※2023/4/9追記【目標金額達成のお礼】 

皆様のおかげで目標の30万円を達成することができました! ありがとうございます。 ご支援いただいた資金は大切に使わせていただきます。 

クラウドファンディング終了までまだお時間がありますので、今後はネクストゴールにチャレンジさせていただきます。 

ネクストゴールは60万円です! 

せっかくいただいたこの機会に、最後まで走っていきたいと思います。応援よろしくお願いいたします!

はじめまして。着物リメイクブランド KESHIKI GALLERY の近藤と申します。数あるプロジェクトの中からご覧いただきありがとうございます。


私は日本人の民族衣装である着物をリメイクしている身なのですが、実は今、日本にはかなり深刻な問題があると感じています。

世界9カ国の若者を対象に実施された「18歳意識調査」で、「将来、自分の国は良くなる」と答えた若者は、中国は96.2%、インドは76.5%と高い中、日本ではわずか9.7%ダントツで低く希望を持てていないのです。私が子どもだった頃から考えると、生活はとても便利になっているのに、です。

あと、

「自分で国や社会を変えられると思う」と答えたのは18.3%、
「自分は責任がある社会の一員だと思う」と答えたのは44.8%

と低く、チャレンジ精神の低下国への帰属意識を持ちにくいこともわかっています。


実際、西洋化が進んでいる影響から、日本人が着物を着る機会が減っています。

20歳以上の男女2,411人を対象に行われた「着物に関する意識調査」でも、「あなたが着物を最後に着たのはいつですか?」という質問に対して、「3年以上前」と答えた人が87.9%で最も高い比率なのです。着物だけに限らず、日本に住んでいるのに自分の国の文化を非常に感じにくい環境になっているのではないでしょうか。


他に、日本の着物業界における課題として

・着るのが大変、1人で着れない
・生活に身近ではない
・タンスに眠っている

というものがあります。

着物は日本人にとって民族衣装ですが、やはり「特別な日にしか着ない」のです。

「着物リメイク」で検索してみると、ドレスとして着用されているところもありますが、その場合でもパーティーへの参加など「特別な日」の話です。


このような状況にある中、私たちKESHIKI GALLERYは、「着物を日常に」をコンセプトに、日本文化を国内・海外に向けて発信する活動をおこなっています。

(左)着物ガウン、(中央)ブルゾン、(右)鯉口セットアップ


自分の個性や、自己表現を追求したい方、例えばダンサー、DJ、スケーターなどのカルチャーを持っている方々などがデニムと合わせて着るストリート寄りのカッコ良さを大切にしたい人たちにご利用いただいています。

また、2023年3月にはパリコレで取り扱っていただけることが決まりました!

昨年11月にパリを訪れた際も「それは着物!?どこで買えるの?」と、とてもポジティブな反応をいただいています。このことから、ニューヨークや香港、タイなど、ヨーロッパ圏以外の海外の方々にも着物や日本文化の素晴らしさをもっともっと伝えていきたいと思っています。

着物リメイクブランドの活動を通じ、海外の人たちに着物や日本文化の素晴らしさを伝えることで、「日本文化や日本人であることを誇れる未来」を実現していきたいと思い、当プロジェクトを立ち上げさせていただきました!




ご支援いただいた資金は、海外でのポップアップストアへの出店や、プロモーションの予算として、大切に使わせていただきます!

ここからは、

「どのような経緯で我々が着物リメイク事業をスタートしたのか」

についてお話させていただきます。


コロナ禍に入り1年3ヶ月ほどが経過した、2021年の6月のある日のことでした。


遺品整理、骨董品の販売をおこなっている先輩に、

「古着扱ってるんですけど、着物にも興味あるんですよね…」

と話したところ、

「段ボール3箱に着物が70着ほどあるんだけど・・活用できそうならあげるよ、使ってみてよ」

という話をいただきました。


先輩は、もともと着物好きで寺社仏閣を参拝するのが好きな方。

コロナ前は、香嵐渓もみじまつりなど有名なイベントが開催される愛知県豊田市足助町で、着物を着て街中を散策したい人たち向けに着付けのお店を開いていました。しかし、コロナ禍でオンラインを活用するビジネスモデルに変更されました。

私も足助長生まれだったこともあり、地元の先輩が提案してくれた事が嬉しく、「この着物を使って何かできないかな?」と考えるようになったのです。

当時、KESHIKI GALLERYでは古着をコーディネートしてパッケージ売りをしていたことから、1点ものが好きな方や個性的なファッションを楽しみたい方がいることはわかっていました。

ただ、先輩から譲り受けた着物を見ながら、

「着物はよっぽど良いものじゃないと二束三文・・・着物リメイクのブランドで突出したブランドがないということは、難しいからなのでは?」

と思いましたが、「頼まれごとは、試されごと」と考え、「着物を日常に」をコンセプトにリメイクできないか挑戦しようと決意したのです。


2021年の夏、まず商品化しようと思ったのが「着物ガウン」でした。

なぜなら、着物を日常にするには、ジーンズと合わせたり「洋服×着物」で取り入れやすくすることが必要だと思ったからです。

実際に着物リメイク事業をスタートし、まず感じたことは、着物は1つ1つ大きさが違うということ。小さいものはレディースに、大きいものはユニセックスで作っていくことにしました。

1点ものの着物の柄を活かしたデザイン…原価率も考えて縫製士さんに発注…。

コストをかけず制作するため、当初は安い単価で請け負ってくれる所を探し、いくつか実際にお願いしてみましたが、なかなか納得いく仕上がりになりませんでした。

そんな時、知人からの紹介で、

「ドラァグクイーンのライラちゃんが自分の衣裳を作るアパレル事業部を持ってるから聞いてみたら?」

とご提案いただき、そこで我々の想いやクオリティ、テイストを汲み取ってくれる縫製士のまーこさんに出会うことができ、こうして納得のいく着物ガウンが誕生したのです。(合同会社ライラ・カンパニー衣装製作部【グレイル企画】

これを着て、愛知県蒲郡で開催される音楽イベント「森、道、市場(もりみちいちば)」に出かけてみました。1点ものなので人と被らずに自己表現ができました。また、洋服とは違う柔らかい着心地もあらためて実感したのです。



また、ある飲食店では、以前はデニムの着物を着ていたものの、着崩れ・型崩れをしてしまうことから着物ガウンを取り入れてくださいました。「お店の雰囲気を大切にしながら個性を伝えることができるし、お客さんからも好評」という言葉をいただいたのです。

これにより、日本酒BARを新規オープンする友人の木下さんから、

「せっかくならBARの刺繍を入れた制服として着物ガウンをお願いしたい」

とオーダーをいただきました。


次に、進展があったのは、鯉口セットアップを制作したこと。

というのも愛知の大須観音の近くにはサウナ・銭湯があり、飲みに行きやすい環境だったからです。1点もので体型にあった鯉口セットアップがマッチし、一般のお客様からのオーダーもいただけるようになっていきました。


プロダクト制作と合わせてインスタグラムもスタートしていたのですが、海外に向けて発信していく際に学んだのは「古き日本人の心、精神」です。

例えば、「家紋」を英語にすると「Familiy Symbol(ファミリーシンボル)」になります。こう聞くと、「昔から日本人は家族のつながりを大切にしていたんだなぁ」とより強く感じませんか?

海外の方に人気の「漢字」についても一文字一文字ごとの意味も勉強したり、また、文様についても学んでいったのです。例えばこちらの写真をご覧ください。

菱紋様(ひしもんよう)です。

菱文様のルーツは古くは縄文時代の土器にも使われており、水草のヒシが付ける葉や実の形に似ていることから名がついたと言われています。ヒシは繁殖力が高いことから、「無病息災(むびょうそくさい)」の意味が込められています。このように、昔から日本人は文様で想いや願い、気持ちなどを表現していたわけです。高い精神性を持っていたんですよね。

生地をまとうことと合わせて、意味をまとうこともできる。

こういった日本人と日本文化の奥深さ、ストーリーも国内で共有しながら海外に向けて発信していくようになりました。


海外への販路開拓の大きなキッカケとなったのは、2022年11月のことでした。

フランスのアルザスで開催される「北斎展」のオープニングイベントで餅つきを披露することになった、「祝餅 弥栄(いわいもち いやさか)」のゆうきさんとさきさんの作業着をデザインさせていただいたのです。

この北斎展は「ジャポニズムグレートアゲイン」をテーマに、3年間掛けて世界中で葛飾北斎の展示と共に日本の伝統文化や職人技術を世界中に伝えるためのプロジェクト。日本に住んでいるとわからなかったのですが、葛飾北斎は作品を通じてヨーロッパの人々の世界の見え方を変え、今でも影響を与えています。日本語ペラペラのフランス人の方からも熱く語っていただくほどです。

私もちょうどパリの古着リメイクブランド「XULYBët」との打ち合わせのため訪仏していたので、この北斎展に参加することができました。

XULYBëtとのコラボで生まれた着物ガウン


ここで、私の価値観も大きく変わりました。

日本人は、日本の文化はすごいのだ」と!


XULYBët」とは、以前も私が取引していたご縁があったり、パリに元スタッフが住んでいた関係で通訳に入ってもらえるということで、インスタグラムのDMでアプローチさせていただきました。

着物の生地に、大きなロゴが発するエネルギーが「ボン!」と入っていてとても満足しています。このご縁から、2023年3月のパリコレで取り扱っていただけることになりました。


こうして、パリでの事業展開がスタートできることに。

海外での手応えを感じ、さらにニューヨーク、香港、タイなどで知ってもらうためのポップアップストアを展開していきながら販路を開拓し、日本文化を伝えていきたいと思い、当プロジェクトを立ち上げさせていただきました。

今抱えている課題は、現地の各ブランドとコラボし、ポップアップストアで販売するための費用や旅費、宿泊費などプロモーションに必要な予算です。

着物リメイクブランドの活動を通じて、海外の人たちに着物や日本文化の素晴らしさを伝えることで、「日本文化や日本人であることを誇れる未来」を実現していけるようにがんばりますので、ご支援・応援いただけると嬉しいです!

よろしくお願いします!


目標金額:30万円

(内訳)
・海外でのポップアップストア出店などのプロモーション予算:24.9万円
・クラウドファンディング手数料:5.1万円


【スケジュール】
クラウドファンディング終了:2023年4月29日
海外へのプロモーション開始:2023年6月〜


本文中で登場した商品・サービスを紹介させていただきます。

着物ガウンを1着、お礼のお手紙を添えてお届けします。
ヴィンテージの着物を新しく生まれ変わらせ日常に落とし込む、サステナブルなプロジェクトです。 色柄が1点物となりますのでデザインはお任せください。 1点物のヴィンテージの着物を羽織りやすいガウンに仕立てました。 ユニセックスで使えるように腰紐のベルトループは2パターンの高さを選べる仕様にしています。


鯉口セットアップ を1着、お礼のお手紙を添えてお届けします。
セミオーダーメイドなのでサイズ、柄は支援者様にあわせて個別に相談させていただきます。 お渡しまで約1ヶ月お時間いただきます。


ブルゾンを1着、お礼のお手紙を添えてお届けします。 
アンティークの黒留袖をリメイクしてブルゾンにしたアイテムです。


着物をつかった制服ユニフォーム製作プロデュースできる権利です。 飲食店、旅館、インバウンドビジネスされている方向けのリターンです。 製作費は別途必要です。

この他、自分写真集制作やオンラインファッションコンサルなどのリターンも用意していますので、ぜひご覧ください。


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2023/04/29 12:54

    本日23:59にて終了致します。これまでに45名の方々にご支援いただきました。皆さん本当にありがとうございます。 昨日の活動報告でもUPしましたが沢山のご縁の元、今こうやってKIMONO REMAKEプロジェクトが出来ています。海外に行って、作品を道端の多くの外国人の方々に褒められた時の高揚感...

  • 2023/04/28 13:52

    クラファン終了まで後35時間となりました。最後までご支援、応援ありがとうございます。毎月28日に行われている大須の骨董市に行ってきました!!この骨董市に毎回出店されている「愛スタイル」さん。パリから帰国し生産するにあたり、たくさんの黒留袖を集めて下さってお世話になりました。クラウドファンディン...

  • 2023/04/27 22:51

    いつも応援ありがとうございます!!あと2日でクラファン終了となります。本日は実際にお仕事でご利用してくださっている方々をご紹介致します。小説家でもあり、整体医院も経営されている浅井さん。小説を書く時や、熱田神宮に参拝に行く時に着物ガウンを着てくださっているようです。文豪風に写真を撮らせていただ...

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