はじめに

こんにちは。私たちのプロジェクトに興味をもってくださりありがとうございます。
医療的ケア児とその家族のチャレンジを応援する
一般社団法人Burano(ブラーノ)の秋山です。
医療的ケア児と呼ばれる子どもをご存じですか?
医療的ケア児というのは呼吸器をつけていたり、酸素が必要だったり、
365日、24時間、医療デバイスをつけて生活をする重度の障がいがある子どもたちです。
私の息子の晴(はる)も、医療的ケアを必要とする子どもで、
Buranoは晴の誕生をきっかけに立ち上げた茨城県古河市にある施設です。


解決したい社会課題

このプロジェクトで目指すのは、
医療的ケア児とその家族が当たり前にキャンプに行ける社会をつくることです。

医療的ケア児は医療技術の発達により、実は年々増えていて、今では全国に2万人ほどいます。
仮にお父さん、お母さん、きょうだいがいる4人家族だった場合、
全国で8万人近い人が、たとえ行きたくてもまだまだキャンプに行ける状況にはないのです。


自然から最も遠い存在の彼ら・彼女たちがキャンプができれば、

「すべての人がキャンプを楽しめる!」と言っても過言ではないでしょう。


そのための最初の一歩として、まずは私たちが自分たちでキャンプを体験してきました。

そこで得た経験やノウハウを冊子としてまとめあげ、

同じような状況にある子どもたちやその家族の「冒険への最初の一歩」をサポートしたい!

私たちはそんな未来を目指してこのプロジェクトをスタートします。


つくっていく冊子の目次はこのような想定です。
☆★A4サイズ 20ページを予定★☆
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・野遊び体感写真&メッセージページ
・冊子制作に込めた願い
・【準備編】医療的ケア児とのキャンプへのステップ/チェックポイント
・【道具編】医療的ケア児と安全に楽しく過ごすために準備したいアイテム
・【食事編】がんばりすぎないキャンプ飯、私たちの食事レポート
・【遊び編】キャンプ場でできる野遊びいろいろ、焚き火の注意
・【体験レポート】宿泊キャンプにチャレンジした4家族のレポート。テント内レイアウト紹介
・【Q&A】疑問や不安をここで解消
・【チェックリスト】デイキャンプ、宿泊キャンプの持ち物チェック
・【手ぶらCAMP】手ぶらでいけるキャンプ紹介、プロジェクトスタッフ紹介
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さらにこれらのコンテンツはWEBでも見れるようにして、
WEBサイトは「キャンプ行ってきたよ!」をシェアできるコミュニティの場にしていく予定!

冊子はこんなイメージで考えています!


自然が遠い存在なんて、子どもには不自然だから。

Buranoに通う子どもたちにとって、
外で自然と触れ合って遊ぶことはまだまだハードルが高く、
(そもそもお出かけすることもハードルが高い)

季節の移り変わりや、風の匂いを感じたり、
虫との触れあいなどはなかなかできません。

大人だって自然を求めてキャンプにいくのに、
自然の中を駆け回る年頃の子どもが、ずっと室内にいるのはやっぱり不自然なこと。

そんな想いから、今新たに建築中のBuranoの新しい拠点は、
遊びの森と芝生が広がった原っぱを用意し、
自然を近くに感じられるような設計にしました。


そこにできる芝生の庭でキャンプをしたい!という家族の声から、

医療的ケアがある子どもたちでも参加できる

インクルーシブなキャンプ企画がスタートしました。



キャンプ素人の私たちに差し込んだ一筋の光!

とは言っても、Buranoにはキャンプ素人しかいません。
子どもたちのことはよくわかっているつもりですが、
キャンプとなるとズブの素人。


Buranoに通う子どもたちは、安全性の確保がよりシビアに求められますので、

自分たちだけでキャンプに踏み出すには相当な勇気が必要でした。


一緒にインクルーシブなキャンプに向けて情熱を傾けてくれる仲間を探していたところ、
奇跡のような光が差し込みました。


株式会社スノーピークさんが私たちの願いに強く共感してくれたのです。
「人生に、野遊びを。」というスローガンを掲げるスノーピークさんは、
私たちの目指す未来にすぐに理解いただき、
全面協力体制でサポートしてくださることに。

一方で、Buranoに通う子どもと家族がキャンプに成功したとしても、
その経験はとても限定的で、自分たちだけの経験にしかならない。
そうではなく、すべての子どもたちがキャンプできる世の中にしたい!
という想いをカタチにしていくことにも、会社を挙げて協力してくれることになりました。


まずはデイキャンプ、そして宿泊キャンプへ。

スノーピークさんからはキャンプギアの貸し出しや
キャンプを熟知したスタッフの方においでいただき、
まずは2022年11月3日に近場の三王山ふれあい公園で“キャンプの練習”。

“キャンプの練習”というよりは、
テントや寝袋に実際に入ってみて、
キャンプってどんなものかなのかを体験する機会になりました。

夜の寒さ対策、ご飯のこと、その他気になることをアウトプットすることで、

何が医療的ケア児とのキャンプの障壁になるのかを次々と発見。


どんな心配事がクリアになれば同じ立場の家族が一歩を踏み出せるのか、

自分たちの実感から抽出するとても貴重な機会に。



新潟県・燕三条での宿泊キャンプ初体験。
医療的ケア児ときょうだい児、パパもママも日常とは違う幸福に包まれた。

いよいよ迎えた宿泊キャンプ当日。
スノーピークさん全面協力のもと、新潟県・燕三条にある
スノーピークHQの広大な敷地の一角をお借りして
ドキドキの初体験のはじまりです!

医療的ケア児と宿泊キャンプに行くために
どんな事前準備が必要かは、
Buranoとスノーピークさんとのプロジェクトチーム内で
あらゆるケースを想定してシミュレーション済。

キャンプ場選びでチェックしないといけないポイントや
万一の時に備えてキャンプ場近くの医師と連携できるように
主治医の先生に紹介状を用意いただくなどなど、
知っておけば安心できる項目を洗い出しています。

ふだん、自由に外遊びできない分、自然とふれあう機会はとても貴重!
落ち葉が舞い落ちてくる様子に目をキラキラさせていたり、

空に流れる雲を追いかけたり、子どもたちにとっても大切な時間が流れます。
また、きょうだい児(医療的ケア児をきょうだいに持つ子のこと)が
友だち同士無邪気にはしゃぐ様子も印象的でした。

 そしてあっという間に時間は流れて夜に。

はじめての焚き火、はじめての満天の夜空。

 

きちんと手順を踏めばキャンプは必ずできる!
この経験をすべての子どもたちのために。

「こうでなきゃいけない」という固定観念をとっぱらうことも
実は医療的ケア児と行くキャンプではとても大切なこと。

ただでさえ不慣れな場所で過ごしますので、
まずはミキサー、炊飯器、使えるものは何でもOK。

「楽しむこと」に全力集中。

それが今回実際にキャンプをしてみて気付けたことでもありました。




構想2年。これまでに得てきた経験値を、もっと多くの皆さんとおしみなくシェアしていきます。

ぜひ、自然を愛し、キャンプを愛する方、
そして野遊びにチャレンジしようとしている人を応援したい方、
私たちの“世界初”になるであろう、
医療的ケア児とのキャンプに行くための背中を押せるようなガイドブックづくりを
応援いただけますと幸いです。



応援メッセージ

株式会社スノーピーク 執行役員  Snow Peak Culture Lab長 跡路茂文さん

僕個人がキャンプ事業に関わってから常に思い続けた事、 それは全ての人々にキャンプをする権利があるということ。 これまでキャンプをする方々の多くのサービスやキャンプに携わる遊び、ノウハウを教えてきました。 しかし自分自身の人生でただ一つ、関われなかった方、ご家族がありました。 それは、障がい者や障がいがあるお子様を持つご家族でした。 5年ほど前に、重度障がい者のお子様を僕個人の責任で1泊2日のキャンプに招待する機会がありました。 大事なお子様をお預かりし、結果、無事に1泊2日を乗り越えましたが、最終日そのお子様が微笑んでくれたのが僕の胸に突き刺さりました。 ほとんど感情を表情に出せないほどの障がいがある子供が笑みを浮かべてくれたのです。 その瞬間残り僕の人生は体にハンディキャップのある人、ご家族、子供の為に僕ができる事を行っていくと強く思いました。 ハンディキャップがある方々も安心安全にキャンプができるキャンプフィールド作りや、サポートできる体制のあるキャンプ場を作ることが僕の人生の最終点だと思っています。 人は平等に幸せに生きる権利があると思っています。 その幸せの一つに野遊びやキャンプがあるなら、ハンディキャップのある方々も沢山体験して欲しく思います。その為に僕は全力でサーポートいたします。


■資金の使い道

撮影費:約20万円
デザイン費:約50万円
人件費:約30万円
編集費:約60万円
印刷費:約30万円
サイト立ち上げ費:約60万円
手数料:約25万円 (9%+税)

■実施スケジュール

6月スタート  クラファンスタート
      同時並行でスタートブックの制作開始
7月下旬  スタートBOOK完成、特設サイトオープン
8月中旬  リターン発送開始

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


最後に

息子に医療的ケアがあることで、生活は大きく変化しました。

出来ないことが増え、これまでとは違った生活に戸惑い、変化をどう捉えて良いのかわからない。そんな日常でした。

そんな日常を変えたい、もっと前向きに捉えたいという想いからBuranoはスタートしました。子どもに医療的ケアがあっても、どんなことでもトライする。子どもたちと一緒にたくさんの挑戦を進める中で、子どもたちこそが社会を変えるイノベーターだと気がつきました。

今回のプロジェクトを通じて、自然に触れ合い伸び伸びとした表情を見せた子どもたち、外でたくさん走り回っていたきょうだい、焚き火を囲んでリラックスした家族。キャンプを通してこころが豊かになっていく体験を全国の医療的ケアがある子どもとその家族に知ってほしい、そしてトライしてほしい。そんな想いから、ガイドブックの作成を考えました。

この活動を通じて、たくさんの子どもたちが全国のキャンプ場でトライをする。

そうすれば、きっと子どもたちの姿に触発された大人たちは、どうしたらもっと気軽に子どもたちがキャンプをできるようになるだろうかと考えてくれるかもしれません。

その想いの連鎖が広がれば、どんな障害があってもキャンプができる社会につながるかもしれません。

医療的ケア児から始まるインクルーシブキャンプ。ぜひ応援してください。



■Buranoについて

名称:一般社団法人Burano
代表者:秋山 未来
設立年月日:平成29年8月16日
法人区分:一般社団法人(非営利型)
所在地:〒306-0231 茨城県古河市小堤1881-13
電話番号:0280-23-4490
http://burano.or.jp/

 

<募集方式について>本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

※領収証はGoodMorning又はCAMPFIREではなく当団体が発行・郵送いたします。

  • 2023/09/30 10:12

    みなさん、こんにちは!プロジェクトリーダーの秋山です。医療的ケア児のキャンプガイドブック、完成しました!全20ページのガイドブックは写真をたくさん使って、キャンプの雰囲気がどんどん伝わるような作りになっています。現在発送準備を進めておりますので、もう少しお待ちくださいね!とっても気に入っていた...

  • 2023/09/09 15:59

    みなさん、こんにちは!プロジェクトリーダーの秋山です。キャンプガイドブックもいよいよ印刷工程に入ってきました!発色を確認して、文字を確認して週明けには印刷です。みなさんの手元にワクワクする冊子がお届けできそうでとっても興奮しております!そして、完成を記念してオンライン報告会を開催することになり...

  • 2023/07/17 22:54

    みなさん、こんばんは!Buranoで初めて挑戦したクラウドファンディング。なんと残りあと1時間となりました(^ ^)こんなにたくさんの方々に応援頂けるなんて想像もつきませんでしたが、これまで繋がった方々に応援いただいていることを改めて認識できたこと、そして今回のプロジェクトを通じて新たに出会え...

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