はじめに・ご挨拶

はじめまして
幕内に伝統工芸品の温もりを届ける 和ぎあ鳴海屋です。

この度は私たちのプロジェクトを閲覧、ご支援を頂きありがとうございます。

このプロジェクトが成功し、伝統工芸品の新たな活用方法を見出せれば、箸やお椀など既存の作品にとらわれない、様々なジャンルやスタイルで伝統漆器を活用することが出来、新しい担い手の確保とその作りがい、伝統工芸品としての未来への伝承、その上さらに、材料となる木材を供給する森林資源の担い手不足とその保護活動を支援できるものと確信しています。


プロダクトのご紹介

アウトドア用コンパクトLEDランタンのシェード「こうもり」とエンドキャップ「どんず」

※掲載内容の記事、写真のアウトドア用コンパクトLEDランタンはGOAL ZERO社および販売日本代理店の(株)アスクの使用許可を得ています。 但しシェードおよびエンドキャップは純正品ではございません。


こだわり・特徴

素材には天然木(ヒバとケヤキ材)を使用。表面には津軽塗の代表的な技法である“唐塗り”を施し、裏面は刷り漆という技法で木地面を残し木目を楽しんで頂けます。アウトドアにおける木製品は扱いがデリケートで、湿度や耐衝撃を気にされる方もいらっしゃいますが、漆の塗りと研磨を繰り返す津軽塗は「堅牢性」を特長としているため、屋外での使用にも安心して活用頂けると思います。

プロダクト誕生までのお話

アウトドアギアのブランドは数多あれど、伝統工芸品と融合したものは少なく、青森県津軽地方に伝わる津軽塗とアウトドアギアを融合させたら面白く、かっこいいモノが出来るのではないか?と考え、津軽塗を施したギア“和ぎあ”の創作に着手しました。

アウトドアギアとしての津軽塗の活用が拡がれば、津軽塗の新たな魅力を多くの方に伝えることが出来ます。また、既存の津軽塗作品への注目が集まり、活用頻度が上がるように盛り上げていきたいと考えています。

津軽塗とは
青森県津軽地方で生産される伝統漆器の総称とされています。
“津軽塗”という言葉が誕生したのは、明治6年(1873年)ウィーン万国博覧会に漆器を展示する際、その産地を明確にするために名付けられたとされています。津軽地方における漆器産業としての歴史は更に旧く、江戸時代中期の津軽藩第四代藩主「津軽 信政」公の時代に遡ります。
起源は武士が身につける刀の鞘の装飾、武家の調度品からの流れを汲む津軽塗ですが、決して特別な漆器ではなく、食卓で使う箸、汁椀、お盆をはじめ、近年ではスマートフォンケースやタンブラー、ストローなど新しい作品の創作も試みられています。

材料には主にヒバの木地を用い、別名“馬鹿塗り”とも呼ばれ、漆塗りと研ぎを40回以上繰り返し、最後の磨き上げまで約50工程もの手間をかけて完成させる堅牢性と優美さを併せ持った伝統的な漆器です。塗りの技法は“唐塗り” “ななこ塗り” “紋紗塗り” “錦塗り”の代表的な4つがあり、現代まで脈々と受け継がれてきており、時代に併せて、現代風のアレンジも加えられ、多様な紋様を生み出しています。手仕事のため、当然、一つとして同じ紋様を出すことは出来ず、手に取る作品は全てオリジナルとなります。

昭和50年(1975年)福島県の会津塗や石川県の輪島塗と並び、経済産業大臣指定伝統工芸品として認定。またその技法は平成29年10月には国の重要無形文化財として指定されています。

近年では他の地域の漆器同様、樹脂にウレタン塗料などで、漆塗り風の塗装を施した合成漆器といわれる大量生産、安価に入手出来るものが台頭してきており、本物の漆器は、高価であること、手入れの手間などからその出番を減らし、触れる機会が減ってきています。昔は使用していた漆塗りの机やテーブルなど大型の調度品も、住環境、家族形態や生活様式の変化から、活用されるどころか処分の対象として、生活から隔絶されつつあります。

今回の作品のリリースを契機として、津軽塗をはじめとする全国の漆器が、アクティビティのアイテムとして注目され、現代の生活様式に融合し活用される機会・場面が増えるように取り組んでいきたいと考えています。

参考:青森県津軽塗漆器協同組合連合会HP 「津軽塗について」「津軽塗の歴史」「津軽塗の紋様」から
https://www.tsugarunuri.org/


リターンのご紹介

シェード「こうもり」
エンドキャップ「どんず」

「こうもり」とは津軽弁で“傘” 「どんず」とは“おしり”を意味しています。

※現在、本仕様の完成に向けて、サンプル品の作成段階にあります。 写真はサンプル品になりますので、完成品とは仕様が大きく異なります事をご理解ください。


製品情報・仕様

シェード「こうもり」
①表面(唐塗り)+裏面(刷り漆) WG-01 ¥9,900(税込)
材質:ヒバ
サイズ:直径158mm×高さ20mm  重さ:51.0g

②表面(刷り漆+一部唐塗り)+裏面(刷り漆) WG-02 ¥7,700(税込) 
材質:ヒバ
サイズ:直径158mm×高さ20mm  重さ:51.0g

③表裏(刷り漆) WG-03 ¥6,600(税込)
材質:ケヤキ
サイズ:直径158mm×高さ13mm  重さ:71.5g
※当作品は津軽塗ではなく、漆塗りの一種である刷り漆の技法を使って仕上げています。

エンドキャップ「どんず」  外側(唐塗り)+内側(刷り漆) WG-04 ¥5,500(税込)
材質:ケヤキ
サイズ:直径(底部)40mm×高さ24mm  重さ:12.1g


※コンパクトLEDランタンは付属しませんので、お手持ちのGOAL ZERO Lighthouse MicroおよびLighthouse Micro Flashにご活用ください。


支援金の使用用途
目標金額:¥1,692,900

今回のリターン品の制作費 ¥835,000
次回の制作費 ¥470,000
手数料 ¥287,793
運用資金(送料、梱包材、備品) ¥100,107

チームの紹介

伝統工芸品の温もりを幕内に届けたい
和ぎあ 鳴海屋のはじまりは、自分が使いたい。唯一無二のかっこいいガレージブランドギアを作りたい。地元弘前の伝統工芸品とキャンプギアを掛け合わせられないか?という考えからスタートしています。

作品の制作には地元弘前の塗師である松山 昇司氏(松山漆工房)の協力を頂いています。県内、地域のみの消費に拘らず、県外の異業種の作家との交流、使用者のニーズに合わせた作品づくり、展示会への出品。既存の作品や伝統工芸業界の現状に縛られない考え方に、新しいスタイルの津軽塗、和ぎあを一緒に作り出す希望をみています。

今回、私たち和ぎあ 鳴海屋は“使ってなんぼ!”の用の美たる漆器である津軽塗の活用を広めたい一心でプロジェクトを立ち上げました。 先述の通り、平成29年10月には国の重要無形文化財に指定され、後進の育成制度が整っている津軽塗業界ではありますが、職人の高齢化が進み、若手職人の担い手が減っている事も依然とした課題であり、新しい創作品が出づらい現状も伺い知りました。また、その材料となる木材を供給する森林を管理する担い手が不足しており、多くの森林が放置され、手入れされずに荒れてしまっている現状も知ることとなりました。
今までは主に屋内で使用することを前提に作られてきた漆器ではありますが、これからはその範囲に留まらず、生活様式、生活環境、趣味趣向にあわせ、屋外活動を含めた生活活動全般に活用出来る視点も大事になってくるのではないでしょうか?
そうした新たな用途を見出しプロデュースしていくのが和ぎあ 鳴海屋の使命と考えています。

自然の中に身を置くアウトドアを通じて、森林環境、自然の恩恵、伝統工芸について一考する。

ご賛同を頂ける方は、ぜひご支援をよろしくお願いします。


※コンパクトLEDランタンの商品名称の記載、写真の掲載については、GOAL ZERO社および販売日本代理店である(株)アスクの許可を得ています。


Q&A

・木地の材質はなんですか?
ヒバ材、ケヤキ材を使用しています。表面は唐塗りの技法を施しており、裏面は木製品であることが判るように刷り漆の技法で塗り、あえて木目を表現しています。

・GOAL ZERO Lighthouse Micro以外のライトに使用できますか?
今回のリリースではLighthouse MicroおよびLighthouse Micro Flashに対応したシェードとエンドキャップになります。

・アウトドア用コンパクトLEDランタンは付属してきますか?
コンパクトLEDランタンは付属しませんので、お手持ちのGOAL ZERO Lighthouse MicroおよびLighthouse Micro Flashにご活用ください。

・エンドキャップの裏面はネジ穴がありますか?
ネジ穴は開いていないため、テーブル上で使う際のスタンドとして使うか、フック等に吊して使用することになります。
エンドキャップとGOAL ZERO Lighthouse MicroおよびLighthouse Micro Flashは、キャップの底部に埋め込まれた磁石とUSB端子がくっつくことにより固定されます。

・欠けたり、割れたり、ツヤが落ちたりした場合の修理はできますか?
修理が必要な場合はご相談ください。 職人による手仕事のため、修復には時間を要する事をご理解ください。

・クラウドファンディング以降の購入はどこでできますか?
クラウドファンディングでご支援頂いたあとは、BASEでご購入頂けるように準備中です。
和ぎあ 鳴海屋 https://narumiya.handcrafted.jp


・シェードとエンドキャップはそれぞれ単品の販売はありますか?
今回のリリースではセット販売のみとなります。今後、BASEで販売する際に単品販売も検討しています。

<取り扱いについて>
屋内はもちろん、アウトドアシーンで使用することを前提としています。使用や落下、輸送時に伴う傷やシミ、擦れ、色褪せが出来る事も含めて素材の表情や質感の変化を趣としてお楽しみ頂き、漆器を育てていってください。

以下は青森県漆器協同組合連合会のHP「津軽塗のメンテナンス方法」を参考にしています。
https://www.tsugarunuri.org/maintenance/

<漆塗膜の特長>
・適度な湿気を好む
・乾燥し過ぎると表面にヒビが入る場合がある
・直射日光/紫外線/摩擦/急激な温度変化などには弱い
・堅い繊維類やスチール製のタワシなどでこすると、表面に傷がつくことがある
・漆塗膜には水が出入りする性質があるため、長時間水の中に放置しておくと、布で拭いても水分が取りきれず、水分の形ができる。
・新品の漆器には、特有の臭いがある。気になる場合、少量の酢を加えた米のとぎ汁でやわらかい布に付けて拭き、そのあとぬるま湯で洗うと臭いが消える。

<手入れ方法>
①ぬるま湯に浸した柔らかく清潔な木綿布(ガーゼなど)をきつく絞り、湿った状態にする。

②湿った布で、津軽塗全体をていねいに拭く。汚れがひどい場合は、湿った布に食器用洗剤を数滴たらす。

③室内に数分、放置して乾かす。食器洗浄機、電子レンジ、オーブン、ドライヤーやストーブなどの機器は使用しないこと。

④洗剤の使用も可能。洗剤を使用した場合は、水滴をつけたままにせず、乾いた布で、ていねいに拭く。

<保存方法>
明るい場所を避けて保存する。
年に数回しか使用しない場合は、和紙に包んで保存する。
長期間、乾燥した場所には置かず、ときどき外部の湿気を与える。

<修理>
お手持ちのシェードやエンドキャップが欠けたり、割れたり、ツヤが落ちたりした場合はお問い合わせ下さい。 修理、ツヤ出し等、ご相談に応じます。
お問い合わせ先:和ぎあ 鳴海屋 vto.narumiya@gmail.com


<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

  • 2023/07/21 00:27

    この度は和ぎあ鳴海屋が実施したプロジェクト「幕内に伝統工芸品の温もりを届ける 伝統工芸品✕アウトドアギア=”和ぎあ”」に閲覧、ご賛同をいただき誠にありがとうございます。今後は皆様からの応援を糧に、少数ずつながらBASE ショップでの販売を開始し“和ぎあ”から津軽塗の新たな活用シーンを広めていき...

  • 2023/07/20 23:39

    GOALZERO社 LIGHT HOUSE micro CHARGEとLEDLENSER社 LEDLENSER ML4の「こうもり」と「どんず」の適合状況を確認しました。①LIGHT HOUSE micro CHARGE(GOALZERO社)ランタンシェード「こうもり」は適合可能です。エンドキ...

  • 2023/07/18 20:13

    一.職人による手作業、手作り二.天然木のヒバ、ケヤキ材を使用三.伝統工芸である津軽塗の作品四.唯一無二、一つとして同じ紋様が出ないオリジナルである五.えふりこぎである木地はもちろん、塗りの作業も一つ一つが職人の手作業によってつくられています。また、天然木を使用している事がわかるように、裏面には...

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