【9/15追記】応援ありがとうございます!&ストレッチゴール設定のお知らせ

9/12、本プロジェクトは、無事、SUCCESSすることができました。

支援くださった方、拡散くださった方、応援メッセージをくださった方、本当にありがとうございます!!

 

このたび、SUCCESSに伴い、ストレッチゴールを設定することになりました。

 

目標額は、80万円。

もし達成できた場合には、冷凍設備の充実に使わせていただきます。

なぜなら、少しでも良い品質で皆さんのところにパンをお届けしたいから。

 

 

本文にあるように、パンの保存には冷凍が最も適しています。

このとき注意したいのが、低温で一気に凍らせたほうが品質を保てるということ。

家庭用の冷凍庫の温度は低くても-20℃前後ですが、業務用の急速冷凍の機械であれば-40℃から-60℃で冷凍をします。

 

これは、急速に冷凍することで、-1℃から-5℃の最も細胞が壊れやすい温度帯を早く通過させ、細胞が壊れるのを最小限に留めることができるからです。

 

今回ストレッチゴールを達成できた場合は、超低温の冷凍庫(40万円)を購入しようと考えています。

-50℃前後の低温の冷凍庫なので、専用の機械ではないものの、通常の冷凍庫に比べれば格段に早く冷凍することができます。(ちなみに専用の機械は100万円以上します…)

 

引き続き、皆様に応援いただけたら、嬉しいです。

よろしくお願いいたします!

 

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(鳥取砂丘にて。)

 

はじめまして、「パン工房ほとり」の吉田翔太と申します。数あるプロジェクトの中、このページを見て下さりありがとうございます!

「パン工房ほとり」は鳥取パン専門店。鳥取県の東部に位置する湖山池の「ほとり」に工房を作ります。

僕が生まれ育った鳥取の魅力をあなたのそばにお届けしたいという想いを込めて、この名前を付けました。

2018年秋、いよいよ「パン工房ほとり」、始動します!

 

この度パン屋さんでの約5年の修行の後、故郷の鳥取へ10年ぶりにUターンしました。

そこで感じたのは、なんて鳥取は魅力的な土地なんだろう、ということ。

鳥取で生まれ育った僕にとって当たり前にそこにあったもの、その魅力が輝いて見えたのです。

 

「パン工房ほとり」のある湖山池もそう。この池のそばで育った僕にとって、湖山池はいつだってそこにある、何でもないものでした。

だけど、今となって、その美しさ、その雄大さが、僕を魅了するのです。

 

(雄大な鳥取の湖山池。)

 

僕は鳥取が大好きです。

豊かな自然、新鮮な農産物や海産物。そして何より、優しく温かい人たち。

大好きな故郷の魅力をパンを通じてあなたにお届けしたい、そう強く想うのです。

そこで、僕たち夫婦は「鳥取の魅力を届けるパン屋さんを作ろう!」と決心したのでした。

 

鳥取には数々の魅力があります。

パン作りの材料なら、鳥取県産パン用の小麦粉「大山こむぎ」や、大山の牧場で作られる「大山バター」、鳥取の給食でおなじみの「白バラ牛乳」といったものがあります。

 

(鳥取県産小麦「大山こむぎ」の圃場にて。)

 

その他にも「北条ワイン」や「奥大山の天然水」、「陣構(じんがまえ)茶」、大江ノ郷牧場さんの「天美卵」。二十世紀梨のジュースやジャム、地元の養蜂場で採れたハチミツまで…。

あなたにお届けしたい魅力が、数え切れないほどあるのです。

 

「パン工房ほとり」は鳥取の魅力をあなたにお届けするパン屋さん。

だから、生産者の方の想いを出来る限り詰め込みたい。

 

(琴浦町、岸田牧場さんの見学にて。)

 

材料の特徴を最大限に活かすパンを生み出すため、試行錯誤の毎日です。

ときには僕自身がカメラを持って生産者の方に直接会いに行き、その想いを取材しています。

1つ1つの材料がどんなところで作られているのか、どんな人が、どんな想いで作っているのか。皆さんにお届けできるよう、勉強を欠かすことは出来ないと考えています。

 

「パン工房ほとり」を開業するにあたって、僕たちは鳥取市の湖山池周辺で空き家を探してきました。

生まれ育った湖山池のほとりでパンを焼きたい、そして、現在深刻化する空き家問題に対して、少しでも役に立ちたいと思ったからでした。

しかし、鳥取市の職員の方、不動産会社の方、同級生の建築士、長年鳥取に住む両親や親戚、本当に多くの方に協力して頂いたのですが、条件の合う物件を見つけることができませんでした。

 

(「パン工房ほとり」から徒歩5分。湖山池の夕日)

 

「生まれ育った湖山池のほとりでパンを焼く」、その想いは諦めなければいけないかもしれない、そう思った矢先、候補に上がったのが、実家の空き部屋を利用したパン作りでした。

田舎では、子どもたちが実家を出てしまい、余った部屋はほったらかしで物置になってしまっている、そういった話をよく聞きます。

僕の実家もまさに部屋が余っている状況でした。そこで、部屋を余らせておくぐらいなら、いっそのこと改装してパン工房にしてしまうのが良いと考えたわけです。

 

最も身近な遊休不動産はすぐそばにあったのでした。

 

突然ですが、パンは冷凍が最善の保存方法ということはご存知ですか?

 

パンは日持ちが悪い食品です。

パンの賞味期限はスーパーで買えるもので1週間程度、手作りのパン屋さんでは1-2日程度という場合が多いのではないでしょうか。

しかも日持ちするパンの中には添加物を使用しているものも多くあります。

 

そんなパンの最も日持ちする保存方法が冷凍保存なのです。これはパン職人の間では知られていることですが、一般には意外と知られていません。

これはパンの中のデンプンから水分が抜けていくのを、冷凍することで防ぐことが出来るから。冷凍保存することで2-3週間日持ちします。

 

冷凍保存によって日本を代表する田舎、鳥取からあなたにお届けすることが出来るのです。

 

「ほとり」は業務用としては最小限の大きさで、僕と妻が作業が出来る小さな小さなパン工房です。

しかしそれでも、パン工房を作るには大きなお金がかかります。

なぜなら、パン作りにはオーブンや発酵機といった専用の機械に加えて、保健所の規定を満たすよう、床や壁を張り替えたり、シンクや手洗いといった設備を揃える必要があるからです。

 

(中古で購入した小型の業務用オーブンでパンを焼く様子)

 

パン作りの機械や道具に関しては身の丈に合った中古品や家庭用のものを購入することで、今までの貯金を使い最低限のものを揃えることができました。

しかし、その他の床や壁の張り替え、水道工事、電気工事といった内装工事、また冷凍設備の費用を捻出することが難しいことが分かり、今回クラウドファンディングに挑戦することにしました。

 

見積もり(概算)は、次のとおりです。

・水道工事 100,000円
・電気工事 80,000円
・床、壁 50,000円
・冷凍設備 118,000円
・リターン(材料費、送料) 112,500円
・クラウドファンディング手数料 85,000円

計 495,500円

 

皆さんの温かい支援、よろしくお願い致します。

 

「パン工房ほとり」は予約販売を中心とする運営により、無理なく働ける環境づくりを目指します。

パン屋さんの長時間労働問題は深刻です。パン業界全体でも改善の取り組みが行われていますが、未だ労働環境が原因での退職が後を立ちません。

事実、入店して1年で半数が、3年で8割が辞めてしまうというと言われています。

「パン屋さんになりたい」と夢を持って挑戦しようとしている人が、一緒にパンの道を志した仲間が、次々に夢を諦めていくというのは非常に耐え難い光景なのです。

 

(パン屋で修行中の吉田。)

 

僕自身もパン屋で働く中で、休日は週に1日、月間の残業は100時間を超えるのが当たり前の状況でした。

店長を任せてもらったときには、現場での仕事のあと会議に参加するなど、正直なところ心も身体も疲弊しきってしまいました。疲労から交通事故を起こしてしまう従業員も多くいたほどです。

 

「パン工房ほとり」では鳥取の魅力を届けると同時に、この問題にも取り組みたいと考えています。だから、何よりも働く人を大切にしたい。

今現在の「ほとり」は僕と妻だけの小さな工房です。ですが、先々事業が拡大すれば当然人を雇うことだって考えられます。

 

(修行時代の給与明細。多い月では残業は130時間を超えた。)

 

であれば、まずは何より僕たち夫婦が時間にも心にも余裕を持ち、家族との時間を大切に出来なければいけません。商売に追われて大切な人たちとの時間を蔑ろにするお店であってはならない。

もし将来、僕たち夫婦が子どもを授かったならば、仕事と子育てを無理なく両立していくことが必須なのです。

 

だから、「ほとり」は効率よくパンを焼くことができる、予約販売を中心とした運営をすることに決めました。

「ほとり」の挑戦は、パン業界に一石を投じる挑戦でもあるのです。

 

「ほとり」が予約販売を中心に運営をする理由がもう1つ。それは、食品廃棄問題です。

多くのパン屋さんでは、売れ残ったパンを捨ててしまう廃棄問題が起きています。これは作り手であるパン職人にとって、非常に苦しい問題です。

 

(1つ1つ、心を込めて作ったパンを捨ててしまうことほど、悲しいことはない。)

 

一生懸命作ったパンを捨ててしまう。

これは商売として成り立たせるため、そして閉店間際にご来店下さるお客様をがっかりさせたくないという気持ちがあってのことです。しかしながら、パン職人として決して見過ごすことの出来ない問題なのです。

安売りしてしまえば、通常の価格で売ることは難しくなります。

 

このような理由もあり、「ほとり」は予約販売を中心に運営をしていきます。

1つ1つ丁寧に心を込めて焼き上げたパンを、捨ててしまうことがないように。そして確実にお客様一人ひとりに楽しんで頂きたい、そういった願いを込めています。

 

「パン工房ほとり」は鳥取の魅力を届けるパン屋さんです。だから、鳥取の魅力を作っている人、発信したい人、皆と一緒に作りたいと考えています。

このクラウドファウンディングを通じて仲間を増やしたい。ご支援頂く皆さんはもちろんのこと、このプロジェクトをより多くの方々に見て頂き、情報を共有したり一緒に商品やコンテンツを作成したりしたいと思っています。

 

(「パン工房ほとり」主催イベント「パン屋さんのサンドイッチパーティー」にて)

 

僕自身、鳥取のことにそれほど詳しいわけではありません。生まれ育った土地ですが、高校時代までしか過ごしませんでした。案外そういう人は地元のことを知らなかったりするものです。

「こんな材料使ってみたら?」とか「これとコラボしたら面白そう!」などありましたら、是非お話を聞かせてもらえればと思います。

 

今回、ご支援頂いた際のリターンとして「もの」「体験」をご用意しました。

「もの」のリターンとしては、メールによる感謝状、鳥取の材料で作った「ラスク」や「ミニ食パン」、「オーダーメイドパン」を。

また「体験」のリターンとして、 「パン工房の見学」や、「パン、サンドイッチによるおもてなし」、「吉田による鳥取のご案内」をご用意しました。

 

皆さまからの温かいご支援をいただくことで、「パン工房ほとり」は更なる飛躍を目指します。ご協力、応援、よろしくお願い致します!

 

僕には夢があります。それは「誰もが前向きに挑戦できる社会」を実現することです。

大学時代に生まれて初めて不登校を経験し、またその後の就職活動でもプレッシャーに耐えられず脱落。

就職したパン屋では、ときには暴力すら正当化される職人の厳しい世界を目の当たりにし、何度も出勤できなくなりました。

 

そんな僕が店長を任せて頂いたとき、20歳前後の若手と寄り添う中で、自信を持てず、自己肯定感を感じられず、何かをしようとしても周りの大人達に否定され、前向きに挑戦できない後輩たちを沢山見てきました。

 

それが本当に悔しかった。

この子たちを何とか前向きに挑戦できるような環境をつくりたい。

誰ひとり脱落させてなるものかと、必死で取り組んできました。

 

たとえ躓いてしまっても、失敗をしてしまっても、何度だって前を向いて進んでいける。誰だって挑戦していける。

このクラウドファンディングには、そういった姿を少しでも多くの方に知ってほしいという願いを込めています。

 

この挑戦は、社会にとってはほんの小さな出来事です。だけど、そういった小さな挑戦の積み重ねがパン業界を、そして社会を変えていくのだと信じています。

 

一人でも多くの方に、想いが届きますように。

 

パン工房ほとり 吉田 翔太

 

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パン工房ほとり
鳥取県鳥取市良田60-9
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