* はじめに・ご挨拶 *
こんにちは!このプロジェクトを計画している Earth Farm のカヨです。徳島県徳島市の山間で自然農という農法で野菜を育てています。
都会で育ち農業を全く知らなかった私が自然農に出会い、人や地球のために自分が役に立てるのはこれだ!と、この道で生きていくことを決意しました。
自然農が広まったら、健康な人が増え、地球環境も良くなっていきます! … 怪しいっ!と思いましたか?(笑)
そういった方へ、まず知っていただくためにもこの活動が役に立てばと思っています。自然農について簡単にですがまとめていますので、こんな農業があるんだということだけでも知っていただけたら嬉しいです。
農家としてはスタートを切ったばかりですが、全ての出会いと出来事に感謝をして活動していきます!よろしくお願いします!
* 自然農とは *
「土を耕さず、草や虫、微生物を活かして栽培する」のが特徴です。農薬・化学肥料・除草剤は使いません。育てる作物だけを考えるのではなく、その他の生態系を含めて豊かにし栽培します。
草は無意味に生えてくるのではなく、その土地に必要なものが生えてきます。根を深く張って土を耕すイネ科、酸性の土を中和してくれるスギナ、野菜の成長に必要な窒素を取り込んでくれるマメ科など、その役割は様々です。そして不思議なことに、役割を終えると次第に生えてくる草の種類が変わってきます。
次に虫。化学肥料の投入で養分が多すぎたり偏ったりすると、一部の虫がたくさん発生して農薬を使うことになります。殺虫・忌避など農薬はそれぞれに効果が違うので、何種類も使うことになります。
自然農でももちろん虫は発生します。しかし生態系のバランスが整っていくので、虫の種類が増え、食べて食べられるという連鎖が起こります。昆虫がいることで受粉をしたり死骸が養分となったりして、次の世代に命を繋いでくれます。
最後に微生物。土を耕さないことで土の中にも生態系が生まれ、微生物が増えます。命尽きたものを分解し、次に利用できる形に変換してくれるのが微生物です。人間にはできません。
微生物が増えた土では、活発に分解が行われて土が豊かになります。微生物の偉大さは海外ではすでに理解され始め、耕さない農法は「環境再生型農業」として広まってきています。
自然農では、このように自然の状態に近づけて作物を栽培します。水やりも基本的には行わず自然の雨に任せます。
* 自然農と一般的な農法の野菜の違い *
それを食べる私たちにもメリットがあります。
①栄養素の違い
植物は本来、根からさまざまなホルモンを出して微生物と養分のやり取りをします。細かい根をたくさん張って微生物を呼び寄せ養分を集めようとし、その分栄養を多く含む野菜に育ちます。
一方、化学肥料を投入すると植物は頑張らなくてもよくなり、ホルモンを出して微生物を集めることをしなくなります。人工的に与えられた養分で見た目は大きくなりますが、栄養素はそれほど増えません。
②味の違い
美味しさを感じる糖や有機酸が増加し、食味にマイナスの影響を与える硝酸態窒素は低くなるという研究結果があります。野菜嫌いのお子さんや摂食障害・化学物質過敏症の方で、自然農の野菜なら食べられるという方も多いです。
③種の違い
現在出回っている野菜はほとんどが品種改良されたものです。味や形を良くしたり病気に強くしたりとその目的は様々です。自然農では、昔から日本に存在する原種(固定種や在来種)の種を使って栽培することも多く、自然が生み出した味をそのまま食べることができます。
④安全の違い
かなしいことに日本は農薬大国と言われ、海外では禁止されている農薬も使用が認められています。水洗いですべてを落とすのは難しいですが、農薬のかかっていない自然農の野菜はサラダで食べても安心です。ニンジンやカブなどは皮ごと使えるので調理もラクになります。
* なぜこのプロジェクトをしようと思ったのか *
私が自然農を知ったきっかけは、『若杉友子の 一汁一菜 医者いらずの食養生活』という本です。「食べ物で体は作られ、病気も健康も日々の食事で作られる」ということが書いてあり、「旦那さんの癌が消えた」という体験談に衝撃を受けました。「戦後から日本の食生活が変わり、病気が増えていった」ことも知りました。
そして若杉さんの本を読み漁り、その中で「現代の野菜は品種改良や化学肥料で栄養が減ってしまっている。品種改良をする前の原種で栽培している野菜がある。(=自然農)」と知ったのが始まりです。
その当時私の食事は不健康そのもので、特に仕事が忙しくなると食事が適当になり買ったものを食べてただただ毎日をこなすという日々でした。このままの生活をずっと続けていくことに違和感を覚え、自分の生活を丸ごと変えるため、思い切って徳島へ移住をして農業を学びました。
始めてみると農業はすごく楽しく、あっという間に毎日が過ぎました。毎日体力仕事でしたが、食生活が変わることで疲れなくなり食べ物の大切さを実感しました。
実体験で変化を感じた私はさらに知りたくなり、今度は微生物や土に関する本を読み始めました。すると、土を耕さないことで地球環境が良くなると知り、人にも環境にも良い自然農のことをもっと多くの人に知ってほしいと思うようになりました。
野菜を作って食べてもらうのも自然農の良さを伝える一つの手段ですが、自分と同じように”本”をきっかけにする方もきっといるだろうと思い、マイクロライブラリーを作ることにしました。
* このプロジェクトで実現したいこと *
自然農の良さを一人でも多くの方に知ってもらい、
自然農の野菜を食べて健康になってほしい・自然農をする人を増やして地球環境を良くしたい のが目的です!
そのためのきっかけの場として ”マイクロライブラリー” を作りたいです!
マイクロライブラリーとは、個人や団体が運営する小さな図書館のことです。
民間の図書館とあって、目的や特徴もさまざま。
・テーマがありその分野の本が広く集められたもの
・地域の人が集まる場所づくりを目的としたもの
・無人の開放ライブラリー
など運営者の想いが表れていてそれが特徴になっています。また、運営者と利用者の距離が近いことや利用者同士の交流が生まれやすいことなどから、人と人を繋ぐ可能性を秘めています。
活動方法・活動場所
自宅の一部を開放し、読書をゆっくり楽しんでもらえるようにする予定です。
その他、出張ライブラリーで各地へ出向いたりレンタルをしたり、なるべく多くの方と本をシェアできるようにと考えています。
野菜の販売・種の交換会なども行う予定です。
* 支援金で購入したい本 *
○『土を育てる 自然をよみがえらせる土壌革命』 ゲイブ・ブラウン 著/服部雄一郎 訳
…私が、このプロジェクトをしたい!と思ったきっかけの本です。海外の農家さんの実際のお話で、耕さずカバークロップ(土を覆って土壌改良するための植物)を生やすことでみるみる農地が変化していく様子が描かれています。和訳が読みやすく、知らないことも理解しながら読むことができました。
○『自然農』川口由一 著
…自然農を提唱された川口さんの本です。畝のたて方や栽培方法などを写真でわかりやすく紹介され、自然農や家庭菜園をしたい方向けの実践的な内容です。
○『土と内臓 微生物がつくる世界』 デイビッド・モントゴメリー,アン・ビクレー 著/片岡夏実 訳
…地質学者と生物学者が、自宅の庭が変化していくのを目の当たりにし、植物の根とヒトの腸、どちらも微生物が驚くべき働きをしていたと発見する本。食べ物・医療・カラダへの見方が変わります。
○『若杉友子の「一汁一菜」医者いらずの食養生活』若杉友子 著
…私がこの世界に出会えたきっかけの本。学校で習った栄養の常識とは全く違って衝撃を受けました。マクロビオティックが分かりやすくまとめられています。「人を良くする」と書いて「食べる」という教え通り、体調別に食材や食べ方を知れてすぐに実践したくなります。自然農の野菜を食べたい方におすすめの本です。
○『フードマイレージ あなたの食が地球を変える』田中哲也 著
…「食の選択」で健康だけでなく地球環境も変えることができます。輸入食材にどれくらいのエネルギーとポストハーベスト(輸送のための農薬)が使われているかが解説され、考えるきっかけを与えてくれます。
自然農をはじめ微生物に関する本や、環境問題・サステナブル・エシカルな内容のものも集め、広く選べるようにしたいです。大人だけでなく子どもたちが読める本も置きたいです。
* 自然農を知る人が増えると… *
自然農の良さを知る人が増えると、こんな事ができます! こんな世界にアップデートしていきたいです!
【 健康な食べ物が手に入る 】
○ 今はスーパーマーケットなどには売っておらず手に入れるのが難しい地域もありますが、食べたい人が増えれば作る人が増え、もっと身近に手に入るようになります。
○ 健康な野菜が健康な身体をつくります。病院や薬にお金をかけなくてよくなると、自分や家族のためにやりたいことができます。あなたなら何をしたいですか。
〇 「一日〇品目」や「カロリー計算」を教えられた西洋式の栄養学とは違って、健康な野菜であれば一汁一菜で丈夫な身体が作られます。味噌汁に入れるだけでもOKです。料理へのハードルが下がり、食費もあまりかかりません。昔の日本人は、この食事でものすごい体力を持っていたそうです。
【地球環境が良くなる】
○ 農薬は水に溶けて土や川や海をよごし、生き物もころしてしまいます。無農薬で栽培することで、微生物や植物が水や空気をきれいにしてくれます。
〇 化学肥料を投入したり耕運して土をむき出しにしたりすると土がやせていきます。やせた土は風や雨で流出しやすく作物も育たないので、それを補うために化学肥料を投入し続けることになります。自然農は、草を活かすことで水を蓄え・土が流れないように保持してくれます。
○ 化学肥料をつくるには膨大なエネルギーが必要です。トラクターなどの大きな機械も使わないので、環境に負荷がかかりません。
○ 土には炭素を溜めておく力があり、耕さない自然農は「二酸化炭素」を空気中から減らすことができます。
【耕作放棄地が活用できる】
○ 農業人口は減っていますが、自然農に興味を持つ人は増えています。特に若い世代が関心を持っていて、やり始めている人も多いです。大型機械が必要なく、だれでも始められるのも利点です。
○ 全国的に耕作放棄地が増え課題になっています。化学肥料が投入された土よりも、長年使われていなかった耕作放棄地の方が自然農には向いているので活用することができます。
大前提として「自然農が正しい、農薬や肥料を使う栽培はまちがっている」とは思っていません。むしろ一般的な慣行農法があるからこそ、たくさんの作物が生産でき多くの人々の食糧をまかなえていると尊敬しています。私が自然農をするスタンスは、必要としている人たちへ届くようにすることです。
* 最後に *
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
戦後からの「同じ物を・もっと効率よく・もっとたくさん」という世界から、少しずつ変わってきているように思います。
農業でいうと、戦後の食料不足を救ったのは紛れもなく農薬や化学肥料やトラクターを使った慣行農法です。しかし、それを続けることにより病気や精神疾患、環境破壊などさまざまな問題が出てきてしまいました。
今は、ちょうど分かれ道。選択肢が広がり、望むものをそれぞれが選ぶ時代になってきました。慣行農法を否定したいのではなく、食べ物を選ぶとき、自然農という選択もできるように広まっていけばいいなと思っています。
みなさんと実現するこのマイクロライブラリーで、自然農の野菜を食べる人・自然農をする人・知っている人を増やせたら最高です!どうかお力を貸してください。
よろしくお願い致します!
支援金の使い道
予算 200,000円
書籍の購入 … 128,000円(1冊2000円と仮定すると、約64冊分)
ブックカバーフィルム、貸し出しカードの購入など雑費 … 8,000円
看板の制作費 … 10,000円
手数料17%(CAMPFIRE 12%+決済手数料5%)+税(10%) … 34,000円+20,000円
実施スケジュール
2023年8月 書籍の購入、カバー付け
2023年9月 マイクロライブラリー開放(リターン開始)
リターンのご紹介
3000円以上のご支援で「ライブラリー無料入場権」
6000円のご支援で「野菜セット」または「書籍の貸し出し」
10000円のご支援で「野菜セット」と「書籍の貸し出し」を行います。
「応援コース」「企業様向け」も用意しております。詳しくは、リターンのページでご確認ください。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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