はじめに・ご挨拶

初めまして。島根県大田市『バニラ専門洋菓子店BonBonVoyage』のゴトウカツヤと申します。宜しくお願いします。

BonBonVoyageは2016年に開業しました。その翌年2017年には肝心要のバニラが世界的不作になり価格も通常の約15倍まで跳ね上がりました。そこからバニラの原産国調査とバニラの自主研究を始めました。その結果2021年5月に調査開始から約5年経過しておりましたが無事独自輸入に成功しました。

品質も島根県産業技術センターに香気成分分析、甘味成分分析など実施し、バニラのポテンシャルを解明し商品開発に励んで参りました。

このプロジェクトで実現したいこと

それは...

『バニラを使った新しい地元大田市のお土産菓子を作り、世の中へ広めたい!』

バニラの独自輸入に成功し再びバニラを使ったお菓子作りを再開する事が出来ると、次はこのバニラと地元島根県大田市とを繋ぐ何かしらの接点が無いだろうか?地元洋菓子屋として新しい提案が出来ないだろうか?と考えるようになりました。自分にしか出来ない何か...日本でも聞いた事の無い何か...。試行錯誤は続きました。

石見銀山とバニラには何かしらの接点かないのだろうか...?菓子製造人(patissier)として故郷に新しいお土産菓子を創造できないだろうか...?さらに試行錯誤の日々を経て、

遂に石見銀山とバニラの接点を発見!

この接点とフランス古典菓子の『フィナンシェ』を軸に新しい石見銀山のお土産菓子を作り、ふるさと大田市石見銀山のお菓子として多くの方々に認知して頂き、大田市を代表するお土産菓子『バニラフィナンシェ』として認知して欲しいと思いプロジェクトを立ち上げました。

『フィナンシェ』とは...

フィナンシェ(financier)はフランス語で、「金融家」「お金持ち」を意味する言葉です。 金融街で働く方々にとって縁起の良い金塊・金の延べ棒をイメージした美しい焼き色と長方形が特徴のお菓子です。

延べ棒と言えば『金』の延べ棒を想像しがちですが、延べ棒は『銀の延べ棒』も存在します。

500年前の大航海時代、『スペイン・ポルトガル』によって世界中に流通していた『石見銀山』の『銀』。同時期にメキシコから『スペイン』によって運ばれヨーロッパ中に広まった『バニラ』。そして『銀』の延べ棒をイメージした『フィナンシェ』。この『フィナンシェ』の由緒(金・銀の延べ棒)に『石見銀山』がピタリと重なり、『バニラ』を使う事でひとつの物語になるのではないだろうか?その物語を題材にした

『バニラフィナンシェ』を新しい石見銀山のお土産菓子として世に出させて頂きたいのです。

石見銀山とバニラの関係性を探る日々...。そしてようやく辿り着いた石見銀山とバニラの接点。

バニラは、メキシコと中央アメリカ、南アメリカのいくつかの熱帯地域に由来するラン科に属する被子植物です。

バニラは元々メキシコが起源とされ、アステカ族やトトナック族などの先住民が、宗教儀式やチョコレート製の飲み物の香り付けに使っていたそうです。

スペインとポルトガルの帝国が世界貿易を拡大した16世紀の1500年代、コロンブスやバスコ・ダ・ガマによる新大陸発見で大航海時代が始まり、ヨーロッパ諸国による海外進出が活発化していました。そしてスペインが中央アメリカを征服した際に、チョコレートや唐辛子、トマトなどと一緒に『バニラ』もヨーロッパへ持ち込まれました。

その頃『銀』は通貨として需要のある商品となりました。メキシコのグアナファト、ボリビアのポトシ、そして灰吹法の導入後の『石見銀山』などで採掘された銀は、世界経済の潤滑油となります。

R・AS  MINASDAPRATA(ラ・アス ミナスダプラタ:銀鉱山王国)と世界から呼ばれていた石見銀山

日本にキリスト教を伝えたスペインのフランシスコ・ザビエルは、インドのゴアからポルトガルのシモン・ロドリーゲス神父にあてた手紙に「カスチリア人はこの島々(日本)をプラタレアス(銀)諸島と呼んでいる。(中略)このプラタレアス(銀)諸島の外に、銀のある島は発見されていない。」(『1552年4月8日付けゴア発パレード/シモン・ロドリーゲス宛書翰』)と書かれており、当時日本が世界における銀の一大産地であったことがわかります。

17世紀前半の石見銀の産出量は年間約1万貫(約38t)と推定され、世界の産出銀の約3分の1を占めていたといわれる日本銀のかなりの部分を産出していたと考えられています。そして『銀』を世界中に運んでいた『スペイン』が同時期にメキシコから『バニラ』をヨーロッパへ運んでいた。この時期『銀』と『バニラ』はヨーロッパを席巻していたと考えられます。

BonBonVoyageはこのフィナンシェを『R・AS MINASDAPRATA ® No.9  FINANCIER(ラ・アス ミナスダプラタ ナンバーナイン フィナンシェ)』と命名し『石見銀山』の新たなお土産菓子を提案いたします。

※『R・AS MINASDAPRATA ® 』『銀鉱山王国®』は只今BonBonVoyageに於いて商標登録出願中です。


バニラの数々の成分分析を実施。科学的根拠に基づいた商品開発・商品販売を実施中

島根県産業技術センターにてバニラの香気成分分析、甘味成分分析など科学的根拠に基づいたバニラ菓子の商品開発を行ってきました。バニラの成分を分析している洋菓子店は珍しいと思います。


資金の使い道

ご支援いただいた資金は商品パッケージ制作、商品のPR、バニラの仕入れ費用のために使用させていただきます。

リターンについて

※フィナンシェの発送は通常便発送となります。

※発送の日時指定はお受け致しません。準備出来次第随時発送します。

※ご支援購入後の返品・返金はお受けいたしかねます。 

※ご支援の数が想定を上回った場合、製造工程上の都合等により出荷時期が遅れる場合がございます。 本文中に記載させていただいたスケジュールは、あくまでプロジェクト公開時点の予定です。 ご支援購入の性質上、配送遅延の場合がございます。 

原則として、配送遅延に伴うご支援購入のキャンセルはできません。しかし、リターン配送予定月から6ヵ月を超えた場合には、希望者に限りキャンセルにて対応させていただきます。


実施スケジュール

2022年12月上旬;プロジェクト開始予定

2023年1月下旬;プロジェクト終了

2023年2月下旬;リターン配送開始予定

2023年3月下旬;リターン配送終了予定

最後に

『世界遺産石見銀山』は5年後の2027年に世界遺産登録20周年を迎え、さらに石見銀山自体が発見されて500周年を迎えます。その節目に一端の菓子屋・菓子製造人としてこの『R・AS MINASDAPRATA®№9 バニラフィナンシェ』を携え、微力ではありますがお祝いの一隅を照らせればと思っています。

石見銀山、バニラ、スペイン・ポルトガルとフィナンシェ。これらか繋がるBonBonVoyageが発見したオリジナルストーリー。いかがでしたでしょうか?

菓子業界の中でもこんなストーリーを提唱している菓子屋は珍しいかもしれません。

今後も昔メキシコの先住民族のみなさんが『神様の贈り物』として大切に敬っていた『バニラ』を私共BonBonVoyageも敬意を持って扱い、謙虚に菓子製造に励みます。そして他に類を見ないアプローチで皆さんに楽しい話題を提案して行きますのでよければBonBonVoyageへご支援宜しくお願い申し上げます。最後までありがとうございました。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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