「自分の心と体の性別が違う・・・」という苦しみを持つトランスジェンダーのことを、より多くの方に知って欲しいという想いから生まれた小説『きみのとなり』を手に取って頂き、SNSやテレビでは語られない【本当のトランスジェンダー】についての理解を深めてほしくプロジェクトを立ち上げました。

トランスジェンダーである事をカミングアウトし

死を選んだ女の子

その女の子のお母さんから

「あの子の生きた証を残してほしい」

という願いから生まれた小説。

『きみのとなり』を多くの方に届けたい

この物語は、一見すると活発な普通の女の子がトランスジェンダーであることで葛藤し、悩みや不安を抱きながら好きになった女性へのアプローチに戸惑いを持ちながら成長していく物語です。

はじめまして、作家のりゅうこころです。

始まりは1通のお便りからでした。

その女性は娘さんを亡くし、失意のなか私に連絡をくれたお母さん。

「私は女だけど女の子の格好をするのがイヤ・・」

その胸の内を娘さんから聞いたお母さんは、娘さんの想いを否定してしまったが故に自死を選択させてしまいました。

お母さんはその時のことを悔やんでも悔やんでも悔やみきれず「私が娘の苦しみを理解してやれなかったばかりに自死を選んでしまった。せめて娘の将来をハッピーエンドにしてあげたい」と相談してきたんです。

じつは私も生まれた時、体に子宮が残っている状態で生まれたため中学生になって胸が膨らんでくるなどしてイジメや嫌がらせを受けた経験があり、娘さんの苦しみを考えると胸が張り裂ける想いがしました。

そんな想いから、少しでも皆さんにテレビやSNSでは語られないトランスジェンダーの本当の想いを感じてほしい。自死を選ばざるをえなかった女の子がもし生きていたらその子の人生がハッピーになるようにという想いを込め小説を書きあげました。

この本を多くの方の手に取って頂くことで、トランスジェンダーに対して理解ある方が増え絶望するトランスジェンダーを救うことができます。

テレビやSNSでは語られないトランスジェンダーの現状

いまだにトランスジェンダーに対する社会の風当たりは強く、学校での差別やいじめの対象となったり、社会に出ても、同性愛やトランスジェンダーをネタにした冗談やからかいといったハラスメントの対象となり、さらには昇進・昇格に影響を及ぼすケースもあります。

また、女性用トイレや女性用浴場によからぬ目的で入る男性が「心が女性だから」という言い訳をするのをもにしますが、トランスジェンダーの男性は女性の気持ちが分かるため、男性の見た目である自分が女性専用のスペースに入る事で女性が不快な思いをするのを分かっているので、そのような事はしないんです。

さらにトランスジェンダーのほとんどは、不利益を被る恐れを感じカミングアウトを避けており、結果的に日常生活の中で性的指向や性自認を偽ったり隠したりしなければならない状況にあります。

トランスジェンダーの人たちは誰しもが持つ「安心して幸せに暮らす権利がほしいだけ」なんです。

資金の使い道

今回集まった資金は

・体型を気にするトランスジェンダーのため素材やフォルムにこだわった服を作るアパレルブランドの立ち上げ
・周りに言えなくて1人で悩みを抱えているトランスジェンダーの皆さんが気兼ねなく集まれる場所やお店を全国に作る
・男装・女装としてしか知られていなトランスジェンダーに関する知見を全国に広めるための教育、公演、啓蒙活動

といった、少しでもトランスジェンダーの方々が生活しやすい環境を作るために使います。

生産性が無いと言われ

法律の整備がなされておらず

ＢＬや百合といった嗜好物と一緒にされ

気持ち悪いと言われる

主人公の心情は、かなり当事者の心理に寄り添ったもので皆さんが想像するようなものではないかもしれません。

しかし、読んで頂ければ、何となくわかっているようで理解できていなかった性自認やトランスジェンダーについての本質やリアルがご理解いただけることでしょう。

ご遺族から伺ったお話しをもとにハッピーエンドへと書き直した本書が広まってくれることで、一人でも多くのトランスジェンダーの方が救われることを願っております。