日本舞踊家の藤間直三です。
この度、第三回「直三の会」を、かねてからの念願でありました国立劇場にて開催し、「うかれ坊主」、新作舞踊「蠍と蛙」、「春興鏡獅子」の三演目を上演をさせていただく運びと相成りました。今年10月いっぱいで改修工事に入る初代・国立劇場。最初で最後のチャンスに、母・藤間千代三との一門会であります「藤弥会」とともに自主公演を催させていただけますこと、この上ない幸せです。
◎日本舞踊との出会い
「お母さんみたいな日本舞踊の先生になりたいです」
そう言ったときから、僕の日本舞踊家としての道が始まったように思います。
保育園の卒園式を終えたあとの、母の驚いた顔を今でも鮮明に覚えています。
▲初代で日本舞踊の道を志した母・藤間千代三
母は、本気でやるならと秀三師の稽古場に連れて行ってくれました。
初めてのお稽古は、和の世界では芸事が上達すると言われている6歳の6月6日。
師匠の稽古日ではない日曜日だったのにも関わらず、特別に稽古をつけてくださいました。秀三師がいらっしゃなければ、今まで日本舞踊を続けられてはいなかったと思います。
師匠のおかげで日本舞踊が大好きになり！夢であった「日本舞踊の先生」が、だんだんと目指すべき目標となっていきました。大学を卒業するのと同時に、同門であります秀之助師匠に師事できますよう、道を繋いで下さったことも心より感謝しております。
◎大学時代
東京藝術大学で過ごした四年間が自分にとっての大きな転機となりました。大学での毎日はすごく刺激的で、自分の世界が広がっていった気がしました。小学生に始めた空手も続けていました（しかも本格的に！）。
▲2013
第5回全世界ウェイト制
空手道選手権大会 軽量級4位
日本舞踊に、空手に、遊びに！あっという間の四年間を過ごしました。その中でも、自分にとって得たものとして一番有難かったのはやはり繋がりで、先輩、同輩や後輩には常に刺激を頂戴し、今でも助けていただいてばかりです…
◎卒業後
大学を卒業してからは、理想としていたものとの差に「自分はここまでなのかな」と日本舞踊の道を諦めかけた時も正直ありました。そんなときに、自分に力をくれたのは行動でした。
「待ってても何も変わらない。
自分から行動し、何かを変えるんだ！」
そう覚悟をもって動きだすと、どんな辛いことでも自然と耐えられました。右も左も分からない中で、地元のホールから手作りで始めた「直三の会」。
活動を理解し、応援してくださる方々に助けていただき、自分のモチベーションの根本であった「日本舞踊が大好き」な気持ちも思い出すことができました。
◎コロナ禍で
世界中が苦しめられましたコロナ。
我々の業界も例外ではなく大きな影響を受けました。
様々な公演が中止になり、明日が見えない日々にモチベーションを失い、頭を悩ます時もありました。しかし、このコロナ禍というのも自分の一つのターニングポイントになりました。止まってしまうことのないよう、今できることを探し、藝大の仲間との「蒼天」の立ち上げに関わり、映像配信や客席を制限しての公演も行いました。
この公演で「蠍と蛙」を初演しました。
◎近年の公演より
▲家元の許しを得て、藤間流の先輩方と立ち上げさせていただいた「黎明の会」の公演
▲第5回日本舞踊 未来座=才（SAI）=
日本舞踊『銀河鉄道999』 星野鉄郎役
（主催・写真提供：（公社）日本舞踊協会）
先輩方の姿を拝見し、いつか自分も！
と思っていた新作公演での主役を頂戴し、素晴らしい方々とともに踊らせていただけましたことは一生の宝物です。
▲藤間流 藤盛会『東京支部舞踊会』 で母と踊らせていただいた常磐津「関の扉」。小さい頃からの憧れであった歌舞伎舞踊の世界に自分が立っていることに胸が熱くなりました！引き上げてくれた母に感謝しています。
ジャンルを超えた皆様と様々な公演でご一緒させていただいたことにも多くの刺激をいただきました！
◎これから
これまでを振り返ると、本当にたくさんの有り難い経験をさせていただきました。
あらためて自分を見つめ直し、これから何をすべきなのか…
と考えたとき、自分が選んだのは新たな挑戦でした。
▲今回、メインビジュアルのテーマとしましたのは「道」。
「歩んできた道」「これからの道」です。
日本舞踊は、引き継がれてきた歴史や技術を大切にしながら、常に前を向いて進化を続ける芸能だと思います。
自分自身の生き方もそのように道を歩み続けて行きたいと考え、
また常に人間として成長し続ける仲間達にも刺激を受け、今回「直三の会」を実施し、さらなる挑戦の中に身をおこうと思いました。
上演いたしますのは軽妙洒脱な演目であります清元「うかれ坊主」、
第二回蒼天公演で初演させていただき、私たちのコロナ禍での想いを込めた新作舞踊「蠍と蛙」、
いつか踊れたらと夢見ていた、日本舞踊家の憧れともいえる長唄「春興鏡獅子」。
▲母・千代三も踊った「春興鏡獅子」
三様の、これらの演目を通し、皆様にエンターテイメントとしてこの伝統ある日本舞踊を楽しんでいただけますよう、全身全霊で舞台に臨む覚悟です。
◎伝統芸能の未来のため
業界においてはまだまだ若手の私ですが、少しずつこれからの伝統芸能のためにやれることはないかと考えるようになりました。
小さい時に舞台で観た先生方、先輩方の姿が自分にとってキラキラと光輝く憧れの存在であったように、私も観てくださる方やこれからを生きる若い世代に夢や希望を与えることができたら。
また、何より愛して止まない邦楽、そして日本舞踊の魅力を公演と映像を通して少しでも多くの人に伝え、伝統芸能を次へと繋ぐために、何としてもこの公演を成功させたい！
そのためには、私一人の力ではどうしても実現が叶いません。
このクラウドファンディングを通して皆様のお力をお借りいたしたく、心よりお願い申し上げる次第であります。
■資金の使い道
皆様から頂戴しました資金につきましては、下記費用として宛てさせていただきます。
①衣裳や大道具、小道具、演奏料など舞台の上演のための経費の一部
②リターンの撮影費、編集費、デザイン費、送料
③CAMPFIREの手数料
■リターンについて
下記リターンのほか、稽古の様子など随時レポートをお届けします。
◎映像配信
3,500円
①本番映像の配信をご覧いただけます（１週間）。
②藤間直三からのメッセージ動画をお届けします。
③活動報告で公演に向けての稽古の様子などを報告します。
◎観劇チケット
7,000円
①会場での「直三の会」鑑賞チケットを１枚お届けします（6月末）。
②藤間直三からのメッセージ動画をお届けします。
③活動報告で公演に向けての稽古の様子などを報告します。
◎日本舞踊体験
5,000円
①藤間直三によるワークショップにご参加いただけます。 開催は8月以降、一回につき最大5名程度で予定しています。日程等追って調整させていただきます。
②藤間直三からのメッセージ動画をお届けします。
③活動報告で公演に向けての稽古の様子などを報告します。
◎藤間直三手ぬぐい
3,500円
①藤間直三の手拭いをお届けします。
②藤間直三のメッセージ動画をお届けします。
③活動報告で公演に向けての稽古の様子などを報告します。
◎広告協賛①
30,000円
①当日配布するパンフレット（A4／4C）に広告（1/4ページ）を掲載します。広告掲載不要の場合は会場での鑑賞チケットを2枚お届けします（6月末）。 広告の要不要についての備考欄への記載をお願いいたします。広告掲載をご希望の場合は別途メールにてデータのやり取りをさせていただきます。
②藤間直三からのメッセージ動画をお届けします。
③活動報告で公演に向けての稽古の様子などを報告します。
◎広告協賛②
50,000円
①当日配布するパンフレット（A4／4C）に広告（1/2ページ） を掲載します。広告掲載不要の場合は会場での鑑賞チケットを4枚お届けします（6月末）。 広告の要不要についての備考欄への記載をお願いいたします。広告掲載をご希望の場合は別途メールにてデータのやり取りをさせていただきます。
②藤間直三からのメッセージ動画をお届けします。
③活動報告で公演に向けての稽古の様子などを報告します。
◎広告協賛③
100,000円
①当日配布するパンフレット（A4／4C）に広告（1ページ） を掲載します。 広告掲載不要の場合は会場での鑑賞チケットを8枚お届けします（6月末）。 広告の要不要についての備考欄への記載をお願いいたします。広告掲載をご希望の場合は別途メールにてデータのやり取りをさせていただきます。
②藤間直三からのメッセージ動画をお届けします。
③活動報告で公演に向けての稽古の様子などを報告します。
◎純粋応援①
5,000円
配信・チケットなどご不要の方向けコースです。
①藤間直三からのメッセージ動画をお届けします。
②活動報告で公演に向けての稽古の様子などを報告します。
◎純粋応援②
10,000円
配信・チケットなどご不要の方向けコースです。
①藤間直三からのメッセージ動画をお届けします。
②活動報告で公演に向けての稽古の様子などを報告します。
◎熱烈応援！
100,000円
配信・チケットなどご不要の方向けコースです。
①藤間直三からのメッセージ動画をお届けします。
②活動報告で公演に向けての稽古の様子などを報告します。
■実施スケジュール
6/25 リターンのうちチケット発送予定
7/25 「直三の会」本番
8/10 リターンのうちプログラム発送
9/16 リターンのうち映像配信開始
＜募集方式について＞
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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