店舗の準備資金、当面の運転資金として大切に活用させていただきます。


リターンのご紹介

■3,000円
・お礼のお手紙

■5,000円
・獅子島からのおくりもの(クリックポスト)
(百年漁師のあおさのり 20g×3袋)
・お礼のお手紙

■5,000円
・中之島からのおくりもの(ヤマトクール便/冷凍)
(新感覚バナナスムージー mon・de banana 100g×3個)
・お礼のお手紙

■7,000円
・獅子島からのおくりもの(ヤマトクール便/冷凍)
(百年漁師の真鯛お刺身用サク 6パック)
・お礼のお手紙

■7,000円
・長島からのおくりもの(ヤマト便)
(飲む酢不知火ジュース 260ml×2本 、不知火ジャム 125g×2個)
 ・お礼のお手紙 

■7,000円
・甑島からのおくりもの(ヤマト便)
(とうふ屋さんの大豆バター80g×2個 、太陽のきびなごオリーブオイル漬け120g×2個 、木立甘酢300ml×1本 )
・お礼のお手紙

■7,000円
・宝島からのおくりもの(ヤマト便)
(島バナナコンフィチュール5種詰合せ)
・お礼のお手紙

■10,000円
・獅子島の海からのおくりもの(ヤマトクール便/冷凍)
(真鯛お刺身用サク3パック、鰤お刺身用サク2パック、あおさのり20g×2袋)
・お礼のお手紙

■15,000円
・お正月用海産物詰合せ(ヤマトクール便/冷凍)
(鰤皮なしサク4パック:水揚時5㎏前後半身分、真鯛皮なしサク2パック:水揚時2㎏前後半身分、アオリイカ干物1枚)
・お礼のお手紙
※2022年12月末(29~31日)のお届けとなります。


最後に

今回は弊社にとって初めてのリアルショップとなります。小さな会社の小さな挑戦ですが、他の離島からの挑戦を後押しする力になれればと考えております。そんな私たちの新しい挑戦をご支援頂けると嬉しいです。どうぞ、宜しくお願い致します。

2019年に発足した鹿児島離島文化経済圏。「挑戦が生まれる海域を、」を掲げで有人離島27島の仲間たちと次世代の島々を守り育てるチャレンジが各地で生まれています。いよいよ獅子島の百年漁師が、次の百年に向けて動き出しました。こんな時代だからこそ、顔の見える関係性を大切にするISLANDS STOREが、島々のよりどころとなることを期待しています。さぁ!新たな船出だ。 


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2022/10/26 14:17

    鹿児島県内の離島商品をリターンに追加しました!ISLANDS STOREでも販売を予定している鹿児島県内の離島商品(甑島、宝島、長島、中之島)をリターンに追加しました。離島の仲間が手掛けた自慢の逸品たちです。

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