ファーストゴール、ネクストゴールではみなさんの多大なるご支援のおかげで500万の目標に達することができました!
本当に皆様のおかげです。心より御礼申し上げます。

いよいよこのクラウドファンディングも残すところ2週間をきりました。
せっかくなら最終日まで頑張りたいと思い、新たな目標ファイナルゴール600万を設定いたしました。
こちらからクラファン手数料等をひいた分がサウナ小屋施工費に充てられます。

引き続きご支援、シェア拡散等のご協力をよろしくお願いいたします!!


そしてサウナ小屋の着工ですが、水道管工事の開始時期が予定よりも遅くなっており完成は6月末になりそうです。
完成を楽しみにしている皆さん、温かく見守ってくださいませ!詳しい内容は活動報告でしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします。


はじめに

みなさんこんにちは。宮城県気仙沼市の唐桑半島にある民宿「唐桑御殿つなかん」です。


昔から家の目の前は海で、東日本大震災や、その後のことも含めて、私たちはずっと海と深く関わりあう生活をしてきました。海が生活の糧となる一方、海によって深く傷つくこともありました。

そんな時、これまでつなかんを訪れたお客さんを始め、どこからともなく人がやってきて、わたしたちを助けてくれました。本当にありがとうございました。

いつでも「みんなが帰れる場所」を作りたい。

そんな思いで始めた民宿は、みんなが何度も来てくれて、つなかんや、唐桑の海を楽しんでくれることが、何よりわたしたちを助けてくれたように思います。

しかし今、つなかんの目の前にも防潮堤ができたことで、窓からは海が見えなくなり、海との生活が遠のくような気持ちになってしまいました。つなかんの名物の一つでもある「サウナトースター(移動式サウナ)」は、海が見えるサウナでもあったのです。

海が見えるサウナを作ることができたら、もう一度、海と人がつながれる場所になるんじゃないでしょうか。海辺にある、津波をまぬがれた小屋を、みんなの力で海とつながるサウナに作り変えたいと思っています。

(つなかん女将 菅野一代)

 

今回、このクラウドファンディングを行うにあたり、つなかんやサウナについて、女将の菅野一代(かんのいちよ)に改めてこのプロジェクトの経緯や、想いを取材してもらいました。みなさんどうぞご覧ください。

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唐桑御殿つなかんとは?


2011年3月11日、東日本大震災。気仙沼市では9500世帯が被災。1400人超が亡くなった。その翌年、菅野一代が津波により「全壊」認定を受けた自宅を再建してオープンしたのが民宿つなかんだ。

それまで一代は夫とともに牡蠣や帆立の養殖業を営んでいたが、自宅は地震による津波で三階まで海水に浸かり、住むことができなくなった。そんな自宅を、震災ボランティアとしてこの地にやってきた学生たちに無償で開放したのが民宿つなかんの始まりだった。


「学生ボランティアの一人から『ここで寝泊まりさせてもらえませんか」って声をかけられて、好きに使ってもらうことにしたんです。家は泥まみれだし、取り壊すしかないと諦めていたのですが、そのコたちが入ってくれて家が生き返ったんです」

一代は夫を説得。被災地ファンドを利用し、「この学生たちがまた戻って来る場所になったらいいな」と自宅を民宿に建て直した。今では、牡蠣や帆立など取れたての海鮮が楽しめる手料理や、敷地内にある車両型のサウナ“サウナトースター”を目当てに訪れる客たちで賑わっている。つなかんは、みんなが笑顔で「ただいま」と帰って来る場所になった。



海が憎い。でも海とつながっていたい。

牡蠣の養殖業と並行して民宿を運営する。一代のそんな忙しくも充実した日々は2017年、無情にもあっけなく終わった。海難事故により夫と長女、三女の夫という三人の命が一気に失われたのだ。一代は当時を「息をするのもつらかった。なんで私だけこんな目に、と神様を恨みました」と振り返る。塞ぎ込んで家に引きこもり、“何も見ない”ように過ごした。それでも海を嫌いにはなれなかった。「今まで恩恵にあずかってきたのに悪者扱いするのはかわいそう…。」という、一代らしいシンプルな理由だ。

そして防潮堤の建設が始まり、徐々に海が見えなくなっていくと、一代は海と切り離されたような痛みとさみしさを覚えた。


壁が出来て、“海はそっちね、人はそっちね”となったとき、自然と共存することを否定されたような気がしました。海と共存する場所があってもいいんじゃないか、人と海をつなげることがサウナで出来るんじゃないか、そう思ったんです。」

度重なる悲劇に見舞われてなお「海ってやっぱり素晴らしい。」と語る一代の目には決意の光がにじんでいた。



つなかんとサウナの出会い


一代のもとにサウナがやってきたのは2017年だった。家族を失い、途方に暮れる彼女のためを思い、かねてから交流のあった糸井重里が動き、愛知県を中心に名サウナを展開するウェルビー代表・米田行孝が所有する車両型サウナ“サウナトースター”がつなかんの敷地に置かれることになったのだ。震災後、東北各地を巡りボランティアたちの冷えた体を温めたサウナトースターが、今度は一代の凍った心を溶かしていった。


「見た目もかわいいし、なんか“新しい家族”が出来たって感じでうれしかった。サウナトースターを目当てに何度もここに来てくれる人たちがいて、新しいつながりもたくさんできた。サウナにはあまり入らないし詳しくもないんだけど、サウナってやっぱりすごいよね」

サウナのことをよく知らなかった一代だが、人と人をつなげる架け橋になるサウナを愛している。だから今回、新たなサウナをウェルビーの米田行孝さんや、つなかんに足しげく通うトウホグサウナ委員会の後押しのもと作ることを決めた。



このプロジェクトで実現したいこと

津波で多くの家屋が流された。それなのに、なぜかポツンと残った小屋がある。そこは震災前、牡蠣の養殖に使う道具をしまう倉庫だった。目の前は鮪立漁港。夕陽に照らされた海が鏡のように橙色を反射する。一代のお気に入りの景色だ。今回はその小屋を「海の見えるサウナ小屋」に作り変える。




「窓は海が見えるように大きくしたい。部屋の中に陽がたくさん差し込んできて、まるで海に入りながらサウナを楽しむような感じになったらいい。本当は全面スケルトンにしたいけど、無理なのかな。あと、屋上には休憩スペース。海に太陽が沈むところを見られるような空間にするの。サウナであたたまったあとに“たつぼんこ”(脚から飛び込む)できるのもいいな」



こうしてクラウドファンディングというかたちで支援を募るにも理由がある。それはサウナを「みんなで作ったものにしたい」という一代の強い願いだ。

「一緒に作り上げていく感覚をたくさんの人と共有できたらいいなと思っています。この企画に関わることで、みんなが“自分のサウナ”という意識をもつようになる。それで、つなかんのことを“帰る場所”と思ってもらえたら本当にうれしいです」

美しいリアス式海岸に囲まれた唐桑半島で、海に沈む夕日が見えるサウナ「いちよのサウナ」(仮)。 一代が作りたいサウナは、やがてみんなのサウナになる。

(取材・文 高石智一)




唐桑御殿つなかん 「海の見えるサウナ小屋」は、
海とのつながりを感じる、唐桑ならではのサウナ小屋をつくります!


①海の見えるサウナ室

室内の海側にロフト部分を作り、鮪立(しびたち)湾が展望できる大きな窓のあるサウナ室に。

②水風呂

小屋には大きく開くドアを作り、室内にいながら外とつながる開放的な水風呂に。

③外気浴スペース

ウッドデッキやブランコを作り、この土地の風景を存分に味わいながらととのえる空間に。



プロジェクトを応援する人たち


「いちよサウナは特別なサウナです。このプロジェクトに参加した人が皆、元気をもらうことになるのだからそれはとてもとても不思議なサウナです。 つなかんに海の見えるサウナを作ることは、強く生きていくんだというみんなの固い約束でもある。」

株式会社ウェルビー・米田行孝
多くのサウナーから支持される人気サウナを展開していることでも有名。ウェルビーの保有する移動式サウナ「サウナトースター」の撮影・取材をきっかけに、つなかんとの交流が始まり、現在はつなかん敷地内にサウナトースターが設置されています。


「心のふるさとつなかん。サウナトースターをきっかけに我々が集った日、つなかんの玄関から眺めた海の煌めきを今も覚えています。ここで深めた絆によってトウホグのサウナを盛り上げる我々の活動は続いています。防潮堤によって少し遠くなった海。その海を忘れないため、これからもっと知っていくため、新たな物語を紡いでいきませんか?まだ名前のないサウナ小屋でこれから起こる沢山の感動をみんなで作り、育て、笑いあえますように。」

トウホグサウナ委員会・kamatahhh
東北在住を中心としたサウナ愛好家で結成された団体。心身ともにスッキリするサウナの楽しみ方や、オススメ施設・新スポットの紹介などを通してサウナ文化を発信・普及することでQOL 向上を目指しています。またリトルプレスの出版や、グッズ、東北各地でのイベントを実施しています。


「この鮪立の海は、僕にとって少年時代の夏休みを過ごした、かけがえのない思い出の海です。そんな場所で出会った一代さんとつなかん。もう一度、海とつながりたいという彼女の想いに応えたい。このサウナにみんなが集って、この海とともに新しい希望が生まれることを願っています。」

東北ツリーハウス観光協会・斉藤道有
「100のツリーハウスをつくる」を旗印に、ツリーハウスを中心としたコミュニティデザインを行なっている。これまで東北を中心に10地域15ヶ所でツリーハウスを制作。つなかん横にある「つな丸」と呼ばれるツリーハウスもそのうちの一つです。今回は「いちよのサウナ」のデザイン・制作にあたります。


「米田さんがサウナトースターをつなかんに置いていってから、何年になるのかな?サウナがあることで、みんなの夢を叶えるようなイメージが湧いてきたのもそういった経緯があったからでしょう。理想のサウナでなくてもいいから、みんなのものになるサウナを期待しています。応援がたのしみになるから!」 

写真家・池田晶紀 

国内外での個展・グループ展多数。一般社団法人フィンランドサウナクラブ会員、かみふらの大使。主な写真集『SAUNA』(ゆかいパブリッシング)など。近年は神田ポートビルのクリエイティブディレクターも務める。


「2009年お盆。親父とお墓参りに、久々に来た夏の気仙沼の海はビックリするくらい綺麗だった。こんな綺麗な田舎があったのに、なんでもっと遊びに来なかったんだろうと思った。その2年後、幸か不幸か震災が僕と気仙沼を結びつけてくれた。つなかんの一代さん達に出会ったのも、ツリーハウスが出来た夏だった。鮪立のキラキラした水面よりもキラキラ輝く一代さん笑 そんな所にサウナがあって、美味しいご飯があるなら、行かない理由はないし、サウナが大好きな仲間を連れて、早く気仙沼ツアーがしたいものです。」

俳優・生島勇輝

気仙沼出身の大スター・生島ヒロシの長男。東日本大震災があった2011年から俳優活動を始め、気仙沼にゆかりがあった堤幸彦監督と共にドキュメンタリー「Kesennuma Voices」を始める。2020年には「仮面ライダーセイバー」で、史上初のイクメンライダー・仮面ライダーバスターを演じた。

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唐桑御殿つなかんのある場所

宮城県気仙沼市唐桑町にあります。東京からは新幹線とレンタカーで最短4時間、仙台からは車で三陸自動車道を北上し約2時間半で到着します。 


目の前に広がる鮪立湾。唐桑町はリアス式海岸特有の複雑な入り江や岸壁の景観、牡蠣やほたての養殖筏がたくさん並び、ゆったり穏やかな海に癒されます。


目の前の海でとれた牡蠣やホタテ、気仙沼港で水揚げされた天然鮪や地魚など自慢の海の幸が並びます。


つなかん名物サウナトースター。宿泊者限定の時間貸切制となっています(要予約)。HARVIA製の薪ストーブで自分たちの好きな温度に調節可能。もちろんセルフロウリュも可。


サウナトースターの目の前の小屋に水風呂があります。山水かけ流しなのでしっかり冷たいです。


つなかんの横には大きな桜の木とツリーハウス。この窓から見える鮪立湾の眺めも自慢の一つです。


底抜けに明るい女将 菅野一代が、懐かしい故郷のような、また帰ってきたくなる宿を目指しみなさんをおもてなしします。つなかんスタッフとゆっくりお話しを楽しんだり、海の幸が自慢のつなかん料理をおなかいっぱい食べたり、サウナトースターに入ってたっぷりととのったり、つなかん横にあるツリーハウスで遊んだり、目の前の鮪立湾で釣りを楽しんだり、満点の星空を眺めたり、それぞれの楽しみ方でゆっくりとお過ごしください。

唐桑御殿つなかん

所在地:宮城県気仙沼市唐桑町鮪立81

定休日:年末年始、お盆期間

チェックイン 15:00~
チェックアウト 10:00

※本プロジェクトで作ったサウナは、唐桑御殿つなかんをご利用の方がお使いいただけるサウナとなります。


プロジェクト実施のスケジュール

3月中旬〜サウナデザイン決定

4月初旬〜海辺の小屋のリノベーション着工

5月末〜サウナ小屋完成

6月下旬〜「海の見えるサウナ小屋」お披露目会の開催


集められた支援金の使い道

<海の見えるサウナ小屋施工費の内訳>

①サウナ小屋内装工事費 2,600,000円

②サウナ小屋外装工事費 700,000円

③サウナストーブ設備費 500,000円

④市道給水工事費 450,000円

⑤敷地内水道工事費 750,000円

⑥電気・照明工事費 250,000円

⑦屋外整備・ウッドデッキ工事費 600,000円

⑧サウナ小屋ロゴデザイン看板・銘板等制作費 150,000円

合計 6.000,000円

集められた支援金は、このサウナ小屋改修費用に充てさせていただきます。
※支援金には「クラウドファンディング手数料+税」、「リターン品にかかる経費等」が含まれます。


リターンのご紹介

①つなかんステッカー+サンクスレター
②まんきつ先生×つなかんコラボタオル+つなかんステッカー
③まんきつ先生×つなかんコラボTシャツ+つなかんステッカー
④つなかん宿泊&サウナ体験チケット 素泊まりプラン
⑤つなかん宿泊&サウナ体験チケット 2食付きプラン
⑥完成パーティーご招待+つなかん宿泊(1泊2食付き)+サウナ体験チケット
⑦完成したサウナの銘板へお名前を記載
⑧つなかん貸切 1泊2食付き 15名様まで
⑨みなさんのお気持ちを預かるつなかん応援プラン(サンクスレターをお送りいたします。)


詳細は各リターンのページをご参照ください。

※リターンに含まれる製品は、お客様都合の返品・キャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。

※プロジェクトの進捗状況によってお渡しの時期に遅れが生じる場合があります。その際、当プロジェクトページ内の活動報告または購入者様へのメールなどでご連絡させていただきます。 


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行しリターンをお届けします。


おわりに

 最後まで読んでくださりありがとうございます。このプロジェクトはまだ立ち上がったばかりで、正直なところ、サウナがどういったものになるか現時点でははっきりと申し上げられません。ただ、菅野一代の思いに賛同した者たちが責任を持って進めてまいります。同じように賛同してくださる方々と、必ずや一緒に「海の見えるサウナ小屋」を楽しめたらさいわいです。気仙沼の唐桑半島に、“みんなのサウナ”を!



  • 2023/07/09 17:15

    皆さんいつも応援ありがとうございます!7月1日にサウナ小屋のお披露目会をしました!こちらはサウナのデザインと施工をしてくれた東北ツリーハウス観光協会の斉藤道有さんとアフロ巧業のみなさん!まだ外構など終わっていない部分もありますが中は一旦完成です!⓵まずは外観。もともとあった資材小屋をそのままい...

  • 2023/06/23 10:17

    こんにちは!グッズやサンクスレター、サウナチケットは無事に届いたでしょうか?今回レターパックプラスで配送しましたが、保管期間が過ぎてしまい、戻ってきたかたが何名かいらっしゃいました。ご不在な方もいらっしゃるかと思いますのでポストに投函のほうで対応させていただきます。どうぞよろしくお願いします。...

  • 2023/06/08 18:28

    みなさんいつも応援ありがとうございます。お待たせしてすみません!6月に入り工事が着工しました!現在までの進捗状況をご報告いたします。工事前の小屋屋根に断熱材を入れ補修中。サウナになる部分を支える柱が入りました。一代も見学サウナの床になる部分が見えてきました!実はサウナ小屋のサウナは階段をあがっ...

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